マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

ハマから都へ

2011-10-30 01:23:12 | 

あの人のことば思いだす  夕焼けの高瀬川 (京都慕情)

木屋町歩けば、すぐそこに流れる高瀬川。 川とは名ばかりで
深さはせいぜい足首ぐらいまでしかない。

高瀬川は江戸時代、角倉了以が開いた運河。 
大坂の物資を京都の市中に運び入れるためのもので、木屋町二条の辺に
荷を下ろす船溜まり(船入)があった。
南の端は、十条辺りまで下り、鴨川を渡って、伏見にまでつながっていたという。




上木屋町というこのあたり、なかなか位の高いお茶屋街だったらしく、
裏で船を舫いで、船から座敷へとお忍びで上がったという。





ここは中国料理の「一之船入」。 日本料理以外で町家を使った飲食店は
魏さんが最初の方だと思う。 実家は横浜中華街の明楊。 
中華街から沖縄などを経て、京都へと流れついた料理人。
日本料理を食べ歩き、特にだしを研究して、ある種、京都ナイズされた創作中華を送り出す。





過日、ランチをいただきに。まだ、河原町から急ぎ足でここまで来ると、汗ばむ陽気だった。
揚げ南京豆とじゃこ。 これで昼ビールをやると、たまんないなー。
だが、この日は業務の一環であり、アルコールなし。


冷製貝柱のポタージュスープ

金華ハム、干し貝柱、 トウモロコシを入れて



前菜四点盛り

蒸し鶏ネギソース、クラゲと紫キャベツ、豆腐麺とイカの和えもの、たらの子と青海苔、
真中に茄子の煮びたし

これも酒がなくてはツライ・・・




フカヒレの煮込み 気仙沼産   山芋とろろ 青梗菜 オクラ

無味無臭なフカヒレ、これを根気よく戻し、いかに味を乗せるかが料理人の腕。
魏さんのやり方は漬け込む。濃厚なソースをとろろが優しく包む。
シャクッ、シャクッとした歯触りに、とろりとしたソース。





大正エビ 二色のアスパラ添え   グリーンアスパラソース  カラスミ

ここだけ見ると、和かフレンチかわからない。





穴子とホタテ、海老芋の炒めもの   黄ニラ  セロリ  ニンジン

黒酢ソースはバルサミコと見間違うほど。





しょうがないので、お茶。 お茶で中華はまぁまぁキツい…。





具たくさんの炒飯




坦々麺  

濃厚なスープ 肉味噌、葱もたっぷり。 後から喉の辺りに辛みがやってくる。
喉に引っかかりそうなほどの濃さ。





杏仁豆腐 マンゴー添え   金木犀ゼリー

二種類あるのが嬉しいね。





かくして平和なうちに、遅めの昼食は無事終わったのであった。

魏さん、ボクと音楽つながりの横浜のmasuo氏のことをよく覚えていて、懐かしそうにしていた。

masuo氏に伝えると、どうしているのか案じていた…ということで、

京都屈指の中国料理店のオーナーシェフと聴いて驚いていた。

今後、ご両人、木屋町でごたいめ~ん!もありそうな気配。