燗酒に力を入れる店があるのはうれしいね~。
ここはちょいと寂しい松屋町通り。
まず、この三品が出てくる。
庭のうぐいす(福岡・久留米) ぬるはだ純米吟醸
店主がぴたりの燗につけてくれる。
ひと肌よりもぬるい日向燗で。
いか三年漬け 酒が進む~
羽前白梅 尾浦城 (山形鶴岡) 純米
BGMが江戸落語というのも趣味がいい。ときどき客の話声の合間に
声が届き、「あ、志ん生だ・・・」なんて気づく程度。
噺の筋は全く気にならない。
海老芋・高山真菜のあんかけ 山葵
伝統野菜を使う一品もよろし。
酒はあくまでも従、主は料理というスタンス。
京都 黒ぼく大根のステーキ 唐墨添え
大根の甘味、唐墨がいい頃合いに塩気を補う。
竹鶴 秘傳 (広島・竹原)
ニッカの実家がこの造り酒屋。熟成香があって、ちょい熱めの燗でも
よろしゅござんすよ。
ごっこの卵 ごっことはよく知らんけど、深海魚関係らしい
魚の顔がわからん卵ってのは、ちょいと薄気味悪い思いもしつつ。
太ごぼうの唐揚 アピオス添え
竹鶴 雄町純米にごり 精米65% これは酔う。
「ん~~、え~~、酒はけっこうなもんっすなぁ」
ぬらりくらりと、志ん生みたいに喋ってると、本気で酔っちゃう。
何言ってやがんでぇ、百万年前のトカゲみてぇな顔しやがって!
な~んて言いながら、ここのカウンターの隅でじくじく呑んでみたい。
店主は一度見たら忘れない風貌の持ち主。
一言でいうと、大宮デン助風とでも言いましょうか。
岩手短角牛 アボカドのハンバーグ
アボカドのソースを乗せるもんだで、肉がちょっと冷たくなってまった。
なんで名古屋弁だ。やっぱりハンバーグはアツアツを食いたいわけで。
「蔵朱」と書いて、くらっしゅと読ませる。
いやぁ~結構な上等居酒屋。
この辺で呑んでたら、何処の街にいるのか分からんようになる。
居酒屋 蔵朱 大阪市中央区南新町2