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マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

これぞニッポンの洋食ぞよ

2022-01-28 22:10:17 | 大阪ミナミ
親の墓参りの帰り、心斎橋で降りてこちらへ
なんとなく、それがコースになってしまった

  

 
 グラスワインを所望すると、小さなおまけが付いてくる
 これがばかにうれしい


  

 カキフライ
 タルタルうれし



 白子フライ
 大根おろしに合わせ醤油かな

  


 赤をたのむと、今度はカニのカクテル
 次は何がつくのか、延々たのみたくなる
 酒飲みごころわかってるなぁ~勝井さん

 さて時間帯は昼どきを外したが、まだ混雑していて
 店前で10分、15分待った
 メニューはランチの中から…
 家人はエビフライを選んだ



 アタシはこれぢゃわいな 




 ハンバーグのランチセット
 ちょっと子供っぽいか? かまうもんか
 味噌汁にごはん、梅干し こういうところも手を抜いていない
 ごはんに合うのが日本の洋食だと断言したい

   


 見よ、デミグラスソースの中、半熟卵の黄身が流れ出すさまを
 テレビなら間違いなく視聴率が上がるポイントなんだけどな

 肉をキレイに食べた後は、ごはんをここへ投入
 ソースをからめ、余さず食った
 この一匙たりとも残さないのが厨房への賛辞だと思っている

 日本の洋食に飽き足らず、すぐにワインに合うビストロみたいな
 ことをしたがる料理人が多いように思う
 来る日も来る日も揚げ物やデミグラスの寸胴をかき混ぜるのに
 いやになり、洒落た方へと行きたがる

 分からないではないが、ちょいまち草
 常日頃、食いたいのはフレンチだろうか…そうではなかろう
 しっかりと美味しい洋食が喰いたい人は多いのだ
 美味しい洋食喰って、午後からまた頑張ろうという人も多い

 実感として洋食屋が減っているから、ひしひしと思う
 われわれコックさんといえば、洋食屋のコックさんだったのだよ
 日本人を支えてきた洋食。若いコックさんには、是非洋食を
 再発見してもらって、あすの日本をひらくお手伝いを
 胃袋は俺にまかしとけというような、希望を作ってもらいたいもんだ

 
 
 

アタシは手から手へ出される寿司が大嫌い

2022-01-19 15:34:03 | 東京都 中央区
茫日、日本橋人形町
前日、意に染まない寿司を喰ってしまったので仕切り直し
寿司の恨みは寿司で晴らすしかないのだ




昼時をすこし外したが、カウンターには
地元衆と見える妙齢の男女グループ
アタシの右側には男女のカップル




付き出しの生湯葉
燗酒を所望す




東京のこういう白磁のすきっとした酒器が好き

寿司はおまかせでお願いする



導入は戻り鰹

何十年ぶり。当時は先代の親方だった
いろんな記憶がよみがえってくる






カウンターに置かれたのはマグロの塊みたいだが、
結界に置かれた飾りの石ね


















ここからは追加
はまぐりは春のもんかと思ってたら、
もう始まってるというので




そして、煮いか
こういうオールドファッションなのが真骨頂




たたずまいがまた、いいんだ



黒船やってきて星だなんだで一喜一憂などバカバカしい
アタシには当節、むかしと変わらないものが一番


2022年 明けました!今年こそは~ワナワナ…

2022-01-01 23:52:40 | 大阪 高槻市
2022年も明けました
明けない夜はないのだ! 本年もどうかお願いします




この二年ほど、コロナでこてんこてんにやられて、
今年は大逆転の年になれるのだろうか

それはさておき、おせち料理である


  


去年は大ふんぱつして、京都の懐石料理の名店のを買ってみたが、
そう感動するものでもなかったので、今年は地元の上等居酒屋のもの。一段だがほぼ二重になっていて60種類の酒肴がたのしめる。
食べた感想・・・はっきり、近所ので十分!


 

 
 おぞうにや黒豆は手作り。お雑煮と漢字で書くと安っぽい。
 わたしの実家はずっとすましだったが、家人が大阪なので
 白味噌。白味噌ってのがうんと高いのである。
 そして、これは味噌をケチっては美味しくならない。
 煮立ててもいっぺんに味が損なわれる。

 


 注目いただきたいのは、添えられたきな粉である。
 安倍川もちにするあの砂糖きな粉だ。
 家人の両親は奈良の出身なので、こういう食べ方をする。
 白味噌ぞうにの中の餅を汁から取り出して、きな粉をつけて食す。





つまり、こういうことなのだ。白味噌味+きな粉は非日常の味。
実にぜいたくな味の二重奏を楽しむわけだ。
真似して食べてみると、なるほど、クセになる旨さがあるのだ。

この味…京都今宮神社参道のあぶり餅にソックリなのだ。
あれは京都最古の菓子といわれていて千年の歴史がある。
すなわち、平安京以前の大和政権時代の遺物がそのまんま京都に伝わったと考えられないだろうか。あぶり餅=奈良発祥説。
だれもそんなこと唱えるヤツはいないが、奈良県民はこの食べ方が
妙に好きなのだ。

もう一つ、家人の実家に伝わる実にフシギな風習がある。
正月、家長は鏡餅の載った三宝を家族一人一人の頭に載せて、その時
「センマイ、センマイ、またセンマイ…」と唱えるのである。

 


意味をきけば「わからない」と言う。理解せずやみくもにやっているというのがおかしいが、義父亡き後、長男である義弟の家で続いているのだ。大方、千年も万年も豊かに続きますようにということか。

義父は三輪山の麓、奈良県桜井市出雲の出身だが、その界隈の友人に尋ねると、センマイ…は『千枚』と書くのだそうで、郷土史の中に書かれているそうだ。まだその記事を目にしていないが、もし「センマイ…」やってる家の人がいたら、ぜひコチラまで教えてください。

島根県の出雲族とのかかわりも言われる地域だけに、かなりさかのぼることができる習俗(食文化?)なのではないだろうか。



2021年秋のハイライトは松茸のあばれ喰いだァァァ~!

2021-12-15 22:45:10 | 京都
少々季節はさかのぼる。今秋のハイライトは、やはり亀岡、湯の花温泉の「すみや亀峰菴」に尽きる。

長き仕事に一段落つけて、スペインバルセロナにめし食いに行こうと準備してきたが、みごとなまでにコロナでぶっ飛んだ。国内でウサを晴らすしかあるまい。

すみやは人気の高い温泉旅館。ジョンレノン・ヨーコがきた宿。
今回は枚数が多いので、中サイズの写真で行くぞ!


   


さて今回のテーマは、ここしばらく口に入っていない「松茸をこころ行くまで喰う!」である。ここからは自慢たらしくて読んでてムカつくに違いないので、賢明なる読者はここらでスルーするがよかろう

怖いもの見たさの方はこのままお進みください。なんだそりゃ


   


近年、玄関まわりから館内リニューアルしたばかり。隙がない
部屋の露天風呂で一汗流してから、さあ夕飯だ
部屋ではなく、食堂へとまいる



   


朱色の大きなおくどさんに、期待がふくらむね


   


 まず食前酒 赤すぐりのワイン


   


八寸 野趣あふれる虫かご。リ~ンなど声が聴こえそう


   


   


 サワラの西京焼き 時計回りに、タイ昆布〆・松茸煎り酒ジュレ
 柿・菊菜チーズ白和え

 土瓶蒸しより二回りほど大きなふた物が登場。



   


 鍋吸い物 名残りの鱧と松茸 酢橘

 噫…やっぱり松茸、香りのもんでんなあ~ 急に大阪弁


 燗酒を所望。 秋鹿だった記憶


   


 熱いだしに、熱い酒で迎え打てば、芳醇なる秋がいっぱいに


   


 おしのぎ 丹波牛あぶり寿司 松茸ポン酢漬け

 個人的には肉のにぎり寿司はまったく食指が動かぬ
 あれはどういうわけだろうね
 食べても「…だろうな」という味



   


 向付 お造りですな。戻り鰹、イサキ、あおりイカ

 ここでカンテキ、登場



   


 松茸の炭火焼 丹波牛のひとくちステーキ
 汗をかいたあたりが食べ時
 これは、たまらんゼイタクな一品



   


 直火焼きのあとの松茸は可哀相なものであった
 松茸の天ぷら 香りもそれほどではない
 あえて、天ぷらはなくてもいいのではないか・・・
 


   


 替り鉢に、松茸と丹波牛のすき焼き


   


 そうだな、松茸というとすき焼き
 合わないわけがない


   


 締めは土鍋で出てくる、松茸ごはん
 締めの定番としてはわかるのだが、
 香りも乏しいので、あえて松茸ごはん外す手もあったのでは


   


 ここまでの充実の量感によって一杯が精いっぱい
 あとを仲居さんにお願いして、おむすびにしてもらう


   


 デザートにクレーム・ブリュレ
 梨ブドウ


   


 おなかいっぱい。さらに言うことなどなどございません
 夜更けて、松茸ごはんのおむすびを部屋で、
 食わなくてもいいのに、食ってしまった
 もうね・・・腹が張って張って、横になれない有様

 外へ散歩に出て、おなかを落ち着かせようと思ったが、
 施錠されてしまって、外へも出れないという
 う~ん…旅館ってのは不便ではあるなぁ・・・
 なに、食いすぎるヤツが悪い

 

ビフテキモードなら、いてまえウルフギャング!

2021-10-10 18:19:04 | 大阪 梅田
コロナ禍のステイホームでも肉は喰いたい。
その辺の焼肉店に行くぐらいはするが、ペラペラの肉を焼き、
キムチでメシを喰うってのはできても、分厚いステーキでないと、
どうしようもない時というのが、数年に一回ある。

まさにこの日はそうした気分だった。




もう、えいやっ!と行くしかない。
ルクア10Fの「ウルフ・ギャング大阪」へ。
なかなかの人気ぶりだった。予約はしといた方が安心。





アペリティフにカンパリソーダをもらい、
メニューを穴のあくほどながめる





モッツァレラチーズとフレッシュトマトのサラダ
分厚くて驚く。他にいろいろたのまなくて、よかった

メインはこちらの看板であるTボーンステーキ
二人前¥18000 まあまあしやがるのです
だからまぁ、ここぞという時でないと行けないけどね~
焼き加減はビアン・キュイしか駄目なかみさんのために、よく焼き。





付け合わせはマッシュポテトと、クリームド・スピナッチ








塩コショーだけで十分うまい!





 グラスワインを3杯ばかし・・・







 残ったのはT字型の骨ばかり。
 骨に残った端肉が美味い。
 外しにくいので焼き直してきてもらった。





 デザートも珈琲もヌキでそのまんま出る。
 そこは他の店に行こうかというわけ。

 客席係のおねーちゃんがジムで鍛えてるのかな、グラマーで
 さすがはアメリカンサイズと思わせた。
 日本人はちょっと気後れするタイプね。
 アタシゃ、肉だけでお腹いっぱい、胸いっぱいだけどね!