4日ぶりの日替わりになった。今日から5月になった。境内では芍薬が咲き始める薫風爽やかな初夏は、明るい気持ちで過ごしたい。
さて、これは今朝撮影した本堂の燈明。堂内すべての燈明が油燈明というわけではないけれど、主要な場所は菜種油を用いた昔ながらの油燈明だ。燈明は仏教語大辞典によれば、神仏に献じ、供養する燈火。仏典には燈明を供養することにより受ける功徳は大きいことなどが説かれ、闇を明るくするから智慧に喩えられたり、法脈を法燈と名づけたり、有名な貧女の一燈など、例えが多い。
ところで檀家寺の勝福寺は、檀家様の菩提寺でもある。菩提寺というのは、檀家様の先祖代々の御霊を弔う役目を担っているので、特にコロナ禍の今、檀家様の先祖代々を懇ろに供養して現在を生きる檀家様が無事安寧に過ごして頂けるよう、清らかな美しい智慧の光(燈明)でもって祈りを捧げている。
そして同様に、国内外すべての安寧も念じている。寺は祈りと、憩いの場所だから。