今日の総社市は最高気温が7℃と、寒い1日になった。午後からは雨になったけれど、午前中は薄っすらと雪化粧するほど雪が降った。
今日は夜に仏教講話があった。今年度は在家勤行次第(おかんき)を学んでいるのだけれど、今回は「十三仏」のお話。中には、タクシーをご利用されてまでご来寺くださる人もおられ本当に有難く思う。
昨日は新聞の興味深かった記事を引いたのだけど、近年新聞の購読者が減少傾向にあるという。インターネットでは興味のあることを検索できて利便性は高いけれど、社会全般に対する見識が狭くなることは否めない。新聞は今起こっている様々な話題を提供してくれるので、Gikoohは新聞の購読はお勧めだ。
ところで今夜は、勝福寺の地蔵菩薩の話を。これは勝福寺だより『徹林』でも掲載しているのとほぼ同じ内容だ。
天正15年(1587年)9月、地域の安穏と繁昌を祈念して、彩色豊かな地蔵大権現(高さ約1尺3寸・約40cm)を奉迎していることが、御尊像底面の墨書から知ることができる。当時の住職・隆譽の発願で仏師は長助。材は桧の一木造りだ。当時は戦国時代で、天正10年にはあの本能寺の変が勃発するなど極めて不安定な世の中で、隆譽和尚の思いを窺い知ることはできないけれど安穏な世に対する並々ならぬ思いがあったと推察している。
Gikoohが勝福寺に入山以降は朝晩に拝顔するのだが、約440年の長き時代を乗り越え、老朽化などの損傷は自然現象だから致し方ない。けれども、木地の傷みに加え色彩の剥がれ、指と光背は欠損し、更に粗末な厨子に納められていたことも気掛かりでならなかった。
早くお直し差し上げたいと気掛かりながら歳月が過ぎ、ようやく気が熟して修理を依頼、そして昨年末にお戻りいただいている。修理内容は、木地と亀裂部の修理、指折れ部の修理、光背再現、そして古色岩絵の具で彩色を施した。お厨子も板厨子だけど新調させていただいている。
その地蔵菩薩の修理記念開眼法要を、下記の日程により奉修、併せて御開帳させていただきたいと思う。寒さ厳しい時節だけど、お地蔵さまと勝縁をお結びくださいますよことを念じている。
○日時 令和7年2月24日(月・祝)朝10時~11時前
〇場所 勝福寺本堂
12月/1月と、多用な日々を過ごしていたけれど、節分の星供(厄除祈願祭)を境に久々に落ち着くことができた。
除災招福を祈る節分の星供(厄除祈願祭)は、この度も50名を超すお申込みをいただき有難かった。
ところで、先日の読売新聞(2025年2月2日付)の「編集手帳」欄に興味深い記事があったので、今夜はそちらから引きたい。
「粒粒辛苦」という言葉をあまり見かけなくなった。食器に盛られた穀物の一粒一粒は農民が苦労した結晶であるという意味で、中国古代に書かれた詩に由来する。◆かみくだいて言えば「もったいない」の精神と通じよう。京都市立小学校の女性調理員二人が減給処分を受けたという。欠席児童が多いと、給食の食材が余ることがある。それに、持ち帰った具材や調味料を加え、おにぎりや揚げを作っていた◆料理は教員らのまかないだった。「捨てるのはもったいなかった。遅くまで仕事をする教員に何か作りたかった」と市の調査に話した。記事を読みつつ、何とも言えない気持ちになった◆調理衛生上、残りものは廃棄する決まりになっている。設備の目的外利用という問題もある。全国の給食食べ残しは一人あたり年7キロに上る。無理しない形で、食品ロスを減らせないか。国は給食の時間のうち、配膳を短くして食事の時間を延ばし、子供たちにたくさん食べてもらう工夫を勧めている。◆〈あたたかく炒られて嬉しの年〉(虚子)。きょうは節分。豆の一粒一粒をありがたく味わう日である。
いかがだろうか。Gikoohは調理員さんに同情したのだが、時世柄致し方ないのかな。
今日は結集寺院の公式法要があり出仕。境内や墓所の掃除も行き届いており、凛とした気持ちで拝ませて頂くことが出来て有難かった。
勝福寺では星供(厄除祈願祭)に向けて、御札と御守はほぼ準備が整い、昨日から仏具を黙々と磨いている。「信は荘厳から」との言い伝えがあるけれど、十分なことは出来ないにしても掃除をして、心を込めた祭壇で臨みたいと思う。お申込み頂いている50名超の祈願者様が息災に1年間過ごせますように…。例え難があったとしても、大難は小難に、小難な無難になることを祈って。
さて、これはトイレの室内から。数日前に手折ったサザンカが開花してくれた。もう1つは月桂樹だ。ローレルとも。Gikoohはこんな些細なことが感性に響いて1日を元気に過ごせたりする。
朝、山門横にある手水に薄氷が張っていた。数日ぶりに寒が戻ったようだ。
今日28日は快晴のもと、今年最初の初護摩を勤修。祈願札を一枚ずつ加持しながら皆様の想いが叶えられることと、安寧の世になることを願った。令和の時代になって、物質文明は最高潮に達した感があるけれど、その陰で辛いことや悲しいことに日々耐耐えておられる方々も大勢いらっしゃると思う。安寧の世を願う。その後は本堂掃除をした。
今日は勝福寺において結集寺院の有志が集う月例の勉強会があった。ご本尊様を皆様で拝んで頂き有難い。結集(けつじゅう)とは、(岩波の仏教辞典)から意味を引くと、元来は比丘(僧侶)達が集まって仏陀の教えを誦出し、互いの記憶を確認しながら、合議の上で経典を編集することで聖典編集会議のことをいう。
午後からは明日28日の初護摩に備えて、本堂の設えを勉強会用から護摩用の道場にしたり、星供の準備をした。明日からまた寒くなるようなので、皆様お風邪等を召されませぬよう。
午前中は牡丹や芍薬、そして檸檬やサクランボにも寒肥を施した。寒い今の時期に油かすや化成肥料を入れてあげると、春には美しい花を咲かせてくれる。花を見ると心が洗われるような思いがして慈しみの心が豊かになる。
午後からは星供の準備を進めた。
午後から檀務で1時間ほど出掛けた以外は如常の1日。その他は境内の掃除や、星供(厄除祈願祭)の御札書きなど少しずつ準備を進めている。
そして、今日は注文していたオーガニックの大豆と小豆が届いた。Gikooh家では納豆や煮豆、赤飯、ぜんざいなども基本的に自家製なので、こんなモリモリの画像を見ると少しワクワクする。しかも今回は初めて用いる小粒大豆なので、納豆の仕上がりが楽しみだ。