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書籍3題 その2宗教書

2017-03-11 03:21:57 | 


大川隆法「正しい供養、間違った供養」幸福の科学出版 2017年刊

私の友人に熱心な幸福の科学の信徒がいる。以前にも彼から何冊か献本を受けたのだが、少し読むとなんだか自己宣伝の色合いが強くて最後まで読み進めなかった。南米旅行から戻ってすぐ彼から表題の本の献本を受けた。ラテンの空気の中に身をおいてみて、少なからず自分の人生観を揺さぶられていたせいか、今回は最後まで読みとおせた。

かの教祖の主張は、輪廻転生は厳然としてある。あの世では天国と地獄があり、どちらへもいけずにさまよっている霊もある。正しい供養をして落ち着かせてあげてください。というところであろう。輪廻転生と死後しばらくは霊として彷徨うというのは以前読んだ「生きがいの創造」の飯田史彦教授とほぼ同じ主張である。幸福の科学は基本、仏教に土台を置く。

今回の所は思ったより穏やかな主張で、他宗教の批判もそれほど強くない。ただ地獄の存在や、あの世との橋渡しをする宗主の存在、正しく供養する幸福の科学主催の祭祀への参加、などはやはり宗教団体保持のためには必要なのだろう。

飯田教授は科学性を維持するためには宗教とは別の道を歩む、と言って、採用論文は、権威ある大学の教職者、或いは博士号の保持者、のみとした。そして宗教化しないために金集め、組織作りには断固手を染めないと言っていたことを思い出す。私にはこちらの方に信頼感を持つ。

宗教を信じることは個人の自由であるからとやかくは言わない。一国の大統領が霊言に惑わされた例もあるが、どうも私は、組織は自ずから腐敗するというような、警戒心があるので、この団体に限らず、帰依はしない心境である。