遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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みつ蔵

2012-04-30 07:59:55 | 行ってきました

蓼科湖の脇にある蕎麦屋。このあたりではわたしの一番のお気に入りの蕎麦屋である。
いつも行列ができている。12時に行っても、まず待たねば入れない。待たずに入れたらラッキーと感謝すべきである。大テーブル1,4人がけテーブル3,小座敷1の小さな店である。蕎麦自体は特別だというわけでもないが、なんとも雰囲気が良い。

リゾートの食堂という居心地の良さを感じる。ここでは外は行列で待っているのに、一旦席に座ると、決して急かされない。ここの女将さんのほどの良さ、客あしらいの良さが居心地が良い。急かさないし、詰め込みすぎない。
料理を出すタイミングも良いし、器、酒器が気が利いている。

この日は一番のおすすめ、卵焼き「大」に、山菜の天麩羅、ざるそば、冷酒を頼む。たっぷりの大きさの、焼きたての卵焼きを肴に一杯というのが応えられない。

一合の昼酒にほろ酔いになり、今日も満足して店を出た。

信濃の春

2012-04-30 07:20:47 | 雑感

提灯も風情がある

境内の桜 空気が澄んでいるせいか花も綺麗だ

神社も山門というのだろうか、覆い被さるように咲いていた

枝が低く地に這うようだ

三河ではすでに葉桜になって春の盛りを過ぎているが、信州諏訪では今が桜の真っ盛り。
茅野・粟澤神社では春祭りのぼんぼりが飾られ、満開の桜が重そうに豊満な花をつけた枝が低く地上に伸びていた。
花曇りの空の下、子供連れの家族がのんびり遊び、社務所では祭りの片付けの後か、6,7人の男たちが酒盛りをしていた。

ここらあたりは、花は一斉に咲く。レンギョウ、花桃、木蓮、こぶし、水仙、芝桜、などなど。黄色、赤、白、ピンク、紫、と賑やかだ。
途中の民家の前で、小学校低学年と思しき女の子が、掃き掃除をしていた。感心だなあと思いながらとおり過ぎると「おはようございます」と挨拶された。
とても気持ちが良い。

神社から標高差にして100mも下がらないところにある運動公園にも立ち寄ってみた。
ここでは満開を過ぎ、一面の花吹雪だ。豪華絢爛、確かに行く春のはかなさを感じる。ふと母が亡くなる直前、車椅子を押して近くの公園へ連れ出した折、「桜はあと何回見れるかなあ、これが最期かなあ」とつぶやいたのを思い出す。
ハラハラと散る花びらを浴びると、その時の心情がわかる気持ちがした。

花見の人もでていたが、うかれ騒いでいる団体はいない。酒もBBQもやっているがなんとなく穏やかに楽しんでいる。土地柄だろうか。

花びらの絨毯の中の宴

桜の林が続く

気に枝の向こうには芝桜が

時計台と桜の林

濃いピンクの枝
花びらの絨毯



散歩の途中で

2012-04-26 12:55:50 | 雑感


雲行きが怪しい中散歩に出た。信州の春は遅いが、それでも草木は少しずつ緑や紅色の芽吹きを感じさせる。
道端にふきのとうが芽を出していた。黄緑色の芽がみずみずしい。

足下ばかりに目が行っていたら、すぐ傍に気配がして、カモシカが一頭、じっとこちらを見ていた。
逃げもせず、殆ど動きもせずこちらを注視している。

空気が春めいてきて、どこか暖かさを感じる風である。



足慣らし

2012-04-25 07:37:15 | 行ってきました

木漏れ陽の中の山道 よく整備されている


東ノ宮へはあと一息

一週間前は「寒い寒い」と言っていたのにいきなり夏日になった。
天気も良いしちょっと足慣らしと思い、午後から猿投山に行った。

ウイークデイだというのに、猿投神社の奥の駐車場は満車に近かった。新緑と軽い瀬音の中、快く山道を辿った。
ここは傾斜も、距離も足慣らしには絶好の場所だ。
我々の後ろから、年上とみられるお爺さんがゆっくりついてきた。休憩所で一休みしていると追いつかれる。
確実な足取りだ。

頂上間近の東の宮で、遅い昼飯を撮っていたら、案の定しっかりとした足取りで上がってこられ、参拝後三角点に向かって杖をついて、さっさといかれた。社殿の奥に山桜が満開に咲いている。

食事を終え3時半をまわっていたので、我々は本日はここまでと引っ返す。少し余裕の出た下り道、ヤマツツジが紫色の花を咲かせていたのが目に入る。負担も少なく、シーズン幕開けの足慣らしには絶好の4時間であった。


遅いので東ノ宮には人影もない

山桜は今が盛りと咲き誇る
ヤマツツジは彩りが鮮やかだ

楽しい宴

2012-04-22 11:42:36 | 雑感

権の店先で別れを惜しむ


こんな大きな箱のお祝いの品を頂いた。なんだろう?


箱を開けて早速被ってみた。似合うかな、ちょっと照れる。

ロータリークラブ時代、助けて頂いたスタッフの2家族と8ヶ月ぶりで酒席を持った。
何かあるというわけでもないが、懐かしくて久しぶりに一杯やろうという、元幹事さんの呼び掛けに応じたのである。

場所は刈谷駅のすぐ近くの「権」という居酒屋。小雨の中少し遅れて入ったら、すでに二家族の方々はついておられた。
そういえばロータリークラブの面々は時間には正確であることを思い出した。クラブを離れて、少しルーズになってきたなと反省。

席に座ったら、いきなり「遅ればせながら古希のお祝いプレゼントです」と大きな箱を頂いた。軽い。思いもかけず頂いたので、心遣いが嬉しいのと、何かドッキリではないかな、と訝しみながら
許可をもらってその場で開けてみたら、何と帽子である。散歩や旅行時にちょっと洒落ている。とても自分では購入するという発想は浮かんでこない物だ。

久しぶりなので話が弾み、酒も進んだ。酒は福島産廣木酒造の純米と純米吟醸。Wさん夫婦の故郷のお酒だ。私には純米の飲みくちが合うような気がする。つまみもまずまずおいしい。あっという間の3時間だった。名残惜しかったが、翌日早い予定の方もおられたので店の前で別れた。余韻をちょっと楽しもうと、近くのスポーツバー(イギリス風パブ)で一杯だけやろうと立ち寄った。帰り際、腰高の椅子から立ち上がる時、腰から崩れてうしろに転んでしまった。怪我も打撲もなかったが、家内と店の人に助け起こされる始末。宴の時の日本酒が効いていたのか、と改めて年齢を認識した次第。

この前の青年会議所時代のスタッフとの宴も楽しかったが、これからはこんな人々とのお付合いを大事にせねばとつくづく思います。

重厚で骨太なな展開力と描写力

2012-04-18 19:10:01 | 


山崎豊子「運命の人」文藝春秋社刊

少し前の出版だが、山崎豊子の作品だということで、読んでみた。
「華麗なる一族」で銀行、「不毛地帯」では商社、「沈まぬ太陽」では御巣鷹山墜落事件に絡むJAL、「大地の子」では残留中国人孤児、といろいろな分野の人物を描いてきた著者が、今度は「西山事件」を題材として報道の自由について考えさせる。

この時代(佐藤政権末期)では、毎日新聞は3大新聞のなかではトップで、大いに日本の政治に影響力をもっていた。読売はまだ3番手で(渡邉恒雄らしき人間も小説に登場するが)、政治的な動きでのし上がってきたようだ。
この小説は新聞社どうしの取材合戦を描いているのではなく、西山太吉記者がすっぱ抜いた、日米政府の沖縄返還にまつわる裏取引、密約を否定しようと政権中枢が圧力をかけ、男女関係のモラルにすり替えた状況を描写する。

国家権力が一新聞記者に対し、強大な権力を使って司法に圧力をかけ、一審無罪を控訴審で有罪にひっくり返す様子を、あの筆力で展開する。
あの事件が、報道の自由の限界、意味を問うことが本筋であるのにもかかわらず、記者と事務官の情事でモラルの問題に低められた、権力側の奸計にしてやられたのだ。先日の尖閣事件のビデオ公表事件では違法を立件できずに、海上保安庁の職員は、不起訴となったが、この件もそんな扱いが相当だったような気がする。しかしその主因を佐藤栄作の権力欲、名誉欲(当時ノーベル平和賞の候補にあげられていた)だと、権力の側のおぞましさをさらっと描いている。
尖閣事件でも、仙石官房長官は同じような動きをしかけたが、すんでのところで踏みとどまった。日本も少しは成長したのだろうか。

小説なので、主人公やその奥さんは出来た人物として描かれているが,TV画面で見る限りは、もう少し下世話な人物のように見える。
それと、山崎豊子はよく盗作騒ぎを引き起こす。この大作家がそんな事をしなくてもいいのにと少し不思議に思う。

しかし小説自体は、いつも読んでいる時代物とは違う、読み応えのある小説であった。

山の春はまだ

2012-04-17 14:49:52 | 雑感



散歩の途中に見た景色。海抜1400mのこのあたりはまだ春が届いていない。
桜は蕾さえ見えない。暖かい風が頬をなで、山間から流れる水音が響く。

よく見れば、枯れ草の間から緑の芽がチラホラ。柔らかい風だけでなくここにも確実に春が来ている。

ワインが気楽に飲める居酒屋

2012-04-12 14:39:20 | 行ってきました


お店は圓頓寺商店街の入口すぐ脇にある

友人K君の息子が名古屋圓頓寺商店街のすぐ横にスペイン風の居酒屋(BARバル)を開いたと聞いたので、友人たち4人と押しかけた。お店の名前はバルコ。まだ7時前なのにそこそこお客さんで賑わっている。
息子は明るく活発な男で、好感が持てる人間だとかねがね感じていた。サントリーで修行をしてきたのだが、家業の酒販店を継ぐだけではエネルギーが余ってしまうのだろう。今日も如才なく早速席に挨拶に来たと思ったら、慌ただしく何やら外出した。

それはさて置き、なかなか感じの良い店である。店員のほどが良い。最近の居酒屋チェーン店では馬鹿に肩に力の入った応対をする店があるがそんな事もなく適当に積極的で、それでいて押し付けがましさがない。自然体である。
料理は皆そこそこ美味しいし、リーズナブルである。

だがなんといってもこの店の特徴はワインの安さだろう。そこそこのワインが3000円前後で楽しめる。ハウスワインがマイルドだ。お薦めである。
ワインの品数は選ぶのに苦労するくらいの品数が揃っている。それもそのはず、もともとは酒販店の経営なのだ。スペインの現地ではこんな感じと、価格の居酒屋が沢山あるのだろうな、と思わせる。2階は40人が入る団体席の大部屋と、落ち着いた個室が1つあった。

久しぶりにあった友達と会話とワインが弾み、ついつい飲み過ぎたのが唯一の後悔である。

雰囲気と料理とワインの揃った(もう一つリーズナブルな価格設定:平均客単価は3000円だそうだ)、気軽に立ち寄れる店だ。





入り口にはカウンター席もあり、お一人様にも対応


このパエリアも程よく焦げ目がついて美味しかった。

亀城公園の花見

2012-04-11 16:35:47 | 雑感


ぽかぽか陽気に誘われて近くの亀城公園に花見に出かけた。

遠目にも満開とわかる花の白さだ。ウイークデイだが桜と陽気に誘われて沢山の人出で賑わっていた。
生憎、公園はところどころ工事中で風情を損ねていたが、それでも60年以上になる桜の古木は、樹勢を越えたとはいえ、まだまだ重たそうな花をつけていた。夜の部に備えあちこちに場所取りのブルーシートが置かれ、出番を待っているのは例年と同じ光景だ。ほとんど家族連れの人たちだ。小さなお子さんをつれた母親、父親が桜の下でたのしんでいる。
一陣の風が吹き渡ると、花びらが舞い風情が一層増す。

山形の芋煮会も野外の宴会で酒を飲むが、あちらはいっときで終わる花を愛でるのではなく、収穫の喜び、家族や知人の慰労を旨とする手前、かなり長い期間、川の土手,河原で行うが、やはり趣が違う。花見は、一時のはかなさが根底にあり、それで大騒ぎをするのだから、何故か騒ぎの影に悲しみを感じるのは私だけだろうか。
それはさておき、一本の桜があれば花見は可能だ。午後のひとときを日本酒を楽しみながら、落下の風情をしみじみ楽しんだ。

語り継ぐ宮大工の言葉

2012-04-10 12:05:05 | 講演録



以前の職場の連中と気持よく一杯やった時のこと。「宮大工西岡常一の『鬼に訊け』」というのが面白いので、ご覧下さい。」と勧められた。
法隆寺の昭和大修理、薬師寺の伽藍復興に一生をかけた、3代の宮大工西岡常一の遺言が聞けるというのだ。

東京都写真美術館ホールであるというので、でかけた。ヤリカンナや墨つぼなどの道具の展示と早とちりして、恵比寿のホールに駆けつけたら、ドキュメンタリー映画の公開であった。
西岡が職人として厳しいとは聞いていたが、弟子の小川三夫氏の著書などを見て、鬼と言われる程ではなかったと思っていた。

映像では弟子たちに解りやすく諄々と指導する西岡を映している。どんなことにも即答する、奥行きの広さと知識の豊富さは,並の棟梁ではないことをしめして余すところがない。木の癖を知りそれを活かす木組みをして、1000年もつ建築をする。見通しと感性の良い人だったのだろう。
久しぶりに良いドキュメントを見せてもらった。座席は100人ほどの観客で埋まっていた。こういう催しがあちこちでやられているとは、東京の良さだと思う。名古屋では、10人くらいしか集まらないのではないか。


桜は満開