遅いことは猫でもやる

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無事帰国 (ドイツ訪問最終日の日記)

2006-06-24 21:27:59 | ドイツ訪問
本日、10:30に、刈谷の自宅へ到着しました。

さっき、テレビで ウクライナ - チェニジア を見たところ。
このグループなら日本もいいところまでいけたのに
などと思ってしまいます。

ドイツ訪問の最終日は、日本 - ブラジル 戦を観戦しました。
結果は、皆さんご存知のとおり。

そんな昨日(といっても時差で時間がかなりずれていますが)の話。

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観戦後、ホテルへ着いたのがAM3:00。

ドルトムントからフランクフルトまでバスで3時間弱かかった。
何もせずに帰ったのだが、気分は暗く、疲れがどっと出た。
興奮しているのだが無理に寝た。

・・・・・

ゲームが終わったあとは、ブラジル人は大騒ぎ。
陽気に太鼓や笛でサンバのリズムにのって歌っていた。
からっとして、底抜けに陽気でこういうのは楽しい。

敵ながら天晴れ。

サポーターが黄色と緑のユニフォームのレプリカを
「チェンジ」といってきたのだが、
負けたし、ブラジルのは安っぽそうだったので、無視して通り過ぎた。
われながら尻の穴の小さいところを見せてしまった。

日本に好感を持ってもらうチャンスだったのにとバスに乗ってから後悔。


試合前にスタジアムに向かう途中一緒になった
ブラジルサポーターから
「ヤーポンありがとう、さようなら」といわれたのが
ばかに予言めいて、不吉な予感がしたのだが
(ただ単純に、彼が知っている言葉をならべただけなのだろうが)
結果はそのとおりになってしまった。


スタジアムは満員。
途中のオフィシャルグッズ売り場もぎゅうぎゅう満員。
30分くらい並んでやっとタオル?(マフラー?)を購入できた。
売り子は冗談を言いながら、のんびり売っている。

こんなに並んでいるのにもっとテキパキ片付けんかい!


遅れて入ったら仲間はすでに着席。
ハイデルベルク社会長、社長、ハイデルジャパン社長と並んで観戦。

サッカー専用スタジアムでスタンドは急斜面で見やすい。
大きなスクリーンが無いのが、日本とは違うところ。

日本ゴールの左後ろにサムライブルーの大応援団。
どこから集まったというほど沢山集まり
(今日だけで600人の追加応援団が入ったとのこと)
始まるまでは、ブラジルも日本も元気で仲良くエールの交換。
お祭り騒ぎが楽しい。

スタンドはほぼ五分五分の様相。
勝利を念じて思いっきり声を上げ君が代を歌った。


熱気は、阪神-巨人戦の5倍くらいと言ったらおわかりだろうか?
ましてや、ゴールが決まった瞬間はスタジアム中がゆれるほどの大歓声。
外れた瞬間でも同じくらいの歓声だが、長さが違う。

我々はリーダーの合図に従い「ニッポン、ニッポン」の連呼。
こういうとき、難しい応援はダメ。単純で力強いのがいい。

まずは、日本玉田のシュートが絵に描いたように決まって、怒涛の歓声。
それまでに、絶え間なく声を上げ、手拍子をしていたのが一挙に報われ
「ひょっとするといけるかも」と熱を帯びた。


前半ロスタイムにロナウドのヘディングで同点になり、
ブラジルサポーターの歓声で、前半終了。



トイレと飲み物を買いに下へ降りて売店で行列していたら、
前に並んだ黄色のTシャツの大男が話しかけてきた。

「ポルトガル語はわかかんないや」と思っていたら、
「私はドイツ人だ。この試合は3:1で日本の勝ち」と、
英語で嬉しいことを言うではないか。

2階と下で話をしているようだったが、
この時ほど英語がもっとできたらいいと思ったときはない。



しかし後半はブラジルペース。
あれよあれよと3点入れられ、日本サポーターの声も迫力がなくなってきた。



中村が元気が無い。

稲本、巻、玉田はまずまず。

加地ははじめに相手とぶつかってから、
中へ切れ込む一方で、駆け上がる動きを見せない。

サントスは相変わらず守備は雑。

高原は交代して2,3分でダメージを受けすぐ大黒と交代。

大黒もアジア予選のようなキレがなく、
キーパーとの1:1でも決められない始末。

中田一人走り回っている、という状況。



残念ながら玉扱いの個人技、
2、3人で組んでパスを交換する技術、
ポジション取り、
キックの強さ、柔らかさ、
スピードの変化、

いずれもはっきり差がある試合だった。


しかし、少なくとも点差ほどの実力差は無いとおもう。
後半勝ち越されてからの、気力の落ちたことが表現されたのか。



日本は2002年よりは確かに成長はしているが、
気力を含め、まだまだ世界とは差があることを認識したゲームであった。


直接戦って得た教訓を糧にしたい。



■日本代表 試合結果(グループF)

オーストラリア 3 - 1 日本
日本 0 - 0 クロアチア
日本 1 - 4 ブラジル


■日本 - goo ドイツW杯特集
http://number.goo.ne.jp/2006/teams/jpn/


■フォトギャラリー - goo ドイツW杯特集
http://number.goo.ne.jp/2006/photo/

工場見学 感想

2006-06-22 17:14:36 | ドイツ訪問
以下、「ハイデルベルグ社 ウイスロッホ工場見学」の工場見学の感想です。

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品質保持と、一貫生産をポリシーとして実現をしている。

見学したのは、
  • 歯車製造工程
  • 組み立てライン
  • 基盤製造ライン
  • 検査工場
  • 物流センター

の五箇所。

敷地は1km×1km(サッカー場88個分)の中に6500人が働く工場。

■歯車製造工程
フレーム、歯車共、製鉄工場から貨車が直接工場内に搬入。
国鉄のレールで結ばれている。
超強度の特製の鉄鋼を使っていて、
削る刃物が1個1万ユーロするとのこと。

昔は、鉄鋼の塊を2~3年自然放置して、落ち着いたころに
フレームを削りだすことをしていたが、
今は特注の成分を持つ鉄鋼で代替できている。

歯車の製造工程では、歯車一つ一つ全数検査をしてから次の工程に送っていた。


■組み立てライン
組み立てラインでは、大きな工程ごとに分業はしているが、
フレームが乗っている台ラインに人間が乗って、多くの作業をこなしていた。

シリンダーはフレームを横向きにしたところへ
玉掛けしたものを上から落としこむ方式で取り付けしていた。


■基盤製造ライン
電子基盤も自社製、リード線、ハーネスも自社で制作している。
外注すると品質・技術的にかえって安定しないので、自社製品を開発し使用。
エレキ部分も部品は日本などから購入するが、ユニットは自社製。
この部門は検査工程に製造時間の40%をかけているとのこと。


■検査工場
検査工場は、縦600m、横100m(サッカー場10個分)。
#なぜか説明の人はサッカー場で比較することが好きだ(笑)

工場内最大の建物で、全製品をユニットごとに検査。
完成品で、24時間連続運転した後、合格品を分解、梱包して発送。
各機械は製造立ち上げから納入先を明示したカンバンで制作されており
(フレームだけでなく、大型の歯車にいたるまで受注後生産だそうである)
中国、香港を含めた全世界向けに発送(一日65台)。
6~12胴、ニス塗り胴、デリバリー部分の自動化されたロングデリバリー装置付、
などの機械が半分以上、で検査を行っていた。

ただし中国向けはデリバリーなどは簡易型が大半で、
雇用確保、購入費低減のため、人力により代替しているとのこと。


■物流センター
物流センター 世界戦略上重要部門。
78000パレット、130000種類のパーツを収納し、
4000件の注文なら一時間以内に出荷できる能力を持つ。
現行1500件/日くらいの稼動
わが社のデリポートもこのような、目標数値を持つことが必要ではないか

8月に東京大井にJapan World Logostic Center を開設し、
香港と二ヵ所でアジアのパーツ補充を行う予定。


・・・・・


各工程ごとの綿密な検査、材料から機能部品までの一貫生産に
かなりの自信と、製品に対する誇りを持っていた。
わが社も各工程で、自分の作業に対する誇りをこれくらい持ちたい


「10年後も出荷時の性能を保持する」のが製造ポリシー。





ハイデルベルグの町は、3万人の学生を持つ学園都市。
山が迫り、ライン支流のネッカー川が緑の山あいをゆったり流れ、
カヌーを操る若者や、白鳥が川にあそぶ、風光明媚な都市でした。

同行しているY君も大洞印刷、平和堂印刷の人たちと
積極的に意見交換をしており、元気です。


ハイデル社 ウイスロッホ工場見学

2006-06-22 08:44:06 | ドイツ訪問
今週はドイツに来ています。

ハイデルベルグ社の本社・工場見学を行いました。

本社では、CEOへの挨拶をしました。
社長は大変なサッカー好きのようで、
ブラジル戦も一緒に応援しようと
我々に熱弁をふるいましたが、
私の団長としての挨拶はつぎのとおりでした。

---8<---
我々は、サッカー応援のついでに工場見学に来たのではなく、
工場見学のついでにサッカーの応援にきたのです。
訪問メンバーは、ハイデル社製品の精度と耐久性を評価しています。

私は、自動車の世界で同じように評価されているトヨタのある町からきましたが、
トヨタ生産方式の柱は、現地・現物です。

実際の製造現場を早く見たい
--->8---

本社は、駅のすぐ前にあるガラスの壁のスマートな建物で、
ハイデル社が提供するソフト開発、ブレイン事業(研修、研究)を行うところで、
大きな吹き抜けに面した各部屋の壁もガラス張りになっており
オープンな感じです。

何年か後の、統合工場もこんな夢のある建物にしたいと思いました。



いざ、決戦の地へ

2006-06-18 20:51:24 | ドイツ訪問
今pm8:40。
関空の近くのホテルに着きました。

あす、9:55発のルフトで
同業の方々とドイツへ行って色々視察してきます。


74名の大視察団。団長を拝命しました。

この時期にドイツということは、もちろんアレが頭にあります。
メーカー、ユーザー訪問は40名位だと聴いていますが、
団長の身としては、そちらに精力を傾けねばなりません。

いずれにしろ事故無く帰ってくること、
(ついでに観戦してくる)ブラジル戦が
好試合であることを祈りつつ、行って参ります。

本日のクロアチア戦が、勝利であることを念じて。

では。


結婚式に感じた、見た目と中身

2006-06-13 16:42:07 | 雑感
先週に続き、今週も社員の結婚式に出席しました。

ジューンブライドで、山の手(八事)のしゃれた結婚式場。
場所からして、最近の若者似よくある結婚式だろうと思って出席しました。


ところが実際は、新郎新婦の思いで全部手作り。

結婚式の形式も人前、司会も友人が行い、写真撮影も友人。
二人の歴史の紹介や、宴のプログラムも全部二人で考えたそうです。

そのせいか、プロが企画した定食風な押し付けがましいところが無く、
全体にほのぼのとした味がでて、見た目にも一生懸命な感じの結婚式・披露宴でした。


その中で紹介された、二人の結婚の動機はなるほどと思うものでした。

新郎のお父さんが交通事故で亡くなった際、
生き残った加害者の一方的な証言のみで刑事裁定が下ったのに納得いかず、
新郎は民事訴訟を起こしました。

訴訟を経験した方は少ないでしょうが、辛いものです。

相手の言い分を覆すために反証を集めたり、
相手の嘘を指摘せねばなりません。
神経が相当痛みます。

無くなった父親の名誉を守るため、必死になって新郎が戦っているとき、
陰になって支えてくれたのが、同じ職場にいた新婦だったそうです。


人が絶頂にあるときでなく、
一番辛いときに支えてくれた人というのは
きっと優しい気持ちがあると思います。

きらびやかさを競う、見た目偏重の昨今の挙式でなく、
二人の真剣な生き方が表現された、
見た目も中身も良い、若者らしい結婚式でした。




これからはお腹の中にいる赤ちゃんを中心に
幸せを築いていってほしいと、心から願っております。


トヨタと二宮尊徳

2006-06-05 12:53:22 | 講演録
世間のイメージと実態はずいぶん違う。

張トヨタ副会長の講演を聴いたが、すごくわかりやすい。
トヨタは「乾いたタオルを絞る」といわれているが
基本には人間性尊重の哲学がある。

徹底的に無駄を省く経営を追求しているのであって、
労働強化とはまったく違う。
人間性=考えることを尊重する 経営をしている。

アメリカのケンターッキー工場の立ち上げにかかわった張氏は、
アメリカよりはるかに人間的な経営をして、成功した。


あの薪を背負った二宮金次郎は、
刻苦勉励、封建社会の典型のように思われているが
実際は違う。

GHQのインボーデン少佐は、
戦時中に刻苦勉励の象徴となっていた二宮金次郎について、
軍国主義的だとして否定するどころか、
意外にも逆に以下のように述べて誉め称えている。

「二宮尊徳翁は、日本のアブラハム・リンカーンである。
 自由と民主主義を日本で初めて実践した人物である」


両者に共通しているのは、先祖、創業者を敬うということである。
産業構造は、江戸末期とは違ってきているが、
以下のことは現代にも当てはまることが多いのではないか。




 報恩訓

 
 父母の根元は天地の令命に在り
 身体の根源は父母の生育に在り
 子孫の相続は父母の丹精に在り
 父母の富貴は祖先の勤功に在り
 吾身の富貴は父母の積善に在り
 子孫の富貴は自己の勤労に在り
 身命の長養は衣食住の三に在り
 衣食住の三は田畑山林に在り
 田畑山林は人民の勤耕に在り
 今年の衣食は昨年の産業に在り
 来年の衣食は今年の艱難に在り
 年々歳々報徳を忘るべからず