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同年会の2日目は姫路城であった。2時間以上の滞在時間を取り、ゆったりと見学できた。
姫路城を訪ねるのは3度目である。前回は平成の大修理がすでに始まっていて、工事中の足場などが組み立てられていて景色は台無しだった。
世界遺産登録後は勿論初めてだが、さすがに人が多い。一日約1万人の観光客だそうだ。下から見上げると平地の上に優美に聳える姿は実に美しい。新緑の木々の上に覗く天守は真っ白で白無垢姿の花嫁のようだ。御多分にもれず中国人観光客、欧米人など、外国籍らしい人が多いのはやはり円安のお陰なのだろうか。
それにしても小天守や数多くの櫓、漆喰塀に囲まれ多大天守閣は堂々としていて美しい。
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外壁は勿論だが、瓦も漆喰で固めてあり真っ白だ。別名白鷺城と言われているのだが、大修理で真っ白になったので「白過ぎ城」と言われるほどである。TV暴れん坊将軍のタイトルバックに出てくる江戸城は実はここだそうだ。あまりに白すぎて以前とは別物みたいだ。1年もすれば隣の小天守のように落ち着いた色合いになるそうだ。
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改めて中を登ってみると外側の優美な姿とは打って変わって、無骨な戦いの場としての備えが至るところに散見される。大黒柱は2尺ほどもある大きな材木である。石落しや、鉄砲狭間、武具かけ、武者隠し、などなど。このコントラストも面白い。
もう一つの発見。番町皿屋敷の怪談、陰謀事件の「お菊井戸」が場内にあるが、あの事件は江戸元禄時代ではなく、関ヶ原の戦い約百年前の1500年前後のことだそうだ。
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スケールといい、姿といい、建造物と云い世界文化遺産に相応しい姫路城であった。