遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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寒い朝

2012-11-29 14:33:10 | 雑感


今朝はずいぶん冷え込んだ。風は強くなかったが冷たかった。
散歩に出た先の田んぼでは刈り取られた稲の跡が荒れている。寒々とした荒地のようにも見える。
収穫の終わった田んぼは殆ど作物の姿はなく、見渡す限り枯野のようだ。

TPPでアメリカ産の稲が大量にはいってくると、こんな風景がもっと広がるのだろうか?
それとも「園芸」と言われる日本の農業が、世界と勝負をして認められ、日本のコメも珍重されるようになるのだろうか。

空気は澄んでいたが、寒い微風が吹き抜ける朝の散歩であった。

傑作選

2012-11-28 13:29:37 | 


山本周五郎「雨の山吹」新潮文庫 昭和五十七年刊
このところよく読んでいる山本周五郎の短篇集。この著者の短篇集も色々読んできたが、よくわからない、と思うものが2,3篇混じっているのが多かったが、本書は10篇とも傑作である。特に表題作は余韻が残る。
以前は戦中に書かれたものが入っていたせいかなあ。

主題はほとんど違わないが、心もちのびのび書かれているような気がする。
一途な思い、ひたむきな生き方などがテーマである。欲得ずくに流される脇役に対し、義や忠に生きる主人公を描く。この短編集は全て男女の葛藤が主題である。

現在の打算と功利が主な行動原理になっている世相に対し、「もっと大事なものがあるぞ」と痛烈に批判しているように見える。
勿論著者にそんな気はなかったのだろうが、人間の生き方について、明かりを示しているようだ。

読後感の清々しい一遍であった。

小雪

2012-11-26 09:45:15 | 雑感


小雪と言っても女優のことではない。季節のことです。

いまは二十四節気では小雪、七十二候では「虹蔵れて(かくれて)見えず」と云われる。
虹を見かけることが少なくなり、北陸では冬季と呼ばれる雷が増えるそうだ。雷

今朝はぞの通り、雪がちらつき、寒い朝になった。一面の銀世界である。
二十三日野勤労感謝の日(新嘗祭)を終え、一ヶ月後のクリスマスの飾り付けを孫と一緒にやったりし、そろそろ年末の気分になってきた。

季節の魚は「くえ」。これはなかなか口にはいる機会はないが、新米がうまくなり、りんごも店頭に並ぶ。
「一日一個で医者要らず」だそうです。せいぜいりんごを食べて健康になってください。

今朝は正に、晩秋から冬に移行していると言う実感だ。

Xmasデコレーション

2012-11-25 12:18:44 | 雑感


勤労感謝の日が終わったら、次はいよいよクリスマスだ。というのが世情だが、この連休,孫が遊びに来ていたので、押入れからクリスマスの飾り物を引っ張りだして一緒に飾り付けをした。

ニトリのツリーセット、カナダで買ってきた電飾セット、知人から頂いたガラスのツリー、義姉が手作りしてくれたサンタの縫いぐるみ、などなど。二人で協力しながら飾り付けをし、電気を通じた。
何故かほんわかした気分になり、楽しい。

若い頃は、クリスチャンでもないのになんで毛唐のお祭りに大騒ぎをするんだ、宗教に対する冒涜でないか、と訳もなく反発しながらも、プレゼント欲しさにグッと我慢をしていた記憶がある。

今にして思えば、宗教的な意味はほとんどなく、単にお祭り好き・もののやり取り・イベント好きの日本人が多いから、クリスマスが定着したのだという単純なことだろうけど、完全に国民的行事になっている。

孫が帰ってしまうと、ひっそりと静かな家に戻り、小さなライトが音も無く点滅している。

絶筆

2012-11-23 09:11:30 | 


池波正太郎「梅安冬時雨」講談社文庫 2001年刊

このところ山本周五郎にのめりこんでいるが、さすがにたまには他の作者のものを読みたくなって、本書に眼を通してみた。
なんとなく以前読んだ仕掛け人シリーズと違っているな、と感じつつ読み進んでいくと、突然「絶筆」の表記と共に、正に途中で終了していた。

芸術家は死期が無意識のうちにわかるのか。
そういえば、石原裕次郎も最後の曲は声に張りがなかった気がする。

本編も筋の運びで、季節の移ろいが早い。登場人物が多いし、過去に出てきた人にも触れている。それと今までの本シリーズより筋立てが複雑のように思える。
また梅安の治療所も新築拡大したり、古い縁のある女性との関係を精算していたりする。シリーズの終焉か、自分の人生の終わりか、とにかく一区切りを意識しているように思う。

結末をはっきりイメージして筋を運んでいるのか、まだ成り行きで展開がどうなるのか著者自身にも決めかねていたのか、多分前者であろうけど、ちょっと拡大し過ぎの感があった。
それにしても、惜しまれる。

正に酸いも甘いも噛み分けた作家が存在していたんだ、としみじみと思い出した。

木の実

2012-11-22 16:14:43 | 雑感


もうすっかり冬支度を終えた木々が寒そうに身を縮めている。
山小屋の周りも紅葉は終わり、葉は茶色になってすっかり冬景色に変わった。

家の前に何やら実が成っている。なんだろう。たった一つだけだが、枯れた葉っぱの間にさみしげについている。
しかし存在感はしっかりある。

我が家にある実のなる木は刈谷にある梅だけなので、どんなものかはよくわからない。

多分かりんだろう。かりんは諏訪市の木だという。

寒さが近づいてくる中で、何かポッと気持ちの中に灯がついたような気がする。

夕映えの南アルプス

2012-11-16 12:20:20 | 雑感


一週間ぶりに刈谷に帰る道すがら、中央道に乗ったら、南アルプスは雪をかぶりくっきりと夕日を受けて輝いていた。

あまりの綺麗さに、小黒川PAに車を止めて、連山を拝見。

ここからの展望は、茅野で圧倒的に迫ってくる甲斐駒岳が左に遠くなり、仙丈ヶ岳が正面に聳え、間ノ岳、農鳥岳へと右に続く。

このSAには額縁を型どったモニュメントが置いてあり、そこを通すと正に「画のような景色」が見える。面白い趣向だ。


寒ッ!

2012-11-14 09:50:42 | 雑感


昨日夜雨が降ってきたな。ちょっとさむいかな、冷えてきたと思いながら眠りについた。

朝起きて外を見たら、案の定、デッキの上や草っぱらはうっすらと雪化粧。
今年はじめての雪だ。さすがに寒い。

この程度の雪で震っているのだから、あの北京郊外万里の長城で雪に降り込められた人たちはどんなに寒かったろう。

と思いを巡らせながら、ストーブで暖められた部屋でぬくぬくと過ごす私です。
文明はありがたい。

新そば祭り

2012-11-13 06:38:54 | 行ってきました

朝一番なのでまだ空いていた

しかし蕎麦打ち同好会のテントには早くも行列が

蕎麦はやっぱり信州でしょう。

週末に、茅野駅周辺で新蕎麦祭りをやるとのことで、覗きに行った。
10:30開場のところへ、10:40分に押しかけたのでまだ人出は少なかった。

それでも市内10店舗近くの蕎麦店が出店し、覇を競うという。
入口近くのテントに早くも行列ができているので、とりあえず並んだ。「茅野蕎麦打ち同好会」の看板がかかり、10割そばを食べさせてくれるという。

朝早かったので暖かいキノコ蕎麦を注文。噂に違わず美味しかった。やっぱり蕎麦は信州だね。
これだけでは少し物足りない。朝飯を抜いているせいもあるのだが。

以前「寒晒しそば」をたべた、呉竹房さんが「葉わさび冷蕎麦」をだしていたので、これを食べてみた。二八蕎麦であるがこれもそこそこいける。勿論10割蕎麦にはかなわないが、これだけ食べるぶんには何ら差し障りはない。

この催しもB級グルメ選手権のように、投票させるとか、新作蕎麦の品評会をやるとか、お試し回数券を発行するとか、少し工夫をして盛り上げるといいと思う。蕎麦は美味しいのだから。


葉わさび冷蕎麦(左)と10割蕎麦のざる 器はともかく中身は旨い