遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
更新は猫以下の頻度です。

お知らせ

Twitter で更新情報が観られます。やってる方はこちらからフォローどうぞ。
http://twitter.com/gaiki_jp

免許証更新

2018-01-31 12:13:35 | 雑感


やっと運転免許の更新ができた。12月の半ばに平針の試験場に行ったとき、両眼の視力不足が指摘され、やむなくH眼科に相談したら、白内障の手術を勧められた。

術後の経過もよく、右目の視力も回復してきたので、左目の手術を待つまでもなく(更新期間が過ぎてしまうので)再度試験場に行ったらおもったよりスムーズに更新ができた。

前回①更新用紙記入②収入印紙添付③視力検査④追加補充検査と進んだが、この段階で視力不足を指摘された。今回はこの④から開始したが、3,4人待つ中で、視力検査はあっさり合格。係の女性検査官も非常に親切であった。眼鏡等の制限もとれ⑤確認に回され、⑥写真撮影⑦交付と進み、講習などもなく新しい免許証が交付された。

認知症検査、高齢者講習と3,4ヶ月前から始まって、ここまで結構長かった。

1~2時間を予定していた時間も30分くらいで済み、寒い中手続きをしに来ている人も前回より少なく、どの窓口も行列は短かった。自分の中では、今回失敗したらどうしようとの心配をしていたのだが、いささか拍子抜けであった。眼科医のお陰である。

これで3年間は有効である。運転の安全が保証されたわけではないので、気をつけてハンドルを握ろう。

水戸黄門的料理薀蓄

2018-01-27 12:08:47 | 


柏井壽「鴨川食堂 おまかせ」小学館文庫 2017年刊

私がかかっている眼科医はいつも大繁盛で、診察や検査を待つ時間がかなり長い。お蔭で本がたくさん読める。

これは「みおつくし料理帖」以来の料理を中核とする本である。6篇の短編からなり、シリーズの第4弾らしいが、一話一話の構成がほぼ同じで、まるで水戸黄門シリーズのようである。舞台は京都東本願寺近くの、看板も上げていないような食堂。口頭で聞いた料理をそのまま再現して作るのも難しいと思うが、はるか昔の料理を探すというのも簡単ではない。

ここは思い出の料理を探し出し再現して提供することを生業としている。ワケアリの依頼人が京都駅に降り立ち、不安を抱きながら扉を開け、まずは腕利きの大将のおまかせ料理を賞味する。そこで行き届いた料理とサービスに心を奪われ、心を開いて探している料理について語る。この料理の探偵事務所は娘の担当で、探している料理についてあれこれと関連事項を訊き出す。

大方2週間の猶予時間を貰い、思い出の料理調査のために、現地や関連人物の所に足を運んで再現に力を尽くす。再度店を訪れた依頼人に思い出の料理とそのレシピを提供し、加えてこの料理を作ってきた人達の思いを語る。おおよそこのパターンである。まるで黄門様の諸国漫遊記が同じような展開を繰り返しているのとよく似ている。

葵の印籠に当たるのは、料理代と調査費の請求で、始めのおまかせ料理も調査費と一緒の払いで、「お客様がが納得の行くだけの値段で結構です。」と宣う。京都人の賢さ、或いはずるさが凝縮されているようです。

水戸黄門シリーズと同じで、筋書きはわかっているのに、次々と読みたくなるのは出て来る料理がいかにも美味しそうな面構えで、品名と沿えてある調味料・ソースなどを聞くだけで唾液が出てくる。

既刊3冊が読みたくなる程の本である。

マハ好き

2018-01-26 04:44:58 | 


原田マハ「本日はお日柄もよく」徳間文庫2012年刊

旅屋お帰り、楽園のカンバス、翼をください、などどれもホロリとする語り口でしかも自然である。本書はスピーチライターという(日本にもあったらいいなと思われる)仕事についた女性の物語である。

友人の結婚披露宴で感動的なスピーチに出会って以来、そのスピーカーに惹かれ、とうとう弟子入りしてしまう。そして政治家のスピーチライターになって、強力なライバルと競う。大雑把にはこんなストーリーだ。

面白い設定で、わざとらしさが少なく、いつもながらの語り口に引き込まれた。登場する人物のキレの良さ、潔さが彼女の真骨頂であろうか。惜しむらくは、この本の最初の3つのスピーチはさすがと思わせるが、後半のスピーチはそれに比べると能書きの割には冴えていない。

しかし私はこの作家が好きである。何よりそのセンスが良い。主張する生き方に共鳴するものがある。この本でもこんなセリフを吐く。

「困難に向かい合った時、もうダメだ、と思った時、想像してみるといい。
三時間後の君、涙がとまっている。
二十四時間後の君、涙は乾いている。
二日後の君、顔を上げている。
三日後の君、歩き出している。

銀世界

2018-01-25 14:01:04 | 雑感


明け方が静かだった。いつも暗いうちから聞こえてくる車のタイヤがアスファルトをふみしめる音、隣の家の雨戸を開ける音、中学校から聞こえてくる部活の掛け声などが聞こえず、本日は吸い込まれるような静寂に包まれていた。

夜が明けてきたので窓の外を覗くと一面の銀世界だ。雪が音を吸収するのと、人が出てこないので音が少ないのと両方相まって静かな朝であった。この地方でも1,2年に一度位の頻度でこんな朝があるが、道路に出てみるとツルツルに凍っている。雪に寒波と条件は揃っている。

家人に送ってもらい、眼科医に行くも車は慎重運転、歩行も慎重歩行である。所定時間に飛び込んでみても、流石に患者は1人2人とガラガラである。年配の患者さんが多いので、本日は出足が遅いのだろう。おかげでいつもの半分の時間で診察と処置が終わり、効率は良い。術後の経過もいいようだ。

気持ちも本日の天候のように、晴れ晴れと帰宅した。

大寒波

2018-01-24 13:06:11 | 雑感


今日も快晴である。が、異常に寒い。近所のコンビニに行くだけで、顔が痛くなるほどの寒さだ。2日前に東京では雪が23cmほど積もり、大騒ぎだった。それを上回る寒波が来襲し、東海地方もこれに覆われるらしい。

一説によると、平成始まって以来の寒波だという。たしかに今は大寒で一年中で一番寒いときだ。0度から40度までの温度帯でしか生きられない(もう少し幅は広がるけど、通常はこれくらいが限度だ)ひ弱な人類は、大気の衣と水、地熱に守られて生存しているが、何万年も生き長らえてきたのは奇跡に近いのではないだろうか。

暑いのは動くのも嫌になるが、寒いのもやはり億劫になる。快晴で放射冷却も盛んで今日は冷え込みも厳しいだろう。お互いに寒さに備えましょう。

ハードアクション

2018-01-23 01:13:01 | 

矢月秀作「闇狩人」(バウンティドッグ)朝日文庫刊

モグラシリーズの作者お得意のハードアクション。大衆週刊誌の連載小説にピッタリの作品だ。(実際そうであったかどうかは知らない)スピード感のある文体でぐんぐん読者を引っ張ってゆく。随所で展開する格闘、爆破シーンが痛快だ。

私自身は相当なビビリ人間だから、自分にないものを小説で発散しているのかもしれない。代替満足というやつだ。傭兵出身の主人公が、プライベートポリス(P2)という規格外の立場に身を投じ、ヤクザ組織相手に問答無用の大活躍をする。

若者とのかかわり合い、警察内部とのつながり、ヤクザ組織の動き方、などそれぞれ工夫はあるが、力で相手をねじ伏せる単純明快なストーリー。眼医者通いで治療や検査で待たされる時間に、細切れで読むにはピッタリの小説であった。

治療三昧

2018-01-22 10:25:40 | 雑感

手術当日

保護メガネ着用

就寝時プロテクター

白内障の手術半分(片目)が終わった。当たり前かもしれないがH眼科は非常に丁寧、慎重である。各種検査を周到に行い4日前から4時間毎に目薬を差し、手術当日を迎える。後期高齢者と思しき人が多く、いろいろな注意をわかり易く丁寧にしてくれる。

周囲から聞こえてきたのは「白内障は老化に伴い誰にでも生ずるもので、手術は簡単危険も少ない」というのと、「油断大敵、周りの人で失明した人がいると聞いた」というのと2種の情報である。

手術は顔に白布をかけられ、スポットライトみたいな点照を認識する中、メスをあてられる。
痛みはないが、場所が目だけに、つい体の各部に力が入ってしまう。自分が相当な「ビビリ」であることを改めて認識した。「切れないからメスを替えて」という医師の声も聞こえる。

長い時間とも感じるが、手術は15分位で終わり、個室に戻る。1時間ほど休養して、昼飯を食べて帰宅。その日は入浴は勿論、歯磨き、髭剃りも禁止、当分は洗髪もできない。よく聞くと失明事故は術後の感染症に依るものが殆どで、手術の失敗などが原因ではないそうだ。

そのため暫くの間は保護メガネを着用し、夜眠る時はプロテクターを装着する。朝昼晩とクスリも飲まねばならない。高血圧の薬服用、一日4回の点眼、術後の毎日の診断と合わせて、一日が治療三昧と言っても過言ではない生活である。

◯◯道の源泉

2018-01-17 03:58:38 | 


中路啓太「もののふ莫迦」中公文庫 2017年刊

本書は2015年度本屋が選ぶ時代小説大賞に満票で選ばれた作品である。豊臣末期の朝鮮出兵辺りを舞台とし、その中を痛快に生きた一人の武将を描いたものである。単なる忠義ではなく、大義に身を投じて一身を顧みず、また狭義の義理人情よりも義を重んずるいわゆる「もののふの道」を選ぶ。

日本人は「◯◯道」と言うものを好み、あらゆる範疇にこの傾向が蔓延しているが、現在スポットライトを浴びている日本の職人技の追求、商人の商いのやり方、経営者の舵のとり方など、いわゆるサムライの生き方の原点がこの「もののふの道」だろうと思われる。

葉隠を始めとする武士道は徳川幕府の時代に磨かれたのだろうから、この時代設定はいささか早いような気もするが、それはさておき、ここでは大きく二通りのもののふの道が提示される。一つは主君に対する徹底的な忠義、もう一つは弱い者や敗者に対する労り、目配りである。

神道の八百万の神、或いは「お天道様は見ておられる」の心境こそ日本の高度な品質管理の基礎である。こうしてみると、一君に盲目的に忠義を果たすと言うより、広義な使命感が我々をコントロールしている状態が健康で、主君に対する忠義に偏る時は何か危なっかしい。

とは言えエンタテイメントとしてもなかなか面白い作品で、著者の筆力もすごい。本屋大賞恐るべしである。


*追伸
明日から白内障手術を受けるため、暫くの間ブログ書きをお休み致します。無事済みましたらまた再開しますので、それまではお許し下さい。

プレゼント

2018-01-16 04:36:10 | 家族


15日の月曜日、息子二人の連名で小包が届いた。長男はアメリカ出張から帰ったばかりだし、次男は新しい勤務先で忙しい最中なのに、なんだろうと開けてみたら、二つ折りの財布。

私は詳しくないが何やらのブランド物らしく、私の名前まで刻印してある。かなりのものみたいだ。今の財布は10年以上使い込んだもの。私は長い財布は使いつけなくて、ずーっと二つ折りのものを使ってきた。

今度のは牛革ではなく何やら滑りにくい材質のものである。何よりカードホルダーが15枚位付いているのが使いやすそうだ。全体にふっくらしているのでお金が入っていなくても、お札が沢山入っているように見える。こういうのを福財布というのか。

息子からのプレゼントは殊の外嬉しいが、よく考えてみると一体何のお祝いなのだろうか?ちょっと遅れ気味の誕生祝い?後期高齢者入り記念?成人式でないことだけは確かだ。理由は何であれ、私のことを気にかけてくれていたのが何より嬉しい。大切に使おう。

黒門市場=食い倒れ 大阪

2018-01-15 05:50:11 | グルメ

黒門市場入り口

市場の中は大盛況

店頭に群がる人々

うまそうに我々を誘う

新喜劇は2時には上がり、大笑いしてお腹も減ったので、最近話題の近くの黒門市場へと向かった。TV情報によるとここは最近外国人向けにリニューアルして、客足が劇的に伸びたという。

大阪にいたころ此処は白い上っ張りを着た板前さんがよく買い出しに来ていたような記憶がある。素人にはちょっと手を出しにくい雰囲気すらあった。行ってみて驚いた。皆スマホ片手に目当ての店を探し、店の前では撮影に余念がない。

たしかに外人(特に中国人の団体客)が多く、決して安くはない店頭の焼き物や、パック商品が飛ぶように売れている。丁度お祭りの露店価格ぐらいだが皆躊躇なく買い求め、イートイン・コーナーでぱくついている。お店もそういった観光客用に店先で調理をし、パック詰め商品を並べている。

たしかに昔の専門店的な雰囲気は殆ど残っていない。外国人観光客目当てに業態変換をしたようだ。我々も、マグロの海鮮丼と焼きホタテを頬張り、小腹を落ち着かせた。せっかく大阪まで来たので、ということで、立ち並ぶ居酒屋に飛び込み、ふぐの唐揚げやナマコを肴にひれ酒を頂き、いい気分で難波を後にした。

難波は昔ながらの雰囲気が色濃いが、梅田は駅自体がリニューアルし、雰囲気がガラッと変わってしまった。ちと寂しい。


ホタテの殻焼き

海鮮丼