遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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故人のお宅訪問

2011-08-31 18:49:37 | 雑感

緑に囲まれたYさんのセカンドハウス

4月に亡くなった、畏友Yさんのセカンドハウスを訪問した。

奥様が愛知県ではなく、晩年をYさんと一緒に過ごされた長野県の里山に、基本的に住まいを定められたと聞いたからだ。谷あいにあるそこは相変わらず静かに、のどかな土地である。

訪問の度に、入り口で迎えてくれたYさんの姿がないのが淋しいが、緑に囲まれた谷あいの家は一年前と何にも変わっていなかった。

奥様は思ったよりお元気で、田舎暮らしを楽しんでおられた。草刈や、蜂退治、野菜つくりなどで気を紛らせる傍ら、太極拳や絵画教室にも通われている。またの人達ともの共同作業などを仲良く行っているとのこと。自然に地域の社会に溶け込んでおられているようで、ちょっぴり安心した。

もし自分がこんな立場になったら、こんなにスムーズには溶け込めないだろう。

しかし何かのおりに、ふと彼の人はいないのだ、逝ってしまったのだと、無性に寂しさがこみ上げてくるという。そうなんだろうなあ。


おだやかな方だった

ちょっとした手作りの肴で、昼間から一杯ご馳走になり、私の方はすっかり良い気分になって辞去した。畏友のYさんは春風のような穏やかな人だったが、奥様もごくごく自然な方だ。

遺跡の国トルコへ

2011-08-25 18:47:56 | 行ってきました
今回の地球一周の旅の最初の訪問地はトルコであった。

トルコは親日国、ベリーダンス、トルコ風呂、絨毯の国などとして知られるが、実は遺跡の豊富な国でもある。ギリシャ、イタリアも顔負けである。

6/14 イスタンブール→イズミール→パムッカレ
イスタンブール空港は雑然としていた。ビルの中も、外の空港内も。アラブ系の
人が多い。やはりイスラム圏内だ。ストールを巻いた女性が多い。さすが時間に
ルーズで、ごくふつうに7;00発の飛行機が7:25分発となる。

機内朝食はパス。紅茶のみ頂く。飛行機は満席、座席は一番前の席。関空ーイス
タンブールも一番前の席であったが、ガラガラなので、席の移動は自由だったが
今回はそうは行かない。食器の片付けは早い。関空からの便でもそうだった、トルコ航空の伝
統だろうか?


ガイドのセナムさん なかなかの美人
ドライバーのユノスさん 愛妻家でもある

イズミールの空港で現地ツアーガイドと落ち合う。セナムさん、ドライバーはユノスさ
ん。眉の濃いトルコ人らしい顔立ちだ。セナムさんはアンカラ、ユノスさんはカッ
パドキアに住むという。


エフェスの遺跡入口

小集会所


エフェスに入るとき、街の中でコウノトリが営巣しているのを見た。大きな鳥で
ある。遺跡みたいな柱のてっぺんに巣を作っている。
エフェスはBC10世紀頃イオニア人により作られた港町。イエスの母マリアが生まれ、暮
らした町。聖ヨハネ巡礼の地。1500人収容の小劇場へ、前がアゴラ(市場)
になっていた。遺跡の中に大きな道キュレッタ通りが走り、傍らにアドリアヌス
の泉跡がある。反対側にモザイクに彩られた道が残る。金持ちの家が並ぶ町並み
の前だ。絨毯の代わりらしい。



ニケのレリーフ


図書館前のヘラクレスの門


キュレッタ通りの突き当たりが図書館跡、かなり復元された前景がそびえる。羊
皮紙、パピルスなどの本が一万冊所蔵されていたという。当時の本の価値から言
えば、ものすごい量の財産だ。当時エジプト、トルコの図書館に続き世界第三位
の蔵書数を誇っていたという。ドイツが復旧工事に力を化していた。


トラヤヌスの泉

公娼館跡

公衆トイレ

大理石通り

図書館の前が公娼館、ここはお金のある人が通い、お金んのない人は図書館に来
たという。「家貧しくして孝士出ず」である。細かい部屋が沢山あったので公娼
館だったらしい。横手のアゴラ後を通り抜けると、大劇場。25000人収容。
エフェスの総人口15万人だそうだから、満員の場合は6人に一人が集まった勘
定だ。この劇場のすぐ下まで海が来ていたらしい。


有名な図書館跡

図書館跡横の門

大劇場


エフェス見学が終わって、時間が少し余ったので、近くのアルテミス神殿跡へ。
何か撮影をしていた。古代衣装の人が柱の遺跡の根元で赤白青黄色の旗を振り回
している。カメラを構えた人がその十人ほどの人に何か指示を与えている。観光
ポスター用の撮影であろうか。


アルテミス神殿後のシンボルの柱 コウノトリの巣がてっぺんにある

撮影用の群舞

セナムさん、ユノスさんから聞いた簡単なトルコ語

マルハバーこんにちは
ユレギュレーさようなら
テシュキュレル(tesekkurler)ーありがとう
レッゼッフル(lezzefli)ーおいしい

昼ごはんはサラダのバッフェ、薄焼き野菜パリっとしたチヂミ、シシケバブ(牛
串)サフランライス、デザート(すももとケーキ)チャイ。それにビール(8T
L)

そこから200キロ走りヒエロポリス、パムッカレへ。車中うとうととする。
ひえろポリスが中心。山の斜面に展開する5キロ四方ほどの宏大な遺跡。ヒエロ
ポリスとは「神聖な街」の意。紀元前3世紀、ローマ時代に栄えた。エフェスと
同時代に栄えた。大劇場はエフェスより小さいが、いまも使われている。



大劇場 直接民主制の名残か

草原の中に走る温泉を引いた石の道

昔から温泉地で山からお湯を引いていた。導水路あとが残る。エジプトのアフロ
デイテが皮膚病の治療にこの地の温泉を訪ね、治したという。アフロデイテの湯
跡が残る。今も温泉(35度程度)のプール(池といったほうが良いか)が観光
客で賑わい、近くに足湯もある。プールの入場料は25TL程。


温泉プール


ネグロポリス ローマ門

遠くの糸杉の林が、ネグロポリス。そこにはローマ門や公衆トイレ跡が残るがな
んといってもお墓の跡が壮大だ。盗掘にあって石棺、石室は傷つけられているが、
その量は膨大である。

プールからネグロポリスまで片道2キロ、シャトルバス2TLだが客がいないの
で4人揃うまで待て、でなければ8TLだと運転手が言う。さすが商売人だ。
OKして乗り込む。この運転手が色々説明してくれる。バスを一度も降りずに説
明を聞いてネグロポリス見学は済んだ。



その後、博物館横を通り、ガイドブックで紹介されている、石灰棚の奇景へ。靴
を脱いで棚の中へ。真っ白な棚と青色の温泉が逆光に輝く。足下は思ったよりヌ
ルヌルしていない。陽光燦々の中で暫し解放される。時刻は5時半を回ったが、
気温は全く下がらない。微風のなか気持ちよく歩く。ここは石灰棚よりヒエロポ
リス遺跡跡が主で、政府の発掘復旧作業が進んでいる。

ヒエロポリスに別れを告げホテルへ

今日のホテルは遺跡のすぐ下のTRIPOLIS。温泉も、プールもあるが、残
念ながら水着を置いてきたので、一日の汗はシャワーで流した。タオル、バスタ
ブは行き届いてはいない。
このホテルのロケーションは最高だ。屋外のプールサイドから見上げると、山の中腹の石灰棚が氷河のように真っ白に見える。



レストラン。夕食はバッフェ。やはり取り過ぎ。セノムさんユノスさんと一緒だ。
プールサイドの屋外のテーブル。中国人、日本人の団体客。エレクトーンの弾き
語りの歌手の歌声が気持ちよく響く。ワインを一本取り、皆で飲む。

セナムさんは一児の母。6歳の男の子。写真を見たが可愛い。ユノスさんは子供
はないが妻帯者だ。


少々時差ぼけもあり、早々にダウン。明日は700キロの行程だそうな。





面白い人

2011-08-24 05:25:20 | 
 
久々に、ノンフィクションを読んだ。
知人から提供された佐伯泰英が面白くて、離れられなかったのであるが、全14巻
の吉原裏同心シリーズを読み終え、さすがにちょっと時代物は休憩、という気分
になった。

そこで、TVや書評で見つけた、明るい闘病記「困っているひと」大野更紗著 
ポプラ社刊 ¥1400+税 を読んでみた。著者の大野更紗は自分を突き放して客観的に見る
ことのできる人だ。激痛と苦しさ、展望のない中で、ここまで明るく闘えるのは
何故だろう。難病ものは、「愛と死をみつめて」「1リットルの涙」など、純愛
と悲劇がセットになっているが、これはあえてお笑い路線をいこうとしている。
「困ったひと」ではなく「面白い人」である。それも半端ではない。感情に流されていないのがスゴイ。

しかし最後の2章で、恋物語が入ってくる頃から、鉄のお笑い路線から微妙に変
化するのが、何故かホッとする。25歳の乙女の部分が現れるのが、愛らしい。

帯に書いてある書評の一部を紹介しておく。

壮絶、絶句、涙。潔さ、優しさ、切なさ、面白さ。理不尽・・・・。
人としての強さ、美しさ。すごいパワー。(30代女性)

これはお涙頂戴の話じゃないぞ。人の生とは何か、とお前に問いかける話だぞ。
(20代男性)

「地獄のような状況」に圧倒されるも、半面、お茶目で独特の文体、ほっとする
世界に癒される。めちゃくちゃスゴイ作品だ。(60代男性)

想像を絶する難病者の日常なのに、ここに書かれているのはあなたや私の姿だ。
この現代の「神曲」に私は幾度も救われ続ける。(星野智幸 作家)、

太陽の町 サンタモニカ

2011-08-18 13:30:33 | 行ってきました

旅行最終日(7/19)、義兄のお見舞いも終え、すべての旅行日程を終了した。
が、強大な台風が日本を襲っているとの情報があり、日本につく頃、中部地方と
関東は暴風雨圏内だそうだ。そこで帰国を一日延期した。おまけの人生のおまけ
の一日ができた。姪がレンタカーでサンタモニカへ連れていってくれるという。


サンタモニカの目抜き通り


恐竜を象った植え込み

ロスから30分ほどのリゾート地。陽光燦々。街並みは観光客向けのショッピン
グモールだ。通りの中に恐竜をかたどった植え込み、噴水、カフェがあり、歩行
者天国になっている。大道芸人が多く、ジャズ、バイオリン、ラップ、何か訳が
わからない叫び声をあげている人々がいる。伴奏もカラオケ、エレキギター、プ
ラスチックの大カップに小石を詰めたマラカス、などなど。

女性陣はウィンドショッピング、実際に店の中に入り買い物に余念がない。
NYで行ったティファニーに迄入ってあれこれ物色する始末。
このリゾートは今までのところと少し違い、なんとなくのんびりしている。
ガツガツした所がない。


海岸入口

駐車場と砂浜

海岸通りへ

海岸にでた。車がぎっしり。大きく長い砂浜、海沿いにビーチパラソルの波、紺
碧の海が眩しい。スケールが大きい。

海辺の木製デッキ脇のBubba gump(バンバ ガンプ)へ入る。義妹推薦のお店である。NYタイムズスクエアーにもあった店だが、30分待ちだと言われ断念した。トムハン
クスのフォレストガンプにちなんだ店だという。相変わらずの繁盛店で10分ほ
ど待たされ入店。男の店員が忙しく立ち働く。テーブルの上に小さな看板(FO
REST RUN,,STOP)があり、それによって店員が御機嫌伺いに来る。
シュリンプの専門店だけあり、メニューにはエビ料理がズラリ。


うまそ~。喉が鳴る。


あんまりうまくて写真を取ることに気がついたときには・・・・。

エビのボイル、カラマリ、サラダ、パスタ(スパゲティ)を取り、シェア。
ビールはジョッキで1,2杯。空気が乾いており、料理も旨いので、喉に沁みる。
遅めの昼食で満腹。
帰国したら、フォレストガンプのDVDを見なおしてみようか、という気になった。

おまけの一日は、姪と義妹のお陰でゆったりとした休日になった。

諏訪湖の花火

2011-08-17 09:02:45 | 行ってきました


8月15日 恒例の諏訪湖花火を見に行った。正式名称は 諏訪湖祭湖上花火大
会 というらしい。昨年も見たのだが、あの感激が忘れられなかった。

主催者発表によれば総打ち上げ数4万発、50万人の人出で賑わう大会だ。
但し、本年はやはり震災の影響か、打ち上げ数も人出も、昨年より気持ち少ないように感
じた。

JRの指定観覧席を買ってあるので、少し早めに茅野駅から2時31分発の電車に
乗ろうとした。がもうホームは満員、入場制限をする有様。諏訪湖畔はお祭りの
ような人出、浴衣姿の若者(男女)甚平のおじさんもいてリラックスしている。
湖岸は屋台ので店がズラリ、まさにお祭り気分だ。


湖岸を埋める人々


夕暮れが迫り、いよいよ開幕だ

まだ陽が高い4時前に会場到着。半分ほど埋まった湖岸のシート席。甲府、東京、
上田、長野県内、など出発地別に席が分かれているのが面白い。コンビニで買い
込んできたビール、ハイボールを飲み、本を読みながら日暮れを待つ。弁当も食
べてスタートにそなえる。

陽が落ちいよいよ開幕。市長の長めの挨拶が続く。最後の「諏訪人の心意気!」
といった言葉だけが耳に残った。


震災犠牲者鎮魂の3発



まずスターマイン3発、鎮魂の花火が上げられた。いよいよ大会が開始。
次々と趣向を凝らした、花火が打ち上げられる。後ろの席にいた、群馬出身の若
い二人連れがしきりに感嘆の声を上げる。「わあー、すごいすごい」スペースは
比較的ゆとりがあるのでゆったり手足を伸ばして見ることができた。
もの、色が三色に変わる花火、柳条に軌跡が残るものや、ハート型、目と口があ
る人の顔など、周りの山々に音が谺して、豪華な火の饗宴に時を忘れた。


キス・オブ・ファイアー

クライマックスはお目当ての湖上スターマイン。kiss of fire。双方から湖上
を走った火が正面でぶつかったところでスターマインに着火。半円形、孔雀の羽
のような花火が水面に映える。圧巻である。


ナイアガラ瀑布

フィナーレは、ナイアガラ瀑布。2kmにわたり張られた綱から流れ落ちる火の幕。
クライマックスを迎えて会場は興奮の体。あちこちで拍手が沸き起こる。

湖岸を埋めた人々が一斉に帰る。殆どの人が上諏訪駅へ。人人人。早めに歩いた
のだが、駅前は人の波。入場するのに30分ほどかかって、やっと構内へ。帰り
も通勤電車並みの混雑で帰途についた。楽あれば苦あり。

駅前の人の波

ウイスラー アウトドアの天国

2011-08-15 10:47:53 | 行ってきました

バンクーバー湾の景色

カナダに遊んだ9日間でもっとも印象深かったのは、シアトルの空母見学とウイ
スラー観光だった。義弟が休日を割いて連れていってくれた、前回の冬のオリン
ピック開催地だ。スキーリゾートとして有名だが(実際夏でもスキーやスノーボー
トを抱えた人がゴンドラに乗ってくる)行ってみると、ウインタースポーツだけ
でなく、アウトドアスポーツのメッカというくらい色々の楽しみ方がある。

カナダは豊かな国だが、自然(緑と水)が豊かで、人々もアメリカのような自己
主張を前面に出してくる度合いが少ないような気がする。


駐車場からの景色

朝7:30にリッチモンドの義弟の家を出発。渋滞になりかかっているバンクーバーの
街を抜け海岸沿いの道をひた走る。30年近く前、息子とサーモン釣りに来た村
を懐かしく感じながら過ぎ、ウイスラー村の駐車場へ。10:30着。


遊びのメニューはいっぱいだ

MTBをやる若者と、ラフティング用ボート

ゴンドラ切符売り場

ここは多くの人で賑い、ハイキング、乗馬、カヌー、マウンテンバイク(MTB)、フィッシング、リバーラフティング、などなど様々なメニューが用意されている。
我々は2つのゴンドラを乗り継いでとにかく上へ。世界一だと言われるロープウ
エイPeak2peakに乗ってみようというわけだ。夏休みに入ったとはいえ、
ウイークデイのせいか、お客が少ない。ゴンドラの乗務係員の愛想がよい。進ん
でカメラのシャッターを切ってくれる。降りたところはもう雪原。日差しはきつ
いが、雪渓の上を渡ってくる風は冷たい。遠く雪で真っ白な峰が見える。



いざ山頂へ

雪原と山々

世界一の規模を誇るPEAK2PEAKロープウエイ


世界一と言われるロープウエイは、その名の通り2つの峰を結ぶもので、約十五
分間、大きな谷間の支柱のない空中を進む。20人以上乗れる大きなゴンドラだ。上部
はスキー、スノボー、下部はMTBのコースになっている。沢山の若者が楽しんでい
た。



頂上レストランの近くに、オリンピックのシンボルマークをかたどった素朴なモ
ニュメントが立っていた。



ロープウエイを降り、ビール工場直営レストランで昼食。ピザとサラダとビール
を頼んだが、ビールを飲み終わっても料理はなかなか出てこない。ビルのおかわ
りを重ねてやっと出てきた。このレストランの作戦か。



昼間のビールでいい気分、ほろ酔いで街を歩いてみると、ここはきれいな、小洒
落たリゾート地だ。ゆっくりと滞在したくなる佇まいだ。時間がゆったりと過ぎてゆく。帰途ブライダルフォールに立ち寄り、マイナスイオンを浴びて帰途についた。