遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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夏は来ぬ

2017-05-31 16:15:09 | 雑感


毎日暑い日が続きます。まだ五月だと言うのに連日30度超の夏日になっております。

昨年豊作だった我が家の梅は今年も実が沢山なっています。これが膨らんでくるといよいよ梅雨間近だと思いますが、来週あたり梅雨入り宣言が出されるのでしょうか。いよいよ夏本番ですね。

桜前線、あるいは桜の開花宣言はなんとなく心待ちをするのですが、梅雨入り宣言は「ああもう夏か」と思うくらいで、感激が薄い。

農家の方にとっては大事な田植えを決める要素なのに、お叱りを受けるかもしれませんが、間もなくジメッとした季節がやってくる。蒸し暑い名古屋には足を向けたくないなあ。

阿るということ

2017-05-29 02:24:10 | 

百田尚樹「カエルの楽園」新潮社 2016年刊

なにか胸糞の悪くなる本である。蛙の世界になぞらえて日本の防衛問題、憲法改正の必要性を訴えているのだが、どうもその政治性が鼻についてくる。寓話とは言え客観性に欠けるし、第一線の日本の評価についても配慮が不足している。

なんとなくであるが、読者と対話しているというより、権力者に気に入られようとしているように思えてならない。この著者のデビュー作「永遠の0」で感銘をうけたのだが、「海賊とよばれた男」では、出光へのヨイショが気になった。

加えて、沖縄の地方紙を「潰さなあかん」と放言したり、やしきたかじんの妻の行状を描いた「殉愛」で遺族から訴訟をされたことなど、基本的な立ち位置が気になる。保守と言うより権力よりなのではあるまいか。

多分戦前の大政翼賛会の大号令の下、軍国主義一色に染まっていた時代はこんな作家がゴマンといたんだろう。戦前の雰囲気をしっかり味あわせてくれる本ではある。

彼には「ボックス」や「モンスター」などで見せる才能を大事にして、政治性とは手を切ることを望みたい。無理かなあ。

世界遺産 富岡製糸場

2017-05-28 06:49:28 | 行ってきました

富岡製糸場入り口

東置繭場1階通路
通路天井

置繭場全景

ガイド

今回の同年会旅行のメインの目的地は富岡製糸場である。2014年世界産業遺産に登録された戦前の日本の主力産業生糸の工場である。諏訪にも縁が深い片倉工業が経営に携わっていた。

そもそもこの工場は明治5年官営の生糸製糸の伝習生養成を目的として設立されたらしい。ここで修行した工女が全国に散らばり各地で技術指導を行ったという。工女の誇りと使命感を刺激する意味でもかなり巧妙な仕組みであった。

この工場の設計施工、稼働などはフランス人ブリュナがおこなった。政府と5年契約を行い、工場内に住居を与えられ夫人と住んだという。当時としては画期的な週休制、一日8時間労働などを行い、この面でも全国の範たるところを見せた。

この工場は昭和62年迄操業し115年の歴史を誇った。なおここの女工館は教えに来たフランス人の教師の宿舎として建てられたものである。

生糸生産工程を理解するには実際に稼働している岡谷の蚕糸館の方に分があるが、ここでは明治政府の意気込みを感じることはできる。合わせて見学すると理解は一層深まるだろう。


繰糸所入り口

繰糸所内部

繰糸所天井梁

ブリュナ館

診療所

女工館

はるばる行ったぜ

2017-05-27 05:54:38 | 行ってきました

大型バスに15人

本日のお宿
ロビーラウンジ

宴会の始まり

男の厄年、数えの40歳の時に発足した同年会がいまだに続いているという話は以前にもした記憶があるが、つい先日そのメイン行事一泊旅行を行ってきた。

最盛期には、花見、植樹、奥様プレゼント、隣町同年会との親睦会、総会と旅行の他にも色々やってきたが、今は総会とこの一泊旅行だけとなった。39歳のときの会員は55名いたのだが、今やそれも18名となり、この旅行の参加者は15名である。

大型バスで出掛けるも空き席が目立ち、後ろのサロンで飲む人間も激減。積み込んだアルコールも最盛期の1/10くらいしか消費されない。その意味では寂しいが、皆気持ちは元気で意気軒昂、鼻っ柱は強い人間が残っている。

今回は群馬県四万温泉でゆっくり湯に浸かろうと朝7:30出発。ひたすら走り続け上信越高原国立公園内にある四万温泉到着。渓流沿いにあるちょっと格式を感じさせる旅館であった。到着は4:30過ぎ、9時間に及ぶ長旅であった。

早速温泉に浸かったが、源泉が熱いらしく、ぬるめと熱めの二つの浴槽が用意され気分よく入浴。疲れを落として宴会へ。しかし宴席でも相変わらず酒は進まず、以前と比べればおとなしい限り。カラオケも一人だけが頑張って歌うが他の人は知らん顔、盛り上がりにはやや欠けた。

この宿では名物女将が紙芝居を披露するとのことで、宴会が終わったら皆ロビーへ。確かに紙芝居のセットがしつらえてある。程なく開演。朗読はもちろん女将。題名は知っていたが読んだことのない宮沢賢治の物語で、朗読もうまくそれなりに聞けた。続いて従業員による和太鼓の演奏。近いので迫力はあった。それより女将のMCよろしく一生懸命の話術に感心した。

営業臭を抑えながらも、売り込むところは売り込み、聞いているものを飽きさせない、仲々の力量と見た。山奥の他に取り柄とてない温泉宿の苦労が垣間見える女将の奮闘であった。


広場には紙芝居の用意が
本日の演目は「注文の多い料理店」
紙芝居のあとは和太鼓の演奏
女将の独演が続く
3名の和太鼓






五月晴れの下の運動会

2017-05-26 03:45:43 | 行ってきました

緑豊かな校門

校庭もに芝生が敷かれている

一般父兄席

全校生準備運動

選手入場

赤青に分かれて応援合戦

近頃は運動会も春に行う学校が増えてきたそうだ。息子の要請で孫の運動会の応援に出かけた。学校は千葉県にある。都内の学園と違い緑豊かな校庭があるちょっと洒落た校舎である。グラウンドの周りにはテントが張られ、父兄は別として、学童も教員も直射日光を浴びないようにしてある。校庭が緑の芝生で覆われているのを見て本来はこれが普通なのだと変に納得。

この学校では、赤白ではなく、赤青の対抗戦であった。開会式では校長や議員さんの短い挨拶が続き、ことさら対抗心を煽るのでもなく応援合戦を済ませていよいよ競技開始。

やっぱりリレーは盛り上がる。低学年の玉入れも勝負が入れ替わるのでこれも盛り上がる。騎馬戦が残っているのにもちょっぴり嬉しかった。また学年を縦断して組み合わせた各組対抗も面白かった。

大玉転がしも学年が組んで大きな輪を作ってそこを通すので、低学年のリードが高学年で逆転されたりと見ていてハラハラする。私立学園だけあって、愛校心育成演技(組体操が含まれる)の時間が取ってあるが、あんまり意図したようには盛り上がらず、森友学園の教育勅語以下の出来栄えであった。学校の理事としてはもう少しここで盛り上げたかったのだろうが、派手な道具立てのわりには子どもたちは淡々とやっていた。

こういう運動会の演技で今や定番となっている沖縄の「エイサー」あるいは東北・北海道のソーラン節がここでも行われた。心のふるさとはやはり南か北のどちらかなのだろうか。

穏やかな校風を反映しているような運動会は無事終り、和やかに閉幕した。受験校ではこうは行くまい。


徒競走で競技開始
一輪車の演技

学年縦断リレー
大玉転がし

愛校心育成演技





質も量も満足する焼肉屋

2017-05-25 02:26:28 | グルメ

見よ!この山盛りを。

塩タンも2人前でこのボリューム

焼肉にはやっぱり生ビールです

これでもほんの一部です

東京に行ったおり、次男と夕食をともにした。近所の焼肉屋での食事だが、肉屋がやっている焼肉屋だということで、何時も満員。予約がないと入れないし、予約をしても基本1時間半で終わるよう言われる。

入ってみるとその訳がすぐに分かる。ナムルの3種盛りは20cmほどのテンコ盛りだし、他の肉も通常の1.5倍位はある。かと言って質が劣るわけでなく十分美味しい。しかもアルコール類もリーズナブルである。注文してから運んでくるまでの時間も素早い。

我々は入口近くのテーブルに案内されたが、座っている間にも、事情を知らない客が3組ほど来店した。残念ながら予約がなかったので入店できず、引き返した。若い従業員も一生懸命で高飛車ではない。

すっかり満足して、お腹を膨らませ、外に出たのは概ね7時。外はまだ明るく、ほろ酔い気分の散歩にはちょうど格好の季節であった。


富士in五月晴れ

2017-05-24 12:11:09 | 雑感


所用、と言っても大した用事ではないが、があって、久しぶりに東京に出かけた。好天が続きこの日も快晴であった。

掛川を過ぎても富士山が見えない。どうしたのだろうとちょっぴりヤキモキしていたら、新富士で見えた!相変わらず優美な姿であったが、水蒸気の多いこの季節、白っぽく霞む五月の空に溶け込むように浮かんでいた。

五月晴れというのは、秋の空のようにくっきりはっきりとしたものでなく、春らしく朧に霞む中、モノを柔らかく包み込むような風情の空なんだと改めて認識。

山頂の雪も大分溶けてきたが、ゆったりと裾野を引く姿は誠に優美である。満足して東京に向かった。

売れっ子作家の力量

2017-05-19 13:49:16 | 


東野圭吾「流星の絆」講談社 2007年刊

東野圭吾は当代の売れっ子であることは間違いない。その力量は確かである。この小説で彼の力量は遺憾なく発揮され、プロット、心理描写、キャラクター設定、状況説明、どれをとってもよく描けている。

この本は次男の家に遊びに寄ったとき、彼の本棚で目に止まったのを借りてきた本だ。
途中までは比較的スローテンポで物語が進むが2/3くらい過ぎたところで急にテンポが良くなる。一気に収束に向かうが、細かいところまで行き届いた設定がしてあり、話に無理がない。

最後の大どんでん返しは、ちょっとアメリカの映画みたいではあるが、なかなか面白い。登場人物が基本的には善人ばかりであることが、少しばかり陰翳を薄くしているが、その分救われる感もあるので。まあやむをえまい。

推理小説で粗筋や登場人物などについて触れるのは無粋なので省略するが、とにかく面白い小説であった。

誠実な人柄

2017-05-14 01:24:27 | 

坂本精志「ナンバーワンへの挑戦」ホシザキ株式会社

著者はロータリークラブ時代私が担当幹事として仕えたガバナー代理の方で、ホシザキ(株)の会長兼社長が中部経済新聞社より出された自伝である。

よくある自慢話ではなく、学生時代から会社に携わってきた事象を淡々と記録している。もともと技術系だった方なので、人為的に自分の生涯をドラマチックに作り上げるようなことはされない。やられていることはかなり積極的かつ革新的なことなのだが、ご本人の性格通り当然でしょというスタンスで記述されている。

加えて名誉欲、物欲のきわめて少ない方なので物を見る目がかなり客観的である。私の理想とする生き方を実現されている方だ。こういう生き方を知ったのはロータリークラブに入会した私に取って財産ともなった。今もって淡い交流が続いており、一昨年だったか、三河湾で所蔵のヨットに乗せていただいたこともある。

事業家としても人間の生き方としても参考になるものである。


町も新緑

2017-05-13 00:48:24 | 雑感


鮮やかな新緑の季節がやってきた。「燃えるような緑」という表現がピッタリのイキイキとした新緑だ。家の近くの公園の緑も燃えている。おそらく市の木であるクスノキの若葉だろうがほんとうに綺麗である。

二四節気も、穀雨、立夏、小満と季節が進む様が現されている。穀雨とは穀物を育てる春の雨がふる頃のこと。この節気の終わりに八十八夜がある。立夏は次第に夏めいてくる頃、五月五日~五月二十日あたりの青々とした緑が増えてくる季節の頃です。小満とはいのちが次第に満ち満ちてくる頃。草木も花々も、鳥も虫も獣も人も日を浴びてかがやく季節だという。

こんなふうに見ると、日本の季節を表す言葉は、本当に自然に寄り添った繊細な内容のように思える。さあ精々外に出て日を浴びよう。