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地球の裏側探訪記(20)ボリビア首都ラパスへ

2017-03-08 12:38:09 | 行ってきました

ウユニ湖からはこの泥道を行く


ウユニの飛行場

空から眺める塩湖

ラパス到着

本日は南米最後の目的地チチカカ湖の玄関口ラパスへの移動日。
前日、流石に朝早くから夜までウユニ湖を堪能したので最終日はホテルを8:00頃出発。ホテル前の泥の道を舗装された観光道路までゆっくりと進む。小一時間で小さなウユニ飛行場へ到着。小さな可愛いところ。だ平らな土地はいたるところにあるので飛行場建設は苦労が少ないのだろう。

定刻に離陸、空の上からウユニ湖を眺める。広々とした平らな白い平原にところどころ水が溜まっている。この塩の層は厚さ120mあり、下部ではまだ合成されているので、ほぼ無尽蔵といっていいくらいの埋蔵量だそうだ。この塩はインカの王様も取りに来たらしく、それがサラリー(給与)の語源になったらしい。そういえば塩(ソルト)とサラリーはなんとなく似てなくはない。

ラパス空港へはほぼ定刻に到着。地元レストランへ直行。ここではなぜかウエイトレスが片言の日本語を話す。ご主人が日本びいきで、日本人の規律正しいところが好きだという。そんな風に周りをしたいということで、行ったこともない日本の言葉を自力で勉強し従業員に教えているとのこと。愛想よく我々にキーホルダーをくれた。味もまあまあであった。


地元レストランとオムレツ

食後ティワナク遺跡を見学。ティワナクとは5~12Cインカの前史を飾るプレ・インカ文明で、その祭祀を行った遺跡が発掘されている。入り口に石の拡声器がありガイドが口を当て実演してくれる。なだらかな丘にあるこの意席は世界遺産に認定されているが、素朴な中規模の遺産でなかなか面白い。

この遺跡はクスコで説明を受けた原住民の世界観に基づいて3つの世界に分けられている。天上界、地上界、地下界だ。天上界はアイナク文明と呼ばれピラミッドの上に再現されている。地上界はモノリート(巨人像)が彫られ、太陽の門が設置してある。先住民族出身の現大統領はここの広場で就任式をやったそうだ。地下界も半地下で石垣が組まれ、いろいろな麺が面として石垣に組み込まれている。これらの説明を受けている最中に雨がぱらついてきて、ここは約4000mの高地で歩き回ると息が切れてくるので、残念ながら早々に切り上げた。


ピラミッド

モノリート(巨人像)と遺跡

太陽の門

半地下の広場

ラパスの町は高度約4000m、ボリビアの首都で人口300万の大都市である。しかし大統領の任期をめぐる国民投票間近とあって、街の中は続投OKの投票をしようという落書きで埋め尽くされていた。反対の落書きもあるにはあるが、1/10もない。圧倒的な現大統領支持だ。この町を縦断するロープウエイに乗ってみた。途中で乗り換えをして端から端まで乗ったが25分間街を上から見下ろす快適な乗り心地だった。これは観光用ではなく渋滞回避の市民の足として建設されたという。

これに乗れば、大統領の生家、軍隊の訓練所も眼下に見下ろせ、セキュリティの面ではちょっとどうかと思うが、気分は良い。時速20kmとして全長10kmはあるという長いロープウエーだ。ゴンドラの数も沢山でこれなら市民の足として十分機能するだろう。


町は選挙のための落書きで埋められている

ロープウエイからのラパスの町

ロープウエイ終点

かなり起伏のある市街地をどうやって走ってきたのだろう。我々が乗り場で降りた車は、終点ではもう待っていた。そこから月の谷公園へ。ここはアームストロング船長が実際に訪れた際、命名したという石灰岩が侵食された谷。我々が訪れた時、その頂きでオカリナを吹く芸人がいた。我々を意識し拭きながら岩峰を飛び移る。演奏が終わって我々の所に走り寄りチップを請求する。幾ばくか入れたが、少ないと恨めしそうにこちらを見るが、あんなものだろう。

ホテルに入り、夜景をちょっと見て(地形的には高低差がある町並みの街灯はきれい。だがオレンジとLEDの白色だけというのが寂しい)、フォークローダンス(民族舞踊)ショウのレストランで夕食。少々冷え込んだが明日に備え早く寝る。



月の谷

オカリナ芸人