遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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雪の朝

2012-12-29 09:40:56 | 雑感

林の向こうに朝日が昇る。

昨夜からの粉雪が朝起きてみたら積もっていた。

雪の朝は、音が吸い込まれて本当に静かだ。車もまだ通らず、先ほど除雪車が上へ上がっていっただけである。

積雪量は20cm程度。気温は案外上昇していて、屋根から雨だれが落ちてきている。

陽が上ると舞台の照明を浴びたように、一面明るくなる。全てが一新され白く変わる。
この清浄感、清澄感がなによりだ。

暖かい室内からちょっと戸外へ出てみようか。

面白そうな国

2012-12-28 08:25:28 | 


「キューバでアミーゴ!」たかのてるこ著 幻冬舎文庫 平成22年7月刊

今年、モロッコ、パリ、バンクーバーを回った時、最後はキューバを訪ねる予定だったが、事情があってロスアンゼルスに変わった。少し心残りだった。
その折旅行の予備知識を仕入れるために買っておいた本を、引っ張りだして読んでみた。

内容は旅行記というより、滞在記に近い。名所旧跡の案内ではなく、現地の人達との交流をレポートしたものだ。
著者はさすがに旅慣れており、旅行先でいきなり相手方に溶け込んでしまう。それにしてもこの国の明るさはどうだ。何かというと音楽が流れ、ダンスが始まる。
生活の中に踊ることが自然に入っている。ラテン系ではあるが、アフリカの血が相当入っているのも、この傾向に拍車をかけているのか。

ここでは、お金のある人がない人におごるのは当たり前。著者は知り合ったばかりの人に、軽い「たかり」にあったような感じがして、違和感を覚えるが、相手の人懐っこさや、明るさに「ま、いいか」と自分に言い聞かせる。
一方全くそんなそぶりもない、芸術家集団とも知り合い、短い期間に親交を深め、深く感動し別れ難さを感じる。そんな人々との交流記だ。

ラテン系の社会主義国は他にどこがあるのだろう。中国や、北朝鮮などの暗さや、ヴェトナムの窮屈感が少ない(勿論制約はいろいろあるのだが)。あのアメリカでさえ人権問題でキューバを非難したという話を聞いたことがない
アメリカに圧迫されており、国は貧しいのだが、市民は明るく情熱的だ。隣国の大国からのプレッシャーに対抗するには、社会主義体制、(当時の)ソ連の力を借りなければならなかったのだろう。ゲバラ、カストロといういわば創業者コンビが、独裁、専横、人民抑圧、私腹を肥やす、というような他の国にありがちなマイナス面を、最小限に止めたのも大きかったのだろう。
ここは日本と違い、教育、医療が保証されているので、明日のことはそんなに心配せずに暮らせる。貧しいけど明るい国で、豊かだけど不安が一杯という国とは奇妙な対比をなす。面白そうな国だ。

よーし、来年はぜひとも訪問してみるぞ。

凍みるなあ

2012-12-27 09:48:28 | 雑感



又山に戻ってきた。こんな何もない山に来るのなんて、つくづく物好きだと想う。木々はすっかり葉を落とし、林の中は見通しが良くなっている。先週降った雪がまだ残っており、吹き渡る風は冷たく突き刺すような寒さだ。
空はあくまでも澄み、夜は月が煌々と雪道を照らす。昼間のように明るい。だが夜の寒さはまた格別だ。

まわりの人達はほとんど帰ってしまい、通る車も少ない。ときおり鳴く鳥の声が響くだけの、透明、清澄な空気だ。
月の光で深海の底に沈んでいるような錯覚に陥る。暖かいストーブの火を楽しみながら、のんびり読書に浸る幸せを感じている。おまけの時間を楽しんでいます。

新年を迎える

2012-12-26 16:58:57 | 雑感


Xmasが済んだらもう1週間で新年となる。今年は早々に松飾りなどを済ませた。家を掃除し、玄関を拭き、しめ縄を飾る。
いっぺんに雰囲気が変わるのが不思議だ。
この新年を迎える空気が好きだ。ある種のけじめをつける行為でしょうが、さっぱりして新しい年を迎える、こんなことは外国ではどんなふうにしているのだろう。

西欧ではクリスマスの休暇で家族が仲良く団欒し、教会に出かけるるというような話は聞くが、新しい年を迎える行事などはあんまり聞かない。ナポリで新年を迎えた時、街中いたるところで花火を上げて祝っていたが、掃除などをしているふうには見えなかった。
南半球では暑いさなかなので、当然掃除などもあんまりしっかりやらないのでは、と変な推測をする。
この松飾りなども、正月7日で下ろすように、暦ができている。いつまでもダラダラとしていないのも、感じが良い。

まあ私自身はそんなに動かないのだけれど、キリッとして新年を迎えたい。


雨の午前

2012-12-22 15:21:32 | 雑感


珍しく、暖かい朝だった。

雪ではなく、雨がしとしと降る、ここしばらく無い気温だ。

雨の休日はなにか心が休まる。毎日が日曜日の私でも、世間が休み、暦も休みの日は心も休まる。

水滴が庭の梅の小枝に留まり、光っている。

心も身体も休日だ。

レトロな温泉

2012-12-19 11:25:33 | 行ってきました


寒さが厳しくなってきました。

こんな時にはなんといっても温泉でしょう。諏訪まで降りていって温泉に浸かって来ました。

諏訪湖畔にある片倉館。諏訪に製糸業を起こした片倉財閥の2代目、片倉兼太郎氏が1928年に造った温泉リゾートである。ヨーロッパのお城みたいな洋館が迎えてくれる。国の重要文化財に指定されているそうだ。


玄関ロビー 奥が受付


脱衣場

玄関の扉を開けると受付、銭湯の番台ではないが、いかにも時代がかっている。脱衣所もまるで銭湯だ。何やら懐かしい雰囲気を感じながら浴場に入る。
総タイル張りで、角には大理石の彫像が飾ってあり、天井が高い。丸いステンドグラスの窓もあり,正に大正/昭和初期の風情である。
真ん中の大きな浴槽にどどっと大量の湯が流れ込んでいる。その浴槽が深い。1m以上はあるだろう。そこには綺麗な黒砂利が敷かれていて足裏に気持ち良い。

とっぷりと湯に浸かり、ゆったりとした時の流れを体感した。のびのびとした感覚は、本来の温泉にきたなあ、といったところだ。

諏訪においでになった時には是非お立ち寄りをお薦めする。


正にヒント

2012-12-18 12:44:15 | 


五木寛之「生きるヒント」角川文庫 平成6年6月刊

久方ぶりに五木寛之の書いたものを読んだ。12の項目(歓ぶ、惑う、悲しむ、買う、喋る、飾る、占う、知る、働く、歌う、笑う、想う)についての随想である。
知識の広さだけではなく、対立する考え方の双方を取り上げ、意義を認める、と言う姿勢である。

例えば「飾る」についてでは、虚飾と言われるように、無理に飾ることに対して批判があるが、よく考えてみると、我々自身は飾られた表象によって判断していることが多いのではないか。料理は眼でも食べる、と言われるけど、盛り付けや食器の選択は非常に大切だ。

京都では色々直接的に物言いをしない、事が多く独特の言い回しがあるけど、これもある種の飾りである。このことは京文化の形成を促しているし、もしかすると日本文化の基礎かもしれない。

喋ることについても、「沈黙は金」と云われる、風潮に対し、蓮如上人の言葉を引き、そうとばかりは言い切れない、喋ることによって磨かれることもある、と論を展開する。
「自分の人生を愛するための12章」という副題がついているが、人生論というような大袈裟なものでなく、まさに「生きるヒント」くらいの重さの本である。

自説を執拗に展開して、説き伏せたり、こう有るべきだ、のべき論でもなく、真面目で気楽なエッセイである。

寒いなあ

2012-12-17 11:38:09 | 雑感


山は寒い。肌を刺すような寒さではないが、腹にずんと響いてくるようだ。

総選挙の結果が出た。
予想以上の自民党の大勝である。

これでいいのか?
自民党は財界、官僚の基盤は変わらないので、公共投資重視、原発維持、増税、農業保護などに又戻るのではないか。子供や孫の時代にとって明るい社会への展望が開けているのだろうか?僅か3年前をみんな忘れたのだろうか。

とにあれ国民の総意である。民主党の体たらくには不支持の審判はやむをえないと思うが、この激しい揺り戻しには驚いた。この結果がポピュリズムに拍車をかけねばいいがと危惧する。選挙制度の再検討も必要かもしれない。

家の前にある小さな池にはびっしりと氷が張っている。見るからに寒くなってくる。これからこんな寒さがくるのだろうか。


近頃のディーラー事情

2012-12-14 16:31:40 | 雑感


車の定期点検にディ-ラーの赴いた。
最近改装したばかりの店内は、以前にもまして明るく、清潔だ。

担当のセールスはいつもどおり慇懃である。
ここらはそうでもないだろうが、東京では若者の車離れが激しいと聞く。

さぞあの手この手の「売らんかな」という仕掛けが満載かと思いきや、全く逆で、静かで落ち着いた雰囲気の接客スペースである。中にいる店員も、静かで(少し慇懃すぎるとは思うが)ソフトである。

点検の要領だけ打ち合わせをして、待ち合わせスペースへ案内された。
モニターが3台、コーヒーサーバーが一台。雑誌・新聞ラックにパソコン。落ち着いたソファーがそこここに配置され、担当セールスは私は先約がありますから、と外出。女子社員がコーヒーを運んできたら後は、放って置かれた。これがありがたい。ほっと出来る時間だ。

「売らんかな」という押し付けがましさが一切無く、感じよく点検が終わるまでの一時間を過ごせた。サービスも一段進化してきたなあと感じた瞬間だった。