遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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ひさしぶりの

2016-11-30 00:32:41 | 行ってきました
    不夜城のごとく人の絶えない出発ゲート付近

久しぶりに海外に行ってきた。スペイン北部サラゴサ-バルセロナで2泊ずつ、往復に3日かかるツアーに参加した。
ドバイ経由で関空から飛んだのだが、地球は丸く、赤道付近は地図で見るよりは遥かに長い。ドバイまではヘルシンキと同じかそれ以上の時間がかかった。

まずこのツアーの性格上、関空まで名古屋からバスで3時間、ドバイまで11時間半、バルセロナまで7時間半、マドリードまでの中間点にあるサラゴサまで約3時間のバス旅、目的地に着くまでゆうに1日半はかかった。TV番組にある「こんなところになぜ日本人」を彷彿とさせる体験であった。

行きの飛行機のオーディオの調子が悪く、途中でビデオを諦めたが、お陰で本はたっぷり読むことが出来た。最近は共同運航便が多く、以前に比べ客席の埋まり具合はかなりなものがあり、我々が乗った便もほぼ満席の盛況であった。

ほとんど二日がかりで到着したサラゴサは、比較的大きな中世都市でここをホームにするスペインリーグのサッカーチームがあるくらいの町で、未だ日本人はほとんど訪ねておらず、したがって韓国、中国の観光客も皆無である。

朝早い空港
 ドバイでのトランジット アラビア語の案内が出てき始める
    広大なドバイ空港
   空港にはこんな照明が
   ラウンジで一休み

ドバイから更に7時間半、機体が新しくなったせいか少しゆったりとした感もあるが、なにせこの長時間の機上だ、さすがに少し退屈になってくる。機内食も「もういいよ」と思い始める。アラブの人が多くなってきて、ベジタリアンなどの特別食(ハラルは当たり前)の人が多くなってきて、配膳は忙しそうだが、CAも乗客も結構行儀よく順番を待っている。もっとも空腹の人などいないだろうが。

ドバイのトランジット検査は厳重ではあったが、バルセロナは比較的簡単で、一日半以上の長旅を終えた身にはありがたかった。このツアーは総勢36名という大所帯でコレからの移動が少し案ぜられた。

   乗機率は高い
   やっとバルセロナ空港に到着
   荷物は比較的早くでてきた


古典的探偵物語

2016-11-29 04:00:35 | 


島田荘司 改定完全版「斜め屋敷の犯罪」講談社文庫 2016年改訂版刊

今回の海外旅行はドバイ経由で11時間半+7時間とフライト時間が長いので、本がたっぷり読めた。2冊めがこのミステリーである。

典型的な探偵推理小説であるが主人公の御手洗潔は、地元警察の面々が完全に捜査に行き詰った、本編の半ばから登場する。奇妙な建物で起きた完全密室事件を解く謎は案外単純ではあったが、なかなか面白い。ただ完全に謎解きの面白さを追求する古典的とも言える小説である。

時差ボケと戦いながら時間つぶしに読む小説としては最適だ。この他エミレーツの邦画プログラムで北野武の「座頭市」と黒澤明の「乱」を見たが、これもかなり面白かった。

リセットの世界

2016-11-28 03:25:46 | 
   

香月日輪「大江戸妖怪かわら版」講談社文庫 2007年単行本刊

著者得意の妖怪本である。直前に読んだ著者の妖怪世界の本では、人間の住む世界より妖怪世界の方がまともである。このシリーズでは登場人物(登場妖怪と言うべきか)が男っぽい快男児、空を飛ぶパシリ、口うるさい瓦版屋など、一昔前のキャラを持った者たちである。

人間世界からこの大江戸妖怪世界に飛び込んだ、人間の子供が俗っぽい事件に巻き込まれ、先に述べたキャラの妖怪たちに助けられ、事件を乗り越える。想像の世界なので、束縛も少なくかなり自由にストーリーは展開する。しかし前作の感想でも述べたように、義理人情だとか、親子の情愛だとか言う側面はむしろ保守的な展開である。

妖怪世界の設定だから、現在の世界を一度リセットして自由に、古き良き時代に戻って語れる。 このあたりがこのシリーズの人気の秘密だろうか。

一転 雪景色

2016-11-27 10:01:24 | 雑感
   

ちょっと海外に遊びに行っていたのだが、帰ってそうそう雪に見舞われた。東京では52年ぶりの11月の雪だということだが、東海地方はそうでもなかった。

久しぶりに山に来てみると、来る道の高速道路は脇に雪がどけられて残り、南アルプスや中央アルプスの峰々はすっかり雪に覆われていた。家々の屋根には雪が残りすっかり冬景色である。はっきり季節が変わっている。

山小屋へのアプローチはすっかり雪に覆われ枯れ葉はすっかり下に敷かれていた。ゴルフ場は白一色ですっかり雪景色、今シーズンは終了したなと思わせる風景であった。ストーブの炎が心地よい。

他生の縁

2016-11-16 01:46:44 | 雑感
    

暴言王トランプが次期アメリカ大統領に選ばれたが、イギリスのEU離脱投票の時以上に反発がまだやまない。ニューヨークに行った際、トランプタワーの前を市内観光バスに乗って通ったのと、彼のゴルフ場でランチを頂いたぐらいで、トランプとの関わりは全くないが、もう一人の暴言王とは少しだけ接点がある。

ロータリークラブ時代、刈谷RCとダバオRCが姉妹提携をしていた。刈谷RCは10年間にわたりデング熱を媒介する蚊を遠ざけるため、防虫効果のあるニームツリーの植樹を支援してきた。毎年50万円~10万円ほどあったが、10年目ということで、手引をしてくれた貿易商の案内で、ダバオを訪問した。現地では、ニームツリーのそばに看板が立ててあり、刈谷との友好の証であると記され、立派な街路樹や公園木に育っていた。

私は2003年と2004年に訪問したのでが、現地のRCメンバーの大歓迎を受け、名誉市民証を頂いた。最近の報道で、もうひとりの暴言王、フィリピンのドゥテルテ大統領がその当時、ダバオの市長をしていると聞き、残っていた証を調べてみたら、確かに彼の名前とサインがある。ほんの少しであるが彼との接点があったのだ。

当時市庁舎に招かれ、訪問団員一人ひとりに手渡されたのだが、それが彼だったかどうかは記憶にない。しかしそれほど鮮烈な印象が残っていないのを考えると、授与したのは代理だったかもしれない。まだダバオの治安はそれほど改善していたとは思えなかった。いずれにしても歴史に残る人間とのかすかなつながりがあったと言うだけでも楽しい。


良質なインテリジェンス小説

2016-11-14 14:23:33 | 


橘玲「タックスヘイブン」幻冬舎 2014年刊

面白い小説である。外務省勤務のロシア担当だった佐藤優氏が帯に「過去数年に読んだインテリジェンス小説で一番面白い」と評しているだけのことはある。

ミステリー小説、国際金融小説、の要素に加えスパイ小説の分野も入っている。著者はファンドマネージャー、工作員、国際金融銀行社員などの内情にも詳しくその動き方がいかにもという、リアリテイを示す。

この小説で知ったのだが、舞台のシンガポールは近年、スイスを抑えて銀行口座の秘密保持条項を持つようになったのだという。そこで、日本の政治家、ヤクザ、プライベートバンカー、スイス銀行、ファンドマネージャー、情報屋などがうごめく。我々の殆ど知らない世界だが、国際舞台ではいかにもありそうなである

小説であるから、そこに美女が登場し、高校の同級生、一匹狼、飲食チェーン店経営者などが入り乱れる。結末寸前まではかなり盛り上がり、緊迫感も持たせる。惜しむらくは最後の最後が少し情緒に流れすぎ無理に終えたように思う。

しかし十分に面白い小説であった。エンターテイメントとしては一級であろう。

三河平野収穫の秋

2016-11-13 12:58:57 | 雑感


暦の上では既に立冬を迎えたが、このところ少し暖かい日が続く。散歩に出てみると遅い稲刈りが行われていた。よく実った稲田にコンバインというのかトラクターというのかよくわからないが、稲田を丸く刈り取っている。

信州に比べると少し稲の色づきが淡いが、それでも黄金色に染まった稲を刈り取っていた。今は殆どこうした機械による農作業だ。稲穂は案外重く両腕に抱えるだけの稲穂は肩に担ぎ上げても思わずよろめくほどだ。

昭和46年だったか学生時代、伊那谷の豪雨水害復旧支援にいった折、秋の支援活動で農家の応援をした際、農家のおばちゃんが軽々と作業をしているのを見て、学生の自分たちがやってみたら意外に重かったのを記憶している。

もう一つ手作業で思い出すのは、稲藁がものすごく脂を吸うことだ。カマで刈っていると手袋無しの手がすぐかさかさになってくることだ。これには閉口した。

いずれの体験も、我が身の不甲斐なさと農家の人を尊敬するざいりょうになったが、好天の中収穫の秋が終わってゆくのを目の当たりにした。

コミュニケーション

2016-11-11 15:07:21 | 雑感
   

大学のクラス会をやったのが先月の20,21日。お礼の手紙と、写真、寄せ書きなどをを同封して送ったのが今月2日。残念ながら今回出席できなかった人にも送付した。

最近刈谷に帰ってきたら、ハガキが3通届いていた。メールも5通ほどあった。卒業以来一度も会っていない、唯一つの女性同級生からの、便りも混じっていた。

手紙を届けた20名中8名から返信があったということだ。すごいレス率である。幹事として大したことはしていないのだが(むしろ宿泊、精算、観光旅行企画などに力を揮ってくれたもう一人の幹事の力が大きい)こうして感謝のレスをもらうと、なんだかとても嬉しい。

たった20名の同学科の卒業生が本当に大事に思えてくる。気持ちが通じているんだなあ。

昼餐

2016-11-10 12:56:30 | グルメ
一年ぶりになるだろうか。残っている姉妹・兄弟での食事会を持った。場所は市内大企業の社員厚生施設内の中華料理店である。
お昼であったが久しぶりでもあり、注文の手間を省くためもありコース料理を頼んだ。以下の料理が次々と運ばれてきた。(これでも撮り残したものもある)

   温泉卵を鳥の巣に見立てた春雨?にかけて食べる。
  揚げ野菜の突き出し
   車海老の上にソース、添えてあるレタスも揚げてある
   アワビや野菜をラップで包んで煮たもの  ソースたっぷりで美味しい
   薬膳鍋

ここは社員対象だけではなく、外国バイヤーの接待にも使えるレベルということを目指していて、洋食、和食、中華の部門に分かれ、昔聞いた話では年に二人ずつヨーロッパに修行に派遣していると聞いた。料理人コンクールで総理大臣賞を受賞したこともあるらしい。

久しぶりに顔を合わせて、まさにとりとめのない話をするのだが、身内とは良いもので、なんとなく心が癒やされる。そんな話に夢中でつい箸をつけてから気がついたり、写真を撮り忘れたりで、お見苦しいものになったが、味は流石に一流で、随分以前にホシザキの社長をご案内した時「こんなにうまいのなら女房を連れてくるのだった」という褒め言葉を頂いたことを思い出した。

   デザートも温かいものだった

お昼からこんな豪華なものを食べ、満腹、満足して散会した。ごちそうさまです。

快晴の八子ヶ峰(写真集)

2016-11-08 01:00:19 | 登山・ハイキング
快晴の八ヶ岳 右から左へ編笠、権現、阿弥陀、赤岳の山々

雲一つない晴天に恵まれた土曜日、流石に家に居るのは気が引け、八子ヶ峰に出かけた。案の定、空はスカッと晴れ、峰に一片の雲もかかっていなかった。

トレッキングコース駐車場には、先着の2台の車が駐車してあり、12:00と遅いスタートの我々は、登山口へと向かった。1時間ほどで稜線へでる。眼前に八ヶ岳がパノラマのように広がる。

   右から左へ 横岳、硫黄岳、天狗岳
   山小屋アルビレオの赤い屋根
   逆光に映えるすすきの穂
   南アルプス甲斐駒、仙丈ヶ岳
   幾層にも重なる山並みの向こうにに中央アルプスが浮かぶ 
   確かに八ヶ岳は八つの山からなる
   堂々たる御岳山の威容
   高原の向こうに北アルプス
   乗鞍岳の山容
   山荘アルビレオの前壁面
    間近には霧ヶ峰車山
   静かに見守ってくれる蓼科山
   八ヶ岳の裾野と南アルプスが交わるところ
   本日は見通しもよく、女神湖もくっきり見える
   稜線に別れを告げ林の道に入る 落ち葉が一杯だ
 林に入ると15分ほどで駐車場に着く 残っているのは我々のジムニーだけだった
 夕日に赤く染まる阿弥陀岳 本日のフィナーレに相応しい

午後の半日文字通りスカッ晴れであった。折からの紅葉の最盛期に林は錦のごとく彩られ、微風に頬を嬲られながらのトレッキングは楽しい。森林限界を越えて展望が広がり、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプス、車山、白樺湖、女神湖、蓼科山、縞枯山と360度の展望を満喫した。

稜線歩きを終えて再び静かな林の中を歩き、車を置いた駐車場に付いたのは3時10分であった。夕暮れが迫り夕日の色が濃くなってくる頃、帰路から眺めた阿弥陀岳は、まさに本日のフィナーレを飾るにふさわしい姿であった。