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遥かなる熊野古道

2000-05-22 12:03:17 | 登山・ハイキング
5/20,21日念願の熊野古道へ行ってきました。

神々が宿る深い緑と、宮崎駿が描くような、人里が混在する中を
古道をめぐって、精神のリラックスは最高でした。
体力がすこし衰えた我が身にとっては丁度良い行程でした。

■報告

朝8:30大垣駅で、寺田リーダーの車で出発。一路熊野本宮へ、
東名阪ー伊勢高速をとおり6時間半のドライブ。途中尾鷲で昼食。

◎アドバイス1.
できればJRで新宮下車。バスで熊野本宮へ行ったほうが楽かもしれない。

◎アドバイス2.
尾鷲では食事はしないほうがよい。漁港の近くの地魚料理やを捜したのだが、中華料理屋ガ一軒あるだけ。駅前の定食屋さんに入って驚いた。12時なのに年寄りが3人将棋盤を囲んでなにやら談義。高校生がラーメンとチャーハンを頼んで外へ。 そこはおやじが一人しかいない店で将棋の相手はおやじさん。高校生は慣れたもので、丁度出来上がる頃に戻ってきた。
将棋談義をしていた年寄りに、それらしい店を聞いたのだがそんなところはない、という結論。やむなくそこで、イカ天、あなご天、カツオのたたき定食、ビール2本ですます。何やら30年前の世界に戻ったような感じでした。

天候は予報に反して少しづつ好転。新宮から熊野川沿いに景色を愛でながら
北上。3:30に本宮着。

本宮よこの町役場に車を置いていよいよ古道へ。役場もなにやら宗教本部
みたいな造りで、豪華です。熊野本宮はさすがに荘厳。気持ちが洗われる
思いで参拝。社務所傍から、古道へ第一歩。100メーターも行かぬうちに
祓戸王子、ここは本宮直前の王子で、最後のみずくろいや、点検をした場所
とのこと、

本宮裏の住宅地の横から、いかにも古道らしい風情の道へ。パンフレットの
中を歩いている気分で、林の中の石畳の道を、緩やかに登り、次の伏拝王子
へ。ここは休憩所もある立派な王子跡です。平成になって皇太子も来たとのこと。
ここから旧本宮が望まれ、長い旅をしてきた人が本宮を仰いで、伏し、拝んだ
場所とのことです。和泉式部の歌碑ものこっています。

休憩所横の民家で、本日の宿を聞いたら、このの一番果てにあると
親切に教えてくれる。いかにも暖かい応対でした。
の中の道を辿り、途中でもう一度教えてもらって、農家民宿はるへ到着
本宮から1時間30分ほどでした。

アドバイス3.
この民宿「はる」はおすすめです。小さな家で一日一組しか泊れません。お風呂も普通の家のものです。でも気配りはあっても、適当にほっておかれる具合が気分が良くて、快適です。
鈴木さんが「親戚の家に泊めてもらうようだ」と評していましたが正にそんな感じです。飾りっけ、商売っけはなし。
しかし、料理は15品、アユの塩焼き、鹿の刺し身、宮崎地鶏のたたき、山クラゲのおひたし、やまうどのぬた、ワラビと筍の煮物などなど、囲炉裏端で酒を飲むには絶好の肴です。

ここは春には筍掘り、秋には栗拾い、きのこ取りなどを、一緒に体験できるそうです。また夏のあゆ、秋の鴨、冬のいのしし、クエ鍋などが絶品だそうです。

このへんは宿泊施設がないので、こうしてのんびりできるのでしょう。一泊二食7500円です。電話0735-43-0161

翌日8:00出発。水呑王子へ、その平は元学校の分校が建っていました。続いて
発心門王子へ。ここは中辺路からきて、神域に入るところでかなり重要なところの
ようで鳥居と神殿が建立されていました。20人くらいの人が熱心に祝詞を上げて
おられ、延々と15分以上も声を合わせて、祈っておられました。
そこから急な山道を降り猪鼻王子へ。女院達が禊をしたところのようです。

これで一応の王子巡りを終え、後は船玉神社を経て、山の中を鍋割地蔵、
柿原宿跡を経て本宮へ。約二時間半の行程でしたが、木漏れ日の中、うぐいすや
セミの声を聞きながら、落ち葉を踏みしめての歩行は実に気持ちが良いものです。
途中寺田リーダーにカプチーノをごちそうになり、森の空気と、熱いコーヒーは
最高でした。

11:40本宮着。最後は日本最古といわれる、湯の峰温泉(小栗判官が蘇生した
と伝えられる伝説で有名)につかり、近くのお寿司やさんで、旅の振り返りをして
午後1:40ごろ、帰途に就きました。松阪着5:40分

全行程とも、危険なところや、無理がなく、ハイキング気分で楽しめます。
温泉登山部としては、温泉は○ですが、登山は?という人がいるかもしれません
しかし何といっても、メンバーが素晴らしい。今回も実に楽しい旅でした。
次回は白馬鑓温泉を目指そうという事になっております。