遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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火が恋しい

2012-10-27 09:28:43 | 雑感
空気が冷え込んできました。

それはそれで身が引き締まるようで、悪くはないのですが、歳をとってくると寒さが身にしみます。

こうなると薪の火の暖かさが良い。じんわりと体を包みます。

ボウボウと或いはチロチロと燃える炎は生き物のように動く。こんな時は、ソファーにもたれて、ロックグラスを傾ける、場面なのだろうけど、私の山小屋には満足なソファーもないし、残念ながらドクターストップでアルコールは禁ぜられています。

それでも、薪の炎は心を和ませる。石油ストーブの熱と熱に変わりは無いのだろうけど、何か違う。
やっぱり一杯だけ、アルコールを楽しむか。

眺望 リベンジ

2012-10-24 16:53:03 | 行ってきました


土曜日に入笠山で眺望に恵まれなかった。残念だが天気を恨むわけにはいかない。

日曜日快晴の空を見て、やっぱり富士山が見たくなり、今度は編笠山登山口の観音平へ行ってみた。

雲ひとつない空に、すこし霞がかかってはいるが堂々と富士山が聳えていた。流麗な姿は気高ささえ感じ、独立峰として凛とした姿を見せている。

駐車場はどこも満車で、溢れた車は道端にまで溢れていた。ツアーの人達が賑やかに弁当を広げていた。


キメ細かい木の階段が整備されていた


気持ちのよい道

せっかくここまできたので、2.2kmの距離にある三味線滝まで足を伸ばした。一歩林の中の道に踏み入れると、打って変わった静けさで、木漏れ陽の中、ここもよく整備された道で少しアップダウンがある道を権現岳、天女山へ通じるルートをたどった。

45分ほどで着いた滝は平凡なもので、仲の良い母子3人連れが休んでいた。林間の道でフィトンチッドを思い切り吸って、リラックスできた往復2時間であった。
こんな近くにこんないい遊歩道があるのは、やはり山里にいるおかげだろう。

昨日のリベンジは十分できた。


三味線滝

秋を訪ねて

2012-10-23 11:40:41 | 行ってきました


紅葉は真っ盛り

紅葉が盛んになってきた。

秋を訪ねて、入笠山に行って来た。沢入登山口に車を置いて歩き始めた。
紅葉は真っ盛り、よく整備されたなだらかな山道をゆっくり歩く。常緑針葉樹が多いこの道は、鬱蒼とした木立に囲まれている。案の定紅葉は盛りを迎えて綺麗な色を見せている。


入笠湿原
入笠牧場


面白い形の植物 なんだろう?


湿原の紅葉

30年前の指摘

2012-10-22 08:03:02 | 
ポール・ボネ「最近ニッポン事情」ダイアモンド社 昭和56年刊

ご存知、「不思議の国ニッポン」の著者。内容がおもしろかったのでブックオフで探して買ってみた。
30年近く前の本なのに内容は少しも古くない。日本の社会が根幹のところで変わっていないのか、ボネの指摘が真実をついているのか。

例えば、車検制度について。
日本は自動車先進国でありながら、(自動車に関わる)税金が高い、高速道路の料金も高い、駐車料金はベラボウだ。(中略)その上車検制度なる不可解な制度があると指摘する。そこでは悪くもない車を点検し、自賠責保険料や、重量税印紙代という訳の分からない代金を取られる。、検査をして悪いところを修理せよというのでなく、検査に通るように修理して検査に持って行くというのは、順序が逆ではないか?
第一日本の車は優秀で、2,3年乗ったくらいではビクともしない。車両整備不良で起きる事故は0.1%くらいだという。2.3年に一度10万円以上の金をふんだくられる。

これは車がぜいたく品だという発想から来ているのではないか。運転免許の更新も似たりよったりである。
ドライバーがもっと自分の責任を自覚して、車の点検や運転に注意を払えば、これらの更新期間は10年くらいですむ。そうすれば歴代内閣(当時の)が唱える行政改革になるのでないか。

普段何が起こっても国に責任を押し付ける習慣を、逆手に取られている感じがなくもない。
などと指摘している。その後車検は当時に比べ、新車時に3年に伸びたが大同小異である。

この他、お茶(日本茶)は何故ただで提供されるのか、野球専門学校のススメ、「いそがしい」の口癖など、様々のことについて、指摘をする。
これらの指摘の根底にあるのは、人生を楽しむ事が基本にある。

以前「不思議の国ニッポン」を読んだ時と同様、やはり、痛快に感じた。

最高の骨酒

2012-10-21 02:23:32 | 行ってきました

じっくり囲炉裏端で炙る


運ばれてきた骨酒。正2合ある

上高地へ行ったもう一つの目的は、イワナの骨酒を味わうためである。

今まで色々なところでイワナの骨酒を味わってきたが、ついぞここを超えるものに出会わなかった。
嘉門次小屋は、社会人になってから、主として温泉山岳会の活動で、槍・穂高登山の際、行きにちょっとよってゆく程度であったが、その都度骨酒は楽しんでいた。確か3回目(4回目かもしれない)の時、おかわりを頼もうとしてリーダーに飲み過ぎだと止められた。ここのイワナは囲炉裏端でじっくり焼いたのを熱燗に浸すので美味しい。と思って囲炉裏で岩魚を焼いている若いお兄ちゃんに聞いたら、ここのは、囲炉裏の上でいぶすからさらに旨いのだとおしえてくれた。

ここの風情も学生時代に立ち寄った時とおなじである。変わったのは、神社の拝観料を取るようになったことと、庭にテーブル席ができたこと、岩魚のいけすが2つに増えたことくらいか。
小屋の壁に、ウオルター・ウエストンが、友情の証として嘉門次に贈ったピッケルが掛けてあった。刃先部分が短めのものだ。



時計はまだ時を刻んでいた

囲炉裏のそばで、岩魚を焼いていた若い衆に聞くと、未だに涸沢ヒュッテの周りで紅葉が楽しめるという。この2,3年季節が、10日~2週間くらい遅いという。また、明神池の船着場の周りには大きなイワナがうようよいたのに、この頃はさっぱりいないともいう。こんなところまで、何かが変わってきているようだ。


若い人がこまめに岩魚に手を加える

骨酒は相変わらず美味しかった。やはり絶品である。つぎ酒の2杯目もうまかった。。確かに燻製の香りがほのかにし何とも言えない味わいである。ここまで足を運んだかいがあった。ドクターストップがかかっているので、少ししか飲めないだけに、余計に美味しく感じた。是非一度味わってください。

さすが国立公園(3)

2012-10-20 08:22:32 | 行ってきました

朝のキンと引き締まった空気の河原

朝の右岸道路

前の夜は9時消灯(自家発電のため)。星空が綺麗だった。朝、明神橋に行ってみたら霜がびっしりついていた。空気はキンと澄み、空は青く冴え渡っていた。

朝飯はかまど炊きの美味しい米飯をいただき、8時頃出発。橋を渡らず、右岸の車が通るような良い道を新村橋へ向けて歩き始める。林の中へ入ると、霜が溶けて雨だれのように落ちてくる。太陽が上がると、気温が上昇してくる。

42年前に来たのは5月連休の翌週、或いは翌々週だったかもしれない。翌日は残雪の中、徳本峠に登り、前穂高の峰々を眺めた。降りてきて橋の下の河原で、梓川の水を汲んで沸かし、チョコレートを溶かして温かい飲み物にして飲んだ。おいしかったが家内は驚いていたなあ。はやり言葉で言えば「ワイルドだぜえ」

ふと見ると河原の向こうの木の葉が朝日に輝いていた。私の頭の中では、10/6~10日頃の明神池の神事辺りが、上高地の五段染めといわれる、紅葉の最盛期だという、平常時のカレンダーが生きている。だが目の前の季節はまだそこまで秋は進んでいない。少し早いようだ。


河原に生える木の葉の先が光っていた

新村橋の手前で「徳沢方面」と言う案内板があり、河原脇を通る。左岸の一般登山道に合流する地点で、「この河原の道は一般の方は通行禁止ですのでUターンしてください」と表示があった。徳沢の案内地図では、我々が通ってきたのは、工事専用道路で通行禁止だそうだ。ひだやの女将は親切に案内してくれたのに、駄目だったようだ。

1時間ほどで徳沢に着く。テントをたたんで撤収している人がチラホラ。コーヒーを頼んで一服。
今度は左岸の一般の道を歩く。大きな樹木の中を歩く。木漏れ陽の中をのんびり歩くのは気持ちが良い。年配者だけでなく若い男女の二人連れが結構いるのがなにかこころ強い。明神池までは朝が早いせいもありツアー客は殆どいず、静かだった。このところノルディック・ウオーキングというやつか、2本スティックの人が多い。


徳沢のテント場

1時間弱で明神池へ。少しずつツアー客と出くわす。今まで装備を整えた登山者がほとんどだったのだが、普通の服装をした観光客が増えてきた。上高地から一時間弱で、ちょっと足を伸ばすのに調度良い距離だからだろう。
そこからちょっとした登り降りを繰り返しながら、河童橋のたもとについた。相変わらずの賑わいである。
今回は好天に恵まれ、上高地の良さを満喫できた旅であった。


明神池の案内表示


明神館前のナナカマドの大木になる実


穂高神社奥宮の表示石碑 ご神体は山々全体という


河童橋のたもとに戻ってきた

さすが、国立公園(1)

2012-10-19 16:26:57 | 行ってきました
姉の一周忌の席からそうそうに退出し、翌日上高地についたのはam10:30だった。

予想通り好天に恵まれた上高地は、気持よく晴れ上がり、ツアー客で賑わっていました。沢渡からのバスを大正池で降り、池畔から歩き始めました。鏡のように澄み渡った池の面には焼岳が映り、鴨が二羽遊んでいた。この鴨は人が近づいても逃げるどころか、可愛げに近づいてくる。野生とはとても思えない。

焼岳は噴煙は少なく、大正池も昔に比べ、池の中の立ち枯れの木もほんの数本に減っていた。



田代池の透明な水

林の中を整備された歩道が伸び、木漏れ陽の中の快適なウオーキングだった。
間も無く田代池に出、帝国ホテルの横を通って、河童橋へと近づいた。行楽シーズンとあって付近は多くの人が集っていた。カンバスをたてて画を書いている人も数人いる。池、せせらぎ、川、峰、遊歩道、樹木、笹の葉、どれをとっても美しく快適だ。いつも登山の通過点として慌ただしく通り過ぎるだけだったのだが、改めてゆったり味わってみると、ここは実に良い所だと認識できる。


笹原から林間へと続く道
河童橋から見る岳沢、穂高連峰