遅いことは猫でもやる

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雪渓とお花畑と温泉とⅡ(特に温泉)

2000-08-11 13:03:13 | 登山・ハイキング
8/5日(土)晴れ 朝は3時くらいから起き出す人がいて、廊下は足音だらけ。山小屋の朝は早い。ご来光でも拝めたらと窓の外をみても、雲が一杯。時折きこえる、いびきを聞きながら、もう一眠り。5:30には、朝ご飯をたべて、6:20には出発。空はすっかり晴れ遠くまで見晴らしが利き、剣、立山、黒部五郎、槍、穂高、とおく白山?まで見える、素晴らしい展望。

緩やかな稜線を快適に歩き始めました。途中昨日の村営小屋に立ち寄って、今夜の酒盛り用ワインを仕入れたり、両側に咲き乱れる高山植物を愛でたり、のんびりと楽しんでいました。昨日のぼった大雪渓の上を、早くも蟻のような縦列が登り終えようとしているのや、高山植物の女王「こまくさ」を眺めたり、実に楽しい稜線歩きでした。こまくさは、杓子岳下に群落があって感激したのですが、白馬槍とっつきの雪渓の近くに、30~60平方Mに一面咲いていました。それでビックリしていたら、鑓温泉への下りに、なんと幅5メーター、長さ30メーター位の大群落に出会い一同大感激、大興奮。薄いピンクの花がレースを広げたように散らばる様は見事なものでした。

杓子岳のがらがら崩れる石を踏んで頂上へ。そこからみる、雲が湧いてきた白馬の東面は急峻な断崖になっており、実際に登った時の印象より厳しく見えます。Gさんはとっても元気で、きょうはもっと登るぞ、もうピークはないのか、と怪気炎。ここで、Tリーダーのコーヒーブレイク。杓子からダラダラくだって、少しのぼり、1時間と少しで白馬槍頂上。10:20着。今回の三つ目のピーク。2906M?。そこから少し降った天狗の手前の分岐点で昼食。11:10.10名ほどいた人達は、ほとんど鑓温泉行きの人達でした。

そこからは、急な下り。見事なお花畑が続きます。こまくさをはじめ、くるまゆり、ちんぐるま、しなのきんばい、下のほうには、ニッコウキスゲも沢山咲いていました。そんな景色を楽しみながら、小さな雪渓跡の平地で休憩した直後、雷と共に雨。急いでかっぱを着たのが正解。そこから道は更に急に降るは、雨はひどくなるは、クサリ場やはしご、ロープの連続となり、足場を気にしながら鑓温泉小屋へ。鑓温泉小屋は葦簾にかこまれた、海の家みたいな感じですが、この大雨の中ではありがたい存在です。しかも、私たちがつくやいなや、土砂降りとなり、バケツをひっくり返したという表現がぴったりの豪雨。しばし温泉はおあずけでした。

雨が止んで、待望の温泉へ、ここが日本一というのは、自噴で2000Mにある、ということらしい。立山みくりが池、北八つの本沢とならぶ、高地の温泉です。ここへは、夜と、明け方都合3回はいりました。温泉後のワインとビールと日本酒でさかもり。眼前の妙高、黒姫、焼け山、乙妻、高妻の山並みと、G夫人の、志村けん、きんさん、ぎんさんの物まねを肴にまた、盛り上がりました。

8/6日(日)1:00頃。「そこで喋っている人。うるさいぞ。まだ皆寝ているんだ」という怒鳴り声で、すっかり目が覚めてしまいました。「お前の声のほうがうるさい」といいたいくらい。お湯の中からご来光を拝もうと4時すぎに温泉に。ずいぶんふやけるくらい待ちました。

4:51分高妻山の左肩から日の出。空が真っ赤に染まり神々しい雰囲気でした。思わずお湯の中から立ち上がって柏手をうちました。露天風呂の前がテント場になっていて、丸見えなのをすっかり忘れていました。小屋の壁には「猿倉まで3時間」と書いてあったのですが、6:10出発早く着きすぎるのか、と考えたのはあまく、リーダーが「このパーテーの実力なら5時間くらいでしょう」と宣言された。

雪渓を4回ほどわたり、斜面にへばりついているような、鑓温泉小屋を遠望しながら、水平道をくだり、急斜面をひたすら猿倉へ向かい、リーダーの読みどうり11:00到着。

そこから、タクシーで飯盛の「十郎の湯」へ。タクシーに紹介してもらったのが間違いで随分遠くへ連れてこられてしまった。しかしながら、温泉はぬるぬる、すべすべで気持ち良く。そこでのビール、冷酒、なにより、野菜=もろきゅう、冷やしトマト、おくら、茹でた茄子、とそば、冷やっこが絶品。旅の終わりを締めくくるにふさわしいフィナーレでした。

ここはおすすめです。スキーの時など最適でしょう。

ながながと、駄文を読んでくださりありがとうございました。

雪渓とお花畑と温泉と

2000-08-10 18:53:01 | 登山・ハイキング
8月の暑い盛り、いつもの山仲間(温泉登山部)と白馬岳ー白馬鑓温泉へ行ってまいりました。

8/3日の最終米原行きのJR東海道線で出発。名古屋駅でG夫妻、大垣駅で、Tリーダーと合流。Sさんの顔が見えず大垣駅で捜しましたが不明。案の定米原駅で私たちを待っておられました。これでチャーターメンバーが始めて6名揃い記念すべき山行となりました。
そこでまず、缶ビールで乾杯。米原駅の自動販売機は12時過ぎでもビールが買えました。

米原から福井ー金沢ー糸魚川経由で、大糸線白馬駅へ。途中列車の中の冷房のよく効くこと。トイレへ行く人が多いし、寒いしおもわず長袖のシャツをはおりました。
白馬駅へは朝6:30頃の到着でしたが、沢山の人が下車。登山の出発点猿倉へのバスは増発便が出るほどでした。
我々は焦らず、信州蕎麦でで腹ごしらえ。暖かいとろろ蕎麦が胃にじんとしみました。

猿倉まで30分足らず、ツアーの団体さんも2,3組いて、おお賑わい。8:10頃いよいよ登山開始。白馬尻までは団体の人達と前後して、林道から山道へ。白馬尻の村営小屋でチョットだけ、ビールで喉を潤し(ボトル缶を水筒代わりにするという大義名分がありますので)雪渓下へ。軽アイゼンをつけて、雪渓の上へ。雪はガシガシで、ゴミや土が乗って、あんまりきれいとはいえません。うろこ状にへこんでいて、歩くには快適でした。しかしなにより涼しい。冷蔵庫の中を歩いているようなものです。
すぐ上に見えている、雪渓の終わりまで、なんと2時間ちかくかかり12時近くにフィニッシュ。

そこで、昼食。駅で買ったおにぎりが、めっぽうおいしく、またTリーダーの入れてくれた食後のコーヒーで大満足。ところがそこからの登りが足が動かない。寝不足と満腹、雪渓で足が冷えたのか鉛のような感覚でした。
それでも、小雪渓を過ぎたあたりから、高山植物が群生しはじめると、G夫妻の天下。白、黄色、赤、むらさき、紺、など(岩ぎきょう以外は名前を忘れてしまいました)の花が咲き乱れ、花の名前を聞きながらのんびりと頂上を目指しました。頂上近くの村営小屋で、元気なアルバイトの「ごくろーさんです。もうひといきでーす」の声についつい、そこで休憩。生ビールをグイッと一飲み。そのうまいこと。至福という言葉があるとしたらこのことでした。

おもわず、Tリーダーがもうここで泊ってもいいや、と言ったほどのビールを後にして頂上下の白馬山荘へ。そこへの道もお花が咲き乱れていました。2:40頃到着。
小屋へついて、「頂上まで行こう」と呼びかけたのは、なんとGさん。Tリーダーは私は小屋にいますと珍しく休憩。Sさんと、我が夫婦と五人で登頂。往復30分程です。
雲が湧いてきており、途中ブロッケンも見え、西のほうの清水岳、南の杓子、白馬鑓も雲の合間から良く見えました。

小屋に戻って本日の酒盛り。8畳の部屋に6人はまだしも、「ひょっとすると後5人はいってもらうかも」といわれたのですが、それはなく、Sさん、G夫人の話題をを中心に大いに盛り上がりました。
おかげで、食事のときに用意したビールがなんと余ってしまいました。あすはここに1500人が泊る予定などと、恐ろしいことを聞きながら、全員前夜の寝不足、本日の疲労、飲酒と三つの条件を満たしており、いびきの大合唱で8:30頃就寝。


(つづく)