遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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元気の郷

2015-01-28 14:16:28 | 雑感
入り口のシンボルタワー


隣の東浦町に(今は大府市と合併しているのかもしれないが)元気の郷という産地直売の市場がある。度々マスコミに取り上げられて、休日などでは大賑わいのところである。寒くて家の中で縮こまっているのも何だから一寸覗いてこようと出かけてみた。
案の定、ウイークデイで天気も今ひとつ、寒いとあって比較的空いていた。

市場はなにか人をワクワクさせるところではある。農産物、海鮮もの、骨董、絵画、泥棒市など、外国でも時々立ち寄るが、買いもしないのに少し興奮するのは何故だろう。



午後のこの時間(3時近い)にしてはまずまずの入りではないか。豊富な野菜が山積みされている。その標示に繁盛の秘密を見た。
スーパーのように、ただ「安い」とか「お買得」「広告の品」というのではなく、「地産地消」「TVで取り上げられた」「ビタミンUが含まれている」「眼に良い」とかの情報が添えられている。こうしてみると確かに情報は価値を生んでいる。家人に「ここはとびきり安いのか」と聞いてみると、「それほどでもないけど、色々楽しいし新鮮だ」と宣う。

ここで「元気」なのは、買い手や売り手ではなく、出展者或いは生産者なんだ、と納得した次第。生産者が色々工夫をし、元気になれば、消費者まで伝わる。TPPも怖くないような勢いである。

気力が・・・。

2015-01-26 17:11:17 | 雑感


痛飲とはこんなことを言うのだろうか。

土曜の夜、久しぶりにロータリークラブ会長を務めた時、お世話になった方たちのご夫婦と飲み会をした。

そこの酒がいけない。山形の酒、秋田の酒、勿論地元愛知の酒も置いてあるのだが、嬉しい事に私の好きな純米吟醸が各種取り揃えてある。魚もそこそこ気が利いている。それだけでも飲み過ぎる条件は整っている。

気のおけない仲間とその奥様との席で、話が弾むこと、杯が重なること。その上私はこの集まりに来て、いつも気をつけていることがあったのだがそれをうっかり忘れてしまった。と言うのはその中の某奥様のそばには座らないようにと決めていたのだが、今回はうっかり斜め前に席を占めてしまった。

何故そうなのかといえば、その方が実に薦め上手で、感じが良い方なので、うっかりしていると実力以上に飲んでしまい、ついつい過ぎてしまうのです。勿論その方のせいではなく、嫌いではない酒を受けてしまう自分の弱さが主因なのですが、案の定今回もお酒が進み、翌日は久しぶりの蓿酔でした。

不思議なことに、ぼーっとした頭のなかには、何を話しをしたかはほとんど記憶にはないのですが、その場の雰囲気は鮮明に覚えています。とにかくとってもいい仲間です。気分の良い友達です。

翌日は一日二日酔いとの戦いでした。食欲は全くなく、夜まで何も喉を通りませんでした。水とポカリスウェットの補給で暮れました。メールを開く気力も出てこず、かろうじてほんをよむことだけができました。いい加減若くはないのだから(歳を考えろ)という家人の言葉が身にしみます。

二つの生き方

2015-01-21 03:25:41 | 


竜田一人「いちえふ」福島第一原子力発電所労働記 講談社刊

畏友から拝借した数々の本の中で異色の一冊である。しかも漫画だ。よくある告発本ではない。
福島原発で働く作業員の等身大のルポである。

実際の作業をする6次下請けの現場に潜り込み、単純作業につく。それなりの事前教育、それなりの防御服着脱、それなりのAPD(個人用線量計)着脱など一応「それなりに」形は整えられている。作業現場には使命感、悲壮感、責任感などは殆ど無く、与えられた任務を生活のために淡々とこなす有り様が描かれている。

それだけにこれが復旧現場だ、という感が色濃くにじむ。震災後4年経った今日もなおこんな作業が続いているのかと思うにつけ、原発はまだ人類の制御の外にあるものだということを感じる。



太宰治「人間失格」新潮文庫刊

年末自宅の掃除をしていた時に息子の本を整理していた時に出てきたもの。
この本は題名は知っていたが、実際には読んだことはなかったので、脇へ避けて置いて東京への行き帰りの際読んでみた。

これは太宰の自画像ともいうべき自伝的小説だと言われているが、確かに才能あふれる描写力が随所に迸り、自己嫌悪、小心、自尊心、の複合体である自分を描く。大正、昭和の小説家らしく(作品の中では漫画家とということになっているが)才気溢れ、女性にもて、酒に溺れる日々を送る。「いちえふ」の作業現場であまり深く考えること無しに、体を張って生きる毎日とは対照的に、酒と女に明け暮れるデカダンな毎日を観念的に送る太宰は、考えすぎて少しおかしくなっているようにみえる。

この本をよんで初めて太宰と触れ合えたような気分になった。





悪の迫力

2015-01-20 12:47:56 | 


黒川博行「後妻業」文藝春秋社

昨年京都で起きた、後添えの相手の老人ばかり6人が次々と変死した事件がマスコミで取り上げられたが、こういった事件はそれ以前にも木嶋佳苗という女性が練炭で相手を死亡させ遺産を手に入れようとしたものなど後を絶たない。

このようなことを計画的、組織的に進める「後妻業」という職業が存在するというのがこの本のテーマであるが、実に気味が悪い。老人を食い物にする手口はあくどいし、気分が悪くなる。

小説とは思えないほどの、迫真の描写で、唯一の救いは弁護士が登場するあたりからのやりとりである。そこに警察崩れの探偵社調査員が、私欲のための調査と強請を絡ませてくるところはいかにも小説ではあるが、メインの婚活パーティの主催者と主犯の中年女性の動きは、正にこんなのは本当にあるのだろうな、と思わせる。現代小説らしく勧善懲悪、正義の味方は出てこないけど、それぞれ私欲を踏み台に自分の望みを叶えてゆこうとする描写はさすが直木賞作家である。

後味も決して良くないが、人間の欲望を描いて迫力がある小説だ。

氷爆見物

2015-01-17 09:04:09 | 行ってきました
見事に発達した氷爆

地方紙に地域の名所紹介記事が載っているが、この寒さで氷爆が発達していると写真入りで報じられていた。
昨年息子と行った横谷渓谷である。

 雪道をいよいよスタート

ジムニーの4WD走行を楽しみながら現地へ。夏の駐車場には勿論一台の車も置いてない。少し奥の道ばたに駐車して歩き始め、ホテル前に差し掛かると、玄関前で除雪車が稼働して、夏に通った建物横の通路は通行不能。裏に回って歩き始める。踏み跡があり助かる。陽こそ差してはいないが遠くに青空が見え天候は問題ない。歩くにつれ少しずつ雪が深くなり、40cmほどになってくるが、踏み跡のおかげで靴はそれほど潜らない。ただ風もないのに木々の枝に積もっている雪が頭の上から時折降ってくる。帽子は必要アイテムだ。
谷川の水音以外全く音がない静かな林の中をゆるやかに登る。


 霧降の滝
 大きな岩を越えてゆく

水音が一段と強くなって来たら、霧降の滝だ。こじんまりした滝が雪をまとって水を落としている。案内表示板も雪にまぶされている。
この滝の横左側の崖に氷の壁があったのだが、滝と案内板に気を取られ全く気が付かなかった。そこからも頭上に垂れ下がる枝を避けながら緩やかに登ってゆくと、大きな岩に小さなしめ縄が飾られ可愛い御柱が立っている。この岩がご神体なのだろう。雪の中で見ると景色が違う。
 谷川脇を遡る
 三本杉の向こうに見えてきた
 見事に発達した氷瀑
 水は流れる
 名残惜しいがこの景色と別れる 

暫く進むと道が二つに別れ、不動の滝と氷瀑コースに分かれる。当然氷瀑コースに向かう。3本杉の向こうに壁が切り立ち、青緑の氷が見えてきた。不動岩にかかる氷瀑だ。いままで秋神温泉、御在所岳などの氷爆を見てきたがいずれも人工的なものだったが、ここは正真正銘すべて天然である。上の方には青氷の大きな塊、下部は無数の氷柱、圧巻の造形である。夏に来た時には想像もつかない景色である。暫くの間この景観を眺め、更に上部に向かったが、すぐに踏み跡が途絶えてしまった。やむなく引き返し、先ほどの分岐点から上がる。五分ほどで不動の滝。長男と来て山コーヒーを楽しんだ地点に到着。勿論一面の雪に埋もれ、夏とは風情は一変している。それより上には今回は行かず引き返す。
 不動の滝
 不動岩の標示

 帰りに気づいた霧降の滝横の氷爆

林の中では行き帰りとも誰とも行き合わず、静かな雪中行軍だった。ここは天候さえ良ければ冬の景観地としていいところである

我々は政治に対し行動しているか

2015-01-15 16:32:54 | 


藤沢周平 「義民が駆ける」 講談社文庫 

正月休み、東京に持っていった手持ちの本を読み尽くして、手持ち無沙汰で買った本。

山形庄内藩を襲った領地取り替えの幕命を、藩上層部、農民が死力を尽くした政治的活動で覆した天保義民、或いは天保一揆と呼ばれる顛末を題材にしたもの。ノンフィクションかと思うほど丹念な史実に裏付けられている。

もともと藤沢周平という作家は、下級武士の気骨、義を描いて余すところがないが、これは少し趣が違う。

将軍を含む幕府上層部の思惑、庄内藩江戸藩邸、藩の中枢部、農民各層の動きが、国替え推進派(或いは肯定派)と反対派に分かれ様々な動きを始める。幕藩体制の維持のために一旦決めた命令を守ろうとする幕府中枢は時を稼ぎ、既定事実化する戦略を取る。それに対し反対派は・・・。

政治的駆け引き、読み合い、余波を最小限に止めようという動き、が各層に出てくる。それぞれが立場を意識しながら、思うところを実現しようとする行動がうまく描かれ、信憑性を増す。
そういう意味では単純な勧善懲悪的物語ではなく、味わい深いものになっている。

この本を読んで現在の社会での政治へのかかわり合いを考えさせられた。歴史小説はこうありたいものだ。

母校跡

2015-01-14 13:30:43 | 行ってきました
県の森に建つ石碑

連休最終日、松本にある母校跡を訪ねた。あいにく月曜日は休館日で中には入ることができなかったが、外側を息子と歩き、学生時代の思い出話などを語った。

ここは現在記念館と公園になっていて、きちんと保存されている。私が学んだ文理学部は改組、移転して今はなく、松高時代、旧連隊跡の木造2階建て教室、事務棟、講堂は以前の建物がそのまま、残されている。入学の時くぐったヒマラヤ杉並木も相変わらず鬱蒼とした枝ぶりを見せていた。

ドイツ語の望月教授が、卒業式の日に、後の作家:北杜夫たち学生に雪の上に放り投げられたと話してくれた、中庭は植木が整備され、彫像が立っていた。ここら辺りはまだ旧制高校の佇まいが残っている。

ただ奥に行ってみて驚いた。22番・23番大教室はなく、芝生広場や大きな池ができていた。県の森(あがたのもり)といわれる大きな欅の木が十数本植わっていたところは低い石垣で区分され、その向こうにあった思誠寮は跡形もなく、グランドは公園へと様変わりしていた。木造で老朽化していたので撤去はやむを得ないのだろう。

県の森から山岳部やワンゲルは出発し、寮生が屯していた賑わいはもちろん今は無く、木々の中心に記念碑が建っていた。「我らの青春ここにあり」単純だが今の自分の心境にピッタリときた。未来は輝いていた青春時代、心の疼きを覚え、この地を後にした。

氷のカーテン

2015-01-13 17:10:38 | 雑感
成長し続ける氷柱
 朝日に反射して綺麗だ

冷たい日が続く。
寒に入って連日最低温度は零度を下回る。夜空も冴え冴えと澄みわたり、星がまたたく。「小寒の氷 大寒に解く」と言われるほど、空気が冷たい。確かに諏訪湖では湖面が氷結し始め、空気はきゅっと引き締まる。

七草、十日戎、十一日の鏡開きと徐々に正月気分を抜く行事が続く。魚は鱈(たら)、鮟鱇(あんこう)、カチカチに干上がった氷下魚がいける。鍋が美味しくなるはずだ。青物は春菊、蕪(かぶ)が旬だ。

軒の氷柱(つらら)が盛大に成長している。陽にあたってキラキラと煌く。縦方向には1m以上伸びているのだが、横にも成長し柱からカーテン状に変化している。
車も雪に埋もれ駐車場から出しづらくなってきた。そろそろ暖かい方へ動く頃合いか。

 車の上にも雪が

氷上のモータースポーツ

2015-01-11 18:32:59 | 雑感
 氷上を走り回る車

晴天が続いていたが本日は雪。女神湖で氷の上を車で走っているというので見に出かけた。

白樺湖辺りから雪の量がぐんと増えた。連休とあって白樺高原スキー場は賑わっていた。そこからすぐの女神湖へ行ったが、氷の上には一台の車も動いていない。手前の岸辺に15台ほど車は止まっているが、人の気配がない。
売店の前にも柵が置いてありどうもそのけがない。やむを得ず湖畔を一周することにした。

湖畔道路は除雪がしっかりしてあり、湖面には旗やコーンでコースができている。コースは薄青く氷結している。コース外は50cmほどの雪だ。
どうしても腑に落ちないのでまた元の売店前にもどってみたら、柵が撤去され、車が売店前を登ってゆく。湖面にも係員らしい人が降りてゆく。

ひょっとしてこれは昼休み休憩をみんながとっているのでは、と推測してみた。案の定、新しい車が2台、3台と湖面に降りてゆく。運転手は車から降りて再び売店の中に。運転上のルールや講習を受けに行くのだろう。車の中で我々は「ヤッター」と小躍り。やがて駐車してある車が1台、2台と湖面に走りだす。

車はFF,FR,4輪駆動車と様々だ。氷上だから当然ドリフトし易い。それぞれの車の性能にあわせて、コーンを中心とした回転運動、コースを蛇行しながら走る、など皆楽しんでいる。長男は雪国での運転経験があるせいか、滑りながら蛇行する車を見ながら、駆動輪とブレーキ、アクセル、ハンドルさばきを興奮気味に説明してくれるがよく実感できない。しかし面白さは何となく分かる。

小一時間楽しく鑑賞して現場を離れた。寒冷地ならではの面白いスポーツである。

氷上のモータースポーツ

2015-01-11 18:32:59 | 雑感
 氷上を走り回る車

晴天が続いていたが本日は雪。女神湖で氷の上を車で走っているというので見に出かけた。

白樺湖辺りから雪の量がぐんと増えた。連休とあって白樺高原スキー場は賑わっていた。そこからすぐの女神湖へ行ったが、氷の上には一台の車も動いていない。手前の岸辺に15台ほど車は止まっているが、人の気配がない。
売店の前にも柵が置いてありどうもそのけがない。やむを得ず湖畔を一周することにした。

湖畔道路は除雪がしっかりしてあり、湖面には旗やコーンでコースができている。コースは薄青く氷結している。コース外は50cmほどの雪だ。
どうしても腑に落ちないのでまた元の売店前にもどってみたら、柵が撤去され、車が売店前を登ってゆく。湖面にも係員らしい人が降りてゆく。

ひょっとしてこれは昼休み休憩をみんながとっているのでは、と推測してみた。案の定、新しい車が2台、3台と湖面に降りてゆく。運転手は車から降りて再び売店の中に。運転上のルールや講習を受けに行くのだろう。車の中で我々は「ヤッター」と小躍り。やがて駐車してある車が1台、2台と湖面に走りだす。

車はFF,FR,4輪駆動車と様々だ。氷上だから当然ドリフトし易い。それぞれの車の性能にあわせて、コーンを中心とした回転運動、コースを蛇行しながら走る、など皆楽しんでいる。長男は雪国での運転経験があるせいか、滑りながら蛇行する車を見ながら、駆動輪とブレーキ、アクセル、ハンドルさばきを興奮気味に説明してくれるがよく実感できない。しかし面白さは何となく分かる。

小一時間楽しく鑑賞して現場を離れた。寒冷地ならではの面白いスポーツである。