遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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真っ盛りの秋

2013-10-31 12:27:53 | 雑感
雑木林の中に続く木道

雲ひとつ無い晴天。風もなく気持ちのよい日だ。近くの三井の森に散策に出かける。
近くにありながら殆ど歩いたことのない森に足を踏み入れる。

雑木林が残っているこの辺りはそろそろ葉が色づく頃だ。道端に車を置いて木道をたどる。鳥が鳴き、落ち葉がハラハラと落ちる。絵に描いたような秋の風情だ。木道脇に名も知らぬ茸が切り株に密生している。

名も知らぬ茸
竜神池
遠く天狗岳を望む

林を抜けると竜神池だ。チラホラと散歩の人に出会う。池には鴨だろうか、鏡のような水面に水鳥が数十羽遊ぶ。遠く天狗岳、右に赤岳(阿弥陀岳)が空に突き出ており、前景の紅葉に映える。道を抜けると尖石遺跡公園に抜け、広々とした原っぱに出た。真っ盛りの秋を堪能した。

今度孫達が来たら案内してやろう。

赤岳が聳える

快勝?辛勝?

2013-10-30 09:07:41 | 行ってきました
豊田スタジアムに向かう人々
本日は大宮戦だ

刈谷に戻った折に久しぶりに豊田スタジアムにグランパスのサッカーを観戦に行った。
今年のグランパスはどうも元気が無い。13,4位あたりを低迷している。
ストイコビッチ監督も今年限りだということで、チームの張りみたいなものが失われている。

戦力からすればこんなものではないはずだ。キックオフ30分前にスタジアムに着く。豊田駅からのみちは人が数珠つなぎだ。
遠くから士気を鼓舞するようなアナウンスが聞こえてくる。スタジアムに入るとさすがホームだ。グランパス側スタンドはサポーターで真っ赤に埋まっている。
対する大宮はかわいそうなくらいの人数だ。しかし意気盛んだ。先発メンバーの発表から反応は全開、気合が入っている。

このスタジアムのピッチの手入れは抜群。芝は文字通りの緑の絨毯である。いよいよ試合開始。大宮の動きは鋭い。ボールポゼッションは優勢なのだが、ヒヤッとする反撃を度々受ける。案の定CKから点を入れられ0-1で前半終了。後半途中から動きの悪い永井を下げ、ダニエル、藤本を入れた辺りから攻撃が分厚くなってきて、上がってきた闘利王が絡み、2点連取。いずれもゴール前からの混戦、こぼれ球を押し込む泥臭い得点だったがとにかく2-1で勝利。

7戦ぶりの勝ちだった。

試合前のセレモニー
熱戦が続く

心の洗濯

2013-10-29 07:53:27 | 雑感


久しぶりに刈谷に帰った目的の一つは、同年会の総会出席であった。

厄年同年会が30年会続いているのだが、リタイア-した人が増えて、少し会員が減ったのが寂しい。とはいえ小学校、中学校時代の仲間は屈託がない。
年に何回か飲み会や旅行をするのだが、他愛もない昔話や世間話に興じる。立場や身分からほとんどフリーになった者同士が忌憚なく話し合う。

しかしよく観察してみると、やはり生きがいや、やりがいについて話することが多い。その限りではやはり真面目なのである。我々も70歳を越え、昨日できていたことが、できなくなる寂しさを感じている。
ただ意識下では、常に右肩上がりの状況、つまり昨日より今日、今日より明日に向かってできることが多くあった中で過ごしてきた名残がある。恵まれた時代にいたものだ。

私達は五木寛之が述べている、「下り坂の時代(年代)」に差し掛かっているのだが、なかなかそれを認められない。ついつい負け惜しみや、強がりが出てしまう。同年会なのでそれは何の害もないのだがやはり習慣を変えるというのはかなり覚悟がいることだと思った。
かなり意識的に努力しないと変えることは難しいのではないだろうか。

しかしそんなことを全く気にすることなく過ごせる仲間との会合は心の洗濯になる。

秋が身近に

2013-10-28 08:03:16 | 雑感


紅葉が降りてきた

10月も月末に近づき、大分冷え込んできた。
2000m~1500mくらいであった紅葉前線が身近まで降りてきた。白樺の葉が程よく色づいてきた。

散歩に出たら渓流の近くにたぬきらしい動物を見かけた。人をそれほど恐れずもせず丸っこい躰が愛らしい。
鹿ほど頻繁には見ないが、夜にヘッドライトの中を走って行くのは過去に見たことがある。

これからは落葉松が黄金色に色づくようになってくるだろう。




松茸尽くし

2013-10-23 03:38:07 | 行ってきました


今年は松茸は豊作だという。
伊那に住む知人が知っている松茸料理を食べさせる旅館に行こうと話がまとまった。

ところが約束をしていた日が、急遽都合がつかなくなり、あまりに残念だったので別途行ってみた。そのお店は伊那市の商店街にあり、かなりの老舗である。

この旅館は家族経営だと思われるが、私達が訪れた昼間は両側の部屋も満室で、襖越しに話し声が聞こえてきた。地元の方らしく、歴史を感じられる。案内を頼んだ玄関で早くも松茸の香りが漂ってきた。

期待しつつ部屋に落ち着き、やがて出てきた料理は、松茸の味噌漬け、土瓶蒸し、握り寿司、ホイル焼き、松茸すき焼き、松茸ご飯、アワタケのおろしあえなど、松茸づくしである。料理の前に松茸酒の食前酒も出た。いつか上田で食した時に比べれば雲泥の差で豊富かつ多種であった。質も量も十分満足した。

それでも此処の人の話では、もう盛りを過ぎてきたので、十分ではないという口ぶりであった。今年は豊作でもあり、いいところを紹介していただいたと感謝の気持ちでいっぱいである。

仄かな恋心と謎解き

2013-10-22 02:46:37 | 


三上延著「ビブリア古書堂の事件手帖」①~④メディアワークス文庫刊 2011年~13年

本屋大賞をとったベストセラー。友人が用意してくれた本の中に入っていたので、①~④まで一気に読んだ。
鎌倉に住む大学を出たての若者が古書店の女店主に惹かれ、勤め始める。
古書に詳しいこの女店主は、人見知りではあるが抜群の推理力で、持ちかけられる事件の謎解きをする、という物語である。

推理小説のストーリーを紹介しては興ざめなので差し控えるが、古書の世界がこんなに多彩なものだとは思わなかった。しかもかなり高価なものがあるという。
これらの古書絡みの事件を、コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」ばりの推理と、古書の知識で解いてゆく。

小説の彩りとして、恋愛に初な美人店主とのふれあいを交えながらストーリは進む。謎解きのヒントがやや細かすぎるところはあるが、神経が行き届いているとも言える。
エンターテインメントとしては勿論水準以上である。

まだ続編が出版されるという。楽しみである。

八ヶ岳倶楽部

2013-10-21 02:29:58 | 行ってきました
こんなテラスを木道がつないでいる

前からちょっと気になっている八ヶ岳倶楽部へ行ってみた。
ご存知俳優の柳生博が清里に拓いた別荘?である。

行ってみたら、レストラン、ショップを結ぶ林の中に散歩道(木道)を設けた、観光立ち寄り地だった。

紅葉には少し早かったが、雑木林の中に整備された建物と道が設けられ、観光客も沢山来ていた。ショップやギャラリーもセンスの良いものが並び、都会からのお客にも十分堪えられる品質のものが揃えられていた。価格もそこそこのものであったが。

わざわざ目的地としてここをめがけて来るというほどではないが、ちょっと近くに来たついでに立ち寄るには格好の場所である。何より提示されている商品、施設のセンスがスマートである。


情熱か狂気か

2013-10-20 11:31:59 | 


小野裕史著「マラソン中毒者(ジャンキー)」文藝春秋刊 2013年

長男が先日来た際「これ1時間くらいで読めるよ」と置いていった本。仕事上著者と多少の面識があるらしい。
著者は東大大学院卒業後、IT企業に就職しその後独立し、現在はベンチャー投資家。2009年よりランニングを始め、この4年で北極、南極、砂漠、日本横断などの世界の過酷レースに参加,完走している。本書はビジネス書ではない。ランニング体験書である。

しかし、ビジネスに取り組む姿勢というか、人の生き方について強烈なインパクトを与えられた。著者のレースに参加する姿勢というと、そのレースがどれだけ過酷な条件,未知の体験であろうと、そこに何らかの前向きの意義を見出し(本邦初とか、日本代表になるはず、とか)、できそうかどうかより、どうやって実現するかに一心不乱に取り組む。忙しい本業のビジネスの間を縫ってである。

ベンチャーの創業者にはこの姿勢が必須なのだろう。当事者は事業が成功するかどうかを心配するより、どうやり遂げるか、に全力を集中すべきである。そんなことを理屈でなく、行動で示しているようである。そういえば、私の高校時代の級友は優秀な奴が多かったが、東大に何人か合格したが頭がとびきり良かった者は別として、ボート部やラグビー部の体力抜群なのが3年後半からひたすら頑張って合格したのと若干似ている。

極地のレースも、砂漠のレースも走りながら色々考える。その前にまずエントリーしてしまうのが凄い。又過酷なレース中どうこの苦しさから逃れるかを考えるのではなく、客観的な立場(自分の位置、競争者の状況)、第三者がどう見ているか、などを意識し行動する。多く試みているコスプレランニングもそこを意識させる手段だ。あまり触れられていないが、最低一人は理解者、協力者(たいていは奥さん)がいるのも必須条件だろう。
世の中理性だけでなく、狂気に近い信念が切り開くことも多くある。とにあれ、世の中を変えてゆく創業者にはこれくらいの覚悟(情熱又は狂気)が必要なのだろう。

最近読んでいる本とは毛色の変わった、刺激的な本だった。

南アルプス 仙丈岳(2)

2013-10-19 11:07:45 | 登山・ハイキング
人で賑わう仙丈岳
夜明け前の東駒と摩利支天(左)

昨夜はよく眠れなかった。この小屋は隣の部屋や、外の音が丸聞こえだ。それもそのはずそのはず板壁一枚、防音防寒材なしである。
周りの部屋の人が、早くからゴソゴソ起きだすのと、時折ぴゅうっと吹く風の音と相まって目が覚めてしまう。

昨夜到着の際は、やや突慳貪だった川端さんという支配人らしきイケメンの従業員も、夕食後の説明や、朝の挨拶などを聞いているとなかなかいい奴だと思えてくる。(後日このヒュッテのブログを見たら、我々7名の写真が上がっていた)
朝はさすがに寒い。
ダケカンバの林の中を出発

6:10小屋を出発。すぐ鹿よけネットに囲まれた斜面を登る。左前方に仙丈カール、右後方に鋸岳、その向こうに八ヶ岳が快晴の空に聳える。裸のダケカンバの森、赤い実だけになったナナカマドの林を抜けると、這松の斜面。足元には7cmほどの霜柱が成長している。
八ヶ岳 赤岳がひときわ高い
中央アルプスから北アルプス
甲斐駒(右)と鋸岳
仙丈小屋

7:10仙丈小屋。カールの底、風力発電の翼が林立し、風が出てくる。登山者の数も増えてきた。小屋の横の水場はかれている。小休憩の後まっすぐ仙丈岳を目指して歩を進める。相変わらずリーダーの足取りはゆっくりと確実だ。斜面に出て、中央アルプス、北アルプスの展望が開ける。同時に西側からの冷たい風が強く吹く。ザレ場を一歩一歩風を受けながら歩いてゆくと、いつの間にか仙丈岳頂上につく。狭い頂上に30人近くが集まっている。風裏にザックを下ろし記念撮影。360度の展望だ。北岳は間近に、富士山も浮かび上がって見える。
仙丈ヶ岳頂上
頂上からの北岳、富士山
山頂から見るカール
仙丈からの甲斐駒


風と気温の低下に備え、ウインドブレーカーを着こむ。8:00下山開始。ゆるやかに下るが、小仙丈からの登山者は引きも切らない。頂上少し下の鞍部に出た途端猛烈な風に見舞われた。風速20m以上の強さか、躰があぶなく吹き飛ばされそうである。帽子をとって、手に持つ。そこを通過するには上半身を低くし、かつ風上に傾けねばならない。たくさんの登山者とすれ違いながら(さすがにこの山は人気がある)ゆるやかに稜線を登り降りしながら、眺望を楽しむ。東駒(甲斐駒ケ岳)は指呼の距離だ。
鞍部近くからの甲斐駒
小仙丈からの富士
仙丈カールとは反対側のカール
小仙丈を望む 大盛況だ

8:50小仙丈岳もいっぱいの人だ。ここから大きく下る。こちらから登るのはかなり苦しいだろうな、と思いつつひたすら下る。やがて樹林帯に戻り、根っ子の道へ入れば少しして5合目(大滝の頭)、少し休んで急な道を下る。こんな道を登ってきたのか、と思いつつ3合目へ。この辺りから膝に力が入らなくなってくる。次第に傾斜がゆるやかになって谷が近くなり北沢峠へ到着。12:00だった。臨時バスがでており、殆ど待たずに約1時間の工程で仙流荘へ。バスは満席であった。皆は伊那高遠で温泉に入り昼食を食べるといったが、我々は昨日の寝不足と本日の疲れで帰りが不安だったので、ここで別れ帰途についた。
ナナカマドの赤い実
小仙丈からはひたすら下る

楽しい仲間と沈着なリーダーのおかげで今回も楽しい山行であった。感謝いっぱいで快晴の空の下、一路蓼科を目指した。

南アルプス 仙丈岳(1)

2013-10-18 09:34:57 | 登山・ハイキング
仙流荘前のバス停は人出で賑わう
第二駐車場もほぼ満車

今回の連休はいつもの山仲間と仙丈岳を目指すこととなった。8月に鳳凰三山へ行ったのだがあえなく敗退したリベンジの意味もある。今回はメンバー7名全員参加で、3033mの仙丈岳に挑戦するという計画だ。久しく3000m級の山には登っていないので、いささか緊張する。
登山口は伊那の仙流荘前。10時5分発北沢峠行きのバスに間に合うように集合。連休初日の好天とあってすごい人出だ。駐車場もほぼ満車。臨時バスが出るほどだ。少し遅れてきた名古屋組は、臨時バスのお陰で無事定刻に発車。仲間と久しぶりの再会を喜ぶ。

車窓から見る東駒
鋸岳の山並み
東駒、駒津峰、アサヨ峰

このバスの運転手がまた道中の説明がうまい。発車してすぐ田んぼにある材木とカカシ集団について、「日本一セクシーな材木」と面白いカカシで「なにこれ珍風景」で紹介された。カカシは靴を履いています。と説明。河原や林道の説明、窓から見える峰々の説明もよどみがない。高度が上がるにつれ、紅葉が鮮やかになってきた。白樺、ダケカンバ、桂、山葡萄とキロや赤の彩りが華やかだ。鋸岳、東駒ヶ岳(甲斐駒岳)が間近に迫ってくる。快晴で、山肌が間近に見える。歌宿を経て終点北沢峠へ。

北沢峠 いよいよ出発
リーダーが絶妙のペースで引っ張ってくれる
高度が次第に上がり東駒がせり上がってくる
大滝の頭分岐
林間からの甲斐駒(東駒)
小滝を越えてゆく
藪沢小屋

昼食のおにぎりを食べ、全員で記念撮影をしていよいよ出発。今回はリーダーがトップで歩く。前回の鳳凰三山の教訓か、非常にゆっくり且つ小幅な足取りで、70歳の私に合わせてくれている、ありがたい。樹林帯の中を確実に歩く。
2合目、3合目、と途中休憩を取りながら登り、5合目「大滝の頭」へ到着。ここからは尾根筋の登りから、比較的なだらかな傾斜で谷側に出る。甲斐駒が夕日に映えてくる。ちょっとしたロープ場を2箇所越え、小滝を左に見ながら藪沢小屋(無人)の前を通る。林越しに銀色の馬の背ヒュッテの屋根が見えてくる。我々より下に話し声が聞こえ、谷筋の道を上がってきた人と合流。高山植物保護のためのネット柵が出てくるとまもなく、ヒュッテ着。北沢峠から3時間ほどであった。

ナナカマド
ダケカンバの黄葉
馬の背ヒュッテ到着

ここは新しい小屋で、水場もある。リーダーのゆっくりとした足取りと、余裕のある工程組のお陰で本日はそれほど疲れず一日目を終えた。予約のお陰で7人が1室となり、和やかな山小屋生活となった。勿論食堂での酒盛りは盛り上がった。皆が持ち寄ったツマミを出しあい、いつもの様に、話題は尽きず、忽ち山小屋で用意されているハイボールは売り切れてしまった程である。
夜中に目が覚め、外に出たら、夕方からの霧は引き、星がたくさん出ており、冷気で瞬きの少ない星明りで足元が見えるほどであった。

夕日に輝く甲斐駒、摩利支天
小屋の個室で談笑