遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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堂々たる総本山

2018-05-31 06:05:24 | 行ってきました

工事中の三門

客殿前の広場

客殿

本日2箇所目の訪問地は大石寺。日蓮正宗の総本山である。富士を見渡す高台にそびえる伽藍は堂々とし、20有余の塔中・坊を置き、広々とした敷地、森深き建物はさすが総本山である。

参拝を終えて参道を下ってくる人の中には中国語の人たちも混じり、国際色豊かであることが認識できた。中には「良いものをあげよう」とおっしゃってカバンから数種類のパンフレットを取り出し、渡された信徒総代みたいな人もいた。

パンフの内容は創価学会の批判で、創価学会が破門された理由、日蓮正宗の正当性を謳うものであった。2つの宗派ではかなり激しいバトルが交わされているようだ。

このお寺には賽銭箱が見当たらない。客殿前はスッキリとしている。財政的にはどうしているのだろう?奥の方の奉安堂にも箱はおいてなかった。

参道の両側には坊が立ち並び、今にも僧兵が立ち現れそうな門が並んでいた。境内があんまり広いので(工事中の三門近くの地下道にはエレヴェーターが備えてある)帰り道に迷ってしまい、バスの駐車場を遠くから見つけて戻ったほどである。

ロケーションといい、建物の構えといい、堂々たる本山である。


奉安堂


精進湖と富士

駿府匠宿

2018-05-29 15:15:50 | 行ってきました

昼食場所 たくみ亭

とろろ汁定食など

車窓からの富士

同年会の昼食は駿府匠宿で摂った。ビールも飲む人のほうが少なく、グラスに一杯程度。和やかに穏やかに過ぎ、道の駅風に色々なイベントを開いているそれぞれの建物を冷やかして歩く。

藍染、竹細工、漆木工、などの実演、実習コーナー。吊るし雛展示など盛りたくさんだが、どうも胸踊らせるものがない。ウイークデイでもあり人はまばらである。

設備はきれいで、人も愛想は良いのだが何かもう一つ盛り上がりに欠ける、というのが率直な感想。こういうところの経営の難しさを実感して、この場を後にした。もう少しこの地方の歴史に密着した催しや、人物の掘り下げなどのほうが興味が沸くのにと思うのは私だけであろうか。

32回めの厄年同年会

2018-05-27 02:17:42 | 友人・知人

恒例のバス旅行

バスの中は和気藹々

厄年(数え年42才)に始まった同年会の旅行会が今年で32回を数える。第一回は雪の永平寺を訪ね、その足で厄落としに山中温泉に向かいどんちゃん騒ぎで始まった。当時は参加者も40人近くを数え、皆よく酒を飲んだ。

35年近く経った今では参加者は17人、宴会の酒の量は10万円を超えていたのが、今や僅か8000円台である。日本酒を飲んだのは17人の内ほぼ私だけなのだから、酒の量がいかに減ったかがわかろうというものだ。

尋ねる先も、遠州森町の小国神社、日蓮正宗本山大石寺、日蓮宗本山・身延山久遠寺、などを回る、年相応の訪問先となってきた。

毎年1泊2日であちこちを回るのだが、この日程で回る名所旧蹟はあらかた行ってしまったのもあるのだろう。
まあ何処にいくというより、誰と行くのほうが重要なので、皆「やあやあ」とバスで顔を会わせるなりすぐに打ちとける。


小国神社参拝路

巨大切り株

参拝路

本殿

八王子社

最初は遠州森町の小國神社。大国主命が祭神の由緒ある神社である。新緑の美しい参道を進んでゆくと巨大な切り株が祀ってある。屋久島のウイルソン株ほどではないが幹周り8~9mはあろうかという大きさだ。巨木に神を感じるのは南北いずれも同じ心情なのだろう。

本殿で手を合わせ、家族の健康とこの会の無事故を祈った。本日も快晴である。




公園の鳥たち

2018-05-25 05:55:20 | 雑感

噴水の脇には雀と鳩が共存

鳩はせわしなく餌を漁る

上京の際、所要の合間に時間つぶしに公園で休憩をとった。お昼休み近くで結構人が休んでいたり、昼ご飯を食べていたが、鳥が多く行き来していた。

鳩が群れを作り飛来をする。人ずれというか、人馴れというか、人が近づいても一向に逃げない。先日この近所の錦糸町駅できっぷを買おうとするカラスが話題になったが、鳩はそれほど賢くないらしい。

リーダーの後に従い、舞い降りては餌を拾い、リーダーが飛び立つとわけもなく後に従う。その傍らには雀も真似をして上がり降りを繰り返す。都会の中の限られた空間、緑の中でこれらの鳥たちも精一杯生きているのだろう。

ベンチに座って弁当を食べている人、スマホを操作している人に、何かしら侘しさや寂しさを感じてしまう。いっそ鳥たちのように何もかんがえないほうが楽なのだろうか。

スケールの大きな傑作

2018-05-23 05:26:02 | 


東野圭吾「夢幻花」PHP文芸文庫2013年刊

当代人気作家の作品。第26回柴田錬三郎賞受賞作品。青いバラが自然界には存在しないように、黄色の朝顔も存在しないそうである。

さすがに人気作家だけあり、この黄色の朝顔らしき花が登場するまでに、いろいろな人物が現れる。定年後を花づくりに費やす気骨ある植物研究者、アマチュアミュージシャンの息子を持つ諸葛警部、オリンピック候補までなった水泳選手。原子力発電を主たる研究分野とする大学院生などなど。

この老植物研究者が殺されたところくらいから、物語は急展開を見せ始める。一気にそれぞれの登場人物が繋がり始める。このあたりのストーリー展開は確かな力量を感じさせる。一気に謎解きに走らず、なにか解決の糸口を掴んでいながら全貌を明らかにしない、という匙加減が絶妙である。

江戸時代まで遡る黄色の朝顔の謎、それぞれの登場人物の宿命、役割がスケールを大きくしているが、それだけに多少の無理があるような気がする。が、全体的に見て傑作であることに間違いはない。

鳥光國という焼き鳥屋

2018-05-21 04:48:41 | グルメ

席は一番奥のテーブル

焼き場

付き出しは鬼おろし

所要で上京し、報告を兼ねて在京の息子たちに会った。ついでにちょっと飲んだ。場所は錦糸町駅前、鳥光國という焼き鳥屋。

人気店らしくウイークディながら、我々が入って間もなく満席となった。焼き鳥が中心メニューだがどの料理も少しずつ工夫してあって、ボリュームもありながら臭みもなく、スマートである。

親子4人よく飲みよく食べた。4時間近く時間が経ってしまったが、久しぶりの会話に酒も進んだ。東京は人も多いがお店も多く、必要なレベルに合わせて、適切なサービス、コストの場が選べるのが素晴らしい。

子どもたちはさておき、私個人は大いに満足して(報告内容もあるのだが)お店を後にした。


うーんもう食べきれない

シティホテル

2018-05-19 14:14:38 | 雑感

Lホテルの車寄せ

フロント ロビー

エレベーター

客室からのスカイツリー

東京でよく利用するホテルは東急系のホテルLだ。錦糸町の駅から近く、長男・次男の自宅へのアクセスも比較的良いからである。

最近日本のお米、日本酒、サービス業のレベルが上ってきたとつくづく感じるのだが、ここは以前から感じ良かった。もちろん昨今の外国人旅行客(インバウンド)の増加に伴い、ご多分に漏れず中国系観光客も多いのだが、目に余るような団体客もいない。スカイツリーやディズニーランドへ向かう人が多い。

昔誰が書いたのかも忘れたが、シティホテルを舞台としたアニメが人気を博していたことがあった。様々な事情を抱えた人たちが集い、誤解や行き過ぎを重ね、最後は支配人やスタッフの機転で窮地を脱するというパターンだったが、中にはそんな訳ありの人も訪れそうなふんいきである。

超高級ではないが一定のレベルは確保している、居心地のいいホテルと言っていいだろう。

新緑燃ゆる

2018-05-16 04:58:30 | 雑感

公園の緑も勢い盛んだ

校庭の生け垣下の草花

5月も中旬になり、樹々の緑が一層の勢いを増してきた。刈谷市の木である楠木も新芽の薄緑に輝き、生き生きと葉を茂らせている。この頃の緑には勢いを感じて、花よりも強い動きを刺激される。

薄緑の葉を通した太陽光が緑色に染まり、木陰が一面の緑の空気になったような味わいは、この季節ならではのものであろう。生命が誕生する春、躍動する春にはこの緑がこよなく似合う。

散歩道の校庭の生け垣の下に赤紫の花が咲き出した。名前は知らないが、いかにも生命力の強そうな花である。

抜群のスピード感

2018-05-14 03:02:40 | 


相場英雄「追尾」小学館文庫 2010年刊

私の好きな社会派ミステリーの旗手・相場英雄の「みちのく麺食い記者宮沢賢一郎シリーズ第五弾である。前4作は社会的背景からくる事件の必然性が迫真のリアリテイを感じさせる一方、作品全体としてはなにかリズム感がわるく、麺食いの場面などは余分だと感じられるほどであった。

今回は、相棒とも言うべき警察内部の理解者が強制停職中という制約をつけ、ファッション誌編集者の奥さんも事件解決に一役買うという展開が目新しい。しかし何より事件の進展、ストーリーの展開のスピード感が素晴らしい。

事件は子どもたちの合宿勉強会のバスジャックで幕を開けるが、その裏でもう一つの恐喝事件が進行する。「完黙」でも著者の金融工学の取材力の確かなところを見せていたが、今回も国際金融に及ぶからくりをキチンと描いている。ストーリーの最後に「はぐれ刑事人情派」なみのほろっとさせる場面を持ってくるところなど、作家として脂が乗ってきている感もする。

傑作と言っていい作品だ。

旧友

2018-05-12 10:07:41 | 友人・知人

彼は相変わらずスリムである

二人の揃い踏み

学生時代を一緒に過ごした50年来の友人と久しぶりに名古屋で合うことになった。一人は高校ー大学と7年間共に過ごし、学部も下宿も同じだった友人のK君だ。もうひとりは学部は違うが大学時代の下宿だったお寺で隣の部屋に来た男で彼が名古屋出身だったこともあり、以来50年近くお付き合いをさせていただいている、一年後輩のM君である。

ところが昼に名古屋駅港内で待ち合わせの約束で行ってみると、K君はいたが、M君の姿が見えない。なんでも来週から入院だと聞いているので、溶体でも急変したかと心配になる。約束時間を過ぎても連絡がない。10分毎に携帯電話にかけても留守電になってしまう。

30分ほど待ったが姿を現さないので、やむを得ず二人だけで昼飯に行くことにした。Kくんの話はいつも歯切れがよく、聞いていても気持ちが良い。昼間からワインを楽しみながら近況報告をお互いにしあっていて、ふと携帯を見たら、くだんの後輩から着信があった。

こちらから改めてかけ直してみると、なんと自宅にいるとのこと。約束を翌日と勘違いしていたという。すぐ出ておいでと誘い、名古屋駅で待ち合わせる。昨年のクラス会でK君もやらかした日程の勘違いを彼もやらかしたらしい。

30分後無事に顔合わせが出来、とりとめもない話が弾んだ。なにか目的があるわけでもないのに、こうして顔を合わせるだけで、癒やされるのはなぜなんだろう。旧友とはありがたいものである。