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せっかく山の家に来たからには、軽く山登りかハイキングはどうかと友人を誘ったら、そのつもりで靴など用意してきたと嬉しい返事。
まずは手軽な入笠山辺りからと、月曜朝に出発。途中コンビニでおにぎりを仕入れ沢入登山口へ。ウィークデイではあるが、マイカー規制の係員が今日も頑張っていた。ここの係員は規制一辺倒ではなく、コース案内なども積極的に話してくれる。
入笠湿原の花は終わっていると情報を確認して歩き始める。ここにはもう7,8回来ているので勝手知ったる登山道を歩き始める。
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林の中の道はよく手入れしてあり、昨年の今頃通った時は茸大豊作で、散々きのこ狩りをした記憶がある。今年は駐車場でキノコ採りのプロフェッショナルとすれ違ったが、「あんまり採れなかった」とかごの中を示してくれた。確かにジゴボウの数は少なかった。曜日のせいか時間のせいか行き交う人の殆ど無い道を二人で歩く。林はまだ紅葉前であったが緑が少し黄ばんできており、蔦は鮮やかに紅葉している。途中で1回休憩をして(相棒は健脚でむしろ私のための休憩)小一時間で湿原入口到着。
湿原には一組の老夫婦しか居ず、ひっそりと水音を響かせ静まり返っていた。マナスル山荘は休館日の標識が掲げられ、入笠山登山口にも一人二人の人間しかいない。
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登山道に入ると流石に頂上から降りてくる人に出会う。中にはけたたましい中年女性4人組も居る。すれ違う時挨拶をしたら、リーダーらしき人が「うるさいでしょう」と断りを言った。自覚はしているのだ。さすが日頃の運動不足がたたり少々苦しくなった頃頂上到着。友人は息も乱さず平気な顔だ。
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頂上でコーヒーを沸かし、おにぎりを食べ休憩。八ヶ岳、甲斐駒など近い山はよく見えてはいたが、少し遠い富士山、中央アルプス、御岳、北アルプスは雲に隠されている。頂上には流石に人が集まってくる。4人家族、二人連れ老若2組、一人旅2名、我々を入れて10名以上が頂上に集った。しかも徐々にそのペースが早くなってくるので、12時少し前に頂上を後にした。帰りは大勢の人とスレ違い、この山の人気を感じた。水平道で100人以上の生徒とすれ違ったが駐車場に戻ると4台の大型バスが駐車していた。東京板橋区の中学校が遠くここまで来て山登りをすのが不思議な感じがする。生徒には元気な子、調子の悪い子等色々なので、お世話をしている教師は大変である。
入山規制のおじさんの言では、シーズン中には50台近くのバスが来ることもあると、こともなげに言っていた。この山は結構ポピュラーなのだ。10時登り始めで、下山は1時30分。最も混む時間は11時から1時の間だ。友人と二人で歩いたが、なんとも手軽で快適ななコースである。