遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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友と歩く

2015-09-30 02:41:31 | 行ってきました
  登る背後を振り向けば八ヶ岳連峰が聳える

せっかく山の家に来たからには、軽く山登りかハイキングはどうかと友人を誘ったら、そのつもりで靴など用意してきたと嬉しい返事。

まずは手軽な入笠山辺りからと、月曜朝に出発。途中コンビニでおにぎりを仕入れ沢入登山口へ。ウィークデイではあるが、マイカー規制の係員が今日も頑張っていた。ここの係員は規制一辺倒ではなく、コース案内なども積極的に話してくれる。

入笠湿原の花は終わっていると情報を確認して歩き始める。ここにはもう7,8回来ているので勝手知ったる登山道を歩き始める。

   早くも色づき始めた蔦が鮮やかだ
   害獣除けフェンスの入口は半自動だ
   湿原の標識看板
  入笠湿原の草木は僅かに色づいてきている

林の中の道はよく手入れしてあり、昨年の今頃通った時は茸大豊作で、散々きのこ狩りをした記憶がある。今年は駐車場でキノコ採りのプロフェッショナルとすれ違ったが、「あんまり採れなかった」とかごの中を示してくれた。確かにジゴボウの数は少なかった。曜日のせいか時間のせいか行き交う人の殆ど無い道を二人で歩く。林はまだ紅葉前であったが緑が少し黄ばんできており、蔦は鮮やかに紅葉している。途中で1回休憩をして(相棒は健脚でむしろ私のための休憩)小一時間で湿原入口到着。

湿原には一組の老夫婦しか居ず、ひっそりと水音を響かせ静まり返っていた。マナスル山荘は休館日の標識が掲げられ、入笠山登山口にも一人二人の人間しかいない。

   ひっそりとした登山道
   岩場コース、迂回コース分岐点
   唯一の鎖場
   岩場を抜けると間もなく頂上

登山道に入ると流石に頂上から降りてくる人に出会う。中にはけたたましい中年女性4人組も居る。すれ違う時挨拶をしたら、リーダーらしき人が「うるさいでしょう」と断りを言った。自覚はしているのだ。さすが日頃の運動不足がたたり少々苦しくなった頃頂上到着。友人は息も乱さず平気な顔だ。

   遠くには雲が浮かぶ
   入笠牧場の牧草地はまだら模様だ
   入笠スキー場跡のお花畑
  もうすぐ駐車場 木漏れ日を浴びて歩く

頂上でコーヒーを沸かし、おにぎりを食べ休憩。八ヶ岳、甲斐駒など近い山はよく見えてはいたが、少し遠い富士山、中央アルプス、御岳、北アルプスは雲に隠されている。頂上には流石に人が集まってくる。4人家族、二人連れ老若2組、一人旅2名、我々を入れて10名以上が頂上に集った。しかも徐々にそのペースが早くなってくるので、12時少し前に頂上を後にした。帰りは大勢の人とスレ違い、この山の人気を感じた。水平道で100人以上の生徒とすれ違ったが駐車場に戻ると4台の大型バスが駐車していた。東京板橋区の中学校が遠くここまで来て山登りをすのが不思議な感じがする。生徒には元気な子、調子の悪い子等色々なので、お世話をしている教師は大変である。

入山規制のおじさんの言では、シーズン中には50台近くのバスが来ることもあると、こともなげに言っていた。この山は結構ポピュラーなのだ。10時登り始めで、下山は1時30分。最も混む時間は11時から1時の間だ。友人と二人で歩いたが、なんとも手軽で快適ななコースである。 




友、ご馳走と共に来る

2015-09-29 05:51:07 | グルメ
正に慰問団の物資というくらいの物量
   今夜はこんな豪華な夕食になりました


かねて招待をしていた刈谷の友人が山にきてくれた。私が畏友と呼ぶ文武両道、万能の偉人である。

招待とは言うが、実体は私の一人住まいの慰問というのがありのままである。彼はこの機会を利用して、残り1/4位になった借本を入れ替えにも来てくれ、一人住まいがまた充実することになった。

更に、わざわざ刈谷から、捌きたてのはまちの刺身、カサゴの煮魚、焼き鯖の棒寿司、ナスのおひたし生姜添、その他大量の食料をを持参してくれた。正に慰問である。奥様にも大変負担をかけたのだろう。おかげで昨夜は、お持たせのみで大ごちそうの夕食だった。感謝感謝である。

彼は仕事や遊びで万能だけでなく、家事にも精通している。刺し身を見事に引くし、皿洗いも見事にやってのける。まごまごしている私とはえらい違いである。おかげで、昨夜は久しぶりに酒を酌み交わし、ゆっくりと男同士のいろいろな話ができた。

折しも中秋の名月、雲間から覗く月を眺め夜は更けていった。

庭の茸

2015-09-28 00:15:29 | 雑感


24節気は秋分。暑さ寒さも彼岸まで、のことわざ通りめっきり涼しくなってきました。これから次第に日が短くなり、秋が深まってきます。豊作を祝い、自然に感謝を捧げ、田の神様を祀るお祭りがこの頃に多く催されます。曼珠沙華が真っ赤な花を付け、空には鰯雲、鯖雲、うろこ雲が浮かびます。食欲の秋本番でもあります。

72候は秋分・初候「雷乃声を収む」=夕立に伴う雷が鳴らなくなる頃。入道雲が鰯雲に変わり空が高くなり澄み渡る頃です。

この処雨がよく降ったせいもあり我家の庭にも菌がたくさん出ております。野性のきのこは一種類しか食用になるのを知りませんので、いろいろ自生していますが、その茸=ジゴボウ(ハナイグチ)しか採取しません。

これがなかなか美味しい。きのこ汁でも、大根おろしと和えてもいけます。大きくなるとすぐ虫がつくのでこれくらいのところでとってしまいます。傘の裏が鮮やかな黄色なので区別がつきやすい種類です。

私にとってはゴールデン

2015-09-27 00:39:14 | 雑感
    蓼科湖畔のパドック
    乗馬姿も格好がついている
    林の中を一周

5連休になった今年の敬老の日近辺の休日。世間ではシルバーウイークというが、私にとっては孫が遊びに来るゴールデンウイークだ。

馬好きの親の影響か、小さいのに乗馬を好む。ここら辺りには乗馬クラブが案外多い。小淵沢付近には特に点在する。今回は蓼科湖畔のちびっ子パークに行った。林の中を引き馬で回るところだ。小さなポニーもいるが、彼は大きい馬がいいという。鞍は高いところだが乗馬姿も様になっている。林の中から、女性係員と楽しそうに会話する声が聞こえてくる。すっかりリラックスしているようだ。

   霧ヶ峰の駐車場付近
   山腹から見る鉢伏山

霧ヶ峰-車山にも行った。好天ではあったが遠くには雲が湧いていた。八島近くの霧ヶ峰駐車場に車を置き、車山の天文台を目指して山腹を登る。連休とあって上り下りの人が多い。孫もよくお喋りをしながら足を運ぶ。時折浮石に足を取られ尻餅をつくのが微笑ましい。山頂に近づくにつれますます賑わってきた。40分ほどで山頂に到着。人混みに近い山頂でスペースを見つけ一服。持参のおにぎりで昼食。

反対側のロープウエイで登ってくる人も多いのでここは賑わうわけだ。残念ながら富士山や御岳、乗鞍は雲で覆われていた。山腹はもうすすきで覆われ秋真っ盛りであった。

   車山山頂への道
   山頂標識
   山頂神社鳥居でポーズをとる
   この神社も4本の御柱

絶品

2015-09-26 00:38:38 | グルメ


到来物の焼酎をこのシルバーウイークに来る家族とお客に合わせて開封した。

ラベルに、650年の歴史を刻む 「長寿庵」 当主新福正志と記してある。これが絶品だった。すっきりとして、ほのかに甘い。 さつまいもと米麹が原料と書いてあるが、かすかにフルーツのような香りがする。焼酎でありながら、射すような尖った鋭さはなく、柔らかく包むような味である。森伊蔵や魔王も美味しかったが、それに勝るとも劣らぬ飲みごこちだ。

この酒は2010年8月別府市で開催されたAPEC晩餐会、2008年洞爺湖サミットの次官級会議で供されたという。洋の東西を問わず、旨い酒は、ウイスキーであろうと日本酒であろうと焼酎であろうと、旨い水に近づく、というのは本当である。

大事に飲むべきだろうが、あまりの美味しさに気がつけば瓶の底が見えていた。頂いた方の心遣いと舌の確かさに感謝するばかりである。

孫帰る

2015-09-25 07:15:28 | 雑感
   駅で切符を買って
    バイバーイ

シルバーウイークを利用して遊びに来ていた次男一家が昨日帰った。
孫が一人いるだけで、家の中は賑やかで、また張りのある毎日だった。月並みのジジ馬鹿になったのかと、ふと感じる。

それにしても聞き分けの良い子だ。朝起きてからよる寝る前迄、ぐずったのをめったに聞かない。両親が丁寧に育てているせいだろう。一人っ子特有のわがままが出ていないのが可愛い。幼い子なのだからもう少し駄々をこねたり、きかん気があってもいいと思うくらいだ。勿論子供特有のわがままはある。しかし長い間泣き叫ぶということはない。

とまあ我ながら孫に甘いが、流石に一家が帰り、家内も用事で刈谷に行き、一人山に残ると家はしんと静かだ。
おりから雨がしとしととデッキを濡らす。肌寒いくらいの空気が沁みる今朝の気温である。

振り返ってみれば

2015-09-17 10:14:31 | 雑感


リコー時計時代の先輩、同僚が年に4回ほど名古屋のホテルに集まって情報交換をする同窓会みたいな会がある。4,5年前に誘われて私も参加するようになった。

何故か「そうめん懇話会」と名づけられたこの会は、会員が持ち回りで講師を努め、毎回なにか自分の得意ジャンルの話をすることとなっている。前回はT氏の苦労に満ちた半生の自己紹介だった。前々回はS氏のトランペットの実演付きの話。今回は考古学と神話の話。俳句を論じた人もいた。

もう皆齡70をすぎ、それぞれの生き方に迷いがなくなったせいか、話にも自信と含蓄がある。それぞれ面白い。振り返ってみればそれぞれの人がいろいろな山場を越えて今日がある。こうして集まれるのは幸せなんだと思う。

会の前後の雑談でかわされる情報交換はこう言う会の習いで、メンバーの近況と消息、過去の思い出話に花が咲く。今回は一年先輩のM氏の急逝と、大先輩Kさんの健康状態の近況を聴くことが出来た。時の流れを強く感じた。

等身大紹介本

2015-09-15 18:26:24 | 


マイケル・ブース「英国一家、日本を食べる」亜紀書房刊 寺西のぶ子訳 2013年

著者はあの料理不毛の地イギリス生まれのトラベルジャーナリストあるいはフードジャーナリスト。
基本的には最近の世界の日本食ブームに、乗っかっているのか、乗っけているのかよくわからないけど、その一家が3ヶ月近く日本に滞在して日本食を食べまくるという体験談。

大阪「カハラ」東京「壬生」と言った高級店から、新宿思い出横丁の焼きそば、大阪道頓堀のだるまの串かつ、札幌、博多のラーメン、京都「いづう」の鯖鮨まで、美味しいと評判のものを見境もなく食べ歩くという、外国人特有のパイオニア精神で突き進む。またそこで知り合う日本人がほとんど親切に案内しご馳走してくれる。ジャーナリストらしく、料理の歴史を調べ、台所に踏み込んで覗く。翻訳者の腕かも知れないが、かなり率直でウイットに富んだ語り口だ。

この人はかなり日本人についての理解が深そうである。壬生についてこんな記述がある。
「いわゆるレストランとという言葉には当てはまらないといってもいい。凝った内装を楽しみに行くわけでもなく、有名店だから行ってみるとか、有名人に会えるから行くというわけでもない。しいていえば、語らいのために、料理が自然について、味について、食感についてあるいは客自身について教えてくれる声を聴きにゆくのだ。壬生の食事は、啓示的体験であり、歴史の喚起であり、哲学であり、生と創造と死と自然の奥深い奥義であり、言葉のうえでも、自然という意味においても基本だ。僕はどう見ても2割程度しかわかっていない。・・・。

なかなかいいところを突いている。こんな哲学的な記述はほんの少しだけれど、ソースの二度漬け禁止や、いずうを案内してくれたゲイのホストを巻く話など、面白い記述が満載である。家族の観察もユニークである。外国人飲みた日本画客観的に描かれていて、興味深い。等身大の日本紹介本としておすすめである。

秋深し

2015-09-13 13:36:31 | 雑感
   2週間ほどで、大きく育ってきた。

この前見た時はほんの親指くらいだった栗の毬(いが)が今日見てみたら、ゴルフボールより少し大きいくらいに育っていた。時の流れは着実である。

72候は白露の次候「鶺鴒鳴く(せきれいなく)」。鶺鴒は歩く時に尾を上下に振りながら地面を叩くようにする仕草は石たたきと呼ばれた。これをイザナギ・イザナミに男女の交わりを教えたという言い伝えから、恋教えトリと呼ばれた。その鶺鴒が鳴き始めるころ。

すっかり涼しくなってきた。秋本番といってもいいのでは。
「桐一葉落ちて天下の秋を知る」といったのは誰だったのか。桐は実をつけ始めたが、まだ葉は落ちていなかった。もう少しで秋そのものである。

   実をつけ始めた桐
   葉はまだ青々としている

リベンジ高ボッチ

2015-09-12 17:23:26 | 行ってきました
   諏訪湖遠望
   ビューポイントから北アルプス方面
   ビユーポイントから乗鞍方面

久しぶりの晴天である。空気も爽やか、お出かけ日よりだ。少し遅くなって11時過ぎ出発。先月ペルセウス流星群を見にでかけたが、雨・霧のためあえなく撤退した高ボッチへ再挑戦しにでかけた。

岡谷経由でR20に乗り現地へ向かう。分岐点には白バイ警官が交通取り締まりのため脇道で本線を見ていた。彼等も久しぶりの天気で、取り締まりに出てきたのか。

木漏れ日を浴びながら緩やかな坂道を登り森林限界を飛び出ると、この前テント泊したビユーポイント(「三大標高に愛を誓う」ビユーポイント=少し大げさのような気がする)へ出る。そこには先客がテントとフライシートを張り、テーブルを出して2人で談笑をしている。

軽く挨拶をして周りの景色を楽しむ。蓼科山、天狗岳、赤岳、権現、編笠、御岳、富士山、乗鞍と前回とうって変わってよく見える。(赤岳、富士山、御岳、乗鞍は山頂付近は雲に覆われてはいたが・・)眼前に諏訪湖と諏訪市街が広がる。反対側は北アルプスが連なる。展望をそこそこ楽しみ、野外自然観察センターの方へ移動。そこから5分もかからず前回霧の中で訪れたセンター広場に到着。

  こんな無線塔があったとは前回気がつかなかった
  塩尻ロータリークラブ設置の展望案内板
   北アルプス:尖っているのが槍ヶ岳
   スカイブルーの空には鰯雲が

流石に晴天、車が20台ほど駐車してある。大賑わいだ。群馬、栃木、岐阜ナンバーの車もある。塩尻ロータリークラブの10周年記念の展望案内板を利用し北アルプスの山々を確認したのち、高ボッチ頂上へ向かう。頂上といっても400m先で高さは20m足らず登るだけの平坦なところだ。それでも隣の鉢伏山が間近に見える。頂上広場ではリモコンのグライダーを飛ばしている3人組がいた。風のある中を巧みに操縦して上昇気流を捉え遥か上まで持ってゆく技術はすごい。

   頂上への道
   案内板も素朴な木彫
   メモリアル表示板
   頂上までもうすぐ

頂上からは、行きと違う道をとった。一面のすすきの原を通って進む。秋はもうここには来ている。逆光に白く光って風にそよいでいる。日が射しているので気持ちが良い。突然生きている実感を覚えた。

   目の前をグライダーが飛ぶ
   飛行前、地上で入念なチェック
   スタート
   頂上で
   一面のススキ野原
   再び広場へ