遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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故郷の祭り

2012-07-31 08:37:27 | 雑感


刈谷の伝統的な祭りといえば万灯祭だ。「天下の奇祭」と言われているがそれほど変わった祭りではないと思う。今年は7/28,29に開催された。

このお祭りは、江戸時代に雨乞いをしていた庶民が、祈りが通じ、雨が降ってきたので、喜びのあまり、傍の行灯を持ち出し振り回したのが始まりだと伝えられている。

現在は笛と太鼓のお囃子に合わせ、3~4mの武者絵のハリボテに火(現在はLED)を入れたものを担ぎ回す。4~50kgあるハリボテを肩に担ぎ上げ、足取りよろしく、くるくると回る。ねぶたの携帯版といったところか。この祭りは平成天皇の在位20周年の祝賀行事で各地の祭りとともに東京に奉納に行ったこともある。勿論愛知万博にも出場した。

よくあることだが、この祭りも一時は「喧嘩祭り」と言われ、毎回小競り合いや騒ぎが起こり、隣町から応援がきたほどであった。それが警察の介入もあって、徐々に平穏化し、今はトヨタ系の大会社も出展し、若者(中高生)中心の健全な祭になっている。
全部で17グループが参加し、その出来栄えと踊りの優劣を競う。

私が小中学生の頃は大人の祭りであって、我々はせいぜい山車曳きで、夜中中街中を練り歩いた。今は笛も太鼓も中学生が主役で、大人しくなった。街のメイン通りにズラリと20台以上の万燈が並ぶのは壮観である。

毎年七月の終わりか八月の初めの土日に開催される。もし憶えておいでなら一度は見ておいても良い祭りです。


まだ陽も高いうちから各町内を練り歩く。

涼しいBBQ

2012-07-28 10:43:53 | 雑感


昨夕は、ロスの甥っ子家族を迎えてのBBQ。

ひんやり涼しい、森の中のK彦山荘で、豊富な料理とカナダで覚えたカクテル、ブラディ・シーザーをのみながら、話が盛り上がった。

甥っ子の子供が行儀よくて可愛い。

ごちそうさまです。

静かに元気が出てくる

2012-07-24 09:53:28 | 
「よみがえる力はどこに」城山三郎 新潮社

これも、旅行中に週刊新潮の広告欄で見た本。以前「そうか、もう君はいないのか」と言う本を読んで、中身は忘れたが何か清々しさを覚えた記憶があったので、早速本屋に行った。
店頭にないので調べてもらったら、今売り切れで、増刷が何時来るかも不明です。とのこと。つまりベストセラーになっているというわけだ。こんなときの通販頼み。アマゾンで取り寄せた。
内容は、最近著者の仕事場から発見された遺稿を真ん中に挟んだ3部作である。

よみがえる力はどこに、君のいない一日が又始まる、同い歳の戦友と語る、の3部に分かれている。
私には、最初の人物評伝が一番面白かった。石田禮助、本田宗一郎、土光敏夫、などそれぞれに単行本で描いているひとたちのエピソードを交え、組織や、世情に惑わされない、自分流の哲学を貫いた人たちについて語っている。その根底には、青春時代を戦争末期に過ごし、世をあげて戦争賛美をしていた人たちが、終戦と同時に一転、軍国主義批判・被害者面した人に変わった。そんな人達にうんざりし、個人を圧迫し、生き方を強制した、組織を信用しなくなった(或いは嫌いになった)著者の姿勢が垣間見える。講演録に手を加えたものらしいが、それだけに気軽に頭に入ってくる。

2部は亡くなった妻容子さんへの賛美と感謝が控えめに語られている。それだけに愛情の深さが感じられる。3部は吉村昭との対談。同年代で哲学も同じ作家で肩肘張らずに気ままに話しをしている。ここでも組織嫌い、権威嫌い、などについて語っている。

生きていく力の源泉について考えさせられ、刺激を受ける本であった。

人情裏長屋

2012-07-21 08:49:00 | 雑感

山本周五郎 「人情裏長屋」 新潮文庫

今回の旅に持参した本は、佐伯泰英の「密命シリーズ」数冊、山本周五郎の文庫本2冊、それにナンプレ、モロッコ・フランス・キューバのガイドブックであった。

途中カナダで義弟から阿川弘之の「南蛮列車」シリーズ2冊、遠藤周作「狐狸庵閑話」を貰った。お礼にこの本を置いてきた。
山本周五郎は人情物を書かせても、大したものだ。もともと長屋で生まれた人だそうだが、人情の機微に通じており、生き方についても損得を越えた大切なものがあることを示唆している。
年をとったせいだろう、何度もホロッとさせられた。

今の日本の風潮に警告を発しているような気がしてならない。日本はもともと暖かい心情の人たちの集まりだったのではないだろうか。周五郎は単に人情を描写しているだけでなく、もうこの本を書いた時代から、失われつつあった、大切なものがあると言っているのではなかろうか。


豪雨のお裾分け

2012-07-20 15:44:07 | 雑感
テーブルの天板に跳ね返る雨に注目。

九州、熊本を豪雨が襲ったのはつい先ごろだったが、ここ蓼科にも豪雨が来た。土砂降りが約20分間続いた。
篠つく雨というのか、叩きつけるというのか、バケツをひっくり返すというのか、とにかくすごい勢いで天から水が落ちてくる。

こんなんが1時間続いたらスゴイなあ。と書いているうちに,雨足は穏やかになってきた。一安心。

献上寒晒し蕎麦

2012-07-17 17:21:12 | 雑感


江戸時代、諏訪高島藩から将軍家に土用そばとして献上されていた歴史をもつ。
最近、地元の農家、製粉会社そば店が一体となって復活させたというこだわりの十割そばである。

秋に収穫された玄そばを「大寒」の時期に清流に晒し、「立春」の時期に寒風に晒し、夏まで土蔵に保存しておき、
この7月に供する。

とまあ、PRチラシにはのべてある。7/13~22日までの期間限定で茅野市の蕎麦屋11店で提供されると聞き,これは食わずばなるめいとでかけた。
最近ちょくちょく行く駅前のよもぎ庵でポスターを見た記憶があり、そこへ直行。午後3時到着。何やら店先に小さな張り紙。
近づいてみると「閉店のご挨拶」。え!ここ繁盛していたのに。そういえばこの店の親父は、孫と遊ぶのを優先していったっけ。

やむなく、駅の観光案内所で聞く。「えー、この時間では更科さんは午前中で売り切れと聞きましたし、少し遠くなりますが呉竹房さんならできると思いますが」との御宣託。
多少のことは問いません。そこはどれ位かかりますか?「車で10分くらい」なーんだと、その店に向かう。別荘地へ向かうビーナスライン沿いの店。寿司屋さんでもある。

先ず入ったら「観光案内所から来た人でしょう」「今丁度打ち上がったところです」。見ると先客が一組待っていた。私らの後から若い二人連れがもう一組。
蕎麦つゆ、猪口、薬味、それに何やら黄色の酢みたいな色の液体の入った器が乗ったお盆が来る。これは何ですか?と聞くと、「寒晒しそばは優しい味わいなので、タレをきついと感じる方はこのだしで少し薄めてください」
と店の人はおっしゃる。まず「これを」と出てきたのが「水蕎麦」。水の中に蕎麦が一箸分沈んでいる。寒晒しそばを生(き)で味わってくださいという趣向だ。何もつけずに啜ってみると、ほのかに甘い味わい。続いてザルの上に盛られたそばを、たれで味わう。う~む、なかなかのものだ。寒晒しだから特別ではないと思うのだが、それでもきりっとしたそばの美味しさが十分出ている。堪能した。


寒晒しそばには、血圧の降下、肝機能・腎機能の改善、血糖の抑制、精神安定などに効果のある注目の成分「ギャバ」が通常のそばに比べ2.7倍も含まれているそうだ。
などと散々効能書きをきかされたが、そんな事より結構美味しかった。もう今週末で終わりというのが残念である。

泣かせるけど爽やか

2012-07-16 13:41:59 | 雑感


[旅屋 おかえり」原田マハ 集英社刊 2012.4.30日発行

旅の途中、フランクフルトのビジネスラウンジで久しぶりに見た日本の週刊誌週刊文春で見た書評欄に載っていたもの。

女性らしい、細やかな人情の機微と、痛快なストーリーテラーの本領発揮と言うところか。久しぶりに一気に読んでしまった。
旅に持参した山本周五郎「人情裏長屋」とタッチは勿論違うが、人間の善意を最終的には信じる、ということでは共通する。

一言で言えば泣かせる女性仕事人の物語といったところか。日頃難しいことで頭が一杯な方には、こんな軽快な物語で、頭を休めることをお薦めする。

I'm home

2012-07-15 15:39:55 | 雑感

ロス空港から帰途に

プライオリティとおり一番で荷物が出てきた

 40日に亘る旅行を終え、先日帰国しました。名古屋の暑さがひときわ身に応えました。
廊下で足裏にベタベタくっつく湿気は最終地、ロスアンゼルスには無縁の気候で、これが何よりの打撃です。
 アクシデントがあり、キューバ行きをキャンセルして、旅程を変え、ロス経由で帰国しました。
 旅行記は、おいおい記すとして、一時山に逃れてきました。3連休で久しぶりに息子たちと顔合わせです。



山は留守をしていた分だけ草茫々で、一面雑草だらけです。「少しくらいは」と長男と二人で草刈りをしました。さすがに高原は涼しく、汗が少ししか出ません。二人で交互に草刈機を操作し、かなりの面積を整備しました。こうして息子と作業をするのは私にとっては至福の時間です。私より機械に詳しい器用な息子は、ナイロン刃の交換も難なくこなし、つぎの作業の準備もできました。

とても充実した時間を過ごし、ひとっ風呂浴びて、これからBBQでビールをぐいっとやりましょう。至福のときが続きます。

私にとっての幸せな夏休みです。幸せすぎて申し訳ありません。