遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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高齢者講習

2017-11-29 13:28:13 | 講演録

会場は自動車学校

1月早々には75歳となる。いわゆる後期高齢者だ。自動車免許の書き換えにも、事前に認知症検査と高齢者講習と2回出掛けなければならない。先日認知機能検査を行ったが、幸い心配なしの判定であった。現在の年月日、曜日、時刻の認識と、16種類のイラストの記憶、時計が正しく時間を描いているかの3種類だが、16個のイラストは関連のヒントを見ても、15個しか思い出せなかった。記憶力が衰えたものである。

今回の高齢者講習は、一般説明60分、視力測定30分、実技講習30分の2時間コースであった。視力測定に難があったものの、後は特別問題はなかった。ただ実技講習は隣に指導員が乗ると緊張して、ぎこちなくなリ、細かい点で指摘を受けた。テストは何にしても気持ちのよいものではない。視力をどう回復させるかが今後の山である。

少々エグいが

2017-11-26 15:44:15 | 


梶山三郎「トヨトミの野望」講談社 2016年刊

筆者は経済記者、覆面作家を名乗り、トヨトミを名乗りながらトヨタの社長交代劇を綴る。概ね我々が耳にしてきた風評を一歩踏み込んで書いているところは経済記者を名乗るところだけはある。

だが小説家としては、池井戸潤、有川浩、原宏一などのストーリーテラーには及ばず、事実関係を整理して書いているという感じで、人間心理の葛藤などに踏み込んではいない。「野望」と言う割には、豊田家の欲望が描かれてていないし、むしろ奥田社長中心にトヨタが回っている様子がみえる。現実に彼が脱豊田家を目指したかどうかは知らないが、その後の顛末を見ると、さもありなんと思えてくる。

とは言え、百田尚樹の「海賊と呼ばれた男」のような露骨なヨイショ小説ではない。そこは記者出身だけあって極力客観的な描写を心がけているようである。私が見聞きした範囲の生身の豊田家の哲学は。もう少し長期スパンで物を考え、滅私奉公、大家族主義が支配していたようなきがする。

やはり登場する新聞記者が活躍する場面は別として、経営トップ層の場面はややエグいように感ぜられるが、実際にはどんなだったろうという興味は湧く。


喪中はがき

2017-11-24 04:27:14 | 友人・知人


そろそろ年賀状のシーズンだ。今年は殊の外喪中はがきが多く来るように思う。以前はご両親やおじさんおばさんの訃報だったが、この頃はご兄弟のものが多い。子供の訃報でないのがせめてもの救いだが、やはり身近な人が亡くなるというのは寒さだけでなく身に沁みると思う。

せめてとの思いで、極力お悔やみのハガキを返信するようにしているが、それでも年末年始は寂しいだろうなあ、と暗然とする。私自身はポックリ逝くなら、そんなに未練はないのだが、万一寝たきりになったらどうしようか、と喪中はがきを前に要らぬ心配をしているこの頃である。

先輩逝く

2017-11-23 03:35:31 | 雑感




サラリーマン時代、大阪転勤で販売会社に出向していた際、当時四国支店長を務めていた先輩がいた。なんともスマートな方で、長身ハンサム、育ちも良く、女性のみならず男性社員にも人気があった。

高松のお宅にも大阪支店の連中と大挙押しかけていった記憶がある。彼は我々を置いて、当時まだ珍しかったゴルフにでかけ、我々だけで四国見物(屋島、金毘羅)などをした。ヨット(ディンギー)の操作を教わったのも彼からである。

その夜ご自宅でトランプに興じ、育ちの良い彼が一人負けの状況だった。そこへ夕食の片付けを終えた奥様(高松地裁判事の娘さん)が「面白そうね」「ルールを教えて。私も入れてくださいな」と参加してきた。傷が深くなるのでよせばいいのに、と思いつつ一緒に楽しく遊んだが、なんと明け方には旦那の負けを取り戻すだけでなく、一人勝ちの状態まで勝ち進んで「ああ面白かった」とおっしゃった。忘れられない思い出である。

その後彼は札幌支店、大阪支店、東京支店の支店長を歴任し、途中から役員に昇任して勤めを終えた。私が会社を離れてからは少し遠ざかったが、気持ちは通い合っていたようなきがする。彼は退任後は国の環境保全委員などを勤め、OB会に誘ってくれたのも彼である。彼の息子さんが我が社に入社する御縁もあった。

近年、体調を崩しOB会も欠席しがちで療養に専念していると言う話を聞いたが、先週の火曜日に亡くなったという訃報がもたらされた。ダンディな人だけに御見舞も避け、葬儀も家族葬でやると頑なにしていたと人づてに聞いていた。それでもお線香ぐらいは上げにゆきたいと、家族ぐるみで親しくしていた昔の同僚と訪れた。奥様は予想以上にお元気で大歓待してくれた。

きっと、もう少し立つと寂しさがどっと押し寄せるのだろう。それをあえて振り払っておられるようでなにか痛々しかった。彼の人は、ビジネスマンとしても人間としても、素晴らしい先輩であった。ご冥福をお祈りします。

福と多幸

2017-11-22 10:22:40 | 行ってきました

河和港から高速フェリーに乗って日間賀島へ

本日は風もなく波静か
日間賀島西港へ到着

迎えの車で日間賀島観光ホテルへ

ロビーで一服

毎日の単調な暮らしにアクセントを付けるべく三河湾に浮かぶ日間賀島へと行ってきました。
ふぐといえば下関、タコといえば明石のブランドが幅を利かせていますが、実はふぐ水揚げ量有数の伊勢湾を支えるこの島や篠島、タコはブランドの日間賀アサリを餌としているもので、三河湾全体に美味しい。私はこの島々のふぐ(福)とタコ(多幸)が一番だと密かに思っている。

名鉄河和駅から河和港へ行き、高速フェリーで日間賀まで30分足らず。ウイークデーとありいずれも空席が多かった。人口密度全国一と言われるこの島は流石に賑わい、迎えの車に乗って予約してあるホテルへと到着。

もう20年来となるこのホテルは、ご主人が日本のカリスマ100人に選ばれたという人で、自分の商売だけ良ければと言うのではなく、島全体の活性化を図ることに奔走され、人望も厚い。昼食時間までロビーでゆったりと寛ぎ、コーヒーを頂いたり、お風呂に入ったりしてリラックスした。

お待ちかねの昼食。食堂に用意されていたのは、漁師舟を模したテーブル。確か以前は掘りごたつ式の座敷だったような気がっするが、いまはテーブルである。いきなり出てきた「てっさ」はこれで2人前かと思うほどの量のもの。多からず少なからず。

地元のお姉さんが甲斐甲斐しく給仕してくれる。タコの塩辛、唐揚げ、別注文の茹でたタコの美味しいこと。ふぐちり鍋にデザートまで頂いて、大満足した。窓の外は逆光に輝く三河湾、伊勢湾。先日ブラジルから40年ぶりに半田に帰国した人が娘夫婦とこの島に来た番組をやっていたが、確かに郷愁を誘う何かが此処にはある。ひれ酒にちょっぴりいい気分になってホテルを後にした。ごちそうさまでした。


テーブルは漁師舟を模していた

てっさはこれで一人前

ふぐの唐揚げ

ゆでダコとヒレ酒

ふぐちり鍋

逆光に煌めく海を見ながら

締めのふぐ雑炊

タコのモニュメントに見送られ

反転する小説

2017-11-19 10:34:49 | 


道尾秀介「笑うハーレキン」中公文庫2013年刊

ハーレキンと言うのは道化師のことである。この小説はホームレスの世界を書いていて、トラックの荷台で寝起きする家具職人の所に、押しかけ弟子入りする足のちょっと不自由な女性の奮闘、生い立ちの謎解き物語かなと思った。

ところが話が6割位進んだところで突如大きな棚の修理依頼が入る。それがヤクザの親分か、政治の世界の黒幕か、なんとも神秘的な家の作り付け家具の修理だ。それまでホームレス仲間との生活や、チマチマとした修理の以来をこなす話なのが、突如活劇調になってくる。

あまりの急展開が少し不自然で、それまでの語りが皆意味を持ってくるが、いかにも小説じみている。だがそれを除けば結構面白い展開である。中級エンターテイメント。

加齢は進む

2017-11-18 12:37:23 | 雑感


厄年同年会の定期総会に出席。この会は案外しっかりしていて、事業報告、事業計画、会計報告などを文書にして行う。

今回の会場は豊田自動織機の厚生施設「シャインズ」。前回の旅行(富岡製糸場、四万温泉)の折の記念写真が配られた。仲間内に写真の腕も気も良い者が要所でシャッターを押してくれる。まるで専属の写真屋さんのようだ。

各報告、計画は順調に承認され、後は懇親会となった。この席が本音のぶつけ合いと、情報交換の場である。今回は3名ほどが病み上がりの出席で、随分痩せた姿を見せていた。流石に年齢は隠しようがない。

不惑のころ大声で叫んでいたり、大酒を食らったりしていた面々もすっかり大人しくなった。第一酒を飲む人間が減ってきた。酒量は会発足当時の1/3ほどであろうか。もう殆ど見栄を張ったり、粋がってみせることもない仲間内の集まりだけに、とてもリラックスできる会である。

和気藹々のうち、順調に2時間ほどでお開きとなった。

異次元の作家

2017-11-17 06:12:50 | グルメ


西可奈子「ふくわらい」朝日文庫 2015年刊

テヘラン生まれで関西大学法学部卒業、直木賞受賞作家の作品はかなりエンターテイメント色の強いものかと、期待していたのだが良い意味で期待を外された。主人公の鳴木戸定(マル・キド・サドをもじったもの)は風変わりな父親と愛情一杯だが病弱な母親に育てられる。

この父親の設定がかなりユニークで、異質である。この主人公の感覚が無機質でストレートである。何か発展途上の人工知能のようなもので、人間の情愛や恥じらいを拒否する異次元の世界を構築する。

なんというか、そんな世界の人間を描きながら、何故か引っ張られる自分が居り、今までの常識は何だったのだろうかと問い直させる。異次元の人間になんとなく理解を覚える自分が不思議である。

登場人物もかなり極端な人間が多いのだが、それらがカオスとなって「生きる」ことについて問いかけてくる小説である。問題提起の一冊。


緊急避難所

2017-11-16 15:44:13 | 雑感

校庭の奥にはまだフェンスで覆われている部分がある

家の直ぐ前が刈谷東中学校だが、長らく工事をしていた。完成間近なのか、このところ工事車両の出入りも少なくなってきた。集中豪雨や地震などの災害のたびに現地住民が公共の避難施設に身を寄せるというニュースが流されるが、先日も町内会で東南海地震を想定した避難訓練があった。

この学校はそういった場合の緊急避難所に指定されている。校庭は標高8,8mの表示がある。標高8,8mで津波は大丈夫なのか、よくわからないが、三河湾の奥ということで高い波は来ないという想定なのだろうか。

私はこの学校の卒業生ではないが、息子が二人共お世話になった。PTAのおりは先生方と仲良くなった思い出の校舎である。野球部の県大会、東海大会、全国大会への出場やら、近隣地区のラブホテル建設反対運動など、数々の思い出がある。

グランド脇のテニスコートが潰され、建物が立ち、さらにグランド奥にも何やら建物が立ちそうである。校舎が一新され、避難所としての機能が整備されるのだろうが、思い出の詰まった建物が変わってゆくのは少し寂しい。

友(の獲物)遠方より来る。また楽しからずや

2017-11-15 05:44:09 | 友人・知人


先日クール宅急便で鮎とアオリイカがどっさり届いた。

湖東三山巡りにに興じている最中、マイクロバスに電話がかかってきた。表示を見れば名古屋の友人G君である。彼は相当のグルメで、美味しくてリーズナブルなお店を今まで何軒も紹介してくれた。

奥さんもスポーツマン美人で、サパサパしていて明るく感じが良い。G君は兄弟で運送業を営み、元気に仕事に励んでいる。彼等は人間関係を深めることにも長けていて、良いお店の主人や奥さんとは大抵つながっている。

G君は釣りにも凝っていて鮎や海釣りにも出掛ける。遠く九州球磨川や九頭竜川まで遠征するから本物だ。暫く前に船を買って海にも力を入れていると聞いた。

その彼から何の電話かと耳を澄ませれば、「今年は鮎が不漁であんまり送れない、代わりにアオリイカを混ぜて送る」と宣う。今は刈谷か蓼科かどちらに居るのかという問い合わせだった。思い出してくれるだけでも嬉しいのに、お魚まで送ってくれるという。とても嬉しい。

早速鮎は塩焼き、イカは解凍して刺身で少し頂いた。旨い!特にイカはねっとりと甘い。日本酒にはもってこいだ。これは数晩楽しめそうだ。私はこういう特技がないので、何かとびきりの美味しい物を見つけてお返しをせねば・・・。