3ヶ月に一度定期的に催される、R社のOB会に行ってきた。私も2度ほど勤めたことがあるが、持ち回りで自分の得意分野の話をしてその後懇談、それから有志だけはカラオケに繰り出すというのがお決まりのパターンになっている。
今回のスピーカーは、定年退職後、経営労働コンサルタントとして専門分野の職業斡旋をしている方の業務紹介であった。働き方改革とか言って、派遣労働が当たり前になってきているが、働く方も業務と自己スキルのミスマッチで弾き飛ばされる人が結構いるそうだ。若くて高学歴でもそんな例が、意外にあるらしい。
大学院卒、東大卒の人でもあるという。もともとはIT関連の入力業務の派遣を主としてやっていたのだが、今はJVを組んでトヨタや村田機械などの設計、開発分野への派遣を行っているそうだ。中には正社員もあるそうだが、大企業が開発部分まである種のアウトソーシングを行っていることに驚いた。
現役の頃、マニュアル作成の分野も、原稿書きからアウトソーシングになった時、少々驚いたが、今や製品開発自体を派遣に任せる時代なのかとびっくりする。彼の話によるとこの傾向は広がりつつあり、宇宙航空、自動車、産業プラント、制御機器などのメーカーへのアプローチが進んでいるという。
モノづくり日本も現場ではこんなふうにじわじわと変化しているのだということが理解できた。一体日本の強みの源泉は何処にあるのだろうか。