遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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薪ストーブ

2016-10-31 00:06:31 | 雑感
    

気温が平年並みに下がってきて、このところ連日薪ストーブを焚くようになった。チロチロと炎を上げ燃えるところを見ていると何か癒される。熱も石油ストーブに比べると柔らかい感じがする。

だがこの暖房器具は意外に手間はかかる。まず薪の運搬。燃やす薪を床下の貯蔵場所からストーブサイドまで持ってこないといけない。それから焚付の紙や柴の準備。柴は落葉松の枯れ枝などを家の周りで拾ってくる。それから前面のガラスは毎日煤や汚れを拭かねばならぬ。

このガラス拭きは燃えた白い灰を洗剤としてやると案外汚れがよく取れる。色々な洗剤を使ってみたのだが、ストーブハウスで販売しているのも含めて、白く燃えた灰にまさるものはない。ただし、カナダ・バンクーバーのストーブ専門店で購入した洗剤は汚れがよくおちる。真っ黒にこびりついた煤もすぐ落ちる。ただこれは有毒らしい。骸骨マークが付いているし、目が痛くなる。したがって限定的にしか使えない。

更に灰の取り出し、廃棄、さらに煙突の掃除もせねばならない。しかしこの炎の柔らかい暖かさのそばで本を読むというのは至福のひとときである。「楽あれば苦あり」、今日も赤い炎をあげて、ストーブは燃える。

ペンキ塗り

2016-10-30 08:19:06 | 雑感


山小屋暮らしには色々な作業が出て来る。昨日やった、外壁ペンキ塗りもその一つだ。都会ぐらしにはない作業である。先日外構工事を先日建築会社に頼んだがそれがピッタリうまく機能せず、その補強に外塀を取り付けることとなった。

取り付け前にそれに、腐食防止のペンキをぬらねばならぬ。デッキに材料を並べて作業をした。日頃やり慣れぬことに挑戦してみた。やってみると掛け値なしになかなか楽しい。塗料が飛散しないように下に新聞紙を敷いてとりかかる。

「トム・ソーヤーの冒険」だったか、「ハックルベリーの・・・。」の小説だったか、はっきり覚えていないが、確かペンキ塗りの作業を命ぜられた主人公が、口笛を吹きながらいかにも楽し気にやって見せ、友人に恩着せがましく作業を譲ってやる、という話を思い出した。

この話は「労働は贖罪である」というキリスト教の倫理観の中では、日本より面白い話として読めるが、天職とか職人芸、などという、仕事それ自体を打ち込むべき、或いは楽しみを見出すべき対象とする日本的な倫理観の中ではごく当たり前のことのような気がしていた。

作業もやってみると結構面白い、刷毛の運びにより塗料の伸びが違う。それをムラにならないように塗ってゆくのが結構面白かった。雲が段々黒くなってきており、雨を気にしながら作業を終えた。

消化の良いエッセイ

2016-10-28 05:47:03 | 


村上春樹・安西水丸「村上朝日堂」1984年刊 新潮文庫

少々古い本だが、日刊アルバイトニュースに連載されたエッセイ集である。電車とその切符、豆腐について、引っ越しについて、など日常の何気ないことを題材に、彼が軽やかに語る。

アルバイト先を探している人を対象にしているせいか、深刻な切り口はなく。「ふふん」と何気なく読み終えてしまいそうなものばかりである。

これがプロ作家というものであろうか。読み終えてほとんど何も残らない。かと言って無味乾燥でもない。一応興味深く読ませる。感激するとか感動するとか感銘すると言った方向とはまるでベクトルが違う読み物である。

もっとも、アルバイト先を探している人、当時は学生がほとんどだったろうが、に小難しい人生訓を垂れても全く読まれないだろう。

そうしてみるとこういう層を対象として書くのは意外に難しいのかもしれない。気楽な旅先に持参し、気楽に読める、いわゆる暇つぶしにもってこいの一冊である。と言ってしまってはノーベル賞候補作家に対して暴言であろうか。

紅葉&黄葉真っ盛り

2016-10-27 05:04:01 | 雑感
   原村の街路樹の紅葉
   黄葉も盛りを迎えた

9月10月の天候不順で今年の紅葉は発色が悪く、このまま枯葉になってしまうのかといささか悲観的になっていた。現に我が家のカエデ・モミジは、今だに緑が多い。黒部、志賀高原からは紅葉の盛りの便りが届いてはいるのだが、このあたりはどうもぱっとしない。

ところが、16日辺りから天候が順調に回復し急速に紅葉が進んできたようだ。22日の週末、隣の原村自然文化園に様子を見に行った。

原村の入口の紅葉は鮮やかに発色しており、見事である。文化園に入ると出遅れていた黄色も見事に色づいていた。ぐるっと外周を散策する。まるやち湖という小ぶりな池の畔にでて、グラススキー場の下に回る。園内はすっかり紅葉が進み、秋真っ盛りである。

身近なところにこんな鮮やかなところがあったのは新しい発見であった。

   園内の樹々も色付く
  まるやち湖
   ナナカマドも赤い実をつけている
   赤、黄色、緑の競演
   文化園入口のもみじの赤が目に痛い

   

近江商人屋敷めぐり

2016-10-26 03:47:42 | 行ってきました
   商人屋敷の一角
   保存地区 五箇荘金堂地区案内板    商人屋敷の町並み

社会科学科クラス会の最終コースは近江商人の屋敷巡りであった。いわゆる著名な近江商人の数は多く、事業に成功するには個人の才能だけではなく、この土地に固有の習慣、哲学などの影響があったと思われる。

近江発祥の企業としては、高島屋、大丸、伊藤忠、トーメン、兼松、日清紡、東洋紡、東レ、ワコール、西川産業、日本生命、武田薬品、トヨタ自動車などがあり、この地区出身の創業者、経営者は枚挙にいとまがない。

その哲学は、三方よし=「売り手よし、買い手よし、世間よし」、始末してきばる、利真於勤(利益はその任務に懸命に努力した結果に対する「おこぼれ」に過ぎないという考え方であり、営利至上主義の諫め。)陰徳善事(人知れず善い行いをすることを言い表したもの。自己顕示や見返りを期待せず人のために尽くすこと。)など、資本主義・利益第一主義ではないといえる。

実際その屋敷の1,2を見ると、確かに豪奢ではなく、ムダの少ない作りに見える。山や海などむき出しの自然と対峙している土地柄ではなく、ゆったりと掘割が流れ、舟板塀(船の廃材を利用した板壁)の壁がめぐらされた平坦な街並みである。

こういうところでは確かに冷静に周りを見回す余裕が生まれる気がする。また歴史を見通し、いろいろな立場の人たち(いわゆるステークホルダーよりまだ広く)に思いを巡らし、適切な判断をするのだろう。

現役の頃この地を訪れていたら随分影響を受けていただろうと思う。

   外村繁邸
   同上アプローチ

   外村繁邸の隣りにある本家宇兵衛邸入口
   玄関脇にある川戸 外の堀とつながっており、鯉が行き来する
   座敷
   台所土間に置かれた移動車
   離れ跡のある中庭
   凝った広い庭

癒やしの時間

2016-10-25 11:57:53 | 行ってきました


クラス会2日目のこと。Ȳ君の配慮で近江八幡水郷めぐりが観光コースに組み入れられていた。ここは以前2度ほど船に乗ったことがあったが、のんびりとした風情があって中高年にはもってこいの印象があった。

手漕ぎの櫓船で、船頭さんも我々と同じか、少し年配の人だった。あんまり営業熱心ではなさそうで多少の自慢話は入るが、まあご愛嬌という範囲だ。前に乗ったときには付近の地勢やら歴史、ヨシ、アシの区分などきちんとしたマニュアルに沿った説明がされたが、今回は何やら老人会の片手間仕事みたいな雰囲気で、のんびりとしていた。

以前乗船したのはもう少し賑やかな、商売熱心なところからのような記憶がある。
しかし環境は同じで、水深の浅い(1~1,5m)葦原と水路を手漕ぎの屋形船でゆったりと進む。池波正太郎の剣客商売の若嫁おはるが秋山小兵衛を載せて船で出掛けるシーンにピッタリの情景である。

屋形船は8人乗りで、我々は二手に分かれて乗船。乗り場で拝借した綿入れの「でんちこ」を羽織って、葦原を進む。
ミズヤナギ?と言ったか、大きな木が岸辺に生えているのだが、水はすぐ足元にあるので根が延びずに倒れやすく、実際倒れている現場を通る。また「えり」という琵琶湖の定置網漁法があるが、その脇に船を乗り越えさせて船底の汚れを落とす船越というウキみたいなものがあり、そんなものも見学できた。

微風であったがそれほど寒くなく、岸辺では釣りを楽しむ人もいた。直ぐ側に大きな鳥が羽を休めていた。アオサギである、青灰色と白で、飛ぶときは1mあまり羽を広げる。そんなものなぞを材料に他愛もない会話が弾み本当にリラックスできた。

のんびりゆったりした最高の癒やし時間だった。

   水郷を進む遊覧船
   アオサギ
   2隻で遊覧

友集う

2016-10-24 23:21:19 | 友人・知人


 
先週の半ば、滋賀長浜で大学時代のクラス会をやった。昨年急逝した友人の「偲ぶ会」を東京両国で行った際、出席した有志からきちんとしたクラス会を久しぶりにやろうという話になり、日本の真ん中・名古屋にいる私とȲ君が幹事を引き受けた。

21人の同級生の内出席は15名、これが多いのか少ないのか不明ではあるが、久しぶりに顔を合わせたメンバーは皆元気で、老け込んだ様子はなかった。もっと大きな大学で大勢のクラスメイトがいる学科を卒業したら、こんなに緊密な間柄にはならなかっただろう。もっとも同窓会の常で、会ってものの15分も話をしていれば、すっかり昔に戻ってしまい、容貌などは関係なくなってしまう。

しかしまあ、酒の量は激減した。50年以上経っているので当たり前であるが、昔のコンパでの酒の量とは段違いである。酒をほとんど飲まなくなった方もいる。

出席者それぞれから近況報告を受けたが、さすが最高学府を卒業した強者ぞろいで、大部分勤めを終えた人が多いにも拘らず、人前で話をすることに違和感がない。その内容も、趣味、社会貢献、スポーツ、など幅広く、仲々の余生を送っている。「友が皆われより偉く見ゆる日よ・・・。」の心境である。

そんなことは小さいことで、酒を酌み交わし、話を聞いたり話したりしていれば、何故か心地よい。我々の特長としては、あんまり過去の思い出話に偏重した話題にはならない。不思議なもので70年の歲月の中でわずか4年一緒に過ごしただけなのに、一生の友人なのである。これが青春ということなのだろうか。宴は中々お開きにならず4時間近く続いた。


紅葉を求めて

2016-10-16 10:09:32 | 登山・ハイキング
紅葉のシーズンに突入したが、身の回りでは未だその気配しかないので、標高2127mの麦草峠から、白駒池に向かった。公営の駐車場にジムニーを置き麦草ヒュッテを経て白駒池に向かう。駐車場は満車。普段は止めてないスペースまでぎっしりと車が入っていた。こういう時軽自動車は便利だ。

   ここからスタート
   まずは笹っ原から始まる
   林の中の道
   木道も整備されている
   奥庭の標識
   駐車場からの道と合流
   道脇の苔

林の中の静かな道を歩く。木道が出てくると「奥庭」と称する開けた場所に出る。ここまでずーと常緑樹なので紅葉はまるでない。広い砂利道と合流。白駒池の有料大駐車場から来る道だ。好天とあって人が多く行きかう。間もなく湖畔の案内板、丸山・高見石への分岐点。ここはもののけの森と名付けられ、ジブリの「もののけ姫」の舞台のヒントになった場所だ。

乾季で勢いがないが、確かに苔むした岩や、倒木が苔を纏っている。根こそぎ倒れた根っこがオブジェのように見えるから不思議だ。分岐を左にとり湖畔遊歩道を時計回りに行く。

   分岐地点案内板
   根っこのオブジェ
遊歩道の始まり
  案内板
   木道と苔むした遊歩道脇
  ジブリアニメの世界

遊歩道を半周するとようやく紅葉に出会った。池に向かって葉っぱを透かすように眺めるとそれなりに美しい。今年はほとんど赤い葉ばかりで、いつものように黄色の葉が少ない。天候不順は黄色の葉を生み出さないのだろうか。
確か、黄色は緑の色素が退色して発色し、赤色は色素が形成されて発色すると物の本に書いてあったのだが、いずれにしろ発色が少ないようなきがする。

   湖畔の紅葉
   対岸の紅葉
   白駒荘からの紅葉

池をほぼ一周して白駒荘前に出る。ここまで歩きはじめて一時間強、小腹も空いてきた。この食堂で名物の野菜カレーを頂くことにする。ここの食堂からは見晴らしが良い。さすが長年のキャリアがある山荘だ。池の水面使用許可を長野県から受けているという。歴史を感じさせる許可証が食堂の隅に飾ってあった。

ここの野菜カレーは、アフリカほうれん草や明日葉、パプリカ、ナスなどがトッピングされていて、なかなか美味しかった。肉っ気はないが、これはベジタリアン向きである。

   名物野菜カレー


  縞枯山もくっきり
  名前がわからない山
  防護柵が取られていたが鹿害はまだ続いているらしい

帰路は往路と同じ道を辿ったが、好天のお陰で、展望はくっきり、爽やかな空気を浴びながら足取りも軽く駐車場に戻った。紅葉も満喫とまでは行かなかったが、まずまずの色づき加減であった。


スカッ晴れの入笠山

2016-10-15 17:46:46 | 登山・ハイキング
   頂上はこんな混雑

この秋初めてという快晴に恵まれ、入笠山にハイキングに出かけた。途中のコンビニに寄るも、おにぎりは品切れという盛況。沢入登山口の駐車場もほぼ満車。かろうじて軽が入るスペースを見つけ駐車。11時10分前に出発。

登山道は静かで、まだ降りてくる人も殆ど無い。1時間程黙々と登る。

   始めは幅も広い登山道
   次第に道幅は狭くなる
   熊笹に覆われるようになると間もなく入笠湿原だ
   入笠湿原到着
   下草が少し色づいている

案内通りの時間で入笠湿原に到着。好天の土曜日とあってやはり人が出ている。湿原の下草は少し茶色がかってきているが、白樺などはまだ紅葉になっていない。

少し歩いてマナスル山荘前の登山口に向かう。ここの若主人は商売熱心で、おやきを売らんと声を上げて通りすがりの登山客に呼びかけている。「鹿のおやきもあります」「TVで取り上げられたシチューも美味しいですよ」嫌味でないので帰りに立ち寄ることにする。(実際に立ち寄り、おやきを食べた)

登山口では保育園の一団が我々の前で出発するところだ。園児4,5名に先生一人の割合で引率。総勢30名位が賑やかに隊列を組む。10分ほど間を置いて我々も出発。登り始めの少し傾斜のきついところで中年の夫婦が降りてきた人にこの先のことを聞いていた。降りてきた人は「これから傾斜はますます厳しくなる。岩場も出てくる。」などと脅かすような案内をしている。

別ルートもあるので心配はないので、分岐点でその老夫婦にアドバイスして、我々は岩場ルートを行く。登山口から30分で頂上。ここもコース時間通りだ。保育園の最後尾に頂上直下で追いついた。やっと登りきった子供に皆で拍手で励ましていた。

   登山口案内標識
   はじめから傾斜はきつい
   コース分岐点
   谷の向こうは棚田のような牧草地
   岩場が続くと頂上は近い
   間もなく頂上だ
   背後に聳える八ヶ岳

頂上広場は人人人で大混雑、保育園一行の他団体の人たち、カップルで登ってきた多数の人、今まで10回近く登ってきた入笠山では考えられないような人口密度であった。スッキリ晴れた山頂からは、360度展望が開けるこの山の人気度が高いのはうなずけるがこんなに密集するのは勘弁してほしい。

  押すな押すなの頂上
  頂上からの八ヶ岳
  御岳方面
  南アルプス
  乗鞍方面
  北アルプス方面
  富士山は薄っすらと
  八ヶ岳をバックに

帰途は、ほぼコースタイム通りで、のんびりいつものように法華道を辿り降りてきた。沢入口駐車場にはそれでもまだ車が半分くらい残っていた。何よりこんなにスッキリと晴れた秋の一日に感謝しながら山道を下った。

  法華道分岐点
  熊笹の中の法華道
  せせらぎを渡る法華道
  水圧調整所 ここまで下ればもう安心
  標識完備の登山道
  駐車場にはまだ多くの車が











霧の中

2016-10-14 05:06:11 | 雑感
   深い霧に沈む家の周り
   東の方から少しずつ明るくなってきた

このところ秋が深まり、急激に冷え込んできた。それに従って周りの景色も変わってきたが、今日は朝、深い霧に包まれた。静かではあるが何かヴェールの中に沈み込んだ感じがする。最近では特に濃い霧であった。

家の周りの道路もボーッとかすみ、車の音も遠くに聞こえる。陽が高くなりやがて晴れ間が出てきたが、季節は確実に進んでいる。散歩をしてみると紅葉は少しずつではあるが、一日一日色づいている。

名前は知らないが、今日見たのは青い実が付いている木を見つけた。

   珍しい青い実がなっていた