遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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他人を想う

2009-09-29 11:31:20 | 
 直木賞受賞作「悼む人」天童荒太著 を読んだ。

 死んだ人(特に事故や事件で亡くなった人)、について「誰に愛され、誰を愛し、
どんなことを人に感謝されたかを確認し、記憶をする」=悼む、そのために旅を続ける人を描いたものだ。

 見ず知らずの人を、何のゆかりもない人がこんなことをする意味を図りかねて、
関係者は困惑し、警戒し嫌悪し始める。しかし、少しずつ、その意味や意義につ
いて理解が広がり、生きてゆく支えとなる、という小説だ。

 テーマが特異だが、中々面白かった。最近読んだ村上春樹の「1Q84」よりは
考えさせられた。自分のことで精一杯の毎日を送っている自分が、このように他人(亡くなった人でなくても)を思い、行動するのだろうか。その意味、意義について考えさせられた。

今の自分の生き方についての問題提起の書のような気がした。

インターン生

2009-09-24 08:00:00 | 雑感

 このブログ、遊びのことが余りに多いので、ある人からたまには仕事に関するこ
とも書いたほうがいいんじゃない。毎日遊び呆けているみたいな印象を与えてい
るから。とアドバイスを受けた。その路線に沿って。


 礼儀正しいのか、売り込みなのか。

 このところ、大学生のインターン体験者が多く会社に来る。
先日この学生さん達と話をする機会があった。

 大学3年生、中には2年生もいる。

 「編集に興味があって」、とか「企画がやりたくて」、と言うのは今も昔も良く
似ている。違うのは反応が著しく真面目である。

 わが社の印象を聞くと「会社の人たちが、随分楽しそうに働いている」「沢山の
工程があってびっくりした」などの感想が多い。働くのは単純、繰り返しの作業
を、黙々とこなすことだとイメージしているのか?

 それにしては、編集とか企画志望の内容と離れている。あっ!それだからクリエ
イティブな仕事に興味があったのか。

 しかし仕事はどんなことでも、楽しいことと苦しいことがあります。お客様の意
向を、形にするのは、しっかりと意図を把握をすることが大前提ですし、その表
現には、かなり(あるときはお客様以上)の知識、技術を習得せねばならない。

 それにも内容と形があります。創造と修練が必要です。苦しくもあり楽しくもあ
り。簡単に分けられるものではありません。
などとお話をする。解ってくれたかなあ。

 しかし、驚いたのは、翌日、全員からお礼メールが届いたことだった。大半は通
り一遍ではなく、具体的な内容に触れている。以前には無かったことだった。就
職難がさせているのか、優等生が増えたのか。

 いずれにしても悪い気はしない。



泣かせるハッピーリタイアー

2009-09-22 20:55:26 | 雑感
 体力への不安と、残りの時間を大切に楽しもうと、思い切って9/20で一応社業は第一線から引くことにしました。
リタイアーについて、家族に御礼のメールを打ったら、折り返し長男夫婦から花とメールが届いた。

> 家族の皆様
>
> かねてお知らせしていたように9月20日をもって、非常勤となります。
> 文字通り、ハッピーリタイアーとしたいものです。
> 家族の皆さんの支えがあり、38年間まずまず勤めを果たすことが出来ました。
> 技術が解らねば本当の経営は出来ない、体力にも頑張る自信がなくなってきた、
> というのが本音です。先日の南フランスの旅で、別の生き方を楽しんでいる人々を目
> にしたのもきっかけとなりました。
> 長い間本当にありがとうございました。
>>
> これから時々は会社に出ますが、今までよりは自由時間が増えます。さし当たっては脳梗塞以来落ちている体力回復を重点にしたいと考えています。寛子とも共々、山歩きや
> 旅行を楽しみたいと考えています。
>(以下略)

 長男の返信メールにあった、彼のブログを早速読んでみた。思わず胸にジンと来た。親バカかも知れぬが心の底から「良い家族を持った」と感激した。涙がにじんだ。我が分身であり、我がライバルと思い続け、育て・接してきたが、こんなにも気持ちの良い奴だとは、思わなかった。おっつけ次男からもメールが来た。これも私を幸せな気分にさせてくれた。
家内も「やむをえないなあ。長い間頑張ってきたものね。一緒に残りの時間を楽しもうね」と私の我が侭を渋々ではあるが容認してくれた。「めぐまれているなあ」と幸せ一杯の気持ちになった。

あんまり嬉しいのでおすそ分けいたします。彼のブログをご一読ください。
http://blog.goo.ne.jp/okamon2000/
以上完全な親バカです。


>長男からのメール
>「38年間お疲れ様でした。
>そして、ありがとうございます」

>いろいろ思うことは、せっかくなので私のブログに書きました。

http://blog.goo.ne.jp/okamon2000/

>お時間あるときにご覧下さい。
>また、ハッピーリタイアパーティを企画しますので
>乞うご期待!!!

>基本、予定ないとおもっていいのかな??

>ロータリーとか、実は地味にあったりする???

>ま、予定します。
>#やるよ>じゅん



>次男(じゅん)からのメール
>長らくありがとうございました。
>おかげさまでとても楽しく、色々学びながら幸せに暮らせています。
>これからは自分の楽しみもさらに充実させていってください。

>兄貴
>パーティ了解。楽しくいこう!




秋止符

2009-09-21 04:30:01 | 雑感


 路傍にコスモスが咲いていた。大きな花だ。
熟年にとって秋を表す花は菊かもしれないが、若い層にはコスモスではないか。

 何故か突然、堀内孝雄の「秋止符」という歌が頭をよぎった。
「左利きの貴方の手紙、右手でなぞって・・・・♪。」別にコスモスが出てくる
歌ではない。よぎった歌は山口百恵の「コスモス」ではなかった。同じコスモス
という題名の歌が男性デュオにもあったっけ。

 カラオケで、昔良く歌ったからかなあ。

 コスモスがどうして秋を象徴する花なんだろう?

 花の色が淡くて、はかなさを感じさせるのか。花も葉茎の形も女性的である。
菊のようにぼてっとしていない。風にそよぐ様(さま)も何か哀れを誘う
何千本と田んぼに咲いていても、何故か人を圧することがない。
ここらあたりの風情が理由か。いずれにしてもはかなさを感じさせる。

 花は黙って、風に揺れていた。


すぐれもの

2009-09-18 11:49:57 | 雑感

 お世話になっている噛み合せ歯科医院、西春歯科で先日電動超音波歯ブラシを薦
められた。

 治療中にいきなり「これで磨いてみてください」と副院長に口の中に入れられた。
ところがこれが優れものである。細かい振動で歯を磨くのだが、気持ちよく歯が
磨ける。副院長の話では、細かい振動で、バクテリアの尻尾を落とし、死滅させるのでは
ないか、ということである。何より良く落ちるし、気持ちが良い。歯槽膿漏は中
々治りにくいが、これを根気良く使って歯を磨いていれば、好転する。と薦めら
れた。

「歯磨きなど、電動などでしなくても、手動で十分」という先入観を見事に打ち
破った。歯を両側から挟み、振動を与えて洗浄する。例えは悪いが、シャワートイレをはじめて使った時のような、利便性と爽快感を感じている。

中々の優れものである。文明の利器とこんなものを言うのだろう。


優しい山

2009-09-16 09:42:02 | 行ってきました

 日曜日、好天に誘われ、猿投山に登った。もう10年近く行っていない。以前に比べ東海環状線(高速道路)が開通したので、家から45分で登り口に到着。
猿投神社近くの駐車場は殆ど満杯。やっと隅に一台のスペースを見つけて駐車成功。同じような人が大勢いるものだ。
東の宮入り口
木漏れ日の登山道
良く整備された山道
 登山道は、家族連れや、熟年二人連れ、トレーニングの人、7~8人の団体、と結構にぎやかだ。山道は手ごろで危険なところがない。勾配も緩やかである。頂上まで、林の中の木陰を歩き、風が気持ちよく、木々が優しく接してくれるようだ。適当なところに休憩
所があり、トイレも一箇所ある。途中、東の宮と西の宮を勘違いし、20分ほどロスをしたが、2時間で頂上に到着。平坦な尾根の上にある頂上で、昼食休憩。良く晴れていて眺望が素晴らしい。風が寒いくらいである。
猿投山山頂
 勾配の緩やかなのと、木陰の道で、山道の整備が行き届いているので、この山道でランニングのトレーニングをしている人を複数見かけた。

 帰りは西の宮、七滝、菊石経由で降りた。ここの菊石は何度見ても、どれがそのものか分からない。金網で仰々しく囲ってあるのだが、どれか判別がつかない。滝はいずれも小さくて可愛い。降りきってから、猿投神社までの一般道2~3kmが少しつまらなかった。
白菊の滝
乙女滝

 しかしおおむね負担の少ない、危険も少ない、木陰のハイキングといった優しい山である。高速道路ができていっそう身近になったのが嬉しい。

帰り道

マスターズ

2009-09-15 11:35:33 | 雑感
といってもゴルフではない。

私どもの会社に「国際・全日本マスターズ陸上競技選手権大会」の事務局が設置されている。今年は30回の記念大会で、愛知が担当するとのこと。

年代別に記録を競うというやつだ。日本はかなり優秀らしい。世界記録保持者が沢山いる。さすが長寿国だ。

この記録誌などの作成にわが社が携わっているので、実行委員会から事務局を置かせてくれと要望があった。

小さな部屋に専用電話を引き、スタートしてもう半年になる。

FAXなどは使って貰っている?がなにせここに詰めている担当者は元気である。
日替わりで、交代しているが欠員になったことが無いし、時間にはぴたりと出社される。

さすがアスリートだと感心する。細かい事務や連絡が沢山あるだろうに、そのエネルギー
には敬服する。

大会の成功を心よりお祈りしたい。

反応

2009-09-14 10:03:43 | 雑感

 先日、野生の鹿のことをこのブログに書いたら、関西の友人から「私の関与している会社で防除柵を扱っているから、情報としてパンフレットを送る」と連絡をいただいた。
反応があるのがとても嬉しい。

 早速届いたので見たら、イノシシ、さる、シカの防除柵が掲載されている。高圧電流の柵で撃退する方式だ。「アニマルキラー」という商品名だが、殺すのではなく、柵に入らせない、というものである。
その他では、たぬき、アライグマ、ハクビシン、クマ、ヌートリア、なども対象だという。

確かに、これらの被害が増大しているようだ。作物を育ている農家では深刻な被害だろう。私たちは野生の動物を見て喜んでいるのだが、この人たちは真剣である。

そういえば、昨日登った猿投山にも「弁当の食べかすはお持ち帰りください。野生動物が里に近づくきっかけになります」という木札が立っていた。私たちにできるのはこんなことくらいか。

感じの良い店

2009-09-11 12:44:01 | 雑感


感じの良い店だった。

店の作りも良い雰囲気で、お客は数名しか入っていなくても、がらんとして寒々
しいということは無く、空いてて良かった、といえそうである。

店の名はカンカル?(CanCale)JRタワーズプラザ12F。この前お世
話になったリヨン在住のピアニストが演奏のため来日したので、一緒に飯でもと
思い、待ち合わせをした。

一時間もあるので、そこらで一杯と思って入ったお店。
カンバンにある「ちょっと一杯セット」ベルギー産ビールにソーセージのセット(980)を目当てに入る。
ニコニコしてきてくれた、係りの女性が「よろしかったら・・・」とメニューを渡して
説明をしようとしたので「今回は待ち合わせだからこれだけ」というと、笑顔を崩さず、はいと素直に下がる。

ビールを持ってきてから、ソーセージが出るまで時間が空くと、すかさず「遅いですね。確かめてきます」、とアナウンス。中々機敏である。
30分でビールもソーセージも平らげた。

感じがいいので、追加注文することにして、またメニューを聞き(といっても初めから決めていたのだが)ハイネケンの黒、平ら貝のマリネを頼む。このときの説明も活き活きとしていて感じが良い。

今度はここを目当てにこよう


百花繚乱 湖上の花火

2009-09-07 15:19:28 | 行ってきました
はじめは処女のごとく

目の前で


百花繚乱,豪華絢爛



 諏訪湖湖上新作花火大会なる催しがあった。秋色濃い9月の第一土曜日に、30万人の人が繰り出す。長野、愛知、山梨をはじめとする各県28の花火会社の若い花火師が新作の花火で腕を競うものである。2ヶ月も前から観覧券を予約し、当日に備える。

8月15日の湖上花火大会(50万人)ほどではないが、臨時列車が出るほどの人気。当日は朝、雲ひとつない晴天だったのが、昼過ぎパラパラッと雨粒が降ってきた。なぜか花
火大会の日は雨に見舞われることが多い。今年の8/15の花火大会も雨に見舞われた。

6時くらいに上諏訪の駅に着いたが、既に人、人、人。駅から花火会場まで行列
である。会場前の紅屋ホテルに到着。受付でお弁当、座席用シート、雨天用ビニー
ルカッパ、ゴミ袋を受け取って、屋上へ。目の前が打ち上げ場所だ。

早速、ビールを明け、売店で焼き鳥を買って、7時の開始を待つ。今年から競技
方法が変わって(競技とは知らなかった)、花火会社・花火師毎で通常花火25
発、スターマイン2発、テーマ(例えば、湖上の舞など)、BGMの選定をおこ
ない、採点をする。とアナウンスがある。

経済産業省のお役人、諏訪観光協会、旅館組合長などが主な審査員。諏訪市長の
簡単な挨拶があり、いよいよ開始。エントリー五組ごとに、スターマインの打ち
上げ、スポンサーの紹介、主催者からのお願い(ゴミの分別、椅子の使用制限、
など)コマーシャル・アナウンスなどがあり、いささか興をそがれる。

しかしやはり「新作」と銘打つだけあって、少し手の込んだ花火(打ち上げて消
えるまでに、2,3回変化するもの)が多い。

だが正直なところ見ものは競技打ち上げ終了直後の「湖上スターマイン、キス・オブ・ファイアー」である。湖上に半月状に広がる大花火がすぐ上に開くスターマインの大
玉と相俟って絢爛豪華な光の競演であった。競技花火で少し消化不良気味だった
のが最後にすごいボリュームを見せられて大満足で帰途についた。