遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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伝統と革新

2006-04-24 16:47:57 | 雑感
来週に迫ったゴールデンウィークの5月3日、
私の住んでいる町”刈谷”の伝統行事のひとつ「大名行列」が行われます。

見所は掛け声とともに古式ゆかしい所作を披露する「奴のねり」です。

以下のサイトで見ることができますので、ぜひご覧下さい。

◎刈谷の大名行列 - e-まち知ろう愛知
http://aichi.e-machi.ne.jp/304625/

◎華麗な時代絵巻「刈谷の大名行列」を開催
http://www.city.kariya.aichi.jp/hp/page000000300/hpg000000262.htm


伝統を守るというのは大切ですが、
一方、マンネリ/惰性というのは、企業家としては嫌うべきものです。
私の属しているロータリークラブメンバーにも
100年を越える歴史を持つ企業がありますが、
現在の経営者を見ますと、いずれも生き生きと活動をされ
常に企業革新を目指されております。

こういう動きが100年以上の企業生命を支えてきたのだ
という尊敬の念が沸いてきます。

・・・・・

欲求の5段階説で著名なアメリカの心理学者アブラハム・マズロー
「人間の可能性を阻害する6つの要因」
というのを発表しておりますので紹介します。

■人間の可能性を阻害する6つの要因
  1. いたずらに安定を求める気持ち
  2. つらいことを避けようする態度
  3. 現状維持の気持ち
  4. 勇気の欠如
  5. 本能的欲求の抑制
  6. 成長への意欲の欠如

自己チェックをしてみると,ほとんど自分に当てはまるので、
忸怩たるものがありますが、肉体的衰退に先立ち
精神的衰退が始まらないように、これらの逆をいかねばと思っています。

バーベキュー場で

2006-04-19 18:46:31 | 家族
先週の土曜日、我が社で
「潮干狩りとバーべキューで新入社員歓迎会」
が開かれ、私も参加をしました。

社内の親睦団体の主催で、家族参加もあり
総計100余名が充分楽しんだ様子です。

今にも雨が降りそうな曇天でしたが、そこは日頃の心がけの良さで
潮干狩りの最中は雨に会わず、屋根のあるバーベキュー所に入ってから
雨が落ちてきました。

会場が知多半島だけあってバーベキューは海の幸中心。
魚にサザエに大アサリが、炭火の上でじゅうじゅう焼け、
ビールとよくあい、大満足でした。


こういう場は社員の人たち、家族の人たちと
ざっくばらんな話ができるので私は大好きです。

社員のほかに子供を持つ3組の夫婦の方々とお話をしましたが、
そこで少しだけ考えさせられることがありました。

・・・・・

奥様方の訴え
「もう少し家のことを手伝って欲しい」

これに対し、ご主人のほうは
「よく手伝っているのにそれ以上私に要求しないで欲しい」

つまり、お互いが軽い不満を持っている様子です。

私なりに真意を翻訳すれば
「私は子育て、家事、家族の世話など、こんなに苦労しているのに分ってくれない」
「俺は仕事に全力を尽くし、家でも手伝えることは手助けしているのに、理解してくれない」
ということだと思います。


以前聞いた話ですが、奥さんに
「私と仕事とどちらをとるの!」
と迫られた男が
「ごめん、お前にそんな寂しい思いをさせて」
と理解を示しただけで、
いっぺんに夫婦仲が戻ったということを聞きました。


どちらが正しいかということではなく、
度量の広いほうが、まず相手の立場に理解を示す、
そこからコミュニケーションが始まるような気がします。

相手をいたわる、共感するところからです。
私も自分の度量を広げなければいかんな~と感じた次第。


響きあう心を育てよう

2006-04-05 11:12:34 | 講演録
川崎市の男児投げ落とし事件、岡崎の同僚社員を刺した事件など、
どうも当事者の心理がわからない事件が多発しています。

一体過去にどんな、成長過程があったのでしょうか。

春は、卒業の季節であるとともに、入学、入社の季節です。
今回は子育てについての貴重な意見を紹介します。
ご自分の子供・お孫様についても参考になると思います。


■川崎医療福祉大学 特任教授佐々木正美教授のお話

子育て、青年、家族についての精神医療を担当する専門臨床医です。
佐々木教授は、3人の先輩学者の論理から説き起こします。

◎ハート・サリバン
「人間はこの世に生まれたからには、生きる意味、価値がある」
それは人間関係を通してのみ、確認、調整できる。

◎エリック・エリクソン
人間関係は、与える者と与えられる者が「相互に」良い関係を
作っている時に最も効果が現れる。赤ちゃんと子供、先生と生徒、
医者と患者、上司と部下はお互いに影響しあっている。
(例)生徒から教えられると感じている先生は良い授業が出来る。

◎アンリー・ワロン
赤ちゃんの成長過程は次の段階をたどる

  • 無意識の微笑み返し(0~2ヶ月)親が笑うと赤ちゃんも笑い返す。生後まもなくの殆ど自意識のない赤ちゃんでも反応する。
  • 傍に居て欲しい(2~3ヶ月)離れると泣いてけん制する。
  • 喜ぶことをやってくれという自意識の芽生え(3~4ヶ月)多くは抱っこの欲求。望む事をやってくれ。
  • 私が喜ぶことを、喜んでくれ(共感してくれ)という欲求(4~6ヶ月)

この段階を経たのち、他人の悲しみが解る様になる。
情緒が円満に育ってゆくといわれます。

ただ、本人が喜ぶ方法は色々あります。
御両親と祖父母、御近所の人ではそれぞれ違います。

両親は将来の幸せを願って、我慢などさせ、
祖父母は今、現在の幸せを味あわせようとする。
色々な形があってよい。大切なのは、自分が喜ぶことを
心から喜んでくれる人が周りに沢山いることです。

その延長で行くと、
保育園、学校の先生と両親の仲が良いこと
=親が先生を信頼している事がわかると、
子供は物凄く安心し、情緒も安定する。

自分を喜んでくれる仲間だと安心します。
親と先生の一言二言の会話がどれだけ子供に大きな影響を与えているか
意識すべきです。



翻って考えると、新入社員についても同じことが言えるのではないでしょうか。

本人の成長をともに喜ぶ先輩、上司が居る。
上司と先輩とは信頼しあって仕事をしている。

これらのことが私たちの間に響きあう心を育てて行くといってよいと思います。