遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
更新は猫以下の頻度です。

お知らせ

Twitter で更新情報が観られます。やってる方はこちらからフォローどうぞ。
http://twitter.com/gaiki_jp

キスゲウィーク

2014-07-23 10:25:28 | 雑感
 ニッコウキスゲ
 高原には爽やかな風が吹き渡る

梅雨もようやく開け霧ヶ峰・車山高原はニッコウキスゲの見頃となった。
この日は何故か水蒸気が多く、遠くは靄っと霞む青空であったが、白樺湖、車山に出かけた。

夏休みに入りさすがに人出は多い。加えて中学校の野外学習であろうか、赤白の運動帽をかぶった集団が賑やかに行進をしている。
キスゲウィークという幟がはためく中、車山中腹の駐車場に車を止め、斜面へと上がる。
3,4年前に来た時にはなかった、鹿よけの柵がぐるりと引きめぐらされた中に咲いていた。その時よりは心なしか花の数が少ないようにみえる。

やむを得ず、車山頂上のレーダー観測所を目指してみる。緩やかな登りの中を、さわやかな風に吹かれのんびり登るのは気持ちが良い。
1925mの山頂は人がいっぱい。すかっと晴れていたら、富士山も南アルプスも北アルプスも御嶽山も、360度の展望をほしいままにできたのにとちょっぴり残念。山頂の車山神社には諏訪の神社らしく可愛い御柱が四方に立っていた。この柱も白樺湖から人力であげたのだろうか。

 山頂レーダー
 車山神社

山頂からはリフトに乗らずに車山湿原方面に降りる。こちらの斜面のほうが花の密度は濃かった。ハクサンフウロも可憐な花を付けていた。
八月の終わり頃からはマツムシ草が咲くそうだ。またそれを楽しみにしておこう。
 ハクサンフウロ
 斜面に群生するキスゲ

ワクワクする新シリーズ

2014-07-17 15:56:58 | 



とうとうサッカー・ワールドカップが終わってしまった。決勝トーナメントから俄然面白くなり、殆どの試合を追っかけてみたので、時差ボケが治ったと思ったら別の寝不足ボケの襲われた。夜中の1時と早朝5時からの中継を見たので昼夜逆転の毎日となった。

頭がぼんやりしてしまって、北スペインの旅行記に手をつけられないままである。おまたせして(誰もそんなに待ってはいないか)申し訳ない。気力が充実してきたら必ず報告いたします。

手元にある、友人から頂いた河上英夫「生きる目的」幻冬舎ルネッサンス刊、息子から勧められた和田竜「村上海賊の娘 上下」などを読み始めたが、少し根気が続かず途中で一服。読書にも体力、気力は必要であると認識。

それでも旅行中に半分ほど読んだ、佐伯泰英「古着屋総兵衛影始末」全11巻を読了し、池井戸潤「かばん屋の相続」(短篇集)、百田尚樹「影法師」(これは面白かった)などを読み終え、続いて高田郁・みをつくし料理帖シリーズ「八朔の雪」「花散らしの雨」ハルキ文庫 にとりかかった。

これがまた面白い。江戸時代の女料理人が、逆境の中、居酒屋に勤めながら料理に工夫を重ねてゆく中に、いろいろ人情が絡んでくるという趣向である。決して贅沢な材料を使うのではなく、季節のものや、出汁がらなどを使い、一般庶民に美味しく食べさせようと苦労する。其のレシピが巻末に付いている。今のところ身近な料理が題材なので私にも想像がつくのが嬉しい。著者はおそらくは女性であろうが、きめ細かい状況描写、心理描写がホロッとさせる。このシリーズはまだ沢山残っているので楽しみである。

昼夜逆転の早朝、洗面の窓から外を見たらキジバトを2羽見かけた。

 軒先の 2羽のキジバト せわしなく


レコンキスタ(国土回復戦争)

2014-07-04 16:20:15 | 行ってきました
 スペインは農業国だ
 ブルゴス旧市街の入り口
 サンタ・マリア聖堂

スペインは基本的には農業国(最近はマグロの養殖など水産業も盛ん)である。
スペイン第一日は昨晩深夜に着いたホテルから9時スタート。

フリーウエイからはイベリア半島中央部に盛り上がるメセタ台地の上に広がる牧草地や林
、むき出しの荒れ地が果てし無くと言っていいくらい続く。
バスの中で歴史の講義を受けた。4世紀(375年)ゲルマン民族の大移動があり、それが終わると西ゴート族が進出トレドに都を置いた。711年イスラムがこの半島に侵攻、1492年フェルナンドとイサベラにアルハンブラが攻められて陥落するまで、800年近くレコンキスタ(国土回復戦争)が続いた。

教会などの建築様式は時代順にロマネスク・ゴシック・ルネッサンス・バロック・ネオクラシックと続く。多少の違いがわかるようになった。

最初の世界遺産立ち寄り地、ブルゴスは西ゴート時代のゴシックである。

 サンタマリア聖堂の入口聖書の物語が彫刻で表されている
 教会内部
 教会中庭

いつも思うことだが、西洋の教会は日本の寺院に比べてもの凄い威容を誇っている。信徒の信仰の深さ、教会の権威に差があるのだろうか。
ブルゴスはレコンキスタで活躍した民族の英雄エル・シッド夫妻が葬られているサンタ・マリア聖堂(世界遺産)を中心にしている都市だ。

 旧市街街並み
 建物壁面に表示されている銘板
 この建物でコロンブスがスポンサーである王様と接見された

17世紀コロンブスはこの地で航海の報告をスポンサーである王族にした。今は銀行になっている建物の壁には其のことを記した銘板が嵌めこまれ、歴史を実感する。旧市街のBARには昼間からビールやワインを楽しむ人で溢れ、広場にはブラスバンド隊が行進する.EU内の経済破綻国などという暗いイメージは全くない。

この町で昼食を取り、サンセバスチャンに向かった。


 夕暮れのコンチャ(貝殻)湾に浮かぶホテル

北スペイン・ポルトガルの旅 概況

2014-07-02 13:52:04 | 行ってきました
フリーウエイ沿いに建つ牛の看板 観光に生きるスペインを象徴している

 ブルゴスの大聖堂

 キリストを模したパフォーマンス(聖堂前)

今度の北スペインの旅は5泊6日、バルセロナに2泊、ポルトガルは6泊2、の15泊16日
であった。

それぞれの地で色々なことに出会い様々な見聞をしたのだが、現地の空気を吸って感じたのは漠然と描いていた印象を、多少修正せねばという思いである。

まずはEUの中で経済危機だと言われているスペイン。総括的に言えるのはそんな危機感は殆ど感じられなかった。農業国で農作物・畜産物は豊富に出回り、人々は豊かな酒と食事を楽しみ、芸術を生活の中に取り入れ、マイペースで生活をしていた。

以前マドリッドから南に仲間と旅したとき、観光に生きる国だなとつくづく感じたが、今度の北スペインではむしろ宗教に生きる国かと思うくらいの地域だった。

対してポルトガルはいかにも老大国という風情で、スペインより貧しく、町はゴミに汚れ、全盛期の大航海時代の栄光にすがって生きているという状況であった。バロック様式の飾りの多い装飾に彩られた教会、修道院などはそれを色濃く反映しているが、ここも貧富の差は激しい。

折しもサッカーワールドカップでスペイン、ポルトガル両国は予選リーグで敗退した。日本と同様悲哀をあじわっているだろうが、過去の栄光があるだけにショックは大きいだろう。あれだけのタレントを揃えた両国がよもやの敗戦である。リスボンではちょうどポルトガル戦の当日だった。大敗したので街は実に静かだった。

それはそれとして、いよいよ始まった決勝トーナメントは連日好試合が続く。おかげですっかり寝不足である。このブログもとぎれとぎれになるがお許し願いたい。