遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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シリーズ完結

2014-11-29 15:24:51 | 


高田 郁「みをつくし料理帖 天の梯」ハルキ文庫 2014年刊
前からお気に入りだったみおつくしシリーズがとうとう完結してしまった。

 大阪で水害に遭った孤児が、江戸の小料理屋で懸命に働く女性料理人の物語。親友の幼馴染は騙されて吉原に売られ、花魁になって、太夫にまで上り詰めてはいるが、主人公はその友を4,000両という途方も無い大金で身請けしようという大望を抱く。一介の料理人がそんな身請け金を用意できるのか。

 いろいろな事件が彼女を襲う。その都度周りの温かい支援で切り抜ける。登場人物がなんとも温かい。女性らしい細かい仕草の描写でそれを伝えながら、難局を乗り越えてゆく。

 脚本の良いドラマを見ているようで、なんとも心温まる小説だ。高級店との争い、駆け引き、理解を示してくれる高級店の誘いを断り、大衆店で腕をふるおうとする決断。淡い恋心も織り交ぜ作者は読み手を厭きさせない。日本料理が世界遺産に指定されたときくが、この本を読む限りむべなるかなである。全10巻のシリーズが終わってしまうのは残念だが十分堪能させていただいた。

ご招待

2014-11-28 05:50:15 | 雑感
 届いた招待状
 山梨県側からの富士山

 孫から招待状が来た。音楽祭をやるから見に来てくれと書いてある。なにか図画工作みたいな出来栄えだ。これは行かずばなるまいと、東京へ出かけた。

 いい天気で、途中の富士山もくっきり見えた。静岡県の富士山は長く引いた裾野が綺麗だが、山梨県側の富士山も一層形が整っているようで見応えがある。

 

 朝から会場の小学校に出かけた。開場30分前なのに、もう先客がいた。やはり孫や子供は可愛いらしい。都会の学校なので開場の体育館は別の棟になっていず、校舎の一部4,5階をぶちぬいて設けられたものある。先生方は相変わらず行き届いた設営、準備で迎えてくれ、大勢の父兄であふれるばかりの聴衆を前に、音楽会は始まった。

 子供たちが首を振り振り楽器を演奏し、声を上げるさまは、一生懸命さが伝わり瞳が潤む。孫だけでなく他の学年の演奏、特に養護学級の演奏でも、先生と子供たちの必死の様子に胸を打たれた。

 この音楽会は3年に一度位の開催だそうだが、先生のご苦労が偲ばれる。結構子供たちが伸び伸びと演奏しているのを見て、スポーツ、音楽はたしかに世代を越え人を撃つものだと納得した。

 合唱の発表 手前は該当学年父兄席
 楽器の合奏
 身振り手振りも元気がよい
 養護学級の発表

気持ちのいい眺望

2014-11-27 02:22:04 | 登山・ハイキング
 御岳の水蒸気はだいぶ少なくなったようだ

連休にまた長男が山に訪ねてきてくれた。この頃彼は大菩薩峠、高尾山、金時山など、よく山歩きをしているらしい。健康にはとってもいいことだと安堵すると同時に、せっかく山の近くに来たので入笠山の展望を楽しみにゆこうと誘った。

沢入り口登山口から1時間40分ほどかけてゆっくり登った。空が透けて見えるほど葉が落ちた明るい林の中は静かである。連休とあって同じようにハイキングを楽しむ人もぼつぼつある。もう鹿害はピークを過ぎたのだろうか、入笠湿原と登山口付近のお花畑入り口の鉄扉の脇は柵が開け放たれていた。

登山口入口付近から北側の日陰には雪が残り、空気も冷っこくなってきた。息子は体格のせいで、ゆっくりと登るが、頑張ってふうふう言いながらも弱音を吐かない。最後の急登を登り切ると、素晴らしいご褒美眺望が待っていた。雲が若干残っているが富士山はくっきり、八ヶ岳は言うに及ばず、南アルプス、中央アルプス、御岳、乗鞍、北アルプス、後立山と正に360度の展望がほしいままだ。

頂上で息子とのハイキングの定番、山コーヒーに、山炊飯を楽しむ。今日は赤貝の缶詰飯。炊きたての熱々ご飯に缶詰を混ぜ合わせるだけだが、これがなんとも美味い。食後はイタリア製エスプレッソマシンで入れたコーヒーを堪能。ゆっくり山頂で食事の後は傾き始めた太陽に送られて下山。低い陽の光で陰った山襞の道を下った。

 頭に雲帽子をかぶった富士山
 甲斐駒、鋸岳 後立山連峰
 北アルプスの偉容

小さな大物

2014-11-26 02:28:07 | 雑感
 桟橋を離れいよいよ出発
 ドーム船に到着

3連休の中日、長男を誘って諏訪湖のワカサギ釣りに出かけた。
元来ワカサギ釣りは氷上で、氷に穴を開け、釣り糸を垂らす画が代表的だ。
原田泰治記念館の横にある、受付に申し込みにゆくと「本日のドーム船は団体申込のため、満席です。」との張り紙が出ていた。諦めかけて帰る前にダメ元で聞いてみた。「二人ですけどだめでしょうか?」「今からなら、二人くらいならできますよ。道具はあるのかい。素人ならここで釣り方などを教えましょう」とぶっきらぼうながら親切に色々教えてくれた。道具(釣り竿、仕掛け、餌、ざる、などを受けとってドーム船に向かう。
 ドーム船内部
 足元の穴から釣る

救命具を付け、10人乗り程度の小さな漁船で起きのドーム船に向かう。ほんの5,6分で到着。ビニール張りの温室の中に穴が開いている筏である。船べりから竿を出している人も多い。温室の中も縁の方は満席で、中央部は空いていた。そこに陣取って釣りを開始。餌を投じるとすぐコツコツと当たりが来る。すぐ会わせるが空振り。どうも合わせるタイミングが分からない。辺りに関係なく糸を上げてみると5cmくらいの小さなワカサギが掛かっていた。

当りはあるが、合わせのタイミングがわからない。それでも30分で5,6匹釣り上げた。周りを見回すと我々の何倍も釣り上げているグループがある。自動リールに柔らかい竿を付け、見ているうちに釣り上げる。釣果の差は腕ではなくやはり道具か。と負け惜しみを言ってみる。釣りをしていると時間はあっという間に過ぎる。12時半くらいに乗船して、あっという間に閉船の3時が近づく。二人合わせても、20匹に届かなかった。それでも一荷釣りを2回、12cmくらいの大物?も上げ退屈はしなかった。最後に長男が粘りの一匹を釣り上げたのをしおに切り上げ、帰りの船に乗った。温室の中は暑いくらい気温が上がり、風もなく、温かい絶好のコンデションで、ちびちびやりながら一日過ごすにはいいリクレーションだ。安全なので家族連れにもいいだろう。
 戦い済んで日が暮れて


一度はおいで~

2014-11-25 11:55:42 | 行ってきました
 行列のできはじめた草笛店頭
 私の食したそばセット。そば、煮物、天ぷら、おはぎ2ケ

連休最終日、遊びに来ていた長男と小諸・草津へ足を伸ばした。

快晴の行楽日和、快適なドライブであった。まず、山小屋で朝飯前の一仕事、薪運びをすませ、10時半から行列のできるという、長男おすすめの小諸の蕎麦屋、「草笛」へ一直線にむかった。懐古園の入り口にある蕎麦屋へ着いたのは11時半。11時開店の店内はすでに満席。それでもラッキーな事には待っているお客は一組だけで、我々はほとんど待たされなかった。(但し食後出てくる頃には又もや長い行列ができはじめていた。)メニューは至ってシンプル。蕎麦とおはぎのみ。量が多目か少なめか、タレがくるみだれか普通か、天ぷらをつけるか、程度で、私はそれがセットになっているのを頼んだ。

蕎麦はしっかり量があり、多めを頼まなかって正解だった。くるみとごまのおはぎもおいしかった。朝飯抜きで駆けつけ、満腹/満足して、さあここからどうしようと思案した。懐古園散策はまた今度にして、折角ここまで来たので少し足を伸ばして草津温泉に行こうと息子から提案があり、家内も草津には行ったことがないので賛同し、一路草津へ。

この温泉地は連休最後の日でも沢山の若者で賑わっていた。湯畑のまわりは人でいっぱい。西の河原の大露天風呂へ向かったが、なんとそこは改装中で休館。行き帰りの狭い路地には、複数のまんじゅう屋が「味見」の一個を差し出し、お茶まで提供してくれる。お酒の試飲も呼び込みに逢う。昔の温泉街の賑わいが残っていて楽しい。おもわず「どむろく」を求めてしまった。
 地蔵の湯

湯畑の傍の「地蔵の湯」という公共温泉に入り湯に浸かる。ここも野沢温泉と同じで木の浴槽の前にむき出しの棚があり脱いだ服を棚において浴槽に浸かる。石鹸使用禁止。ゆっくり温泉に入ると一寸熱めの湯がじんわりと肌を刺す。成分は同じようでも、入浴剤の我が家の風呂とはお湯の厚みが違うようだ。ほっこりと温まって帰路についた。家についたのは3時間半後だったがまだホカホカと暖かった。

確かに歌われているように「一度は行く」価値のある温泉地である。

 草津温泉湯畑

他愛もないことだが

2014-11-21 18:32:56 | 雑感
 昼間から一杯やっている

同年会の会合(総会)が刈谷で行われた。
今年度行事報告、決算報告、次年度予定、それに加えて今年度は班編成の変更と堂々たるものだ。
ただ、スタートしたときは55名の会員が集ったこの会も、厄年の行事が終わった折には40名位で継続したが、今は19名に減ってしまった。なくなったのはまだ3,4名だが、リタイアー後の転居、経済的な理由などでポツポツと少なくなってきた。

なんとも淋しいことだが、残ったメンバーは和気あいあい、顔を合わせては屈託なくいろいろな話題で盛り上がっている。特に何という話があるわけではないが、近況や、時事問題に対する意見の交換、身の回りの出来事の報告など、他愛もないことで時間が過ぎる。
まあ年相応の茶飲み話というところだ。

そんな会が終わって帰り際、寺の住職をしている同年生がコーヒーを飲んで行こうと誘われ、お寺の庫裡で延長戦までやってしまった。
帰り道高校から自動織機の通りの生垣を見ていたらブルーベリーが生っていた。街頭で実が付く木があるというのは。飯田のりんご並木みたいだ。誰も気がつかないのか、話題にもしないのがちょっと不思議だ。わたしが知らないだけかもしれない。

 もうブルーベリーの実がついている

本日も快晴

2014-11-20 06:42:33 | 雑感


また山に来ている。殆ど無意識のうちに足が向いてしまう。なぜだろう。
空気がいい。景色がいい。人が少ない。水がうまい=この水を使った飯もコーヒーもうまい。静か過ぎるほど音もしない。少しひんやりするが、今日も良く晴れている。空が澄み渡っている。

散歩に出てみると、木々はすっかり葉を落とし草も枯れてきて寒々とした風情である。ここらはもう紅葉も終わり辺には色がなくなってきている。
陽が当たっているところはわずかに暖かいが、空気は冷えてきてキリッと身が締まるようだ。いよいよ冬の到来である。できるだけ体を動かそう

垢落とし

2014-11-18 17:40:22 | 雑感

初めての経験だが、チェロのコンサートに行ってきた。
名古屋モーツアルト協会主催の公演。ゲバンドハウス管弦楽団の主席チェロリストのユルンヤーコブ・ティムと名古屋の水村さおりの共演である。

大きな弦楽器のチェロといえばヨーヨー・マが大好きだが、この人はどうだろうかと興味津々であった。最初の曲目ベートーベンの「魔笛」の主題による7つの変奏曲はややピアノとのコンビネーションが乗り切れないところがあったが、2曲目3曲目と調子が上がり、最後のブラームスのチェロソナタは圧巻の迫力で盛り上がった。最低音のジャリジャリという響きが少し気にはなったが、あとはすごい。ドイツ人らしい律儀な演奏で、チェロの魅力が伝わって来る。

ピアノとチェロは相性がとても良いようだ。電気文化会館のコンサートホールは4,500人の収容人員だが、音響もよく、ほぼ満席の聴衆も満足していたようだ。アンコールも2度にわたり、充実した演奏会であった。この協会の会長は知り合いの元印刷業者だが、リタイアー後はヨーロッパや東京、関西にと足を運んで音楽三昧の日々を送っている。

こういう演奏を聞くと、なにか胸の中に溜まっている垢のような不純物が洗い流されるようで、気持ちが良い。思わず帰りにBAR(スペイン風居酒屋)でワインを痛飲した。

働き者

2014-11-16 09:47:31 | 雑感
 右の気の真ん中辺りで仕事をしている
 真ん中の枝に写って様子を伺う

キツツキは働き者だと思う。今朝もコツコツという音で目が覚めた。家の周りで音がする。音のする方を探すと、かなり大きな個体だ。
30cmを超える大きさだ。こいつがひたすら木を穿つ。ハンマーで叩くように、コンコンコーンとかなり長く突っついている。家の軒先で屋根の裏側に取り付いて穴を開ける。周りの家も留守宅が多いのでよく穴があいている。

その被害を別にすれば、かなり個性的な鳥だと思う。
ふと、私はこんなに仕事に夢中だっただろうか?根気よく続けていただろうか?仕事熱心なキツツキに敬意を表してしまう。

立冬の頃

2014-11-15 07:08:07 | 雑感
 山頂だけでなく、中腹まで雪は降っている

このところ急激に冷え込んだ。12月の陽気だという。
このあたりも霜が下り、山の中腹にまで雪が降りてきた。これまでは山頂付近に限られいた雪景色が、山腹まで降りてきた。山はここまで、暦通りの季節の移ろいを見せている。


木々の葉っぱはほとんど地に落ち、林は明るくなり、見通しが開けた。乾いた落ち葉がかさこそと音を立てて風に舞う。季節は立冬、七十二候は「地始めて凍る。」鍋物が恋しくなってきた。毛蟹、ほうれん草などが美味しくなる頃だ。コタツに入ってみかん、の季節でもある。

立冬とは山にも里にも冬の気配が感ぜられてくる頃のこと。木々の葉が落ち、冷たい風が吹き、冬枯れの様子が目立ってきます。ー旧暦のある暮らし、よりー

 編笠山の雪もだいぶ下まで降りてきた