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槍ヶ岳山行記

2005-08-26 22:39:49 | 登山・ハイキング
槍ヶ岳山行記
8/19(金)~22(月)の日程で、今年も槍ヶ岳に挑戦(3回目)。私自身何十年ぶりの登頂でしたが、とても良い仲間との山行で、今回も楽しいものとなりました。帰ってきて三日間肢がパンパンになって、いざり状態(これは差別用語?)だったのには閉口しましたが。

■8/19
朝6:11分の2番電車で刈谷発。夏休み気分の学生、親子連れ、婆子連れ、でネクタイ姿はほんの2.3人。集合時間の7:00ジャストに春日井着。駅前にメンバーが誰もいないので不安。すぐS氏、G夫妻が登場。ところが肝心のTリーダーの姿が見えない。はじめから何かトラブル?と悪い予感がよぎる。いつもの喫茶店で朝食を取ったところで、7:35リーダー登場。小牧インター付近で渋滞にあったとの事。安心してすぐ出発。途中の車内ではいつものS氏、G氏奥様の漫談に時間があっという間に過ぎ9:30長野道みどり湖PA着。順調に豊科ICで降り、ローソンで昼食のおにぎり、酒屋でワイン、道の駅で名産いねこき菜の「おやき」を仕入れて、沢渡に10:50着。3年目となる「ひぐち」さんへ車を預けタクシーに乗り換え。
 新装なった釜トンネルをすいすいと通り、大正池湖畔へ。立ち枯れの木はもう5.6本ほどしか残っておらず、面積も昔の半分ほどになってしまったが、やっぱり水はきれいで、周りを映している。穂高は雲の中。バスターミナルは去年の半分で、駐車場が空いていた。交通規制の効果、とシーズン後期だからとタクシーの運転手の説明。万博の影響もあるが、人が少なく、爽やかさが一層感じられる。11:30上高地発。河童橋、小梨平を折から漏れてきた日の光がトップライトのような、木漏れ日の中を気持ちよく歩く。12:15明神池着。
売店の前で、おにぎりの昼食。おっと、その前におやきで3回目の槍ヶ岳登頂を祈念。前2回はここで嘉門冶小屋に寄り、岩魚の骨酒を頂いていた。ここ数年他のところでも骨酒を味わっているが、骨酒はここが一番のような気がする。炭火でじっくり時間を掛けて、岩魚を焼いているからか。今年はその骨酒の誘惑を振り切って出発12:45.。徳沢園13:30着。13:40発。2:40横尾着。人がめっきり少なくなり、数えられるほど。栖沢から降りてきた女性が、「アー疲れた。もう一分でも一秒でも歩くのはいやっ!」といって座り込んだ。1~2分後、小学生とおぼしき子供が到着すると「大丈夫?」「足の具合はどう?」とすぐに母親に返るのがおかしい。横尾山荘にはお風呂が在ったなあ、あれは気持ちが良かった。とまたも雑念が湧いてくるのを振り払い、今日の目的地槍沢ロッジへ向け2:50出発。今回は昨年の反省から、一日目に槍沢ロッジまで行くことにしている。
 いよいよ山道に。沢沿いに水の音を聞きながら、3:15に水辺で休憩をして、3:45一の俣橋、3:52二の俣橋通過。4:15槍沢ロッジ到着。結構人はいた。なんとここにもお風呂があった!男女入れ替え制で、男は4:50までに入れとのことで、すぐ入浴。ステンレスの浴槽がふたつ。間の床が少しすべる。一つに5~6人は入れそうです。湯船につかるだけで、疲れが取れて行くようです。
 5:00から夕食。和やかな雰囲気で、ビールが身体に沁み込む。生ゴミにならぬよう、おかずはすべて、お腹の中に収めて5:35夕食終了。まだ明るい外で酒盛り。仕入れてきたワインを開けたが、これがポートワインの親戚みたいな甘さ。地元ワイン・中甘口で選んだのだが、ちょっと失敗。なにやらヘリコプターが飛んできて、4.5人の隊員を乗せて行った。狭いヘリポートに器用に着陸、発進。一昨年の岳沢の時もこのように手際よくできたら、助かっていたかも。pm7:00より談話室でミニコンサートがあった。前座がここの女子従業員による、ネパール民族楽器、本番はフルートとギターでした。民族楽器はバイオリンに良く似た(小型のチェロ?)サーラギ、横向きのボンゴともいうべきマーダル、で、3曲セッションをし、あとは1曲ずつ、同じ人が単独演奏。ネパールの素朴で楽しい音楽でした。つづくフルートは桂聡子、ギターは朝見英吉で10曲。最後は雪山賛歌を皆で歌って締めくくりでした。山の中でこんなことがあるのだけで嬉しい。8:00終了。
部屋は二段ベッドの16人のところに8人。8:30消灯。少々暑い。懐中電灯を忘れた。

■8/20
4:30起床。いつものことだけど、3:00くらいから起きだしている人がいて、よく眠れなかった。5:00食事。天気予報は一日曇りのち雷、一時雨。空は雲の動きが早い。ひょっとすると晴れるかも、と期待しつつ6:00出発。6:33ババ平(水あり)着。5.6張のテント。起床、朝食、出発準備に取り掛かっていた。G夫妻が新しく購入したデジカメで記念撮影。しかしながら、操作が良くわからないらしく、Tリーダーに逐一聞いていた。6:58五郎沢、7:04乗越沢通過、7:10雪渓尻で休憩。20発、槍沢の上部は雲がかぶさっているが、鶯の声が響き、風も穏やか。昨年のごうごうと鳴る突風とは大違い。涼しい風に吹かれながら、一歩一歩登る。7:46中ノ沢50休憩。ガスが段々上がってゆくように見える。もしかすると、槍の穂先が見えるかも、と期待が膨らむ。8:00発。水場があり8:30休憩。降りてきた元気なおばさん3人連れが、ザックカバー、スパッツを外しながら「昨日は表銀座コース燕山荘を5時に出発、大天井岳、西岳を経て槍ヶ岳山荘まで来た。東鎌尾根はしんどかったが、山荘はぴかぴかです。ここまで来てよかった」と語ってくれた。あのパワーはどこから来るのだろう? イブキトラノオ、トリカブト、など随分上まで咲いている。風が涼しい。下界は暑いだろうなーと良い気分です。
ヨツバシオガマの可憐な赤、ミヤマリンドウの青、その他の黄色や白の沢山の花が咲いていて、斜面はとてもきれいでした。8:40発。9:03水沢、15横沢(水あり)、20祠を過ぎて、坊主岩小屋下で休憩。イタドリがこんなところ(2800m)まで生えている。昨年泊まった殺生ヒュッテが雲の切れ間から見える。時折陽もさす。23発48黒岩50ヒュッテとの分岐。肩の小屋まであと800m。10:00出発。岩ばかりの道をあえぎながら登る。25休憩。あと400m。一瞬槍が岳が姿を現す。55やっと肩の小屋到着。ぼんやりと槍の穂先が見える。予定より30分は時間がかかった。
 とりあえずチェックイン。部屋に荷物を置いて昼食。付属のレストランで、私はうどん、
Tリーダーと、S氏はカレー、G夫妻もうどん。焼きたてパンもおいしかった。暖かいものが、身体に入ると元気がでる。12:55疲れでふらつき気味の肢で、頂上めざし出発。今度はリーダーが先頭。荷物がないのに、足元がおぼつかない。二つの手をフルに使い、鎖、梯子の助けを借りて慎重に登高。最後の垂直の梯子20段がなんとも怖かった。以前登ったときには、こんな感覚はなかったのに、とおもいながら、13:30やっとの思いで登頂。私自身は通算7度目でしたが、30数年ぶりで頂上は少し狭くなっていたような気がしました。登頂記念のチョコレートを食べ、記念撮影を行い、三年越しの達成感をじっくり味わいました。後から登ってきた人とも喜びを分かち合い、一瞬肩の小屋が見えましたが、展望は開けないので、下山。下りは上りとは別の道で、足が届かぬところや、大きく外へ張り出すところなどがあり、またしても怖い思いをしながら、慎重に降りました。14:00肩のヘリポート着。途端に雷、雨が降ってくる。あわてて小屋の中へ。少し寒いくらい。
 ぬれたものを乾燥室に乾し、談話室に集合してやっとビールで乾杯。うめ~。おいしいあられ、たこせんべい、ナッツ、ビーフジャーキー、チーズ、干し貝柱などをつまみに、S氏が担ぎ上げたもう一本のワイン(これはおいしかった)を楽しみました。TVでは高校野球の決勝戦をやっていましたが、我々はそれには眼もくれず話に花が咲きました。
 部屋(今回は28人定員を5人で貸切)に戻って少々仮眠。17:00夕食。先ほどのツマミの食べすぎで、食が進まず。なぜか、ビールの缶に混じってポカリがでてくる始末。夜はまた、S氏後藤夫妻の漫談を聞きながら8:00就寝。外の雨が音を立てて降っていた。
 
■9/21
4:20起床。5:00朝食。けっこうおいしい。食べない人もいたが、私の前の人はご飯大盛3杯、味噌汁2杯ともりもり食べていた。今日は一路下りなので、心しなければ。
5:33一面の霧の中、お世話になった肩の小屋を出て下山開始。6:03 「あと800m」の標識で休憩。6:33岩小屋下分岐点で休憩。若い外人二人連れとすれ違う。7:05休憩。一面の花畑、トリカブト(青)シモツケ(赤)ショウマ(白)などの群生。15天狗原分岐28中ノ沢、38雪渓の切れ目で休憩。団体客多し。43発。50曲沢、8:14乗越沢(水あり)通過。風がひんやりして気持ちが良い。
赤岩沢の手前で、6人パーテイの後ろから2番目にNHKの登山教室をやっていた、岩崎元郎とすれ違った。今日も雲が早い。33ババ平着52槍見通過。9:00槍沢ヒュッテ着。
ここで、リーダーによるコーヒータイム。昨日槍の頂上で一緒だった若者パーティの女性から、カリカリ梅、飴、なぜか魚肉ソーセージの差し入れを受ける。30発。出発直前雨が落ちてきて、あわてて合羽の上だけを着る。35水力発電機、55二の俣、10:00一の俣、10往きに休んだ地点、25横尾着。一昨日より更に人は少ない。涸沢に向かう人も一パーティのみ。カッパを仕舞って、ブルーベリーアイスクリームを食べて、さあ出発という時にまた雨。あわてて合羽を出す。11:05発58徳沢園着。リーダー、S氏の足取りが速い。12:07発:12:55明神着。13:00発。45上高地着。小梨平で10匹以上のサルの群れに会った。30センチくらいの小猿を連れて、我々のすぐ横(30cm)をすれ違うのもいた。
河童橋の付近は、人が多く早々にタクシーで脱出。14:20ひぐち着。沢渡で登山靴から開放されほっと一息。8時間半にわたる下り行程に終止符を打った。お疲れ様でした。

■追加文
  1. こうして山に登り、下りてこられる健康に恵まれている幸せを感じた。
  2. この山のメンバーは、リーダー、グルメ、話題豊富人と個性のある適材の人が集まっており、この面子ならどこへ行っても楽しい。
  3. 山登りも経営(軍事)の進め方と同じではないか。


    戦略

    山を選ぶ 今まで登ったところはどこか、メンバーの体力から考えて可能か、どれくらいの期間がかかるか、その特長は何か

    戦術

    計画を立てる 何時頃行くか、コースはどこか、必要な装備は何にか、メンバーは何を分担するか

    戦闘

    実際に登る 計画通りか?コースは外れていないか。時間通りか。目の前の状況はどうか。メンバーの体調はどうか。休憩、水、食事の取り方は妥当か。どこで引くか


  4. 沢渡以後
    穂高町へ下る道すがら、水殿ダムのほとりのそば庄という蕎麦屋で昼食。意外においしい。盛りそば、わさび菜そば、にしんそばを頼んだが、皆イケル。一茶のおやきもおいしかった。満足
    穂高町観光案内所で紹介された、町営しゃくなげ荘もまずまずの温泉宿。料理も普通。
    追加ワイン(フルボトル)がおいしいのに1500円だったのには感激。
    翌日の、碌山美術館、ちひろ美術館は特長が180度違うがいずれも感動する。
    蕎麦屋の「あさがわ」(ちょっとうろ覚え?)も絶品のそば、突き出し,浅漬け、冷酒であった。11:30に入ったときには数名だったお客が、12時に出るときは外に行列していた。むべなるかな。大満足。
    このそばやは、はじめしゃくなげ荘の仲居さんに聞いた「大梅」という蕎麦屋を訪ねたら、月曜休みで閉まっていた。そのとき同じように店の前で困っていた(その人はタクシーでそこまできた)品の良い初老の女性が、行きのタクシーに聞いた所を、一緒に訪れたものです。

  5. 8/19日槍沢ロッジミニコンサート曲目
    歌の翼に メンデルスゾーン
    エーデルワイス ロジャース
    風の通り道 久石譲
    コンドルは飛んでゆく ロブレス
    早春 佐藤正美
    雪山讃歌 アメリカ民謡
    シシリエンヌ フォーレ
    グリーンスリーブス イングランド民謡
    愛のロマンス スペイン民謡
    ヴェニスの謝肉祭 ジュナン


遠く、靖国を理解する

2005-08-01 15:48:40 | 
日本の精神的原点である神道を
かなり理論的に解説している小冊子があります。

ありがとうございますノートから」120頁。

今中国や韓国から非難されている靖国問題は、
政治的な駆け引きを別にすれば、
神道の理解の差によるところが大きいのではないでしょうか。

この小冊子は間接的に答えてくれていると思います。

私は冊子で読みましたが、Webでもみれるようですね。
http://www.arigatougozaimasu.com/free/arigatougozaimasunote/2mokuji.htm