遅いことは猫でもやる

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尾瀬の花旅

2004-06-04 22:18:16 | 登山・ハイキング
■第一日(04.5.29)
この週末を利用して、念願の尾瀬へ行ってきました。♪夏が来れば思い出す~♪と歌われた、水芭蕉の有名なところです。
 金曜日夜11時春日井駅前集合。いつものTリーダー、G夫妻、S氏、私たち夫婦の6名です。楽しいことの前は気持ちも弾み、予定時間前に集合完了。一路、群馬県まで中央道ー関越道と乗り継いで7時間で到着。相変わらず車中は、SさんGさんの奥様の楽しい話で盛り上がり、時間が少しも長く感じられませんでした。途中甘楽PAで仮眠し、上り口戸倉へ。  
天気予報は「曇り~雨」なのにもかかわらず、雲が切れてきました。戸倉で車をデポし、タクシーで大清水まで。一軒だけ開いていた売店?旅館?でかけうどんの朝食(薬味につけてあった辛味噌が意外においしい)をとり、8:30出発。広いハイキングロードを一時間ほど緩やかに登って、休憩所で一休み(此処の売店のお嬢さんの思いを込めた「ありがとうございま~す!」の一期一会の姿勢にはG氏は痛く感激、こんなことなら、100円の味噌一つで済ましては申し訳ないというほど)。
 この小屋のすぐ上からいよいよ木道へ。木漏れ日がさす中、ブナ、ミズナラの新緑の中を気持ちよくすすむ。木の階段などでよく整備された道を登り、峠が近づいてくると、残雪が足元に現れる。雪解け水で木道を滑らぬように、又空洞化した雪を踏み抜かないように気をつけ、三平峠(1765m)へ。峠から30分ほど下って尾瀬沼湖畔に着く11:00。眼前に燧岳(ひうちだけ)がそびえ、湖面に映える。休憩所(1665m)の長いベンチで小休止。30本くらいあるベンチの8割方が埋まるほど、人が多い。さすがシーズンである。
 湖畔を右回りに木道をすすむといよいよ水芭蕉のお出迎え。枯れ草の中に点々と自生している。まだ芽の状態のものもあり、見ごろです。長蔵小屋の周りには大きな群生地があり、写真撮影にはもってこいのロケーションです。休憩所でカバーが開かなくなったTリーダーのデジカメも撮影可能となり、記念撮影。裏手の今日の泊まり所、尾瀬沼ヒュッテへ荷物を置いて、元長蔵小屋レストラン??で昼食。第一回目の酒盛り。ビールはあっという間になくなり、お酒、モツ煮、肉じゃが、味噌おでんなど。Tリーダーはいち早く中華丼で昼食。他の人はカレーライスとラーメン派に分かれるも、いずれもレトルトみたいなので、両者引き分け。
それでも、自制心をもって宴会を切り上げ、ヒュッテ前の木のテラスへ移動。水で冷やしておいた、ビールとワイン、持参のおつまみ(茎わかめ、エルクのソーセージ、あられキャビア)で、話が弾むことはずむこと。Tリーダーは一人予定通り、近くの秘境探検に。我々は残って飲んだくれるというパターン。ヒュッテ前には幻の花といわれている「トガクシショウマ」が数株、紫の花を付けていた。微風に吹かれながら、テラスの上で、燧岳(ひうちだけ)を眺めながら飲む酒は最高でした。
このヒュッテにはお風呂があります。石鹸の使用は禁止ですが、大きな浴槽で、汗を流せます。ただし、熱い。温度計は60度をさし、とても入れないので、二つのシャワー水栓を水にしてしばらく湯船にそそぎ、それでも45度くらいの熱湯にそろりと入浴。波を立てないように注意深く出入りしました。さっぱりしてとても気持ちが良い。
夕食も山小屋にしては、品数があり、生ビールを注文して、又盛り上がりました。ここは電気が豊富らしく、消灯時間の9時を過ぎても電灯は消えませんでした。この日は運動というより、飲み疲れの方で、就寝。

■第二日(04.5.30)
 寝言といびきの大合唱の一夜が明け、早朝4:30頃には目が覚める。向えの部屋の人たちは、写真撮影のため3:30ころ起きだして行った模様。5:30ころTリーダーとG氏が「朝もやが良かった。早く行ってみておいで」と薦める。S氏と早速湖畔の木道へ。快晴の空に、鳥の声が響き、残雪の燧岳に朝日が輝いていました。尾瀬沼の水面に霞がかかりそれはまさに「絵になる」風景でした。これを見に来ただけでも十分価値があります。湖畔に拡がる湿原はまだ、枯れ草ばかりですが、ところどころに水芭蕉が顔をのぞかせ(なぜか、木道の横に多い)、写真撮影に余念の無い人が、三脚を据えて構えていました。
 ヒュッテに戻って朝食。納豆、豆乳までつく豪華版。思わずお代わりをしたほどでした。
7:30出発。雲ひとつ無い快晴の下、メンバー全員、池端の木道を快適にすすみました。昨日は、「晴れ女」と自他共に許していた家内が「今回ばかりは運を使い果たしたので雨」といっていたのが、うそのように、「やはりまだ神通力は残っていた」と胸を張っての行進です。
 よく整備された木道、階段を踏んで、湖畔の湿原、新緑の木立の中、を歩きました。湿原を流れる小川には魚が泳ぎ、銀色の湖面に水鳥が遊ぶ夢のようなロケーションです。
8:20沼尻休憩所着。燧岳を横に見て出発。季節、天候、環境(景色)、道、すべてがパーフェクトです。林の中ではカッコウ、ウグイスの声が競演し、木道からは、ショウジョウバカマ(赤)、竜金花(着、スミレ(紫)、タテヤマリンドウ(薄い空色)、ムシカリ(しろ)、
二輪草(白)キクザキイチゲ(白)などが隋所に見られ、花の専門家であるG夫妻の解説を仰ぎながら、10:20見晴に到着。
 ここで、いつものTリーダーによる、コーヒータイム。おいしい尾瀬の湧き水によるカプチーノを堪能しました。眼前に見える至仏岳(100名山の一つ)を眺めながら、小休止。
11:00いよいよ、大湿原尾瀬ヶ原を10キロにわたって横断開始。大湿原の中を遥か彼方まで木道が続く。木道は複線になっていて、右側通行が原則だが、湿原の中のみちでは、腐って痛んでいるものも多い。本当にお堂の中で座っているかのようなザゼンソウ(濃紫)が道沿いに見られた。湿原の中の林にはいり、清流(沼尻川)を渡り、水芭蕉の群落、行者にんにくなどが自生しているところが竜宮。11:30着。大勢の人が昼食をとっているのを見ながら、更に進む。林を抜けると至仏岳が全貌を現す。途中、竜金花の大群落、竜宮の名前の由来とも言うべき、涌水源(そこにも魚が群れていた)をみながら、次第に増えてゆく池塘を見ながらすすむ。竜宮を過ぎたころから、団体客と多くすれ違う様になった。
大湿原の中をゆったりと流れる水、川辺に群生する水芭蕉、白樺の林、遠く山裾を飾る雑木の淡い新芽、中腹の鮮やかな新緑、残雪をちりばめた山、青空、爽やかな風、足元の花々、まさに至福のひと時でした。
牛首を12:20位に過ぎ、木道が少しかさ上げされて高いところを通るようになり、右から左へと緩やかに曲がって、最後の水芭蕉の大群落をすぎると林の中に小屋が見え、山の鼻到着。12:50。.物凄い人ごみでごったがえしていました。
 ここでの昼食。Tリーダーの注文したおにぎり弁当(850円)は、おにぎり二つ、沢庵二切れ、パックのお茶、以上。これは高いと全員ブーイング。G家のI奥様の靴底が長い行軍ではがれてしまい、ガムテープで修理。
 団体客が続々と帰る中、我々も13:45発。相変わらず続く木道を緩やかに登ってゆきました。途中の水場で飲んだ水の冷たくておいしいこと。空気もうまいが、水もうまい。自然は大切にしなくちゃと実感。最後の急な木の階段を上りきって、たくさんの貸し切りバスが駐車している鳩待峠へ到着。14:55。
 そこから、ジャンボタクシー(バス)で戸倉の並木駐車場へ、駐車場にデポしてある車で、老神温泉 あわしま旅館へ。16:15着。温泉登山部の名にかけて探した、天然かけ流し温泉でゆっくりくつろぎ、土地の素材を使った料理に舌鼓を打って、また夕食はお酒の進むこと、進むこと。計ビール8本、お酒1升。(Tリーダーは、ビールコップ2杯、お酒猪口に1杯程度、残りは5人で)
お酒と長丁場の疲れで、途中の沢山の花を思い出しながら皆9時ころ就寝。

■第3日(04.5.31)
 近くの朝市を覗いて、朝ごはんをおいしく頂き、一路帰途へ。9:00発15:00春日井着。Tリーダー、G氏運転ありがとうございました。

今回は絶好の条件(季節、天候、コース)に恵まれ、本当の意味での「地上の楽園」を散歩し、これ以上ない楽しさでした。しかし冷静に振り返ってみると、昨年の、奥穂高登山は、天候、コースに恵まれず、条件は最悪といってもいい厳しさでしたが、楽しさは引けをとりません。
こうしてみると、旅は「どこへ行くか」より「誰と行くか」が大切だということを、確認できました。結婚生活も、職場でも、同じようなことがあるのではないかと推察する次第です。

駄文を最後までお読み頂きありがとうございました。


■温泉山岳会登山記録

96 本沢温泉―東天狗岳(5月)
97 立山(9月)
98 白山(8月)
99 戸隠(5月)
00 白馬岳(7月)大杉谷(10月)
01 熊野古道(5月)御岳(7月)
02 蓮華温泉(6月)火打岳(10月)
03 御在所岳(2月)鬼無里・八方尾根(5月)奥穂高岳(7月)
04 尾瀬(5月)槍ヶ岳(7月予定)治部坂(10月予定)

尾瀬へ行ってきました

2004-06-04 12:17:59 | 登山・ハイキング
先週、かねて訪れてみたいと念願していた、尾瀬へ行ってきました。
いつもの温泉山岳会6名の仲間と一緒でした。

思いがけず天候に恵まれ、沢山の花々に迎えられ、最高の山旅になりました。鳩待峠から入れば、緩やかな下りですので、70歳以上の方でも大丈夫です。天気さえよければ最高のところです。機会があれば是非お訪ねすることを薦めます。

駄文を書きました。しょうもないのですが、良かったら読んでやってください。

(つづく)