遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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痛快・エンターテイメント?

2009-12-28 10:11:00 | 

 ぶらっと寄った本屋の店頭で、面白そうな本を見つけた。「ハッピーリタイアメント」
浅田次郎著。帯に書いてある副題がまた良い。「最高の人生とは『たいそうな給料をもらい、テキトーに仕事をする』ことである」

 世間が忙しい年の暮れに、ついつい引き込まれてあっという間に読んでしまった。私の好きな浅田次郎の筆力はすごい。、
最高のエンターテイメントである。定年を迎えた、財務省、自衛隊の二人が天下りをする。そこは形だけでなんのやることも無い(やってはいけない)団体だ。しかし二人は真面目に働いてきた日本人だ。何とか団体の趣旨に沿った活動をしようと立ち上がる・・・・。この先まで紹介すると面白くなくなるので、後は実際にお読みください。

 これを読んでいて、実際このような外郭団体が日本の公官庁にはゴマンとありそうだと思わせる。あの事業仕分けをする人にも是非読ませたい。
 予算の無駄遣いの現場を見事に表している。この話の解決法は、エンターテイメントであるが、実際には、このような団体を、真面目に大鉈を振るって整理ができないものだろうか?必要悪とは思えない。

 
 今年もくだらないブログにお付き合いくださりありがとうございました。多分来年もくだらないとは思いますが、「暇つぶし」くらいの軽い気持ちでお付き合いくだされば、幸いです。良いお年をお迎えください。
 

絶品、絶景

2009-12-17 09:59:02 | 雑感
好天の土曜日、暖かさにも誘われ、富士山を見に静岡近くへと遠征した。
われながら良く遊ぶ。

静岡近くの、さわやかウォーク常設コースへ行くつもりで列車に乗ったら、
「新設常設コースの」表示のある中吊りポスターがある。

早速それに乗り換え、静岡の向こう興津宿~由比宿へと向かう。



興津で降り、暖かい日差しを浴びて、街道沿いを歩く。SLが通過するのだろうか?
線路脇にカメラを吸えている人が3,4人鉄橋のしたに陣取っている。みかん畑の
中の石段を登るとさった峠だ。
絶景の富士山が姿を現した。広重の浮世絵の通りだ。くっきりと富士がそびえて
いる。右側に見える愛鷹山も爆裂火口を見せている。この山が信仰の対象になっ
たのは「むべなるかな」と感じる。

たわわに実る、みかんと甘夏だろうか、やや黄色く大きな実のなる木々と枇杷の
間を下り、倉沢・寺尾の町並みを過ぎる。JR由比駅を通り越して広重美術館へ。

本陣公園の中、由比正雪の生家の前にある、近代的な建物。
改めて感じたのは、広重に限らず、浮世絵の作家は構図の天才であろう。遠近感、
俯瞰図、屋号の入れ方など、かなり自由にやっていたようだ。北斎の「神奈川沖
浪裏」の富士など、このような土壌から生まれてきたものだろう。浮世絵はブロマ
イド(役者絵、相撲絵)旅行案内、広告宣伝などもかねていたらしい。



広重を堪能し、公園内でコーヒーで一服。行きにめぼしをつけておいた寿司屋さ
ん「銀太」に少し早いが夕飯に入る。カウンターの隅に漫画雑誌が乗っけられている、何
の変哲もない店。「間違えたかな」と不安を覚えつつ、とりあえず、ビールと桜
海老フルコースを2人前注文。すると女将さんが、一人前でも注文できます、と
教えてくれる。お言葉に甘え、一人前を地魚にぎりに切り替え、「つまみを何か」
と頼む。時間がかかりそうだ、と遠慮していた「カワハギの肝和え」が出てくる。
これが絶品。思わず「お酒」「燗をつけて」と叫ぶほどうまい。



それから出てくる、桜海老の刺身、釜揚げ、酢の物、沖あがり(豆腐と煮たもの)
かき揚、握り四貫、別注文のあぶりげそ。皆うなった。絶妙の調理である。
桜海老は、沈む時には取れず、プランクトンを追って、深海から浮いてくる時で
ないと網にかからない。根つき鯵は言値で仕入れ、食べごろになる、一週間後で
ないとお客に出さない。などと名古屋で修行もしたことのある大将と楽しく歓談。
値段もリーズナブルであった。

いい気持ちになって駅へ。ホームで電車を待っていたら「お客さーん」といって
女将が駆けてくる。勘定は確かに払ったはずなのに、と思ったら、「携帯を忘れ
てますよー」、いやはや親切である。こんどはこの銀太さんだけを目的に来ようか。

満たされたいい気持ちで電車に乗った。絶品、絶景の旅であった。



冬景色

2009-12-15 10:49:59 | 雑感
冬のゴルフ。コースはもうすっかり芝が枯れていて、冬景色である。

南愛知CCは、南国風の椰子の木など植えてあるので、一層その対比が際立つ。

ここのグリーンは本当に厄介である。雨が近いせいもあるが、難しいところにピンが設定されており、
しかも猛烈に速い。

風も弱く、パートナーにも恵まれており、自分の腕以外には何の原因はないのだが、4パットを3回、3パットは数知れず、これでは、3桁のスコアーになるのは当たり前である。

コンペ参加者の半分が3桁であった。
とはいえ、一昨年の脳梗塞以来、スコアーが戻らない。せめて90台前半をコンスタントに出したいのだが、夢のまた夢である。あまりの悪さに気持ちまで冬景色になってきた。

タイガーウッズとは理由が違うが、私も暖かくなるまで、クラブを封印しよう。

楽しい旅(最終日)

2009-12-12 13:06:34 | 行ってきました

朝ごはん、食が進む。

川俣温泉の朝は、早く目が覚めた。まだ明けやらぬ午前五時に朝風呂へ。
それでも、相客が一人いた。旅館の朝の常なのだが、昨夜良く飲んだ割には食が進む。

8:30ごろ出発。抜けるような青空である。川俣湖を経て、日光へ。途中笹山牧
場を通ったが快晴の中周りの山々がすっかり見通せて、気持ちが良い。雪がもう
残っていた。


川俣湖

広大な牧場

展望台からの遠景

道端にはもう雪が

東照宮はさすがに渋滞で車が一杯。初めて参拝した。昨年行った韓国の宮殿と同
じ色彩が施されているのに、なにやら韓国との縁を感じる。


東照宮入り口


宝物殿

見ざる言わざる聞かざる

見ざる、言わざる、聞かざる、とは子供の時は悪いことを、見たり、聞いたり、
話したりせぬことという教えであった。「触らぬ神にたたりなし」という臆病な
姿勢かと思っていたのは誤解であった。


陽明門

手の込んだ彫刻

左甚五郎の眠り猫は小さな、可愛い彫り物。その下を通って、家康の墓に行く。
そこはかなり高い(100段以上の石段を登る)。鳴き竜の説明も受け、参拝は無
事終了。どこも行列の出来る混雑振りであった。さすが世界遺産である。


眠り猫

墓へ続く長い階段



家康の墓

此処から一路東京へ。浅草へ寄り、もんじゃ焼きの夕食を楽しんで締めくくった。
こうして楽しい旅は終わった。

今回のハッピーリタイアー記念旅行企画は子供たちがいろいろ考え、選んでくれ
た。大人5人、子供3人の家族全員が皆健康でそろって行動できたのが何よりである。
その中心は私の連れ合いだが、皆仲良く過ごせているのは幸せである。



奥鬼怒 川俣温泉

2009-12-10 16:14:35 | 行ってきました
息子の企画旅行二日目

本日は還暦祝いの折、豪雪のため東武鉄道が不通になり、断念した奥鬼怒川温泉
への旅。


中禅寺湖は曇っており人気が少ない

第二いろは坂上のロープウエイ

9時30分ホテル発。本日は息子の嫁さん、孫3人も加わるオールスターキャスト。
総勢8名で賑やかに出発。東北自動車道、さすが首都圏、車の量が多い。途中蓮
田SAで朝飯をかねて休憩。登り専用いろは坂を通り、ロープウエイ乗り場を経
て。中禅寺湖畔へ。高度と風で寒くなってきた。にび色の湖面を見ながら湖畔の
酒屋で地酒「辻善兵衛」と濁り酒を買い、(此処では、亡くなった大原麗子ともう一人,大地喜和子のポスターを隣の倉庫の二階に飾ってあった。二人とも一緒に酒を飲みたくなるような酒メーカーの推奨する良い女だ)
一路今宵の宿へ向かおうとしたが、道が何と通行止め。雪のせいらしい。仕方な
く引き返し、ここから92kmの別ルートで。


トンネルを抜け

橋を渡り

ふくよ館到着(この写真は翌日のもの)

ご一行様到着

息子がチェックインをしてくれる

延々200kmは走ったのだろうか。日も暮れかかった頃、まさに奥というにふさ
わしい、今夜の宿川俣温泉「ふくよ館」へ。

確かに秘湯の感じがする。お客は8割の入り。早速温泉へ。此処は地下へかなり
下る。30mはあろうか。大きなむき出しの岩の縁に作った湯船にとっぷりと浸か
る。
甘露甘露。ふ~っと疲れが抜けて行くようだ。油断していると湯船の上澄みだけ
に熱い湯がたまり、首が火傷をしそうである。


広い長細い部屋だ

火照った身体を鎮めるべく、まず部屋でビール。そこから今夜のメインイベント、食事の座敷にうつる。

今回のメインイベント

料理の数々

料理は華美なもてなしは無いが、地元食材の家庭料理みたいなものだ。
マスと湯葉の刺身、山独活の煮物、茶碗蒸し、野菜の煮物、岩魚の味噌ホイル焼
き、鴨鍋、牛肉の石焼、何故か特産のところてんがついている。
更に別途サンショウウオの唐揚げ、鹿鍋を頼む。酒は岩魚の骨酒だ。サンショウウオは思ったより弾力があり、さっぱりしていて、意外にうまい。鹿鍋はまずまず。満腹である。


山椒魚の唐揚げ

しかし、部屋で持参の酒を空ける。息子たちはなにかと私のことを心配してくれ
る。リタイアーしてやることがあるのか?どんな日常を送ろうとしているのか。
また仕事のことについても、「付加価値はどこから生まれるのか」などと質問し
てくる。孫たちも絵を描き始め、見せに来る。楽しいひと時だった。
良い家族だなあ。嫁さんは大人の邪魔をしないようにと孫たちを寝かしつけてくれる。しかし眠くなる・・・。おやすみ。(つづく)

地酒とつまみの落花生

鮟鱇鍋

2009-12-08 15:22:19 | 雑感
忠敬記念館という意表をついた形の佐原、水郷の街を後にし、次の企画地大洗に向かう。


山水

秋の夕日は暮れるのが早く、現地着した頃にはとっぷりと日は落ちていた。
魚料理「山水」の電飾看板が煌々と光り、店先に鮟鱇が吊るしてある。
いかにも「本場だ」と思わせる演出だ。



お腹が減っていたのと、佐原の伊能忠敬が、隠居後に学問を修め、実測に走り回っ
たことに刺激を受けてか、どんどん注文をしてしまう。
サルエビ唐揚げ、生シラス、刺身盛り合わせ、あんきも、それにミンク鯨の刺身、
茶碗蒸しまで、でてくる。大盛りの刺身がうまい。ミンク鯨だけが思ったより柔らかく
ちょっと注文ミスかとわずかに後悔。後はさすがに皆新鮮でおいしい。


サルエビ唐揚げ

生シラス

刺身盛り合わせ

定番のあんきも鯨の刺身

それにいよいよ鮟鱇鍋だ。大いに座は盛り上がり、酒もどんどんすすむ。地酒
「無風」があっという間に日本空く。運転をしてくれる長男はウーロン茶で文字通りお茶を濁しているのが気の毒であった。



鍋の後の雑炊まできれいさっぱり空き、すっかり満腹になって、東京へ戻る。
東京に着いたら、息子たちは「ラーメンでもどうか」と誘いをかけてくるが、さ
すがにそこまでは付き合えず、早々にホテルへ。満腹・満足の第一日目は終わっ
た。(つづく)

伊能忠敬

2009-12-05 13:09:12 | 行ってきました



風情の残る町並み


水郷

昼食後、都内から高速道路を通って、次の企画地佐原へ。此処は巨人の長島が確か佐原一高ではなかったか?
此処に日本全土を測量した伊能忠敬記念館があるという。行ってみたら水郷であった。

記念館界隈は、江戸時代の街並みが保存されていて、中々いい風情でした。


記念館

実測地図は、伊能図と呼ばれ海岸線を実測したもの。内陸部は白地図になってい
るが、かなり正確である。実際に三河、刈谷近辺を見ても、現在とほぼ同じであっ
た。

忠敬は商人(醸造業)の家に養子として迎えられ、10年足らずの間に家督を3倍
にし、名主にも任命されるほどでした。49歳で隠居し、暦学を学ぶために東京の
高橋至時(よしとき)に入門。55歳で蝦夷地の測量に乗り出す。以後71歳まで測
量を続け、73歳で没す。現在なら70歳に相当する、当時の50歳過ぎてからの向学の
志と執念の強さを感じた。



忠敬居宅


測量のきっかけは、子午線の一度は何里に当たるか、ということがスタートで、
当時蝦夷地にロシアが出没し、国防上の見地から、正確な地図が必要となった幕
府が、高橋に命じて測量させたらしい。幕末に向かう当時(1800年)は財政難で、
必要資金の半分以上は自費だったそうである。


樋橋(橋の下部が樋になっている)

次男はこの日のために下見をしてくれていたらしく、その時見つけた、老舗の佃煮屋で試食を楽しみ、佐原を満喫し、後にした。(つづく)


嬉しい、楽しい

2009-12-03 10:49:20 | 雑感
かねて、息子たちが、私のリタイアーを祝って、小旅行をしようと企画をしてく
れたのに乗って旅をしてきた。家族全員での旅で、みんなが気遣ってくれ、とっ
ても嬉しく楽しい旅であった。

還暦の祝い以来である。あの時雪で交通手段が途絶え、行けなかった奥鬼怒の温
泉をメインに企画を練ってくれたらしい。今度は孫が増えワンボックスカーに満
杯で賑やかだった。

コース概要は、築地魚河岸ー佐原ー大泊(東京泊)ー中禅寺湖ー川俣温泉(泊)ー
日光ー浅草であった。

まずは東京で腹ごしらえ。築地の場外市場で行列に並ぶ。土曜日のことで、すご
い人だ。昼飯から私に好みそうなシチュエーションで始まった。



行列で20分ほど待ち、一番人気?の海鮮丼と岩のりの味噌汁を頼む。器がプラな
のが残念だったが、中身はおいしかった。夜に備え、食べ過ぎないように我慢を
し、雑踏と売り出しを少し楽しんで、次の目的地佐原へ。(つづく)



官邸

2009-12-01 15:32:01 | 雑感
成田憲彦著「官邸」を読んでいる。細川内閣の補佐官を勤めた筆者のドキュメント
風小説だ。

あの時は、小沢一郎のイニシアチィブのもと、反自民、非自民で連合を組み、
政権交代が成立したのだが、今の民主政権よりはるかに基盤が弱かった。

それでも権力と政策を巡るさまざまな駆け引きを描いており、さもありなんとい
う場面がしばしば登場する。その意味では興味深い。

官邸や、国会議事堂の中の建物や部屋の描写はあんまり重要では無いが、此処で
も小沢氏(と読み取れる人物)は基本政策と、国会運営に力を発揮している。
そんなに悪役として扱われていない。

実際に権力内部にいた補佐官の筆になるものなので、かなり真実に近いものだろ
う。まだ崩壊に向かうところまで読み進んでいないが、折角政権を交代したのだ
から、現実的には何らかの結論が出るまで、ドロドロに奈っても、任務を全うしてもらいたい。

前の細川氏といい今度の鳩山氏といい、なぜか、少し線が細く感じられるのは私だけの感
想であろうか。もっとも阿部さんも福田さんも途中で投げ出したのだが。