遅いことは猫でもやる

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一流企業の人

2006-05-30 13:43:32 | 雑感

私が経営している会社の顧客は、幸せなことに
国内、或いは世界的に見ても一流と呼ばれている企業や機関ばかりです。


土曜日、社員の結婚披露宴に招かれ、出席しました。

名古屋港のイタリア村の中に在る小さな教会で挙式、
参列者が見送る中、ゴンドラに乗って
海辺のしゃれた披露宴会場に移動すると言う
若者好みの趣向でした。

奥様は知的なほっそりした美人で、
傍に立つ新郎がすこし鈍くさくみえてしまいますが、
本人の力強く、男らしい決意表明に、とても好感が持てました。

新婦のお父様が車椅子を押され、
花嫁の介添え役でバージンロードを一緒に入ってきた結婚式も感動的でしたが、
その後の披露宴は、友人、親戚などのトークと芸で
大いに盛り上がりました。


その盛り上がった宴の最後に、祝辞を述べた新婦の友人がいました。

スタイル、容貌、抜群でしたが、
その挨拶が堂々とした話し方、心を打つ内容で、
しかも過不足なく、まさに才色兼備を絵に描いたようでした。

お酒が回り、少し乱れ加減であった出席者も思わず引き込まれて、
会場が静かになったほどです。

あまりにそのスピーチがすばらしかったので、
終わってからその方にご出身を伺いました。
(誓って言いますが、邪心からではありません)

勤務先はトヨタ自動車、職業は役員秘書だとのことでした。
それで「ああそうか」と納得しました。

この方が立派だからトヨタが採用したのか、
トヨタに勤務されているから立派になられたのか、
どちらかはわかりません。
#おそらくその両方でしょう...


・・・・・


翻って考えてみると、
私たちも、多かれ少なかれ程度の差こそあれ、
そんな目で見られているのではないかと思います。

クイックスに勤めているから、お客様の立場で考え、
自己啓発に努め、明るく楽しい生き方をしている。
またはそういう人だからクイックスの社員になれる。

そんな社員の集まりになったら、世間から評価され、
とても良い環境になると思います。

一流企業と一緒に仕事をするのに
このことは大事なことだと思います。


どこへ行くか、より誰と行くか

2006-05-19 17:25:03 | 雑感

「月日は百代の過客にして、行き交う年もまた旅人なり」

と俳人芭蕉は、奥の細道を書き出しました。


今務めているロータリークラブの会長職も
後一ヶ月足らずの任期となると同じような感慨を覚えます。

ロータリークラブのガバナー事務所時代
地区副幹事の時にお仕えした坂本ガバナー補佐
(現ホシザキ電機社長)の信条は

「人生は如何に良い思い出を作るか。
 素敵な思い出を沢山持った人が
 豊かな人生を送ったといえるのではないか」

というものでした。

実際、坂本さんの生き方、行動は
その信条そのままの清廉篤実な生き方で
すばらしい人とめぐり合えたと、
ロータリークラブの出会いに感謝しています。


私は、年に数回山歩きをしますが、
どんなに厳しい山でも、平凡な山でも、
どんな悪天候でも、ひどい山小屋でも、
毎回とても楽しいのです。

それは一緒に行く仲間が、とても良いからです。

いわゆる「どこへ行くかより、誰と行くか」によって
楽しさが決まってくるのは本当だと思います。


一緒に行くメンバー全員が
「この山行を楽しくしよう」と考えているので、
周りの状況がどんなに悪くても毎回楽しい旅になります。

身近な例をいえば、どこへ飲みに行くかも大事ですが、
誰と行くかはもっと大事だと思うのです。

もっともその場合、そこにどんな女性がいるかというのも、
少なからず大切な要素ではありますが・・・


人生をよく山登りに例えますが、

 どの山に登ったか=どんな立派な業績を上げたか

に優先するのは、

 誰と一緒に登ったか、誰と一緒に歩いたか、

ではないでしょうか。



少し、石川啄木の

「友がみなわれよりえらく見ゆる日に・・・・」

の詩めいてきたところで、今回はこれまで。

原子力は統御されたのか ~チェルノブイリ事故20周年に思う~

2006-05-15 17:49:50 | 雑感
原油価格が1バーレルあたり70ドルを超え、80ドルに届こうとしています。

アメリカ、中国、ロシア、インド、ブラジルなどで
消費量が急激に伸びていますが、
これほどの原油価格の高騰は
将来を見越した投機筋の相場だといわれています。

自動車産業でも、ハイブリッド車、エタノール燃料車、
水素燃料車などで対応しようということで技術開発が進んでいます。


エネルギー全般で見ると、原油の高騰を背景に、
原子力利用の機運が又高まってきたように感じられます。

東芝がウエスチングハウス社を巨額の投資をして買収したり、
ウランの最大産出国オーストラリアは
ウラン輸出を「国家戦略」と位置づけて力を入れるとのことです。

関係者の話では、原子力発電所を3つ受注すれば
投資は回収できるとのことです。



GWの一日、松本市美術館
本橋成一映像展「ナジェージダ(希望)」
を見る機会がありました。

4/26、あのチェルノブイリ原発事故から20周年目を記念して行われた写真展で
信州大学が現地を支援して治療、研究を行っていることも関係し
松本市美術館で開催されていました。

当時、事故から1週間後の1986年5月3日には
日本でも放射能値の上昇が確認されたそうです


さて、信州大学の松沢医師によれば、
当時のソビエト連邦、今はウクライナのゴメリ州では

・染色体疾患が事故後約2倍に、
・乳児死亡率は日本の2.7倍に

なったそうです。事故を起こした原子炉は、
今は分厚い鉄とコンクリートで覆われ「石棺」と呼ばれています。

事故当時1000人以上の英雄的な職員、消防士が
事故処理に当たりましたが、

・永久立ち退き人数は40万人
・立ち退き面積1万平方キロ
・損害評価額50兆円

という大事故でした。


写真展では現地の生活をわれわれに伝えていました。

人口が激減し、学校は閉鎖され、廃屋が軒を並べる村でも、
黙々と人は生きています。冬の寒さの中でも水を汲む泉は
こんこんと湧き、牛を飼い、春にはジャガイモを作り、
質素ですが結婚式には人が集まります。



人間を豊かにしようとした最新科学が、
図らずも人間生活を圧迫している現状を見て、
以前、神谷龍司パスト会長が日本で起きたJCOの事故を評して、
「まだ人類は原子力を完全にはコントロールできていないのではないか」
といわれた言葉をかみしめました。


遺伝子工学などもそうですが、
科学技術と産業応用の限界には
まだ、多くの問題がありそうです。


近江商家格言「三方よし」の精神

2006-05-09 10:15:21 | 雑感
5/8のロータリークラブ例会で次のような挨拶をしました。

-----
今年の国際ロータリーのテーマは
「SERVICE Above Self 超我の奉仕」です。
「利己を超えた奉仕をしよう」とでも訳するのでしょうか。


ロータリークラブは、100年前の発足当初
荒れ果てたシカゴの社会の中で心を許せる友人が欲しかった、
また仲間には商売上で特別の便宜を図りあおうという
比較的個人的、閉鎖的な会としてスタートしたそうです。

会合の場所も、会員の事業所を順番に使ったところから
「ロータリークラブ」と称したようです。

後年、ロータリークラブ独特の職業奉仕(職業の社会的側面に着目する)や、
4つのテストという考え方が採用され、
社会性が出てきて急速に発展したのだと思われます。
国際ロータリークラブ


さて、先日滋賀県東近江市の白壁と
蔵屋敷の近江商人のふるさと五個荘へ行ってまいりました。

近江商人の一人、小杉元蔵は明治元年12月28日の日記にこう記しています。

 「商人の道ならば、まず金を儲けなくては一生ひとにうとまれる。
 なんでもかんでも金は儲けたいものだ」

来春より独立することがきまり、
本格的に商いの道へと踏み出した一人の商人の
偽らざる意気込みが伝わってきます。

ところが翌日、仕事納めを終えた元蔵の日記には
お世話になった人の名前を挙げ

 「御蔭にて人となり、有難き事なり、・・・
  鳥は野山の木に止まる、人はなさけの下にすむなるべし」

と記しました。

 「人の助けによって一人前の人になった、
 人は人の情けによって生きることができる」

という感慨を述べています。


また、近江商人の格言として有名な

 「売り手よし、買い手よし、世間によし」

の三方よしは、江戸中期の麻布商
中村治兵衛宗岸(1684~1757)の言葉であるといわれます。

2代目治兵衛は16歳の跡継ぎ宗次郎のために記した遺言状で述べています。

 「他国へ商売に出かけても、自分の持ち下った商品が
 この国のすべての人々皆に気持ちよく着られるようにと、
 自分の利益ばかりを思わず、お客様が良いようにと思い、高利を望まず、
 ・・・
 ただひたすらにそのいく先の人を大切に思わねばならない」


天秤棒を担ぎ全国へと旅立ち、
一年のほとんどを他国で暮らす商人たちは
自分たちが常によそ者として見られていることを
強く意識し、通常以上に自分の行いや態度に注意を払っていたのです。
(近江商人博物館 「商家の家訓」より)



ロータリーの職業奉仕の精神は、
日本では300年以上まえに「三方よし」の精神として
既に認識されていたのではないか、
またグローバル時代の今日、世界へ通用するものではないかと思います。


社長業

2006-05-01 09:56:23 | 雑感
私の会社は、中小企業なので、結構雑用が多いです。

雑用とはいえないかもしれないが、
小切手、手形、契約書への捺印、
取引先からの挨拶受け、売り込み、諸会合への出席などなど
いわゆる受身で「こなす」業務が半分以上。

しかし私はできるだけ、「こなさない」ようにしています。

仕事をサボるということでなく、
できるだけこの業務を改善する方法、
内容を良くするにはどうしたらいいのか、
このチャンスを生かすには?
という考えで臨むよう努めています。

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さて、私の親しくしている友人に、
M1さん、M2さんという二人がいて、
見かけは好対照です。

二人の基本スタンスは、

 M1さんは 「人間関係を強化してゆこう」
 M2さんは 「自分の生き方を他人に認めさせよう」

と少し違います。
同じなのは、

 あらゆる会合で、少しでも目的を達成しようと、
 現状を改善してゆく意欲と行動力満々なところ

です。

この意欲のハザマに
(文字通り二人とも背が高く、私はいつも見上げねばならない)
あるので、わたしは常に刺激を受けています。


そして、この二つの生き方は
社長業の大事な部分だとも思っています。