遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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イタリア紀行 - 1/1 -

2008-01-01 15:26:11 | イタリア紀行
元日の朝は、良く晴れていた。

寒く風もあったが、キリリと引き締まった年明けであった。昨夜のドンチャン騒ぎの名残で、ホテルのレストランは8時ごろ開く。僧院内を見学。礼拝堂、キリスト・マリヤ像、屋上などを見て回る。







9時、荷物をフロントに預けて市内見物に出発。人通りは少ない。ケーブルの切符を買う小銭がなく、両替を頼もうにもバールは閉まっている。ケーブル改札の人が、事情を聞き、「通っていいよ」と改札口を開けてくれる。3人ともただ乗り。日本ではこうはいかないだろう。

目的の王宮は門を閉じたまま。ガレリアの店もほとんど休業。ヌーヴォ城は外から見て、サンタルチア港海岸通へ向かう。サミットのときにTVで見た、王宮前のプレビート広場を経て、卵城を目指して歩く。インマコラッテイの泉の門(海に向かって立っている門)から右に曲がると卵城だ。





道路を隔てて、前には豪華なホテルが並ぶ。ヨットハーバーの向こうにはベスビアス火山がくっきり。こちら側はヴァーメロの丘に陽が当たり白い壁の民家、サンテルモ城、サン・マルチーノ修道院が映える。褐色の屋根、青い海ときれいな景色である。地中海は透き通っていた。





卵城は海の中に立つ。海上の道の途中には海上レストランが多い。石造りの大味なお城(絵画展をやっていた)の屋上まで出ると、大砲が陸に向かって配置されていた。



記念写真を撮ってホテル前から、タクシーでスッパカナポリ(ダビンチ広場)へ。そこからスタートする狭い路地の小さな店は、正月のせいか、大半は閉まっている。通路をぶらぶら歩き、路上に革製品を並べている辺りにきたら土産物屋が開いている。郷土特産の人形が面白そうだが、いかにも治安が悪そうである。ドウモではミサが行われていた。聖餐(パン)を司教が信者に与えていた。




地下鉄で帰ることにして、昨日降りた駅へいき乗ろうとしたら、LINE1は閉鎖。LINE2もサン・アルモンテ方面は待てども待てども来ない。反対方向が4台着てもまだ。同じホームの人たちは、騒ぐでもなく淡々としている。今日は夜ローマで音楽会の切符を買っているので少し焦った。たまらず地上に出てタクシーでホテル経由ー駅へ。

明るいうちに駅へ着いたので、駅のマクドナルドで昼飯。ピザとサラダ。テーブルの確保に一苦労。サラダの注文をするのにも行列をしてまた苦労。17:30ごろ日の暮れたローマへ。



夜、ジャケット(ブレザー)を一枚着込み、帽子、マフラーで寒さ対策をして、ホテルすぐ横の教会のオペラコンサートへ。中規模の教会で、7人の演奏者+4人の歌手、楽器の音色が柔らかく歌声にぴったりだった。すぐ目の前で演奏開始。子供連れもいる。満席。



アンコール曲が「ホワイトクリスマス」だったのにも驚いた。教会は音が響くのでコンサートには良い。

終わって晩飯。夜はかねてから目をつけていた、地下のレストラン。ウエイターの愛想が良い。満席であった。我々で、おしまい。4皿+ビール+ハウスワイン+水+パンで76ユーロ。味は良いがパスタがもうひとつ。

帰ってパタンキュー。


|| 今日のイタリア料理

ナポリで何回かピザを食べたのもあり、ピザ、パスタは少々飽き気味。
ローマでの夕食はリゾットを2品。写真は海老のリゾット。



やはり魚介類を使った料理は美味しいです。
ユーロ高でなければ、文句なしでした。

イタリア紀行 - 12/31 -

2007-12-31 21:45:25 | イタリア紀行
朝7時頃ホテル、レストランへ行くが、まだ準備中。ハム、チーズ、パン、卵のコンチネンタル。カプチーノおいしい。従業員の愛想はいいが、どこかきびきびしていない。

8:30頃TAXIで中央駅横の駅へ。40分かかって、ポンペイへ。





駅前すぐに遺跡。町並み全体が保存されている。壁、柱が遺跡の主。屋根まで復元したものも数箇所ある。人が石灰化したもの、色鮮やかな壁画、タイルのモザイクなどが残っている。何よりも当時の道路、下水、町並みが残っているのがすごい。





紀元一世紀に、噴火、埋没した遺跡。広場、神殿、裁判所、浴場、市場、居酒屋とほとんど現在と変わらない。夥しい出土品の倉庫もある。(ジュピター神殿の横)装飾用の石像や、精緻なモザイク画が残っているのにびっくり。2000年の変化はあまりないか。町並みは碁盤の目のように整備されており、都市計画が行き届いている。12時まで歩き回ってさすがに疲れる。野外劇場などの見学を省いて、電車でナポリに戻る。



ガイドブックで探した駅前のレストランは薄暗いので、他のスパゲッテイ屋を探しにサンタルチア港近くへ。バスは系統Noを示したあるだけで、次の停留所の案内もない。不安が一杯だったが、ヌーヴォ城が見えてきたので、あわてて降りる。昨日のガレリア(アーケード)がありやっと安心。



目当ての店が見当たらないので(あとで地図の見間違いであることを認識)そこで、「トマト屋」という赤いインテリアの店へ。2時近いのに、大繁盛。野菜皿、シーフード、ピザ、パスタ、白ワイン、水で、64ユーロ。パンは出てこなかったが、安さが繁盛の原因か。味もまずまず。イタリア語メニューはほとんど解らない。3:30頃まで居る。

「ナポリの夕日を見ずに死ぬな」の格言を思い出し、ケーブルでヴァーメロの丘頂上へ。サンテルモ城めがけて頂上駅から歩くも、途中鉄柵があって行き止まり。4,5人のおばさん軍団がくるも、行き止まりで、雲に隠れがちな、うっすらとした夕焼けを見て引き換えす。残念。



別のケーブルに乗ろうとして、改札が開かないので、困っていたら親切なおじさんが、「時間が来れば、開きますから待っていれば良いよ」と教えてくれました。職業はライターでナポリを世界に紹介しているのだそうです。ケーブルからメトロへの乗り換え駅が解らずうろうろしていたら、ケーキを抱えたこのおじさんに偶然会い、ここは、乗換えが少し解りにくいから案内してあげる。と駅まで回り道なのに、先導してくれました。ナポリは引ったくりとスリの町といわれているのに、こんなに親切な方もいます。

メトロ到着駅から、国立考古博物館(ムゼールという)へ10分ほど歩いて、5:50くらいに着く。年末のこと故、展示の大半がクローズ。次男も疲れ、がっかりした様子なので、入場を断念して帰途へ。そこ、ここで花火を上げている。山上駅経由で帰るが、お店は隣のバールも店じまいで、年末気分。ケーブルの中も家へのケーキや料理を持ち帰る人が多い。

ホテルへ戻り、晩飯を申し込むと、本日はフルリザーブでダメとのこと。そういえば、ロビーにはバンドらしき人が準備しており、ダイニングルームはセットされている。盛装しているお客も続々詰め掛けている。今日はニューイヤーパーテイらしい。次男に外に食べに行こうと誘うが、疲れていて、寝ているとのこと。やむなく、軽食を買いに街へ。昨日あれほどにぎわっていた、街がもうひっそり。わずかに開いているピザ屋、バールで、やっと、ピザ、シャンパン、サンドイッチを仕入れて帰る。

部屋で買ってきた軽食と日本のあられなどでささやかな年越しパーティ。疲れて寝てしまうが、12時近くになり、家内に起こされる。カウントダウン10分前。みはらしの良いホテルの窓から見たナポリの町全体で花火が上がる。五寸玉見当の大きさから2~30Mくらいの高さに上げる、無数の手持ちの花火がいたるところで上がる。このホテルの屋上からも火の粉が降ってくる。遠景では線香花火のじゅうたんに、ところどころ打ち上げ花火が混じるといった風情。



年を越えたところでは、煙幕で街の景色が見えにくくなるほどであった。一発一発は大きなものはないが、町中で上げられる量はすごい。堪能して眠りに就く。


|| 今日のイタリア料理

お昼に入ったお店はイタリア料理だと思っていたものの、実はスペイン料理でした。

コストパフォーマンスは良いのですが、たまに極端に量の少ないものがありました。



この写真のボンゴレ、決して食べかけのものではありません。
出された瞬間、盛り方、量ともに「え?」と思ってしまったのですが、味は良かったです。

イタリア紀行 - 12/30 -

2007-12-30 21:26:38 | イタリア紀行
昨日早く寝たので、早朝目が覚める。

読みかけの手島龍一「ウルトラマネー」をバスルームで読み終える。オークション会場から始まり、クライマックスはパリのセーヌ川河口。最後に軽いどんでん返しみたいな記述がある。国際政治の複雑さを垣間見る思いだ。NHKニューヨーク支局長の経歴が納得できた。

 早めに朝食。ロビーには7~8mのクリスマスツリーが飾ってある。コンチネンタルのバイキング。パンがおいしい。フルーツもメロン、りんご、パイン、ピーチ、プラム、など豊富。カプチーノと合わせつい食べ過ぎてしまう。

大きな荷物を預けて市内散策へ。

 石畳の町をコロッセオ方面へ。イタリア銀行の前を通り、エマヌエール2世記念堂へ。上部は工事中であっったが、良く見ると中段に衛兵が2名けいごしている。良く晴れており、ジョギングの人が行き交う。



市場跡、フォロ・ロマーノの遺跡をゆっくり見学。団体観光客が多い。凱旋門、元老院などが残っている。すぐ近くのコロッセオに行くも、長蛇の列。しかも列が動かない。諦めてホテルに向かう。





ホテル近くの開いているレストランで昼食。12:30でまだ開いていない店が多い。入ったところも私たちが最初のお客。3人、ビール3本、4皿で84ユーロ(17000円くらい)は高い。味はまずまず。

ホテルで荷物を受け取り、テルミニ駅へ。切符売り場の列はノロノロとしか動かない。買うまでに30分かかった。お陰で予定の列車の2本後だ。コンパーチメントでナポリへ。我々は眠ってしまったが、次男は警戒して眠らずに監視をしてくれた。

 駅前からタクシーでホテルへ。夕暮れの街を、車の列へ突っ込んでゆく。優しくない。料金は2割くらいぼられたような気がする。メーター料金14,5を20ユーロ。

泊まりはヴォーメロの丘中腹のサン・フランチェスコ・アル・モンテという16世紀の修道院を改修したホテル。ナポリの町が眼下に見え、眺望はいい。バスはジャグジー、ボデイシャワー付きで快適。



フロントでお勧めレストランを聞いて、ケーブルカーに乗りナポリの町へ。ケーブルは4駅、頂上駅付近には住宅街もあり、生活の手段として使われている。ケーブルは90分間乗り放題(ケーブル4路線、地下鉄)で、1ユーロ。

 ナポリの町は、歩行者天国でお祭りのようだ。アフリカ系の人がボンゴを叩き、ダンスを踊る。露店みたいなものも出ている。レストラン“Ciro”は、7:30開店。時間つぶしに近くのギャレリアを見物。この店は繁盛店だ。開店して20分くらいで満席。店員も愛想が良い。ブイヤベースもおいしい。ハウスワイン+4皿で79ユーロ。昼とは大違いだ。チップ7ユーロおいてきた。満足して帰路へ。




|| 今日のイタリア料理

ナポリといえば、ピッツァ発祥の地として有名です。

リストランテではピッツァが食べられないことも多いみたいですが、さすがはナポリ、ちゃんとピッツァもありました。

ここでは王道のマルゲリータを注文。



モチモチ生地に、しつこさの無いトマトソースでとても美味しかったです。

イタリア紀行 - 12/29 -

2007-12-29 10:46:54 | イタリア紀行
年末、医者の許可が出たので、イタリアへ旅することにした。

お医者様によれば、無理な日程を組まないこと(睡眠時間の確保?)暴飲暴食をしないこと、飛行機の中を含め水分補給をこまめにすること、を特に注意しなさい。であった。二度目のイタリアであり、今回はローマ、ナポリに絞った、無計画旅行である。

そんな訳で成田発のルフトハンザ。同行は海外旅行には添乗員以上になにかと面倒を見てくれる家内と、次男の計三人。箱崎のバスターミナルから成田直行バス。さすがに人が多く、一台後のバスに乗り込み空港へ。空港直前の検査もスムーズに、順調に空港着。

チェックイン、ユーロへの交換を終え、朝ごはん。お茶漬け屋さんで、宮崎の冷汁をたべる。日本食と手軽さで、このお茶漬けは適当だ。



離陸が30分くらい遅れたが、フランクフルトへはほぼ予定通り。空港が大きいのでローマ行きの搭乗口乗り継ぎへが遠く一苦労。空港ではまだ、クリスマスの飾り付けが残っていた。日本では考えられないことだ。



1時間45分ぐらいかかって、ローマへ。空港から列車でローマ市内へ。荷物を引っ張り10分くらいで、ホテルへ。以前泊まったクイリナーレホテルは場所はすぐわかる。日本語が少しわかるフロントの若い人が受け付け。飛行機内では2時間くらいしか眠っていないので、すぐ眠る。次男と妻は夕食を食べに町へ。


|| 今日のイタリア料理

イタリアと言えばパスタとピッツァ。

到着早々食べに行った夕食ではもちろんパスタを注文。
しかし、最も美味しかったのはパスタではなく、シーフードリゾットでした。
魚介類の味がしっかり出ていてとても濃厚な味わい。丸ごと使われている海老が良い味をだしています。これぞ地中海の恵み!?