遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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いちょう祭の屋台

2018-11-30 06:57:41 | グルメ

まつり会場入口のゲート

絵画館広場の賑わい

神宮外苑の銀杏並木の終点の広場では「いちょう祭」と銘打って沢山の露店が出店していた。中には行列のできている店もあるが大方はガラガラに空いていて、客を呼び込むのに精一杯の様子。全国の地酒、各種ビール、各地のブランド牛、広島焼き、たこ焼き、焼き牡蠣、五平餅など、まずまず魅力的なメニューにもかかわらずである。

なぜか。ズバリ、値段が高い。おそらく地方のお祭りの倍近い価格だ。生ビールが普通の紙コップ1杯500円、後楽園球場でもこの倍近いコップで飲める。牛串はブランドにより、600円から1200円とまちまちだが、それも600円の串は切手ほどの大きさの肉が5切れ刺してあるだけ。これにはがっかりするのを通り越して腹が立ってきた。

いちょうの樹々は黄金色、露店は灰色の金取り商売と、くっきりとしたコントラストを描いていた。





 
広場に並ぶ露店 

黄金のいちょう祭

2018-11-29 14:20:09 | 行ってきました



見事な銀杏並木

枝から透ける青空

池面に映える4列の銀杏並木

映画やTVドラマで背景として度々使われる、神宮外苑の銀杏並木が見頃だということで、勇躍見物に行った。ウイークデイというのにかなりの人である。画面ではかなり行き届いた手入れのされた並木道に見えるが実際はどうか、本当にあんな見事に揃ってるのか、などとあまりの見事さに少々疑問を持って現地に向かった。

地下鉄、青山一丁目から人の流れは一定で、その先には銀杏並木があった。人出が多いので途中から歩行者天国にして、写真撮影の便宜を図っているが、確かに見事な並木である。折しも黄葉は最盛期を迎え、見語な黄金色に染まり、聖徳絵画館まで真っ直ぐ伸びている。

設計上遠近法がよく効くようにこの道は少し下り勾配が付けてあったり、樹木も高さが手前ほど大きくなるように植えたそうだ。4列の並木は重なり合って厚みを感ぜさせ、地上まで黄金色に染める銀杏の葉は、正に「黄金の国ジパング」を出現させている。「お見事!」という他はない。


黄金世界を愛でる人々

夕日に映える銀杏並木

4本列の銀杏並木



落ち葉に埋もれる樹々の根元

駅前イルミネーション

2018-11-28 03:39:13 | 雑感






立冬を過ぎ、小雪も越え、いよいよ大気も冷え込んできた。巷はもうクリスマス気分だ。師走の街の様相である。駅界隈に出てみると、こちらも街中以上にイルミネーションが輝き人が多く行き交っている。

「人生下り坂」を自認している我が身にとって、束の間忘れさせてくれるような、煌めきなのだが背景に人出は欠かせない。LEDの普及によって、イルミネーションは気軽に或いは豪華になってきているが、人間も昆虫と同類で、これらの輝きに引き寄せられるのであろうか。

高度成長期のときのような、人を追い立てるような音楽は流れていないが、街をゆく人々はまっすぐ前を向いて、目的を持って歩いているようにみえる。建物の玄関、街路の並木、植栽などに飾られたイルミネーションが夕方には点灯されて輝きを増す。街が賑やかになればなるほど、なにか心の中はもの寂しい。

年の瀬をいやでも感じさせる頃となってきた。

街角イルミネーション

2018-11-26 00:42:45 | 雑感


街を少しずつ街を賑やかにしてくれている

北斎美術館のある、みどり公園の傍をを夕方通ったら、桜の木にイルミネーションが施してある。青とか白の単色ではなくて、赤・オレンジ・緑なども入ったカラフルなものだ。「枯れ木に花が咲くようだ」という形容があるが、寂しくなりがちな夜の公園を彩り、活気づけている。

街中のイルミネーションと言えば、神戸ルミナリエとか、名古屋駅前の壁面が著名だったが、いずれも豪華絢爛を売り物にしている。住宅地で個人が趣味の延長で点灯しているのも見かけるが、LEDが普及して以後これらも盛んになっている。

東京は街も企業もゆとりがあるのか、こうした公園や、企業の建物でも、イルミネーションをやっているところがあちこちに見受けられる。何となく文化を感じさせる。街路の緑の手入れとどこか共通するところがあるのかもしれない。



緑への渇望

2018-11-24 00:46:59 | 雑感

マンション前の歩道

自販機の横のスペース

歩道街路樹の根元

東京はコンクリートジャングルとか言われるが歩いてみると到るところに緑がある。私の住んでいるところが下町のせいなのかもしれないが、マンションの玄関横や、横のスペースには必ずと言っていいほど植え込みが設けられている。都の条例で決まっているのかもしれないが、名古屋のマンションに比べると明らかに緑が多い。

無機質なコンクリートの箱にはいっていると、植物への飢餓感が増幅されるのであろうか。そう思って周りを見回すと、こちらではちょっとしたスペースにも鉢植えを置いて、緑を確保している。

街路樹なんかもただ植えっぱなしにして置くだけでなく、根元に何らかの植物を植えたり置いたりしている。住民の緑に対する渇望が現れているように思える。

とにあれこうしたきめ細かな心遣いのおかげで、我々にも少しは潤いがもたらされているのは間違いがない。

一気読み

2018-11-22 00:59:58 | 


鈴木るりか「さよなら、田中さん」小学館 2017年刊

14歳の中学生が書いた小説として巷で話題になった本。私も気になっていたので、どんなものかと手にとって読み始めて驚いた。5篇からなる連作短編集であるが、とても中学生とは思えない描写力、ストーリー展開だ。連作短編集と行っても、1編と言ってもいいくらいである。

主人公は小学6年生の女の子。ビンボーな母子家庭だが、佐賀のがばいばあちゃんのような、たくましく明るいお母さんと暮らす。毎日大食らいで過ごし、ジメジメしない。いろいろな小事件を前向きに、明るく、鮮やかに描いている。宣伝文句を読んでいなければ、立派な大人の作品だと言っても十分通用する作品だと思う。

母親、大家さん、フリーター、クラスメートなどをきちんと描き分けして紛れがない。決して幼稚ではない筆致だが、読みやすく5時間位で一気読みしてしまった。帯の紹介によれば、「12歳の文学賞」を3年連続大賞受賞したとあるが、たしかに力量ある作家である。勉強塾での授業について行けない場面の描写など、臨場感溢れて面白い。

最近読解力が衰えてきたので、14歳位が私の頭にはちょうど合っているのかもしれない。それは別にしても面白い才能の登場である。

技法の名手

2018-11-20 06:35:44 | 

 。
伊坂幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」幻冬舎文庫 
2014年刊
題名はモーツアルトの作品であるが、それはさして重要な意味を持たない。日常のさざなみのような小さな気持ちの揺れを捉え、何気なくやり取りや駆け引きをしてゆく人の気持ちの動きを描く、この作家は小説家が天職と思える。

6篇の短編が連作のように微妙に繋がっている小品集であるが、それぞれがあんまり深くなく、それでいて雑でなく、ほどがよい。妻に突然出ていかれたサラリーマン、電話でしか話したことのない相手と恋をする美容師、元いじめっ子の女ボスと再会してしまったOL、5年に一度免許証更新のときに顔を合わせる男女、など颯爽としたヒーローとは無縁の登場人物が様々な関わりを見せる。

小さな波の中でヤキモキしたり安堵したり、(最後の作品は妙に臨場感があるが)とにかく良いようにもて遊ばれる事がわかっていても、なにか気持ちが良い。練達の師の手の中で遊ぶ剣道の稽古みたいな感がするが、それだけ作者の懐が深くなってきたということだろうか。



浅草 酉の市

2018-11-18 00:19:54 | 行ってきました

威勢の良い手打の声があちこちから聞こえる

神社一帯は歩行者天国で屋台が軒を並べる

熊手のお店

鷲神社本殿?

本殿前には提灯がずらりと掲げられる

長男がラインで、部屋でくすぶっているのならこんなのもあるよ、と紹介してくれたのが浅草酉の市。今年は1日、13日、25日の3の酉まであるそうだ。というわけで2の酉の日に浅草鷲神社に出かけてみた。

バスを降り近づいてみると警官が出ていて物々しい。ホコ天になっていて露店がずらりと並んでいる。祭り気分が盛り上がる。人がだんだん多くなり、神社前は境内から続く参拝の行列が舗道にまで長く続く。仕事帰りの参拝客が徐々に増え、列が更に伸びる。ノロノロと参殿に向かい進むが参道に入る入口で、神社の若い人が御幣を振って両側で行列を迎えていたのが何故かおかしかった。

本殿の両側にも縁起熊手の店はあるのだが、人がぎっしりと埋めているので商売にはならない。酉の市を行う神社は4,50社あるそうだが、ここが発祥の地だという。熊手は福を掻き寄せる、とか鷲の爪を象ったものとか諸説あるが、なにせ商売繁盛を祈るものには変わりがない。

お店のあちこちで威勢の良い手打ちの音が聞こえる。商談成立の印。商売なので熊手の値段を値切る交渉をし、成立するとその値切り分を祝儀として渡すというのが習慣らしい。 


参拝には長蛇の列に加わらねばならない

参道の入口では神社の若い人が両側で御幣を振り迎えてくれる

ここが酉の市発祥の地だそうな

確かに提灯が多い

参道の両側にひしめく熊手の店

政治家の名前もちらほら

くまでは小さいものから大きいものまで沢山種類があり、北島三郎、萬田久子、などの俳優、歌手、落語家の名札が掲げられていたが、なんと行っても政治家の名札が目についた。松島みどり、深谷隆司、石原一族、片山さつきなど流石に抜け目がない。

毎年、熊手は少しずつ大きいものに買い替えてゆくのらしいのですでに予約しているのだろうか。大きな法人用の熊手には名札がついているのを見かけた。東京は人口も会社数も多いのでこんな催しも盛況だが、緑を基調とし金、赤、の極彩色でゴテゴテと飾られた熊手の塊が飾られるのを見て、ふと日光東照宮を思い浮かべたのは、私だけではないだろう。


提灯の隙間から祈祷所が見える

最近は置物型の熊手が増えてきたそうだ

昔ながらの熊手店




下町の穴場

2018-11-16 00:48:48 | グルメ

店構えは普通の中華料理店

先日東京移住の歓迎会のとき、来てくれた元社員がこの辺りの住人だったので、「いいお店があったら紹介してくれ」と頼んでおいた。いの一番に名前が上がった中華料理店がこの店である。

近くに行った帰りに覗いてみたが、6時開店と案内があり、5時45分なのにまだ開けてなかった。外見上は何の変哲もない街の中華料理屋さんでひどく庶民的である。濃くて脂っこい味付けの定食が出てきそうである。近所を一周りして6時3分に店に入ったら、もう常連さんが先客として来ていた。

ここは、ワタリガニのチリソース、焼きそばが絶品だと聞いてきたので、それと酢豚とレバニラでビールセットにして頼んだ。メニューからお分かりのように至って庶民的なお店である。出てきた皿に手を付けて見て驚いた。どちらかといえば薄味で、旨みたっぷりである。カニもソフトシェルで殻ごと全部食べられる。

応対をしてくれた元社員の後輩も、商売っ気を抑えた気持ちの良い受け答えで、開店から30分で満席になってしまった。これは掘り出し物だとすっかり満足して満腹のお腹を擦りながらみせをでた。

紹介をしてくれたT君に感謝。

安田庭園

2018-11-14 00:07:43 | 行ってきました

東門

門をくぐって振り返る

両国国技館のすぐ横に安田庭園がある。あの安田財閥と関係があるのだろうか。かねて一度は覗いてみたいと思っていたのだが秋の一日散歩を兼ねて行ってみた。

ここは常陸国(茨城県)笠間藩主本庄因幡守宗資により元禄年間(1688〜1703)に築造されたと伝えられる。明治になり岡山の池田候の所有となり次いで安田善次郎氏の所有となった。安田財閥の当主である。彼の死後東京市に寄贈され墨田区に移管されたという。

東門から入ったが、浜離宮ほど広大ではないが、真ん中に池がありこじんまりとまとまった庭園である。潮入式と言って、潮の満ち引きを利用して水位の変化を楽しむ方式の庭園でぐるりと池の周囲を巡るように作られている。その池には白鷺か真っ白な鳥や、鴨が数羽遊んでいた。

要所要所に配置されている灯籠はいずれも大きく、通常の屋敷の倍以上だ。大勢の都民が散策をしたりベンチでお喋りをいている。東京はこういうところが多くあり、息の詰まるようなマンション住まいを抜け出てリラックスしているのだろう。

こういう空間も車と同じで、所有からシェアーへと移っていかざるを得ないのではないか。


池には白い鳥が

池泉回遊式庭園

灯籠は流石に大きいものが多い

ビルに囲まれているが池に映る緑が美しい

鴨も遊んでいた