遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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北スペインの旅 サンセバスチャンのBAR

2014-06-25 16:35:45 | 行ってきました
 コンチャ(貝殻)湾を見下ろす山の上のホテル
 ホテルからのビュー
 王制反対のデモ

まずは北スペイン初日の宿泊地、サン・セバスチャンのBARのレポート。

ヨーロッパの多くの国々のレストランは、道路上にテーブル(ここではワイン樽で代用しているお店もあった)を出し、テントや風除けにガラスの間仕切りをするところもあるが、そこで飲食する人が多い。お店は利用料を払っているのだろうか?とつい貧乏たらしい事に関心が行く。そんな店に入って行くと「中か、外か」とまず聞かれる。ツアーで行った店も例外ではない。よく流行っている店で、予約があるので席が確保できたと言うくらい賑わっていた。勿論立ち飲みの人も多い。我々のツアーはまもなく60歳の定年を迎えるご夫婦、20代、30代の女性各1名、それに私たち夫婦、ガイドの女性の7名。集合時間まで店の前にいたらシュプレヒコールが聞こえてきた。何のデモかと思ったら、300~500人位の王制反対デモだった。殺伐としたものでもなく、だらだらもしてないが、象狩りでミソをつけたカルロス国王が退位しフェリべ皇太子に引き継ぐことになった王制継続に反対の人達らしい。日本の皇室では考えられないことだがこの皇太子もバツイチのニュースキャスターを妃に迎えているという、かなり奔放な国だ。

 いたるところにBARは軒を連ねる
 テントを出す店
 店内は結構忙しそうだ
 シードルは高い位置から

お客の肩をかき分けて中へ。まず、カヴァという微発泡性のワイン(フランスのシャンパーニュ地方でとれたものはシャンペンという)で乾杯。その後シードルやワインを楽しんだ。シードルは瓶を高く差し上げて次ぐのが流儀らしいが、グラスの外へ多少溢れるのが酒飲みとしては勿体無いと思ってしまう。入口のカウンターの上には大皿が山盛りになっていたが、ピンチョス(尖ったもので刺し貫かれたものの意、まあ「おつまみ」くらいに考えて良い))はここへは順次運ばれてきた。

 生ハムのピンチョス
 海老の串焼き
 鰻の稚魚もどき
 イワシのマリネ
 鱈のキャベツ包
 ハウスワインがいける 

パンの上や、間に挟んだ生ハム、サーモン、鰻の稚魚もどき(カニカマ風)、イワシのマリネ、鱈のキャベツ包など種類も豊富である。いずれも掛け値なしに美味しい。しかも安い!ワインは缶ビール1本くらいの勘定だ。若いお嬢さん二人はワインの専門学校の同級生らしく、ウエイターにぶどうの種類などを聞き、赤白両方楽しんでいた。
私達はここだけですでに満腹になってしまったが、若い二人はこれからBARのはしごをすると言って、店の前で別れた。ここらあたりは治安が良いらしく、11時近かったが平気らしい。なにせ開店が8時位からなので、あっという間に夜が更ける。サマータイムで1時間早いのだが、それでも9時過ぎまで明るい。

初日の夕食とお酒に満足し、ほろ酔い気分で夕食を終え、山の上のホテルへ帰還した。
 夕暮れも美しいホテル

蒸し暑いよ~

2014-06-23 17:44:15 | 行ってきました
 リスボン空港

16日間に渡る旅を終え、昨日我が家に辿り着きました。前後に東京の息子の家に厄介になったので、都合18日間というのが正確なところです。刈谷に帰って相変わらずの蒸し暑さに、懐かしいやら、過ごしにくいやら、一寸辟易しています。

今回の旅の目的は、北スペインバスク地方のBARのグルメ、サンチャゴ・コンポステーラへの巡礼道を味わう、ポルトガルの歴史を尋ねる、ファドを聴く、の4つでした。

巡礼道は大学時代の後輩が、10年ほど前ここを本格的に歩き、四国お遍路さんとの比較なども交え旅行記を記して読ませてくれたもので、その頃から興味がありました。BARは2年ほど前に、パリ在住の中山美穂が旅行番組で紹介しているのを見て、其の手軽さと美味しそうな大皿料理、ワインにかねて惹かれていたものです。

ポルトガルのファドは十数年前ロータリーの親しい仲間4家族で、スペイン、ポルトガルを訪問し、最終目的がファドを聴くとしていたのですが、肝心のそれが未消化で終わり、現地で購入したCDで片鱗を味わった経験のリベンジとして行ったものです。

これから追々書き記そうと思いますが、時差ボケもあり、ワールドカップサッカーもあり、条件はあんまり良くありませんので、ボチボチということでよろしくお願い致します。

 タップ・ポルトガル航空で一路帰途へ
 16日間晴れの日が続きこの日も好天でした
 見慣れないチェコ航空 リスボン空港で

得意のジャンルではないが

2014-06-04 18:07:03 | 


池井戸潤「民王」文春文庫刊

半沢直樹で一世を風靡した著者が一転、銀行とは関係なく、政治の世界を描く。
記憶にも新しい、漢字の読めない総理、酔っぱらい大臣、揚げ足取りのマスコミが登場するがその裏には、奇想天外な巨大陰謀(はじめはそんな感じがするが、全貌が明らかになると意外に小さい)が隠されている。まあ政治エンターテイメントではある。

やはり餅は餅屋というか、池井戸潤は銀行がらみの話がリアリティもあり面白いと納得した次第。しかし彼が言っている、誰の方を向いて政治をしているのか、或いはマスコミは政治の何を評価すべきなのか、といったことは考えさせられた。


明日から月末まで旅行に出ますので、少しの間お休みをします。帰ってきたらまた報告を致します。悪しからずご了承ください。

乱読に拍車

2014-06-02 14:36:42 | 


お暑うございます。こんなときはジタバタせず、緑陰で読書に吹けるというのも一興です。

しかしながらこのところの私は意図の切れた凧のごとく、雑読、乱読に拍車がかかっています。佐伯泰英「古着屋総兵衛影始末」シリーズ 新潮文庫、池井戸潤「株価暴落」文春文庫、百田尚樹「幸福な生活」祥伝社文庫、などがここ暫くの愛読書でした。

佐伯泰英のシリーズは以前読んだ新古着屋シリーズの前作で、「新シリーズ」より展開に無理がなく、いわゆる剣豪小説の流れも汲み痛快である。はるか昔、中学生の頃おやじの買ってくる週刊新潮に連載されている「眠狂四郎」をこっそり隠れ読みしたのを思い出した。

とにかく面白いので、一気に半分の第6巻まで進んだが、もったいないので一寸休んで、池井戸、百田作品で風を入れた。これも勿論それなりに面白いが、思想性や哲学的なところが薄いので、いずれも気楽に読める。これらの作品はワクワク感、ドキドキ感を純粋に楽しめます。

いずれもロータリ時代の畏友からお借りしたものである。