


この辺りのホタル有名地、辰野で「ホタル祭り」がスタートするというので行ってみた。臨時直通列車が編成されているのでそれを利用して辰野駅に降りてびっくり。街を挙げて(勿論JRもだが)この行事を盛り上げている。
駅前はすごい人で賑い、「ホタル祭り」の大きな看板で飾られている。


駅前では書道の大揮毫実演、小太鼓の演奏、もあり中学校ブラスバンドの行進も到着した。揃いの制服でカッコ良い。夕暮れまでまだ時間があるので、駅前から続いている露店をひやかして歩くことにした。
駅前に続く商店街は両側にズラ~と露店が並び、多くの人がそぞろ歩いている。近所の若者や、ホタル見物で遠くから来た人でごった返している。



商店街、農協、青年団などまさに街を挙げて盛り上げている。この祭りに懸けている思いがにじみ出ている。揃いの法被で仲良く働いている。一般の露店もなんだかのんびりしていて、よその出店と雰囲気が違うような気がする。露店の9割方は食べ物屋で、ざっと挙げただけでも牛串、鶏皮、焼きそば、たこ焼き、チョコバナナ、揚げパスタ、フライドポテト、唐揚げ、焼き鳥、広島焼き、など5,600mほど続いていた。一方射的や風船釣りなどの遊戯系の露店は集中的に2箇所にあつめられていた。ところ々に長机と椅子が置かれ、露店で買ったものを家族で楽しんでいた。





露店街と反対側がほたる公園で人の流れはそちらに流れてゆく。途中にホタル保護協力券自動販売機があり抜け目がない。駅から10分ほどの距離に公園はあり、さすがにそこは祭提灯はなく暗くしてある。チラホラと闇に飛び交うホタルが出現し、公園につくとその数は増えてくる。しかし圧倒的に人のほうが数は多い。2秒ほどの間隔で点滅するのは関西系のホタルの証だ。関東系ではゆっくりと4秒に一度点滅するそうだ。そういえば辰野のホタルは関西系のものを持ってきて増殖したもので、従来種は圧迫されていると避難している学者がいることを思い出した。
とにあれシーズンのはじめで、まだホタルの数は少なく、以前恵那の里山で見たヒメボタルの大群落の輝きにはまだ及んでいなかった。しかしホタルの静かな光は心を癒やす。今度はもう少し人の少ない時に来よう。