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先輩の3回忌

2015-06-08 02:32:22 | 雑感
 フレンズ岡崎の全容
 斜面に立つお墓

上高地の行事、現役との交流を終えて、上高地を後にし、タクシーで沢渡へ。沢渡で足湯に入り、そこから4台の車に分乗して、乗鞍高原の宿フレンズ岡崎へと移動する。深緑真っ只中の谷筋やダム湖畔は緑が眼にに鮮やかだ。こういう移動の手配、車の割り振りなど整然と行われ、山岳部の統率の良さを感じる。

民宿フレンズ岡崎は山岳部の大先輩の宿で、昨年お亡くなりになり奥様が後を引き受けている。4,5年前の春先スキー、スノートレッキングでおじゃました時はとてもお歳に見えぬ元気さで、雪の林の中を案内してくれた、地元のスキー学校の校長も務める達者な方だった。その折は奥様も至ってお元気で、地元のママさんバレーを率いて大活躍をされていた。信大が山の家を作るときも岡崎さんに大いに相談したらしく、初代の管理人を勤められたとか。

ここの湯は白骨温泉と同じ成分で白濁した硫黄泉である。人数が多すぎて岡崎さんに泊まれない我々は、隣の宿に分宿したがここのお風呂はまさにそれで、湯船から山の斜面を見ながらのんびり湯に浸かった。

この夜の宴会がすごかった。昨夜は徳本峠で持参の酒を20人で8升+小屋の焼酎を平らげた面々は今夜も日本酒、ワイン、韓国焼酎を数知れず空け大いに盛り上がった。山岳部恒例らしく、酒瓶を片手に席を回る。しかも我々より先輩がである。峠で採取してきた山菜の数々に加えて、本来の素朴な料理が並び大いに盛り上がった。私自身は先輩が持参した韓国唯一の焼酎、46度のものを進められ、口当たりの良さで、ついぐい呑3杯を飲んでダウンし、友人に抱えらて部屋に戻った。あとで聴いたところこの日は最後の歌はなかったという。やはりM君がいないとこうなるのだなあと少々残念な気持ちである。

 くっきりした乗鞍の稜線
 新しいお墓
 岡崎さんらしい墓碑

翌日は朝6:30からミーティング。追悼行事についての打ち合わせを幹事が行うということで、誰も二日酔いもせず真剣に、ざっくばらんに討議、検討。この集団は形式や責任逃れに陥るところ無く、実に好感が持てる。概ね時間内に終了し、朝食後、3回忌の法要に望んだ。山岳部のOBに僧籍の人が降り、その人が執り行うとのこと。

宿から200mくらいの山の斜面に3基ほどお墓が立っており、一番新しいのが岡崎さんの墓である。お墓からは乗鞍が間近に見える。周りは蕨が生えている。
お墓の横面には「乗鞍の山に、アラヨ!が木霊する。嗚呼懐かしき人々よ、有難う。」と刻んである。万年青年の面目躍如である。

読経のあと、尺八の演奏に移り、笛の音の中を皆が焼香をした。乗鞍の稜線がくっきり見える。ここに眠る岡崎さんはさぞや安らかだろう