北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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安春川

2019-08-24 19:01:17 | 札幌

 

 

いきなり舞台は札幌へ。

北区新琴似エリアをぶらり歩きしていると、住宅街を流れる川の案内表示板が目に留まりました。

 

 

「安春川(やすはるがわ)」という、住宅街を流れる川。

明治23年(1890年)、新琴似地区に入植した屯田兵によって、周辺の湿地帯を農地として開墾するために開削された水路が起源とされています。

 

 

この小さな滝のような施設が、「安春川」の流れの始まりになっています。

この場所の位置はこちらですが、リンクした地図でお分かりのとおり、住宅街を流れている川の流れが、線路と交差する辺りで止まっています。

その場所が上の写真なのですが、地図を見ると、もしかしてこの先は(「ブラタモリ」でもおなじみの)暗渠なのではと思ってしまうかもしれませんが、実はそうではなく、ここから少し離れたところにある「創成川水再生プラザ」という下水処理施設で浄化処理された水をこの場に導いて地上へ出すことによって、この水路を、川として機能させているということなのです。

 

 

滝の上から。

ここから、住宅街を流れる、延長4.7kmの水の旅が始まります。

 

 

水路の脇には遊歩道が整備されています。

行けるところまで行ってみましょう。

 

 

 

雪国らしいデザインの絵が描かれています。

夏はもう終わりですが、あっという間にこの季節がやってくるのでしょうね。

 

 

歩いていくと、ブロンズ像が設置されていました。

 

 

 

「ささ舟」というタイトルで、小川に舟を浮かべる姉弟の様子を題材にしているそうです。

平成4年(1992年)5月30日、安春川の通水式が行われた際に除幕されたもので、当時の地元の機関誌によると、三木勝氏という、岡山出身の彫刻家さんの作だそうです。

 

 

その「ささ舟」の向かいにあるブロンズ像。

 

 

 

「夏の日」というタイトルで、当時の地元の機関誌によると、手製の釣り竿と小さなバケツを持つ男の子と、植物採集用の小さな胴乱を持った女の子が題材になっているとのことですが、色々調べてみると、男の子が持っているのは、釣り竿ではなく補虫網だという資料もあるようです。どちらが真相なのか気になるところですね。

また、その機関誌によると、この彫刻は、土田副正氏という、福島県出身の彫刻家さんの作品だそうです。

 

 

右の男の子をよく見ると、持っている物(釣り竿?捕虫網?)の先っぽが取れてしまっています。

何かあったのでしょうか?悪質な悪戯などではないことを願いたいものですが。

 

 

 

遊歩道を歩いていると、安春川の歴史について書かれた碑文がありました。

 

 

遊歩道の案内図。

「やすらぎのゾーン」と「遊びのゾーン」の間に、先ほどの二つのブロンズ像が設置されています。

 

 

川の中の石に止まっている二羽のカモ。

 

 

そして、綺麗な水面を優雅に進むカモ。

見ていて心が落ち着きます。 

 

 

この「安春川」は、一見すると住宅街を流れる小川のようですが、実はれっきとした一級河川だそうです。

そういう事実を知ったうえで散策するというのも、色々と発見があって楽しいと思います。 

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なんだろう?

2019-08-24 09:22:09 | 釧路&釧根地方

 

道の駅「摩周温泉」の近くにある、歩行者専用の木橋。

何やら面白い名前が付いていますね。

 

 

「なんだろう橋」という名前の橋。

職業柄、そのような名前の橋があること自体は知っていたのだけど、どういう橋なのかは全く知らなかったので、興味を持っていました。

 

 

この橋は、平成9年(1997年)に完成した全長55メートルの橋で、当時は日本で一番長い木橋だったとのこと。

地元の中学生が、遠くから見て、「あれはなんだろう?」と思ったことがきっかけで命名されたのだそうです。

「なんだろう?」と聞くと、「ウルトラマンメビウス」の主題歌を真っ先に思い浮かべてしまいますが(笑)、そういう由来があったんですね。

 

※かつては、現在で5代目となる、かの幣舞橋が木橋で、全長が約200メートルもあったということがありました。




これは釧路川に架かる橋で、釧路川というと、幣舞橋や久寿里橋などの釧路市街地の印象が強いけど、上流部分の穏やかな流れも、見ていて心落ち着くものがあります。

 

 

以前にも触れたことがありますが、「釧路川」という川、ひいては「釧路」という地名の語源ともなっているエピソードが書かれています(諸説あります。)。



「なんだろう橋」を渡った先には、「水郷公園」という公園が整備されています。

この水車は、発電に利用されている現役のもので、水門や照明の一部に、その電力が使用されているそうです。






大きな池があり、ゆっくりと楽しそうなカモの動きを見ることができます。

こういうのを見ているだけでも、心落ち着くものを感じますね。

 

 

園内には、野鳥の観察小屋も。

私は本格的なバードウォッチングの経験はないけれど、こういう場所に陣取ってじっくりと観察するというのも、楽しいものなんだろうなあと思います。

 

(「水郷公園」の場所はこちら。)

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