http://www.kotaro269.com/archives/51368571.html
今回もいきなり人さまのブログにリンクを張りごめん
なさい。危険なサイトではありませんのでクリックし
てください。
その深さを問わなければ、比較的多方面の知識を持っ
ていると自負していた。そんな私の目の前に想像しな
かった写真が拡がった。他船と衝突して船腹が大破し
たアメリカ海軍のイージス駆逐艦を乗せて修理のため
に横須賀港に入る重量物運搬船だ。朝日新聞にも載っ
た。自力で航海できない船はロープでえい航するもの
とばかり思っていた。最初は信じられない光景だった。
次第にこんな運搬船があるのは当然だと思えるように
なった。浮きドックというのがある。浮かんだ船を海
水とともに取り入れ、扉を閉めてから海水を抜く。浮
力を上手に使った例だ。これに推進器を付ければ運搬
船になるというわけか。何も5000tジャッキで持
ち上げるわけではない。 納得!!
さて***
今週は山本周五郎の名作「樅ノ木は残った」を再読す
る。
30年前に一度読んだ。あらすじは忘れた。最後の部
分だけ少し記憶が残る。ご存知伊達騒動に題材を取る。
今の境遇になってから昔1年間で読んだ本の数を一ヵ
月で読んでしまうほど読書の時間がたっぷり取れる。
ありがたいことです。
今はベッドに寝たまま再起の可能性ゼロの読書好きの
友人が若い頃語っていた。「山岡荘八著徳川家康を人
生で3回読むんだ。今と50才ごろ、最後は退職して
から」 友の願いは叶わなかった。
本の中身は変わらないが、読み手の環境は年代により
大きく変化する。本の受け止め方も変わる。時には
「これ同じ本?」という場合もある。
私にとり2回目の「樅ノ木は残った」は登場人物を逐
一ノートに書きとめ相互の関係を理解できるようにし
ながら読み進む。当然理解度が格段に向上する。まだ
上巻を読んだだけなので感想は書くのは早すぎる。
ただ蔵王の東、阿武隈川と白石川が合流するあたりの
船岡を治める主人公原田甲斐が鹿を追って山に籠って
しまう場面、初冬の葉を振るい落としてしまった森や
連なる尾根、人の気配がない谷筋、所々の日陰に少し
の雪が消えずに残る。このあたりの描写が素晴らしい。
私もこの時期、名も知らぬ低山の厚く堆積した落ち葉
で隠された道を探しながら歩くのが大好きだ。