貴乃花親方のいきかたは、単なる意固地とは思えない。価値観が明確で筋を通そうとする意欲がみてとれる。
事なかれ主義や、妥協の連続で、頼るところは権力だったり、権威だったり、そういうものではなく、あるべき姿を追及する姿は、心地よい。
落ち着いて、平常心でことにあたれるようになれることが、人生の修行であろう。興奮したり、特殊な感覚になったりすることなく、生きて行けることが大事なような気がする。
些細なことでも、注意を払ってあるべき姿を、実行する。そのことで、周囲への悪影響も避けることができるし、なにより、自分自身が健康で、落ち着いた心境を獲得できるのではないか。
白鵬が、結局は勝ちにこだわり、張り手を連発したり、肘打ちを出してみたり、品位のなさを露呈した。それではいけないのであって、彼が、貴乃花親方とあわないというのは、その姑息さに、自らが気づいているのではないだろうか。
いや、気づいて欲しいと思う。