貴乃花がなにをしたというのか。被害者であって、加害者ではない。被害に遭って、何かしなければならないことがあるというのか。
ましてや、この被害をウヤムヤにする可能性があれば、警察権力を利用して、事のすべてを明らかにしようとすることのどこに問題があるというのか。
問題は、協会側の不透明な管理手法である。貴乃花親方が不信を持つような実態があるということである。そんな不透明なところを、改革しようとして、さまざまな戦術を行使するのは当然である。
処分という言葉が出ている。被害者側にどんな義務があるというのか。黙秘するには理由がある。ましてや、報告は、ファックスで送付しているというから、なんらかの証明は可能かもしれない。その前に、被害者側に対して、協会側が高飛車に報告が「義務」などという傲慢な態度は不遜である。
こういう暴力事件を起こす体質をそのままにしていた、協会側こそ、姿勢を正すべきであり、被害者側に謝罪すべきであって、あろうことか「義務」などといって、強引に事情聴取するという体質こそ責められなければならない。
評論家や、識者といわれる人々も、この辺のことがわかっていない。協会側にたって、発言している。こんな連中がいるからこそ、貴乃花は戦うのである。世間をごまかしてはいけない。