ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

人基準の単位

2011年03月23日 23時00分48秒 | weblog

今日、仕事帰りに
8キロほどジョグってから
家に帰ると、ミセスdoironが
福島原発の事故に関する
池G彰のニュース解説の番組を見ており
こんなことを言ってた。
「使い終わった燃料棒が冷えるまで
どれくらいの期間が必要なのか、
ずっとわからなかったけど、今日
ようやくわかったわ」だと。

ミセスdoironを納得させるとは
さすがに池G彰である。
で、どれくらいなの?って聞いたら
「数年」だって。
そんな大雑把でいいのなら
doironにでもわかるぞ。
聞いてくれたらよかったのに~。
doironが言っても信用できなくて
池Gさんなら信用できるんやろねえ。
ぐすん

遅い食事をしながら
続きを見ていると、
最近の原発ニュースで
よく使われる放射線の単位である
シーベルトとベクレルの
違いについて説明していた。

これが
簡単にわかりやすく説明しようと
しすぎて、かなりわかりにくい説明になっていた。
そこで、doironが補足して解説してあげた
中身を少し紹介しよう。

さあ、メモの用意はいいですか?
チョイとお時間頂戴しますよ。

まず、シーベルトとベクレルの話をする前に
単位の話を2つしよう。

では、教科書

「doironと学ぼう物理学」

を用意してくださいね。

最初の単位は
第1章 大気汚染編に書かれてある
「空気力学的粒径」だ。

細かい粒子の大きさを表す単位に
ミクロンというのがある。
粒子の直径に超高性能の定規を当てて
直径の長さを計った長さの単位を言う。
しかし、これは
その粒子の外形的な大きさを表すだけなのだ。
もし、その粒子が重い物質で出来ていれば
動きは鈍いが
同じ大きさでも
軽い物質で出来ていれば
ふわふわと動きは軽い。

もしこれがディーゼル排ガスの中の
微粒子のように
人間の肺に入ってくる影響を評価しようとすれば
単なる大きさだけではなく
重さ、あるいは形状を考慮して
評価しないといけない。
つまり、大きさが10倍違っても
重さが同じであれば
見かけ上、肺に入ってくるときの
挙動は同様に評価できるのだ。
なので粒子の動きが問題となる時には
重さも考慮した
空気力学的粒径で評価しないといけないのだ。

ディーゼル排ガスに含まれる微粒子を
評価するときのSPM10という”10”は
この粒径が10ミクロン以下をあらわすのだが
このときの10ミクロンというのが
単なる長さの単位ではなく
空気力学的粒径が10ミクロン以下であることを
表しているわけですね。

そう、このときの”ミクロン”は
人間の肺の中の空気の流れに
尺度を合わせた単位なわけだ。

はい、ここまではよろしいですか?

では、もうひとつの単位の話をしましょう。
次のページをめくってくださいね。

第2章は騒音編です。

騒音をあらわす単位に
「ホン」というのがある。
元々音の大きさをエネルギーとして
あらわす単位は「dB(デシベル)」なのですが
このdBを人基準に置き換えたのが
「ホン」であり、これこそが
池G彰がニュースで話をしていた
ベクレルとシーベルトの関係と同じなのだ。

”音”と一口に言っても
ガラスを爪で引っかいたような
高い音もあれば
doironの渋い声のような
低音もある。

自然の音というのは
これらの雑多な音の集まりなわけだ。
しかし、エネルギーは同じでも
耳に不快なガラス音と
doironの甘い声、じゃなかった
低音とは感じ方が違う。
え、どちらも不快だって?
そんな人はここから先は
読まなくてよろしい。

だから、高い不快な音は
少しでも混ざっていると
”ホン”は大きくなり
耳に心地よいdoironの声のような音が
より多く混じっていると
”ホン”は小さくなるのだ。

騒音規制法で規制の対象となっているのは
この”ホン”なのである。

で、いよいよ本題の
第3章 放射能編です。

福島周辺で出荷された
ほうれん草やカキ菜(これはどういう野菜かよく知らんが・・)
に含まれる放射線が
〇〇ベクレルであるということが
大きな社会問題となっている。
この”ベクレル”という単位は何かというと
これは人体に影響を与えようと
与えまいと、出ている放射線の量そのものを
表す単位にすぎない。
ところが放射線の中には
アルファ線のように
人体に与える影響が少ないものから
中性子線のように
身体の中まで浸透していく放射線のように
様々な種類がある。
そのような評価を加えて
人体に与える影響の度合いを表す単位が
”シーベルト”なのだ。

したがって、同じベクレルでも
シーベルトで評価すると
アルファ線と中性子線では20倍近く
異なることがあると、こういうわけだ。

池G彰さんのように
上手に解説できなくて
余計にわからなくなったかもしれませんが、
無機質に思われる
物質の単位の中には
実はこんな風に人を基準に
定めているという
有機的な単位もけっこうあるんだ
ということで本日の
「doironと学ぼう物理学」は
ここまでとします。
では、教科書を閉じて
おやすみなさい


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2 コメント

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続きの講義を… (モリ蔵)
2011-03-24 19:03:13
早く受けたーい!
私も○上さんの番組見てましたけど、分かったような分からんかったような、よく分かりません。
とにかく今は、早く事態が沈静化することを祈るばかりです。

http://mori-zo.cocolog-nifty.com/blog/
返信する
続きの講義は・・・ (doiron)
2011-03-24 22:15:13
「doironと学ぼう妖怪学」
もしくは
「doironと学ぼう性教育」
でもよろしいでしょうかあ。
へへ
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