義父さんの趣味は写真と釣りでした。
写真は大きな賞も取ったことがあるという腕前で、
一時は家の横に現像所まで作っていました。
doironの撮影した花や山の写真についても
いろいろと感想を述べてくれましたが、
たいていはそれとなくけなす辛口評でした。
釣りの方はというと、
若い頃は沖の岩に船で運んでもらっての
磯釣りもよくしていたそうです。
晩年は山のため池のヘラブナ釣りや
渓流のヤマメ釣りなんかにも
こっていたことがありました。
和歌山御坊に移り住んでからは、
もっぱらサビキ釣りで、
イワシやアジを釣ってきては
それを肴に家でちびちびお酒を飲んでいたようです。
とまあ、そんな義父さんでしたので、
先日納骨する際に少しだけよけておいたお骨を持って、
思い出の海に散骨に行ってきました。
散骨についての法規制というのは、
厳密にはありません。
「墓地、埋葬等に関する法律」では、
埋葬や納骨についての規定はあっても
それ以外のことには言及しておりません。
また刑法190条における死体遺棄の罪についても、
「節度を持って行われる限りは違法性はない」
とされています。
問題となるのは、水源地の森に散骨した場合とか、
散骨場を設けるなどして近隣に不快感を与えるなどの、
どちらかといえば風評被害的な民事問題が絡んだ場合です。
なので、doironもここでは
「想い出の海」と書くにとどめておくことにします。
小さな袋にふたつまみほどの量を入れていき、
波打ち際で海に撒きました。
撒いた瞬間に風で飛んでいき、
海面に散らばったという実感もないほどでした。
「義父さん。好きな海やで~」
といって撒いた後、
陽が射してキラキラする海を撮影して帰ってきました。
するとまたまた不思議なことが起こりました。
帰ってきて写真を取り込み、
見てみると、何枚か撮影した海の景色の中で、
散骨した後の海の写真に、
天に登って行くような何かが写っていたのです。
右上の紐のようなもの
見ようによっては龍に見える?
レンズの汚れかと思って、
他の写真とも見比べてみたのですが、
この一枚だけに写っていたから
そうではないようです。
カメラの内部的なノイズなのかもしれませんが、
それにしてもこのタイミングで写るか
というような不思議な映像でした。
虹、夢、天女、そしてこの写真の龍のような画像に、
きっと何かの力が働いているとしか
思えないような散骨のひとコマでした。
合掌。
追伸
今月中に実父の骨も思い出の山に
散骨に行こうと思っています。
その時にはどんな現象がみられるでしょう。
こわいような・・・楽しみなような・・・
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