宇宙と交信といっても
私にはそれからの声が聞こえる。
それは神の声なのだ。
では空に向かって交信してみよう。
「ワレワレハ・・・」
というような変な交信ではないよ。
科学技術の粋を集めた機器を駆使して
国際宇宙ステーションとの交信現場に
立ち会う仕事だったのだ。
この宇宙ステーション
(通称:ISS<International Space Station>)
というのは、現在15カ国が共同で運用管理しており、
日本はこのステーションに
「きぼう」
という名の実験棟を所有している。
地球の周りをおよそ90分で一周するのだが、
今日の午後9時に
日本の上空を通過するため、
乗り込んでいる宇宙飛行士に
通信していただけることとあいなったものである。
通信をするのは企画した高校生達と
彼らを指導をしているアマチュア無線の関係者が
セッティングして、
あらかじめ募集した宇宙飛行士への質問を
英語で投げかける小学生達。
その回答を宇宙飛行士からいただく
という手はずになっていた。
交信は午後9時05分に始まった。
おりしも降り続く雪が雨になり、
上空は真っ暗。
こんなに降っていても電波は届くの?
って感じやけど、届くんですなこれが。
ずっと呼びかけを繰り返しているうちに、
リアルタイムでネット上に表示されている
ISSの通信可能のエリアが
日本上空にかかった瞬間、
見事に上空から
華麗なる女性宇宙飛行士の声が
電波に乗って降ってきたよ。
ISSの速度は秒速約5キロ。
ライフル銃の玉より速い速度で移動しているため、
通信可能な時間はわずか10分。
その間に、22人の小学生の子ども達から
あらかじめ用意された英語の質問が次々と投げられ、
その回答が淀みなく一つ一つ帰ってくるというもの。
本当にうまくいくのかとドキドキものでしたが、
見事に滞りなく終了。
大成功でした。
参加した子ども達も
雪の中見学にこられた保護者の皆さんも
涙を流して喜んでましたな。
そんな興奮冷めやらぬ中で
いきなり感想を求められた社長も、
「無茶ぶりやな」
といいながら、感動した!とおっしゃってました。
本当はこの社長コメントのため、
ISSがサッカーコートほどの大きさがあることや
上空400キロといえばかなり遠いように感じるけど、
大阪-東京間より短い距離しか離れておらず、
地球から見たらほんの表面を
移動しているに過ぎない近さであることなども
仕入れて仕込んでおいたのですが、
興奮の中で飛んでしまったようですわい。
すべての終わったのが午後10時過ぎ。
路肩に雪の積もる中、
社長を自宅に送り届けた後、
凍った道を運転することを避けて、
車を駐車場に放置し電車で帰ってきたdoiron。
もう今日は、
他にも社員の不祥事もありーの、
怒涛の事務会議が4本もありーので、
クタクタですわあ。
でもブログは更新できて、
よかった、よかった。
明日は早く帰って公園を
人工衛星のように
くるくる回りますかね。
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