今朝はジャンジャンと
気前よく鳴くクマゼミの声で目が覚めた。
どうやら庭のキンモクセイの
根元から這い出てきた個体が、
軒のヒサシででも羽化したんだろう。
寝床で聞いていると、
本当にけたたましく鳴いている。
そこまで自分を主張しなくてもいいんじゃないのかと、
諭してやりたくなるほどの大音量である。
二年ほど前に、クマゼミが
職場の中庭にあるケヤキで
あまりに大きな声で鳴いているので、
他部署が持っている騒音計を借りて
音圧レベルを測ったことがある。
クマゼミが集団で合唱している木の下で
マイクを向けてみると、
なんと100~110dB(A)。
電車が通るガード下(こういう場所もかなり少なくなりましたが・・)ぐらいのレベルは
十分にあるだろう。
それにしてもすぐ窓の外で鳴き続けているクマゼミ。
気になったので、この際だから
朝からパソコンを開いてもう少し調べてみた。
このクマゼミの寿命は約8年。
7年間を土の中で暮らすのだそうだ。
8年前に地面に潜ったということは、
ちょうど息子が家を出た頃だな。
ミセスdoironはさみしがったが、
親父としては順調に育っている証だと、
少しうれしくもあったことを思い出す。
先日の甥っ子の結婚式で東京で合流し、
いろいろ話しをしたが、
しっかり人生を楽しんでいるようだ。
また、ちゃんと親戚の人と話をする時の
礼儀もわきまえておったし、
楽しそうに笑う男でもあった。
そんな彼ももう26歳だ。
親としてはしっかり地面から這い出て、
セミに負けずに自己主張できる人間であってほしいと
願うばかりである。
開いたパソコンでさらに調べると、
このクマゼミはキンモクセイの樹液を好むんだそうだ。
我が家には2本のキンモクセイがある。
昔は3本あったのだが、
駐車場を広げるときに、
切ってしまった。
あの木の下にいたセミには
大変気の毒なことをしたわけだ。
そんなキンモクセイは、
我が家を新築したときに、
友達にいただいたものだ。
その友達はもうこの世にいないが、
木は毎年秋に芳香を放つ花を
いっぱいつけてくれる。
酒好きだった彼のために、
10月最初の祭りのころに花をつけるこの木に
法被姿で献酒してあげることにしている。
セミの声でたたき起こされ
そして思わぬ郷愁に誘われた朝だった。
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日本国の大阪なんだそうですね。
同じ日本でも、東京方面にはクマゼミは少ないので、
大阪ほどやかましくない、とのことです。
大阪の蝉は、世界一うるさいのです。
doironちゃんが職場の騒音計ではかった数値は、
世界的規模の貴重なデータかも知れませんよ。
まぁ、それにしても蝉の「人生」は切ないですね。
僕も近々、蝉の人生をブログに書こうと思っていたところです。
「八日目の蝉」という小説もよかったですしね~
なんのこっちゃ。
クマゼミは鳴いてませんでした。
あれはアブラゼミかなあ。
ジーーーーっと上品に鳴いてました。