硬い体

わしは体がとっても硬い。

おでこで釘が打てる。
ちゃうちゃう。
お尻で大根おろしができる。
それもちゃうちゃう。

関節が硬いのじゃ。

何か作業をしようとしても、
そんな体の硬さは行動に出るようやね。
トレビアンでの大工仕事や
片付けのときも
「体硬いなあ」
と奥さんにしみじみ言われる。

前屈、股開きは目も当てられん。
腰痛もこのあたりが原因なのかな。

力士はあんなでかい体でも、
腰痛のうわさをあまり聞かないのは
体が柔らかいからなんでしょうね。

みんな股割り出来るみたいやし。
わしなんか前屈で
指先がかろうじて地面につくくらい、
股開きも言っちゃなんだが
９０度くらいしか開かないのだ。

だが、もっと悲惨なことがある。

肩がまた輪をかけて硬いのだ。
先日なんか、車に乗ってて
信号待ちのときに、
後部座席の荷物を取ろうとしたら、
肩はつるわ、
わき腹つるわで往生しましたぜ。

トライアスロンのときもそうだ。
バイクジャージは丈が長いのでまだいいが、
レース用のバイクウェアだと
丈が短いので、
背中に入れたものを取り出すのが一苦労だ。
レース中、背中に入れた
パワージェルなんかを取り出そうとしたときに、
何回か肩がつったもんね。

腰痛防止に無理して
背中にキネシオを貼ろうとして、
腰を痛めたこともある。

スイムだって体が硬い上に、
首も短いから、
息継ぎ、特にコース確認のための
ヘッドアップを入れるときなんかには、
思いっきり首をあげようとするので、
足がググッと沈んでしまい、失速してしまう。

遅いのはきっとそのせいなんです。

もしわしが女だったら
背中のボタンやホックを止められなくて
困っただろうな。
きっとユニクロの
ブラトップシャツを
救世主のように歓迎したに違いない。
（構造はよく知らないから、
ええ加減な想像ですが・・）

だもんで男でよかったと
最近思っている。
最近は汗ばむような日も多いし、
バイクジャージを透かして
背中も日焼けしつつある。
今日も、この前の１５０キロライドで
荒れた背中を孫の手で掻きながら
これを書いてるのだが、
一度でいいから自分の指で
自分の背中を思いっきり掻いてみたいもんだ～。