伊吹有喜著"情熱のナポリタン BAR追分"を読みました。
シリーズ3冊目です。
新宿追分のねこみち横丁にある昼は食事と喫茶の店で
夜はバーになるBAR追分です。
宇藤はその2階に住んでねこみち横丁振興会の管理人を
しています。
脚本家を目指していますがまだ世に出ていません。
"お好み焼き大戦"
小麦粉でできた食べ物の話しからお好み焼きの話しと
なりました。
関東風、関西風のお好み焼き、広島風のお好み焼きと
それぞれの好みが話されます。
もんじゃ、ナン、ピザと粉物の話しはつきません。
佐田は浜松へ出張に行きました。
子供のころ夏休みは浜松と祖父母の家で過ごしました。
祖父は刻んだ沢庵と紅ショウガを入れたお好み焼きを
作ってくれました。
入った店で懐かしい祖父の味のお好み焼きを食べました。
"秋の親子丼"
秦太と啓太は子供のころ両親が離婚し、泰太は母と
東京で啓太は父と山梨で暮らしました。
両親が亡くなり兄弟はたまに会うようになりました。
別々の場所で違う生き方をしてきた兄弟です。
酒を飲みながらイクラと鮭の丼を食べます。
"蜜柑の子"
母子家庭でお母さんが虫垂炎で入院している柊という
6歳の子をあずかることになりました。
口数が少ない子です。
柊は宇藤に少しづつなじんていきます。
退院した母子は母の里へ引っ越していきました。
"情熱のナポリタン"
近所の鉄板屋は演劇屋花嵐が経営している店です。
有名な劇団です。
宇藤はコンクールに出す予定のシナリオを書きました。
読んでくれた人の、主人公の少女の感想はいまいちです。
花嵐の主宰の桜井は最後まで読んでくれました。
桜井から花嵐の制作・脚本部で働かないかとの
誘いをうけます。
一応宇藤が主人公なんでしょうが別の人の視点からも
書かれています。
宇藤があまり出てこない最初の2編が後のものより
おもしろく感じます。
どうも私は宇藤があまり好きではないようです。